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ID学園高等学校
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全日制とは?通信制との違いを解説します!

高校には全日制、通信制、定時制の3種類があります。高校は卒業すると高校卒業資格を得ることができるのですが、その様式がどのように違うのか?という点について詳しくまとめてご紹介します。

全日制とは?通信制との違いを解説します!

全日制とは

全日制高校のことをいいます。小学校や中学校と同じように朝登校して、1日5〜6時間の授業を受けます。1年間で200時間程度の授業があり、基本的にクラス全体で同じ時間帯に同じ授業を行うスタイルです。

一般的に高校というと、この全日制が標準とされています。

全日制高校と通信制高校の特徴の違いとは

全日制高校と通信制高校では学習スタイルはもちろん、時間の使い方や単位習得の方法まで様々な特徴の違いがあります。

ここでは、具体的にどのように違うのか項目別に解説します。

入学試験

全日制高校と通信制高校では入学試験に大きな違いがあります。全日制高校はある一定のレベルでの生徒を入試や面接などによって選定していく試験方法なのに対し、通信制高校の試験は難易度が低めで学力を含め本人の状況や様子を知ることが目的とされている傾向があります。

全日制高校の入学試験

全日制高校は主に公立高校の場合は国語、数学、社会、理科、英語の5教科の入学筆記試験があります。私立高校の場合は国語、数学、英語の3教科なのが一般的です。一般入試と推薦入試があり、一般入試では自分の学力に合った高校の試験を受ける際に入試の点数によって合否が決まります。

一方、推薦入試の場合は「内申点+学力+面接」の3点を重視して合否が決まります。

通信制高校の入学試験

通信制高校では、作文を含む書類審査のみ、あるいは書類審査と面接で入学が決まるのが一般的です。作文といっても大学のレポートや小論文といったような難しいものではなく入学後にどのような高校生活を送りたいかなどの思いを書いて提出する形式がほとんどです。面接も入試の合否をふるい落とすためのものではなく、生徒の個性や考えをヒアリングするためのものと捉えられています。

入学時期

入学というと4月を想像するのではないでしょうか。多くの通信制高校の場合は春入学と秋入学があり、より多くの生徒に対応できる形になっています。

全日制高校の入学時期

一般的に入学できるのは4月のみです。編入や転入に関しても、学期末や年度末にあわせて手続きがおこなわれます。

通信制高校の入学時期

入学機会を設けている通信制高校もあります。編入と転入については毎月入学可能など柔軟に対応してくれる学校もあるため、スムーズな入学のために事前に入学時期を確認しておきましょう。

編入や転入について詳しくはこちら>>

通学頻度

全日制と通信制で大きく異なるのが通学頻度です。高校で学べることは同じでも、どれだけ登校の必要があるかで対象となる生徒が変わってきます。

全日制高校の通学頻度

毎週月曜から金曜・土曜までの週5~6日学校へ通います。毎日6時間程度の授業を受け、朝から夕方まで学校にいるのが全日制のスタイルです。

通信制高校の通学頻度

週1〜5日の中で登校日を自分のペースにあわせて選んだり、全日制のように週5日通学したり、年に数日のスクーリングへ参加のみでよかったりと学校によって頻度は異なります。通学に関して不安がある際は、できるだけ通学せずに学習を進められる学校がおすすめです。

授業時間

高等学校指導要領に基づき、1単位時間は50分、35単位時間の授業を1単位と計算しているのは、全日制も通信制も同じです。ただし、単位の修得方法に違いがあります。

全日制高校の授業時間

授業はクラス単位で、生徒全員に対し1人の教師をベースに対面でおこなわれます。

一般的に毎日「50分授業×6時間」の時間割が組まれています。

通信制高校の授業時間

通信制では必履修科目以外は生徒の希望によって履修科目が変わります。参加が必須のスクーリング・特別活動以外は、自分のスケジュールに合わせて授業に参加することができ、空いた時間は自分の好きなことに打ち込んだり、資格試験の勉強をしたりして有意義に過ごせます。

