通信制高校は服装を含め「自由」のイメージが強く、制服や校則はあるの?という質問が多く寄せられます。実際、ID学園高等学校にも制服(標準服)はありますが、私服で通学することもOK。通信制高校に通う生徒の服装、気になりますよね?制服の着用は必須?校則はどうなってるの?そんな疑問にお答えします。
通信制高校の普段の服装とは
通信制高校に通う生徒の服装、気になりますよね。実際に普段の生活では通信制高校の生徒はどのような服装で過ごしているのかをお伝えしたいと思います。
制服と私服両方選べる高校が多い
基本的に「自由」な学校がほとんどです。
ID学園もそうですが、学校として制服の用意はあります。しかしながら、購入や着用は必須ではなく選択できます。
制服は1着4万円程度で、購入したくない場合はしなくても大丈夫です。通学コースを選択している生徒が、毎日洋服を決めたり、購入することが億劫だと考えて制服を選択している場合も多いです。
実際の授業をのぞいても、制服を着用している生徒、制服と私服を合わせた制服コーデで参加する生徒、私服で通学している生徒など様々でまさに「自由」です。
実際の授業の様子
高校生活でも好きなファッションを楽しみたい方は通信制高校であれば自由な校風を推奨している学校が多いので個性的なファッションを楽しみながら生活することも可能です。
また、可愛い制服を採用している通信制高校も多くあるため制服コーデを楽しむこともできます。リボンやネクタイを自分好みに変えてみたり、学生服の上下着用が苦手な方はTシャツやポロシャツを着用し、ズボンやスカートは制服のものを着用するなど自由なコーディネートをすることができます。
自分が好きな服装で生活ができるとそれだけで気分が良いものですよね。好きな服装で学習に取り組める環境は高校生活のモチベーションアップにもつながります。
通信制高校にも校則はある
自由な服装を楽しめるとはいえ、通信制高校にも校則はあります。通信制高校の多くは全日制高校と比べると校則もそこまで厳しい取り決めがあるところは少ないようです。通う生徒の年齢も様々であるため基本の守るべきこと以外は生徒の自主性を尊重しているところがほとんどです。ID学園高等学校も他生徒の学習の妨げになることや社会マナーに反すること以外は、基本的に自由と自主性を尊重しています。
校則が厳しくないとはいえ、モラルや一般常識、人への思いやりといった最低限のマナーについては、明記されていなくても守る必要があります。通信制高校では、身だしなみや学校生活に関する規則だけでなく、時間割を組むところから勉強の進め方まで各自に任されています。自己管理次第では甘えが生じ、単位を落として卒業が遅れてしまうことも。自由には同時に責任も伴うということを常に覚えておきましょう。
通信制高校はメイクやピアスをしてもいい?
高校生ともなるとメイクやピアスをしたい!と思っている方も大勢いるのではないでしょうか。全日制の高校だとメイクやピアスが校則で禁止されていることが多いのが実情です。放課後こっそりメイクをしてみたり、ピアスを開けることを本気で考えてみたりする事は筆者である私もかつて女子高生だった頃に経験があります。校則を破ることで先生に咎められたり、やりたいオシャレを否定されることにストレスを感じる生徒がいることも事実です。
通信制高校であればメイクやピアスは自由にすることができる学校が多くあります。
ファッションの世界で活躍したい方、ファッションを文化として捉えている方の専門性を高めるための専門コースを用意している通信制高校もあります。
ID学園高等学校でも、メイクやピアス、髪染めなどは自由で、美容やネイルアートなどを学びたい方向けに、山野美容専門学校と提携しており、専門知識を身に付けるためのコースを設けております。(2023年4月~)
制服のスカートは短くても大丈夫?
女子高生のトレンドとして、スカートの丈が短いことがブームとなり、制服のスカートが短い事が「かわいい」とされる傾向はまだまだ根強く残っています。しかし、このスカートの丈は全日制高校では校則で膝上何センチ、または膝下何センチと決まっている事もあり、変形のスカートを着用する事が校則違反となるため、希望のスカート丈にする事ができずモヤモヤしている生徒も多いでしょう。
通信制高校でもかわいい制服を導入している学校が多くあり、ID学園も制服にこだわりをもってデザインされています。
常識の範囲内で制服コーデを自由に楽しんでみてください。
服装が自由なメリットとは?
