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通信制高校でスクーリングなしの学校はある?

通信制高校の卒業条件には欠かすことができないスクーリング。全日制ほど学校に行く必要がないとはいえ、スクーリング自体がどうしても苦痛だという方もいるのではないでしょうか。スクーリングを欠席したらどうなるのか、スクーリングなしの学校はあるのか?今回はスクーリングに苦手意識を持つ方へ向け、対処法と参加のメリットなどをお伝えします。

通信制高校でスクーリングなしの学校はある?

通信制高校のスクーリングとは

スクーリングとは、その名前から「学校へ登校すること」だと想像できます。全日制では毎日学校へ行くのが当たり前ですが、通信制高校では自宅で自習することがベースとなるため登校回数は大幅に少なくて済みます。

単位修得の必須条件としてはレポート・スクーリング・テスト(単位認定試験)があり、スクーリングは「面接指導」とも呼ばれるものです。一定時間数を実際に学校で対面授業を受けたり他の生徒たちとともに課外活動をしたりして過ごす必要があります。

スクーリングの種類

スクーリングには、大きく分けて次のような種類があります。

  • 通学型(月1~3日を継続的に通学する)
  • 合宿型(宿泊を伴い数日間集中的におこなう)
  • 集中型(日帰りで数日間集中的におこなう)

中には全日制のように毎日スクーリングがあるところもあり、どの形態を採用しているか、そして日数や内容に関しても学校によって異なります。複数のスクーリングタイプから自分で選択できる場合もあるので、気になる通信制高校に関しては資料請求などで事前に情報収集しておくようにしましょう。

スクーリングがなしの学校もある?

通信制高校は全日制より登校日数が少ないとはいえ、学校に行くことに抵抗がある生徒は少なくありません。では、スクーリングなしの学校はあるのでしょうか?できる限り登校日数をなくし、登校は年1回数日の集中スクーリングのみでOKという学校は存在しますが、登校日数がゼロという学校はないのが現状です。スクーリングを負担に感じる生徒に寄り添った通信制高校は学校数の増加とともに増えてきていますので、諦めずにできることから一歩ずつ前進していきたいですね。

スクーリングは各学校によって回数が違う

スクーリング回数は年に何回と定められているわけではなく、文部科学省の学習指導要領によって教科・科目ごとに必要な時間数(1単位時間=50分)が指定されています。

通学型であれば、1回のスクーリングに要する時間は短いものの、月に数回のスクーリングを年間を通して続ける必要があります。そのためスクーリングの回数自体は数十回となります。

一方で、日帰りあるいは合宿型の集中スクーリングでは、朝から夜まで予定を入れることが可能なため、年間に数日、スクーリング回数としては1回あるいは数回のみで達成できるというわけです。

ID学園高等学校のスクーリングの例

ID学園では、長野本校での「宿泊型スクーリング」と法人本部校やキャンパスへ通いでの「通学型スクーリング」の2タイプをおこなっています。入学時期や学年、履修している科目によってどの型に参加するかが決まり選択できる場合もあります。宿泊型のスクーリングは必須ではなく任意参加となり、通学型のみで完結することも可能です。

オンラインを基本とした日々の授業でも学習理解を深めることはできますが、ID学園では、仲間との話し合いや問題解決能力を高めるためにはスクーリングが重要だと考えています。

講義タイプの授業だけでなく、実習要素を多く取り入れ、楽しみながら学べる体験型の活動が多く用意されています。

登校に苦手意識を持つ方でもID学園のスクーリングには「参加してよかった!」と思ってもらえるはずです。

登校なしで卒業資格は得られる?

原則として、すべての通信制高校を卒業するにはスクーリングが必須です。1回も登校せずに高校卒業資格を修得できる学校は残念ながらありません。卒業条件にある「テストを受けること」と「特別活動に参加すること」は学校に行かなくては満たせないためです。

高校卒業資格を得るためには、何らかの形でスクーリングに参加しなくてはいけないと心得ておきましょう。

スクーリングができない場合は相談できる?