評価制度

同じ高校という括りの中でも、基板となる制度が異なります。それぞれどんな特徴を持っているのでしょうか。

全日制高校の制度

まず、全日制では「学年制」をとっているのが一般的です。

学年制とは、1年間の中で取るべき単位数が決まっており、それをクリアできれば1年生、2年生、3年生と順に進級できる仕組みです。
学年とクラスで生徒が分けられ、授業もクラス単位で受けます。
ただ、出席日数が不足してしまうと進級できずに留年してしまいます。

通信制高校の制度

「単位制」を採用しているため、学年やクラスがない場合が多いです。

全日制のように朝から夕方まで授業を入れることもできますが、午前だけ、午後だけといった半日だけの登校が可能なのも通信制の魅力です。

通信制高校にはさまざまな理由を抱えた生徒が在籍しているので、性別年齢を問わない多彩なメンバーが授業に参加します。

自宅での自習とレポート作成を繰り返しながら単位修得を目指していきます。
単位は年度末にまとめて1年間分を修得することになります。

テスト

全日制でも通信制でも授業の内容を理解できているかを見極めるため、テストがおこなわれます。その位置づけと実施回数の違いについて知っておきましょう。

全日制高校のテスト(定期考査)1年の中で定期的に大きなテストが実施され、その結果が授業態度などの平常点とあわせて成績へ大きく影響します。

学校によって3学期制と2学期制にわかれているため、テストの時期と回数が多少異なります。

学期制テストの回数内訳
3学期制5回1学期中間・期末、2学期中間・期末、学年末
2学期制4回前期中間・期末、後期中間・期末

いずれの場合も、学習内容の全範囲をこの4〜5回のテストに分けるため、各科目の授業内容を振り返るためにはそれなりの準備期間が必要です。

通信制高校のテスト(単位認定試験)

年に1〜2回の頻度でテストがおこなわれます。通信制高校のテストは「単位認定試験」と呼ばれるものです。全日制の定期テストより実施回数が少ないため一度の試験範囲はかなり広くなるものの、教科書に沿った内容であり、難易度は高くありません。

ただし、レポートとスクーリングの規定を満たしていない場合はテストを受けられないことが多いため、まずは定期的に提出が必要なレポートをしっかりこなしていく必要があります。

卒業要件

高校へ入学するからには卒業し、高校卒業資格を得ることが目的でしょう。卒業に欠かせない要件について見ていきます。

全日制高校の卒業要件

3年生の全課程を修了し、必要な単位数を修得できていると卒業できます。

単位の修得にはテストでの結果が大切ですが、授業への出席日数も大きなウエイトを占めるため、テストだけ頑張ればいいというわけではありません。遅刻や欠席が多いと単位を落としてしまうので注意が必要です。

全日制では決められた単位数を満たせなければ進級できず留年となってしまいます。その場合、翌年も同じ学年で全科目の学習をやり直すことになります。

通信制高校の卒業要件

通信制高校の卒業には次の3つが必須条件です。

  • 3年間以上の在籍
  • 74単位以上の修得
  • 特別活動への30単位時間以上の参加

各科目で単位を取るには、決められた数のレポート提出・スクーリングへの参加・単位認定試験での合格が必要です。

たとえ単位を落としてしまっても留年せず、修得した単位が無駄になることもありません。翌年にその単位を修得できるよう再チャレンジできます。

費用

学校選びの際に避けられないのが費用面です。気になる費用についてID学園を例にしながらご説明します。

全日制高校の費用

2017年の文部科学省の調査によると、年間で生徒一人あたりにかかる全日制の学校教育費は、公立で約276,000円、私立で約755,000円。

文部科学省.「平成28年度子供の学習費調査の公表について(報道発表資料)」
出典:文部科学省.「平成28年度子供の学習費調査の公表について(報道発表資料)」.2017-12-22
https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa03/gakushuuhi/kekka/k_detail/__icsFiles/afieldfile/2017/12/22/1399308_1.pdf