服装が自由であることにはメリットも多くあります。通信制高校で服装が自由であることのメリットについて見ていきましょう。
学費を安く抑えられる
制服が指定されている学校であれば制服の費用、指定ジャージ、指定バッグ、指定上履きなど指定の物を購入するだけで数万円の費用が発生します。まだまだ高校生だと身長も延びるため一式の買い替えなども考えると結構なお金がかかってしまいます。
その点、服装が自由であれば何を着て行っても問題ないため、通学にかかるお金を節約する事ができると言うメリットがあります。
体育の時間なども指定のジャージを着用する必要はありません。
オシャレを楽しめる
通信制高校では私服での登校がOKなのでオシャレも楽しめます。好きな服を着ていることで気分が上がり、学校へ行くことのモチベーションがアップすると言う声も多く耳にします。今はやりのヘアスタイルやメイクを楽しみながら勉強をする生活は思いの外やる気アップにつながります。
昼間に街中を歩きやすい
通信制高校の特徴として学習スケジュールの組み方次第では昼間の早い時間帯に学校が終わることも多々あります。そして、帰りにアルバイトに行ったり、買い物に行ったりと時間の使い方は本人の自由です。
個性が尊重され、学校生活での居心地が良くなる
服装はその人のパーソナリティを自由に表現できる大切なものです。「制服を着用することで学生気分が増して嬉しい」「制服を着ると勉強のモチベーションが上がる」という方がいる一方、「決められた服装を強制されることに苦痛を感じる」「自分の体型や個性に合っていないものを身に付けることに違和感がある」など、制服着用に抵抗を感じている方もいます。また、昨今ではジェンダーレス制服などを導入する学校も増えてきましたが、いまだに男性はズボン、女性はスカートという決まりが多い制服において、スカートを履きたい/履きたくないなど要望も人それぞれ異なります。個性が尊重され、自分らしく高校生活が送れるという点において、服装が自由であるということは大きなメリットです。
行事開催時の服装とは
通信制高校にも入学式や卒業式、体育祭や学校外のスクーリングなど行事がありますが、どんなに服装が自由とはいえ、TPOは意識して参加した方がいい場面があります。例えば式典参加時の服装が蛍光色のTシャツに短パンというコーディネートではかなり浮いてしまいます。
式典の時などは落ち着いた色合いにまとめよう
入学式、卒業式に参加する場合はワイシャツやブラウスに控えめな色のボトムスを合わせるなど、スーツを着ずとも落ち着いた色合いを選択するとよいでしょう。
こちらの記事で通信制高校の入学式の服装について詳しく解説しています!
通信制高校の入学式の服装、持ち物はどうしたらいい?準備について教えます!>>
式典やイベント時も私服での参加OKな学校がほとんです。学校指定の制服を購入していない生徒でも私服で参加可能なので特別に構える必要はありません。
入学式に参加すべき?
そもそも、通信制高校の入学式には参加すべきなのか?と考える生徒も一定数いるでしょう。答えとしては「参加した方がいい」です。
入学式に参加することで通学への不安が解消でき、学校に行きやすくなったという方もいるため、入学式への参加はおすすめします。
通信制高校を卒業するのに必要な74単位のうち、30単位分は学校行事などの特別活動への参加が義務付けられています。入学式や卒業式もこの特別活動にあたる学校があります。特別活動にあたる学校に進学される方は必要単位を修得するためにも入学式や卒業式には参加することをお勧めします。ただ、大勢の人の中に参加する事が極端に苦手だったり、精神面で追い込まれるなど特別な理由がある場合は学校に相談するなどして回避策がないか確認してみましょう。ID学園では今年度はオンラインでの参加も出来ました。
まとめ
ここでは通信制高校の普段の服装についてお話ししました。「通信制高校の女子はスカートが短い」「髪の毛の色が明るい」など巷で囁かれている印象にまつわる意見もインターネット上でたびたび見かけます。皆が皆そうとは言えませんが一部の生徒がそのように自由なファッションを楽しみながら高校生活を送ることもある程度許されています。
そこにはある意味、自由であることの責任を各自が持ちながら生活しているということでもあります。学習スケジュールの管理、卒業へのカリキュラムの組み立て、モチベーションの維持など自由であることと、達成するための設計や責任を各自が学びながら自主的に人生設計する環境を存分に楽しんで高校生活を送って欲しいと願っています。