
【この記事でわかること】
高校生が留学するメリットとデメリット
留学の種類(短期・長期・交換・オンライン・デュアルディプロマなど)
人気の留学先と費用の目安
奨学金や節約の方法
出発1年前からの準備ロードマップ
留学中&帰国後の注意点
ID学園ならではの留学の選択肢(グローバルコース/席上留学/DDP)

高校生のうちに留学してみたい
そう思っても、費用や進路への影響が気になり、一歩を踏み出せない方も多いのではないでしょうか。
保護者の方にとっては「安全面や学業との両立は大丈夫?」という不安。
お子様にとっては「海外で本当にやっていけるかな?」という期待と不安。
留学はワクワクと同時に、悩みや迷いもつきものです。
それでも今、高校生の留学はますます注目されています。
文部科学省の調査でも、コロナ禍で一時的に減少したものの、近年は再び大きく回復し、多くの高校生が海外へと飛び立っています。
留学は語学力だけでなく、自主性や課題解決力を育む経験として、大学入試や将来のキャリアにも直結する力を与えてくれるからです。
この記事では、高校生留学の種類・費用・準備の流れ・不安の解消法までを徹底解説します。
さらに、ID学園ならではの「グローバルコース」「席上留学(オンライン留学)」「デュアルディプロマプログラム(日本と海外の両方の高校卒業資格を取得)」といった多彩な選択肢についても紹介。
「自分に合った留学スタイルを知りたい」
「安心して挑戦できる環境を探している」
そんな方に向けて、読んだ後に一歩前へ踏み出せる“完全ガイド”をお届けします。
なぜ今、高校生の留学が注目されているのか?
日本人の海外留学は、コロナ禍で一時的に大きく減少しましたが、ここ数年で急速に回復しています。
文部科学省の報告によれば、2023年度の日本人学生の海外留学者数は89,179人(前年比+ 53%)と、大きく回復しています。
特に短期留学は約2倍に増加し、アジアへの留学者は110%増と大きな伸びを示しています。
(文部科学省「日本人学生の海外留学状況」及び「外国人留学生の在籍状況」令和7年4月)
高校生についても同様で、2023年度に短期研修(3か月未満)に参加した高校生は31,711人、長期留学(3か月以上)は3,174人となっています。
(文部科学省「高等学校等における国際交流等の状況」令和7年3月)


いずれもコロナ禍の水準から大きく回復しており、高校生の留学も再び身近な選択肢になりつつあります。
では、なぜ今、高校生の留学がこれほど注目されているのでしょうか?
その理由を、3つのポイントから見ていきましょう。
① 語学力以上の“実践的コミュニケーション能力”
現地の授業や日常生活では、ただ英語を理解するだけでなく「自分の意見を伝える力」が求められます。



その経験は大学入試や将来のキャリアで、プレゼン力・協働力・国際感覚として高く評価されます
② 主体性や課題解決能力の向上
慣れない環境での生活は、さまざまな課題に直面します。
「電車の乗り方がわからない」「ホームステイ先でのルールに適応する」
その一つ一つを乗り越える中で、主体性・柔軟性・課題解決力が自然と養われます。
③ 進学やキャリアに直結する“実績”になる
高校での留学経験は、帰国生入試や総合型選抜で大きな強みになります。
また、海外大学進学のためには現地の卒業資格が必要になる場合もあり、高校段階からの留学は進路の選択肢を広げる有効な方法です。