スクーリングに「行きたくない」「行きたくても行けない」さまざまな理由があるでしょう。 

日程の問題でスクーリングを欠席する場合、別日の振り替えなどを行っている学校もあります。欠席の際のサポート体制については、学校によって大きく幅がある点なので、学校選びの時点から調べておくのがおすすめです。

いずれにしても、「1回欠席したから卒業ができない」「退学になってしまう」というわけではないので、過度に不安にならず学校へ相談してくださいね。

スクーリングのメリット

スクーリングのメリット

苦手だと嫌な部分しか浮かんでこないものですが、スクーリングにもいくつかのメリットがあります。ここでは2つご紹介します。

勉強の苦手を克服しやすい

普段は画面を通しての授業ですが、スクーリングでは対面で先生の授業が受けられます。教科書と教材を元に真剣に授業を聞いても、わからない部分が出てくるのはごく自然なことです。対面授業であれば疑問点はすぐに直接聞けますし、時にはテストに出るポイントを教えてくれることも。口頭での説明は、文字でのやりとりよりも効率よく学習を進められるでしょう。その場で理解度を高めておくと、レポート作成時に大いに役立ちます。

特に苦手科目に関しては、誰でも時間をかけて丁寧に教えてほしいと感じるでしょう。質問や相談ができる、詳しく教えてもらえる環境が学習のモチベーションを高め、結果として苦手の克服につながります。

月に数回でも規則的に通学することで、生活リズムを整えられる効果も期待できます。

友人にあってコミュニケーションが取れる

友達が作りにくいイメージの通信制高校において、スクーリングは同じ環境の仲間たちに会える一つのチャンスです。通学型で定期的に顔を合わせれば、仲良くなるきっかけも作りやすいですし、集中スクーリングであれば、活動を通して普段は会うことができない他の生徒たちとの交流が生まれます。

通信制高校ならではの多彩な授業を通して多くのメンバーと知り合えるため、自然と友達の輪が広がっていきます。専門の授業であれば、同じ趣味を持つ者同士で共通の話題が見つかり、一気に仲が深まることも少なくありません。友達ができれば毎日がさらに楽しくなるはずです。行事や特別活動といったスクーリングへの参加を通して、高校生活を充実させていきましょう。

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どうしてもスクーリングに参加したくない場合の対処法

通信制高校で高校卒業単位を修得するためには、スクーリングは避けられません。登校なしで3年間を終えることは難しいものの、どうしても参加したくない場合に試しておきたい対処法をまとめました。

スクーリング回数の少ない学校を選ぶ

スクーリング日数の少ない学校を選ぶと、少しでもストレスを和らげることができるでしょう。週1回の登校、年間で決まった日数の登校、登校なしで年1回の集中スクーリングなど、学校によってタイプはさまざまです。日数の問題なのか、内容や人数の問題なのか、スクーリングを負担に感じる理由は人によって異なります。できるだけ多くの通信制高校から情報を収集し、無理なく卒業を目指せるように自分にとって楽なスタイルを見つけてください。

スクーリングの開催場所やで選ぶ

宿泊型スクーリングへの参加が必須な通信制高校など、各学校で様々な実施方法を行っています。どうしても宿泊が苦手などという方は通学型スクーリングのみで完結する学校を探してみるのもよいでしょう。

サポート体制のある学校を選ぶ

私立の通信制高校では、生徒一人ひとりに対して手厚いサポートをおこなっている学校が多くあります。学習や進路だけでなく、スクーリングについて相談でき、解決へのヒントを一緒に考えてくれる存在はとても心強いものです。

スクーリング参加者の声を聞く

憂鬱で仕方ないスクーリングも、SNSなどで検索してみると「行ってみたら楽しかった」「一人で参加しても大丈夫だった」という声が意外と多いことに気付きます。体験談を見ながら、モチベーションを高めるのもよい方法です。

ID学園スクーリングに参加した生徒・保護者の声

<生徒>
スクーリングに参加する前は、みんなと話が合うだろうか、授業についていけるだろうか、などとても不安でしたが、先生も優しく接してくれて安心し、また科学実験や調理実習、特別活動など複数名で取り組む活動を通して友人を作ることができました。参加してとても良かったです。

<保護者>
小学5年生から不登校だった娘。学校になじめるだろうか、他の生徒と一緒に行動できるだろうかと心配しておりましたが、スクーリング当日に迎えに行こうとすると「今日は友達と帰るから迎えに来なくていいよ」との連絡が。娘と過ごさない時間を何年かぶりに過ごしながら、一歩前進できたことに感激しました。

定期的なスクーリングの方がよい場合も

スクーリングの日数だけを見ると、合宿型や集中型が最も少ない登校回数で済みます。しかし、まとまった拘束時間となるため、人によっては大きな心理的負担を感じてしまいます。その場合は年間に決まった日数を不定期で選べるというスクーリングタイプが向いているかもしれません。入学してから後悔しないためには、日数の多さだけにこだわらず、スクーリングの内容にも目を向けることが大切です。

自分の将来の目標を叶えるためにも、どのスクーリングタイプであれば無理なくやり遂げられるかをよく考える必要があります。幅広い選択肢に目を向けながら、納得できる学校選びをしていきましょう。

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