通信制高校への進学を考えた時に気になるのが学費ではないでしょうか。
実際に「学費を抑えることはできるのか?」「通信制高校の学費は高い?安い?」など通信制高校の学費(授業料)についてお困りの方も多いようです。
ここでは、通信制高校の学費平均相場や授業料減免の方法についてもご紹介しているので、学校選びの参考になれば幸いです。
- 通信制高校の学費(授業料)や費用は公立と私立ではかなり違う!それぞれの平均はいくらになるのか
- 通信制高校は断然私立が人気!その訳とは
- 通信制高校の学費以外に必要な費用
- 通信高校の学費無償化も!高等学校等就学支援金などで学費を抑える方法がある
- ID学園では学びたい君を応援します!
通信制高校の学費(授業料)や費用は公立と私立ではかなり違う!それぞれの平均はいくらになるのか
通信制高校を学費だけでみた場合、公立と私立では大きく違い、公立の通信制高校の方が学費は割安です。
例えば、東京都の全日制私立高校、私立定時制高校、私立通信制高校の初年度納入金額は以下のようになります。(公立高校は基本的に授業料無償化対象)
平成29年度、全日制私立高校の初年度納付金は平均で912,156円、私立定時制高校は662,500円、私立通信制高校は350,757円、となっています。
【初年度納入金額】
初年度納入金とは
高校入学にかかる入学金に加えて、「1年目の授業料」「その他諸経費」を合計した1年目に払うお金の合計金額のことを指します。
表の通り、通信制高校の学費は全日制に比べて半分から3分の1程度になることが一般的です。
公立の通信制高校は管轄の地方自治体によって授業料等の金額が変わるのですが、東京都の場合を例にすると
入学金 | 500円 |
授業料 | 1単位当たり336円 |
卒業までにかかる授業料 | 74単位で24,864円 |
このようになりますが、保護者の世帯年収が910万円未満の家庭においては就学支援金により実質無料です。
授業料以外に必要な費用などは平均して年間3万円程度で、3年間でも約10万円程度が目安です。
運営する地域や自治体によって必要な費用は変わりますが、一般的に公立の通信制高校は学費(授業料)の負担が少なくて済むというメリットがあります。
私立の通信制高校の場合は
入学金 | 2万円〜5万円 |
授業料 | 1単位あたり平均10,000円 |
授業料以外に必要な費用が3万円〜数十万円と公立の通信制高校と比べると割高となります。
私立通信制高校では自宅学習メインのコースと、通学するコースが用意されている学校がほとんどで、自宅学習メインのコースに通うことで学費を抑えることが可能になります。
また、私立の通信制高校でも「就学支援金(高等学校等就学支援金)」を利用することで授業料の支払い金額を通常30万円ていどの授業料を3/1ほどまで抑えることができます。
例)初年度納付金※年間29単位履修、
就学支援金を支給した場合通信型 オンライン学習コース: 98,000円
ID学園通信型オンライン学習コースであれば私立通信制高校の平均学費よりも安い結果となりました。また、通学コースも全日制私立高校と比較しても安いことがわかります。ID学園は通信制高校の中でも1単位取得に必要な学費が6,900円と業界の中でも最安値クラスとなっております。経済的な理由で進学を諦めている方にとって、比較的通いやすい金額でありながら学習面、生活面でのサポートが充実しています。
また、就学支援金により授業料が減免されますので詳しくは以下ページからご確認ください。
通信制高校は断然私立が人気!その訳とは
学費だけをみた場合、公立通信制高校の方が学費を安く抑えることができます。ですが、数値を見ると生徒数は私立通信制高校の方が多く圧倒的に人気がある様子がうかがえます。
高等学校の生徒数(令和元年5月1日現在)
https://www.mext.go.jp/content/20200115-mxt_koukou01-000004175_5.pdf
文部科学省が発表した令和元年の通信制高校の生徒数をみると公立通信制高校の生徒数が56,373人なのに対し、私立通信制高校の生徒数は141,323人と倍以上の開きがあります。
その理由としては大きく分けて「学習カリキュラムの充実度」、「卒業のためのサポート体制」にあるといえるでしょう。
学習カリキュラムの充実度
公立の通信制高校では、学校行事を通じたスクーリングなど、卒業を第一に考えたカリキュラムが重視される傾向にあります。
一方私立の通信制高校では、就職活動に直結するような簿記やITスキルのコースなど、専門学校のようなカリキュラムが用意されていることが多く、進学や就職へのサポートが特徴的です。
ID学園でも、プロのエンジニアから学ぶことができるプログラミングや、専門学校と教育連携し音楽、映像、美術、パフォーミングアーツ、eスポーツ、声優、アニメ、などを高校生のうちから専門分野を学べるプランを用意しています。