このように、高校生の留学は「語学力アップ」にとどまらず、将来を切り開く力を養う大きなチャンスとして期待されています。
そのため近年は、保護者にとっても「安心して子どもを送り出したい」、お子様にとっては「新しい自分を見つけたい」という両方のニーズが高まっているのです。
在籍形態でこんなに変わる!全日制・通信制×留学の相性
高校生が留学を考えるとき、見落とされがちなのが「在籍している学校の形態」です。
全日制と通信制では授業日程や単位取得方法が異なるため、留学との両立しやすさに差が出ます。
また、長期か短期か、正規留学か語学研修かによっても、相性の良い在籍形態は変わります。
卒業要件や進学時期に影響することもあるため、制度を確認したうえで計画的に準備することが大切です。
全日制高校×留学
日々の授業や出席日数が重視されるため、長期留学では単位不足や出席日数不足のリスクがある
そのため、学校と事前に調整し、休学制度の有無や単位認定の基準をしっかり確認しておくことが必要です。
通信制高校×留学
学習スケジュールが柔軟なため、半年〜1年の留学と両立しやすいのが特徴
課題はオンライン提出やレポート形式が中心なので、海外滞在中でも進級や単位取得が可能なケースがあります。
選び方のヒント
高校生が留学を考えるとき、「在籍している学校の形態」と「自分の目的」がどれだけ合っているかを考えることが大切です。
次のチェックリストを見て、どちらに多く当てはまるかを確認してみましょう。
全日制高校が向いているケース
短期留学や交換留学を中心に考えている
学校に休学制度や提携校制度がある
留学後も日本の大学進学をスムーズに目指したい
学校と単位認定の条件を細かく確認する準備ができる
通信制高校が向いているケース
半年〜1年の長期留学や正規留学に挑戦したい
留学先からもオンライン課題やレポート提出を続けたい
日本の高校卒業資格をしっかり取りながら海外体験を積みたい
卒業を遅らせずに留学と両立したい
【目的・期間で探す】高校生留学の種類
留学には短期・長期・交換・正規などさまざまな形があります。
大切なのは“自分に合ったスタイル”を見つけること。
そのために、まずは目的や条件を整理してみましょう。
自分に合った留学は?選ぶための3つの視点



留学したいけど、種類が多すぎて何から考えればいいのかわからない…
そんな声はとても多いです。
最初から国やプログラムを決めるのではなく、3つの視点で自分に合ったスタイルを整理してみましょう。
費用のことももちろん大切ですが、それは後の章で詳しく解説します。
まずは「目的」から考えることが大切です。
視点①:何を学びたいか(語学、専門分野)
留学の出発点は「何を学びたいか」です。
王道:英語力を伸ばすこと
プラスα:デザインやIT、環境問題など興味分野を現地で学ぶ
視野を広げる:英語圏以外(韓国文化・ヨーロッパ史など)も選択肢
「語学に集中したい?それとも、好きな分野を海外で学んでみたい?」と考えてみましょう。
視点②:どのくらいの期間行きたいか(短期・長期)
留学の成果は期間によっても変わります。
短期(1週間〜3か月):夏休みなどで行きやすい、費用負担が軽い、まずはお試しに最適
長期(半年〜1年以上):語学力が本当に伸びる、現地の友人・文化に深く触れられる
「学校生活を大きく変えずに体験したい?それとも、本格的に挑戦して成長したい?」と問いかけてみましょう。
視点③:卒業資格は必要か
「体験」で終えるか、それとも「資格」を得るかでも選択は変わります。
体験型:語学研修や短期留学 → 修了証は出るが卒業資格にはならない
資格型:現地の高校卒業資格やデュアルディプロマ → 海外大学進学に直結
「せっかく留学するなら、形に残る成果が欲しい?」と自問してみましょう。
※ID学園高等学校のグローバルコースでは留学期間によって現地校での学びを単位修得に振り替えることができ、留学してもトータル3年間での卒業が目指せます。


