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通信制高校と通信制大学の検討チェックポイント

通信制高校と通信制大学は同じ通信制という名称があり制度的にも似ている部分があります。しかしながら高校と大学で同じ通信制でも実際に通っている方や利用目的には違いが見られます。

通信制高校と通信制大学の基本的な情報を知ることはもちろん、特に通信制高校や大学を検討している方の学校選びの参考になれば幸いです。

通信制高校と通信制大学

通信制高校

通信制高校は、文部科学省が定める学習指導要項に基づき、高校卒業資格を得ることができる高等学校です。通信制に対して、いわゆる普通の高校は「全日制」、夜間に授業を行う「定時制」があります。

学校教育法で定められた「必須項目を含む74単位を取得」できるので、卒業することで高卒資格を得ることができます。

通信制高校と全日制・定時制高校では通学頻度に違いがあり、週5日~年数回の登校・スクーリングで卒業できる高校もあります。

スクーリングとは

通信制高校のスクーリング(面接指導)とは、学校に登校して先生から対面で指導を受けることです。対面授業に参加したり、先生に直接相談したりしながら、学習への理解を深めることが目的となり、スクーリングへの参加は高校卒業の条件を満たすために必須となります。

通信制大学

そもそも日本の大学は原則として、専門的な学術の教授研究を目的とした教育機関で、修了の証明として学位授与を受けることができます。4年生大学の学部を卒業することで得られる学位を学士といい、企業求人の募集条件とされる大卒資格などは、この学士の学位取得相当のことを指します。

通信制大学も通信制高校と同様に、通学頻度が比較的少なく学費も安いという特徴があるため、既に社会人として働いている方や、金銭的・地理的に通学が難しい方を中心に利用されています。

通信制大学では大学と学部にもよりますが、面接授業の割合が全体の4分の1程度になっています。(通学生大学の場合はおよそ全体の半分までが遠隔授業できる単位数として認められています。)

印刷教材やWEBなどを通じたメディア授業が中心となり、面接授業自体もリアルタイムであれば遠隔による受講が可能です。

引用元:文部科学省「通学制大学と通信制大学について」https://www.mext.go.jp/kaigisiryo/content/20211126-mxt_koutou01-000018948_ex8-4.pdf

大学で学べること

大学を「研究機関」と呼ぶことがあるように、卒業論文という研究成果の論文を提出する機会もあります。

研究とは

大学における「研究」は論文形式でまとめられ、主に背景・仮説・手法・実験・評価の章立てで作成されます。研究の仮説として社会や学問領域に関する課題の解決方法を提案し、その内容が確かに再現できる論理的な内容である必要があります。

そのため大学では、学部における専門的な知識を身につけた上で、世の中にある課題に対する解決能力を身につけることができると言えるでしょう。

通信制高校・通信制大学の進路

通信制大学では18~22歳までの学生の割合が全体のおよそ11%という割合になっていて、大人の学び直しや再入学といった方法でも利用される割合が高いです。

そのため卒業後の進路としては、既に勤めている会社で知識や経験を活かす目的や、異業種への転職目的で利用されていることも多くなっています。

引用元:「大学通信教育制度について」https://www.mext.go.jp/kaigisiryo/content/000089352.pdf

一方、求人への応募資格として「大卒資格」を必要とする企業もかなりの数があり、就職・転職に必要な大卒資格のために通う方も多いようです。

通信制高校から通信制大学への進学割合

令和4年度の通信制高校卒業者数は全体で約7万人でした。大学全入時代とも言われる昨今ですが、通信制高校には既に働いている方や日中のメインとなる活動がある方も多いので、当然全日制高校などと比べると低い進学率になります。

その中でも通信制高校の卒業生のうち1万6千人ほどが大学または短期大学へ進学しており、通信制大学へ進学しているのは全体のおよそ12%(2070人)でした。

引用元:学校基本調査(令和4年度)

政府統計の総合窓口
ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口 各府省等が登録した統計表ファイル(Excel,CSV,PDF形式)を検索し、閲覧・ダウンロードすることができます。また、データベース化された一部の主要な統計では、表示項目...

この数値を見ると通信制高校から通信制大学への進学は決して多くないと言えるでしょう。大学進学者全体の半数は通学制の大学に進学していることからもわかります。

一般的には、大学は高校と比べても通学頻度が少なく授業時間も短くなる傾向があるため、そういった意味で通信制高校を卒業した方も負担なく通学制の大学を利用できるという見方もできます。

通信制大学の進路

平成30年の通信制大学の卒業者数は約1万7千人で、これまで述べたようにいわゆる新卒採用の対象となる学生数は1000~2000人ほどと見積もることができるでしょう。

年齢的にも成人してからのことになるので、学生生活を通して自身でもキャリアについてを決めていく必要があるでしょう。

通信制高校・通信制大学の社会的な評価

通信制高校・通信制大学のイメージとしてはもちろん個々人の感想によるところが多いです。ただし、資格という観点で見ると高卒・大卒資格としてそのほか全日制・通学制の学校などとも一切の区別はないので、進学や就職に不利になることはありません。

企業自体が高校や大学の偏差値によって採用基準を設けるということは多数派ではありません。それよりも重視されるのは、専門的な知識やスキル、コミュニケーションなどといったソフトスキルであることは言うまでもありません。

まとめ

通信制高校と通信制大学の関係について、

  • 通信制高校から通信制大学への進学は10%ほど
  • それぞれ高卒資格・大卒資格が取得できる
  • 通信制高校からの進学先としては通学制の大学・短期大学の人気が高く、通信制大学の学生を見ても現役生の割合は小さくなっている

通信制高校を選ぶ生徒と通信制大学を選ぶ学生は少し異なる層になっているようです。

中でも通学や登校の負担という面から見て、高校に比べて大学は通学生であっても比較的自由度が高く無理せず通えるという点がありました。

学費についても大学は高校の支援金と同じように奨学金制度なども充実しているため、社会人や日中の活動が忙しい方が中心となって通信制大学を利用しているというのは大学選びのポイントにもなりそうです。

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