「学校教育費」には、授業料だけでなく修学旅行や遠足のための費用、実習材料費、教科書やほかの教材費など、高校生活で必要な諸費用が幅広く含まれています。

通信制高校の費用

通信制高校の費用は、地域や学校によって差があります。公立であれば、3年間で100,000円程度の学費で済むことがありますが、私立の場合はその特色の多さにより、費用も学校やコースによって幅がでてきます。

ID学園高等学校の「通信型オンライン学習コース」を例として費用をイメージしてみましょう。

【ID学園 通信型オンライン学習コース】

1年次320,000円 ※入学検定料・入学金含む
2年次255,000円
3年次144,600円
3年間の合計費用719,600円
※ID学園が推奨する標準パターンで履修した場合の単位数で計算しております。
※就学支援金などの受給認定前の金額となります。

オンライン学習コースでは、入学金などを含めた1年次がもっとも費用がかかり320,000円です。通信制高校では1単位ごとの単価が決まっており、「単価×履修単位数」で授業料を割り出しています。ID学園の場合は6,900円です。

就学支援金(高等学校等就学支援金)の申請をおこなうと、世帯の収入にあわせて1単位あたり4,812〜6,900円が支給可能です。年間30単位までなど支給条件があるため、入学前によく確認して高校生活の充実に役立ててくださいね。

全日制のメリットとデメリット

全日制のメリットとデメリット

全日制高校には多くのメリットがあります。デメリットとあわせて知ることで学校選択のヒントになります。

全日制高校のメリット

  • 多くの友達を作る機会がある
  • 規則正しい生活リズムを保てる
  • 行事や部活動を通して高校生活を充実させられる

教室で他の生徒とともに授業を受ける全日制は、コミュニケーションを取る機会が多く、友達が作りやすい環境です。「仲間と一緒の方が刺激を受けながら頑張れる」という生徒に向いているといえます。

全日制高校のデメリット

  • 学校にいる時間が長いため、自分の時間が十分にとれずやりたいこととの両立が難しい
  • 入試によって自分の学力にあった高校にしか入れない
  • 学力や出席日数によって留年の可能性がある

プロスポーツや芸能など、専門分野の活動に集中したい場合は、全日制に通うのは困難です。そして、自分にとって魅力的な高校があっても、今の学力では届かないレベルの学校であれば入学は叶いません。全日制高校は数がとても多いですが、目指せる高校の選択肢はある程度絞られてしまう可能性を覚えておきましょう。

通信制のメリットとデメリット

では、通信制高校のよい点はどんなところでしょうか。全日制と比較しながら、自分にはどちらが向いているかよく検討してみてください。

通信制高校のメリット

  • 自分のペースで学習できる
  • スクーリングが少なく、仕事やスポーツ、芸能活動などとの両立が可能
  • さまざまな事情を持つ生徒に対し、サポート体制が整っている

打ち込みたいことがあって毎日昼間に学校に通えない場合や、仕事と両立しながら学習を進めたい方には通信制がおすすめです。心身に不調を抱える方でも、スクーリングの少ない学校なら無理なく学習できるはずです。

私立の通信制高校では、全日制に通えない事情を持つ生徒たち一人ひとりが安心して過ごせるよう、経験豊富な先生やカウンセラーがサポートしてくれる体制があります。

部活動や友達作りより高卒資格の修得に集中したい方も、通信制に向いています。

通信制高校のデメリット

  • 自分で学習計画を立て、コツコツ進める必要がある
  • 人と関わる機会が減る可能性がある

全日制では決められているカリキュラムや時間割に沿って学習しますが、通信制では単位修得のために自分で学習計画を立てなくてはなりません。

学年制ではなく、登校も強制ではない通信制高校では、生徒同士が顔を合わせることがあっても少人数になったりと、友達の輪を広げられない可能性があります。その反面、不登校経験があったり前の学校で人間関係に悩んでいた方にとっては、過ごしやすい環境といえるでしょう。

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