3つの視点で「どんな留学が自分に合っているか」を整理できたら、次は具体的な留学スタイルを見ていきましょう。
期間や目的、取得できる資格によって、実はさまざまな選択肢があります。
短期留学|1週間〜3ヶ月でできる語学&異文化体験
夏休みなどを利用して参加しやすい
費用負担が軽い(例:2週間で25〜50万円程度)
「まずは海外体験をしてみたい」「お試し感覚で行きたい」人におすすめ
長期留学|半年〜1年で現地高校生活を満喫
現地の高校に通い、授業や生活を本格的に体験
語学力や学力の伸びが大きく、人間関係や文化にも深く関われる
費用目安:6か月で150〜300万円程度
「本格的に挑戦して、自分を大きく成長させたい」人に向いている
交換留学|学費を抑えて現地生活を体験
学校間の協定で学費負担が軽減されるケースが多い
条件や受け入れ枠に制限があるため、倍率が高いことも
「費用を抑えながら海外生活を経験したい」人に最適
正規留学|海外高校卒業資格を取得して世界へ
現地の高校に2〜3年在籍し、卒業資格を取得する
海外大学進学に直結するルート
高額な費用(年間300〜500万円程度)と高い英語力が必要
「海外大学進学を視野に入れている」人におすすめ
オンライン留学|渡航なしで海外の授業を受ける新しい選択肢
国内にいながら海外の授業をオンラインで受講できる
英語の事前準備や「留学前のお試し」にもなる
「海外渡航は難しいけど、国際的な学びに触れたい」人におすすめ。
デュアルディプロマプログラム(DDP)|国内にいながら海外高校卒業資格を取得
日本の高校に通いながら、海外の高校卒業資格を同時に取得できる制度
海外大学進学に有利で、英語力も着実に伸ばせる
「日本の卒業資格も守りつつ、海外進学のチャンスを広げたい」人にぴったり
人気の高校留学先と費用の目安
高校生の留学先として人気があるのは、アメリカ・カナダ・オーストラリア・ニュージーランド・イギリスなどの英語圏を中心に、近年では韓国や台湾といった近隣の国も注目されています。
ただし、国によって教育制度や生活環境、そして必要な費用は大きく異なります。
留学費用というと「いくらかかるのか?」という総額だけを気にしがちですが、実際には 学費・滞在費・保険・ビザ費用・その他の諸費用 など、複数の項目で構成されています。
そのため、まずは
どんな国で
どんな制度のもとで学ぶのか
を理解し、費用の内訳を一つずつ確認することが大切です。
この章では、主要な留学先の特徴と費用の目安を、公的機関や各教育機関の公式情報をもとに整理しました。
高校留学の費用は5つに分けて確認(学費・滞在費・保険・ビザ・その他)
留学費用は「まとめて◯◯万円」と平均額で紹介されることも多いですが、実際には 複数の項目に分けて請求されるのが一般的です。