加えて、U.S.デュアル ディプロマプログラム(DDP)の卒業生は、全米大学ランキングトップ5%の19大学への推薦入学(100%学部入学)が認められるほか、全米200大学が加盟する給付型奨学金制度(授業料最大60%免除)の参加資格を得ることができます。また、立命館大学をはじめとする国内大学への帰国生入試による進学など、世界中の大学へ進学の道をひらくことができます。
私立の通信制高校は卒業するためのサポートが万全
私立通信制高校は生徒が入学し、学校での教育を十分に受け、卒業するまでのサポートが充実していることがわかるデータがあるので紹介します。
私立通信制高校の人気の理由は、「年度間退学者数」から読み取れます。
文部科学省が発表した令和2年1月15日 文部科学省 初等中等教育局の「高等学校通信教育の現状について」の資料によると平成30年度間の通信制高校の年度間退学者率は公立通信制高校は7.5%、私立通信制高校は5.0%と報告があります。
https://www.mext.go.jp/content/20200115-mxt_koukou01-000004175_5.pdf
平成21年を境に公立通信制高校より私立通信制高校の方が退学者の割合が減ってきていることがわかります。
通信制高校は3年以上在籍し、74単位を取得した後に卒業することが可能です。在宅での学習がメインとなった場合、単位取得のためには学習計画をたて、単位取得のために自分でしっかりと履修する必要があります。
公立の通信制高校と比べて、私立の通信制高校は生徒の学習をサポートする学習支援の体制が整っている学校が多く、生徒が自らの力で学習する力を培うことができる環境を提供しています。
例)ID学園では、一人一人の学習進度にあった学習計画、一人一人の生活スタイルに合った学習計画を立てるなど教育免許を持ったプロの先生によるサポート体制を構築。卒業までの道筋をしっかりとサポートしています。
普段の勉強もライブ配信のほか、オンデマンドで授業がYouTubeで何度でもみられる他、自主学習型のWebサービス「スタディサプリ」「スタディサプリEnglish」や「NHK高校講座」、ソーシャル経済メディアアプリケーションツール「NewsPicks」を活用し、レポートの提出や自主学習に活用も可能。オンラインコースの生徒を対象に、毎日オンラインホームルームを行っており、日々の雑談からニュース、進路の話しなど様々なテーマで行います。一日の生活リズムを整えるために利用している生徒も多くいます。
また、オンラインカウンセリングを実施し、スクールカウンセラー、養護教諭がおり、担任教員とともに生徒の心身のサポートに力を入れています。
通信制高校の学費以外に必要な費用
通信制高校に通っていても、学費以外に必要な費用はもちろんあります。
通学コースに通っている方であれば、交通費、お昼ご飯代なども必要です。遠方にある通信制高校を選択した方は、スクーリングのたびに交通費や宿泊費などが必要になる場合もあるでしょう。
また、サポート校を利用する場合はサポート校に支払う費用が必要になってきます。
サポート校とは?
通信制高校に通う生徒が学習面、生活面で不安がある場合はサポート校といって学習面から、メンタル面まで通信高校で単位を修得するために補助してくれる学校です。
学校といっても、高等学校として認可されていないためサポート校では高卒資格を得られるわけではありません。あくまでも通信制高校の補助としての位置付けになります。
サポート校では追加費用が必要ですが、学習計画の指導をしてくれたり、自宅に先生が来てくれて勉強を教えてもらえるなど充実したサポートが受けられます。また、カウンセラーが在中しているサポート校もあったりと、精神面でもサポートしてくれるため多くの方が利用しています。
ID学園でもご要望に応じてサポート校を紹介することが可能です。
通信高校の学費無償化も!高等学校等就学支援金などで学費を抑える方法がある
ここまで通信高校の学費(授業料)についてご紹介してきましたが、通信制高校の学費を抑える方法があるのでご紹介します。
以下の制度を利用することで通信制高校の学費を抑えることが可能です。
- 高等学校等就学支援金を利用する
- 奨学金制度を利用する
- 都道府県別の助成金を利用する
では、それぞれについて詳しくみていきましょう。
1.高等学校等就学支援金を利用する
高等学校等就学支援金とは一体どのような制度なのかというと、高校に通う生徒が学校を通して国に請求できる返還不要の支援金のことです。
この高等学校等就学支援金を利用することで高等学校への進学にかかる費用が抑えられます。もちろん、通信制高校に通う生徒も対象となります。
また、対象となれば公立の通信制高校は就学支援金制度を利用して実質、授業料などを無償化にすることが可能となります。
高等学校等就学支援金は、高校等に通う生徒等に対し、授業料の一部又は全部を支援する制度です。世帯所得や通う学校種により、支給の有無や金額が異なります。
出典:文部科学省ホームページより
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/mushouka/1342600.htm
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/mushouka/20210317-mxt_kouhou02_1.pdf
2020年4月より私立高校も就学支援金の制度を利用できるようになったため、多くの生徒が進学先への選択肢を広げられるようになりました。ですが、世帯年収などで制度を利用できる世帯も制限されます。
2020年4月から、年収約590万円未満世帯を対象として、現行の就学支援金の支給上限額が全国の私立高校の平均授業料を勘案した水準(私立高校(全日制)の場合、39万6,000円)まで引き上げられ、これまで以上に支援が充実しました。なお、国公立の高等学校については、これまで同様、年収910万円未満世帯に対して、授業料相当額の就学支援金が支給されます。
出典:文部科学省ホームページより引用
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/mushouka/1342600.htm
高等学校等就学支援金の給付には、入学する学校との連携が必須になりますが、オンラインでの受付を対応していない学校など事前に確認が必要な項目がいくつかあります。
ID学園では、煩雑な制度への申込みに関するサポートも行っているので、お気軽にご相談ください。
2.高校生等奨学給付金を利用する
高校生等奨学給付金とは文部科学省のホームページによると授業料以外の教育費の負担を軽減するためにある奨学給付金を利用すると、通信高校の授業料以外にかかる費用も気にせずに高校進学できます。
高校生等奨学給付金について
国立・公立高等学校等に在学する者:年額3万2,300円
私立高等学校等に在学する者:年額5万2,600円全ての意思ある生徒が安心して教育を受けられるよう、授業料以外の教育費(※)負担を軽減するため、高校生等がいる低所得世帯を対象に支援を行う制度です。
※授業料以外の教育費とは、教科書費、教材費、学用品費、通学用品費、教科外活動費、生徒会費、PTA会費、入学学用品費、修学旅行費等になります。
出典:文部科学省ホームページより:https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/mushouka/1344089.htm
高校生等奨学給付金を利用する場合は家庭の所得状況によって利用条件が変わります。
- 国立・公立高等学校等に在学する者:年額3万2,300円
- 私立高等学校等に在学する者:年額5万2,600円
- 国立・公立高等学校等に在学する者:年額4万8,500円
- 私立高等学校等に在学する者:年額5万100円
この高校生等奨学給付金は高校生等がいる低所得世帯を対象としているため所得によって利用できる世帯と利用できない世帯があります。
こちらの給付金も学校を通した申請が必要になるため、お気軽にお問合せください。
3.都道府県別の助成金を利用する
都道府県ごとに高校等の授業料に対して補助金制度を実施しているところが多くあります。助成金の有無や種類については直接都道府県に問い合せることで正確な情報を提供してもらえますので是非利用しましょう。
私立高校、私立の通信制高校であっても適用になれば授業料の負担を低減できます。
東京都生活文化局による発表によると、私立高等学校等に通う生徒の保護者の負担軽減を図るため授業料等の負担軽減制度を実施しています。
私立高等学校等に在学している家庭の保護者の経済的負担を軽減するために授業料の一部を助成する「私立高等学校等授業料軽減助成金(特別奨学金補助)」があります。令和3年度からは、東京都以外の自治体が認可している私立通信制高等学校も助成の対象となります。
高校にかかる学費を自分で払いたい!通信制高校なら可能
高校には進学したいけれど、学費は自分で払いたいと思っている方もいるのではないでしょうか。今まであげてきた高校等にかかる授業料の減免制度などを利用できる場合は高校生活を送るためにかかる費用に関してはかなり減額できると言うことがおわかりいただけたと思います。これらの結果をまとめると、高校にかかる学費を自分で払って進学すると言うことは通信制高校なら可能といえます。
通信制高校であれば、学費を抑えた上に昼間に時間を作ることができるのでアルバイトで学費を捻出して勉強を続けると言うことも十分可能です。
進学を諦めようと思う前に上述の
- 就学支援金を利用する
- 奨学金制度を利用する
- 都道府県別の助成金を利用する
これらの制度を上手に利用して高校進学を前向きに考えてみてはいかがでしょうか。
ID学園では学びたい君を応援します!
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