国や学校によって含まれる内容が異なるため、事前に内訳をしっかり確認しておくことが大切です。
以下の 5つの項目を、必ずそれぞれの公式ページでチェックしてみましょう。
- 【学費】
-
確認先:各学区や学校のInternational/Feesページ
よく含まれるもの:授業料、入学金
別料金になりやすいもの:教材費、制服代 - 【滞在費】
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確認先:学区や州教育省のHomestay/Accommodationページ
よく含まれるもの:ホームステイ代、寮費
別料金になりやすいもの:食事代や水道光熱費が別途の場合あり - 【保険】
-
確認先:各国政府指定の留学生医療保険(国によって加入必須)
よく含まれるもの:医療費の基本保障
別料金になりやすいもの:歯科や眼科などの追加保険 - 【ビザ費用】
-
確認先:各国政府のビザ申請ページ
よく含まれるもの:申請料(固定額)
別料金になりやすいもの:指紋・写真(バイオメトリクス)など手数料 - 【その他】
-
確認先:学校公式サイトの「Additional fees」ページ
よく含まれるもの:教材費、制服代、交通費
別料金になりやすいもの:空港送迎、課外活動費
平均額ではなく、下限〜上限の幅を現地通貨で確認することが重要です。
同じ国でも都市や学校によって差が大きいため、必ず公式情報をチェックしましょう。
高校留学の費用と特徴を国別に比較
高校生に人気の留学先は、アメリカ・カナダ・オーストラリア・ニュージーランド・イギリスなどの英語圏が中心。
近年は韓国や台湾といった近隣の国も注目されています。 まずは主要国の費用と特徴を比較してみましょう。
【比較表】高校生留学先の費用目安と特徴
| 国・地域 | 必要なビザ | 学費例(年/学期) | 特徴 |
| アメリカ | F-1ビザ(最長1年/公立) | 約19,000米ドル/年 | 多文化・課外活動が盛ん |
| カナダ | Study Permit | 約17,250CAD/年 | 治安良くサポート充実 |
| オーストラリア | Student Visa Subclass 500 | A$16,600〜20,500/年 | ESL充実・温暖な気候 |
| ニュージーランド | Student Visa | NZ$16,500/年 | 少人数教育・自然豊か |
| イギリス | Child Student visa | £1,023〜1,334/月 | 欧州進学に有利・伝統的教育 |
| 韓国 | D-4ビザ(一般研修) | ₩2,020,000/学期 | 日本から近く費用も抑えやすい |
| 台湾 | Resident Visa | US$1,500〜1,800/学期 | 中国語+英語を学べる・親日的 |
※ 紹介した費用はあくまで一例です。最新情報や正確な金額は、必ず各国政府や学校の公式ページでご確認ください。
ここから、各国の特徴や制度、具体的な費用の内訳を詳しく解説していきます。
アメリカ
- 【特徴】
-
高校生留学の定番
幅広い科目選択が可能で、部活動や課外活動も盛ん
多文化社会で、異なるバックグラウンドの人と交流できる
州によって気候や生活環境が大きく異なる - 【制度(米国務省)】
-
公立高校にF-1ビザで在籍できるのは 最長12か月まで
学区が定める「per-capita cost(生徒1人あたりの実費)」を 全額前払いする必要がある
参考:米国務省公式サイト「Foreign Students in Public Schools」 - 【ビザ費用(米国土安全保障省)】
-
F-1ビザ申請料:US$185
SEVIS I-901費用:US$350
参考:米国政府公式サイト「Study in the States – F-1ビザ(幼稚園〜高校12年生向け)」 - 【学費例(シアトル公立学区公式)】
-
学区ごとに授業料が異なる
例:シアトル公立学区(Seattle Public Schools)
学費:US$19,000/年 または US$9,500/学期(2025–26年度)
参考:シアトル公立学区公式サイト「国際生徒向けページ」
アメリカは「学ぶ内容や文化体験の幅広さ」が最大の魅力ですが、公立校で学べるのは最長1年。
長期で学びたい場合は、私立校や正規留学を検討する必要があります。
カナダ
- 【特徴】
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英語+フランス語のバイリンガル環境
治安が良く、自然と都市のバランスが取れた生活環境
留学生受け入れに積極的で、サポート体制が充実している - 【制度(カナダ政府)】
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カナダで6か月を超えて学ぶ場合は Study Permit(就学許可証)が必須
入学先は必ず DLI(指定教育機関)でなければならない
参考:カナダ政府公式サイト「Study permit: 就学許可証について」 - 【ビザ費用(カナダ政府)】
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Study Permit申請料:150カナダドル
バイオメトリクス(指紋・写真):85カナダドル(必要な場合)
参考:カナダ政府公式サイト「ビザ・就学許可証の申請料一覧」 - 【学費例(ウェストバンクーバー学区公式)】
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学区ごとに授業料や保険、ホームステイ費が公開されている
例:ウェストバンクーバー学区(West Vancouver Schools)
学費:17,250カナダドル/年(Full Year)
医療保険:750カナダドル/年
ホームステイ費:1,400カナダドル/月
参考:ウェストバンクーバー学区公式サイト「授業料ページ」
カナダは治安の良さと教育の質で人気が高く、英語だけでなくフランス語にも触れられる環境が魅力です。
サポート体制も手厚いため、初めての留学でも安心して挑戦できます。
オーストラリア
- 【特徴】
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温暖な気候で生活しやすく、アジアからの留学生にも人気
英語教育(ESL)が充実しており、留学生向けのサポートが手厚い
学校の学期(ターム)が日本と異なり、入学・進級の時期に注意が必要 - 【制度(オーストラリア政府)】
-
高校留学には Student Visa Subclass 500(学生ビザ) が必須
申請には CoE(入学証明書)とOSHC(留学生保険)の加入が必要
参考:オーストラリア政府公式サイト「Student Visa Subclass 500」 - 【ビザ費用(オーストラリア政府)】
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申請料:2,000オーストラリアドル
参考:オーストラリア政府公式サイト「Current Visa Pricing Table(ビザ料金表)」 - 【学費例(ニューサウスウェールズ州教育省公式)】
-
州ごとに費用が公開されている
例:ニューサウスウェールズ州教育省(NSW Department of Education)
学費:16,600〜20,500オーストラリアドル/年
ホームステイ費:450〜520オーストラリアドル/週
参考:NSW州教育省公式サイト「International Student Fees」
オーストラリアは生活しやすい気候と、留学生への手厚い英語教育サポートが大きな魅力です。
アジア圏からの留学生も多く、安心して学びやすい環境が整っています。
ニュージーランド
- 【特徴】
-
少人数制の学校が多く、先生との距離が近い
自然に囲まれた環境で、アウトドア活動や異文化体験が豊富
治安が良く、フレンドリーな国民性で初めての留学でも安心 - 【制度(ニュージーランド政府)】
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3か月を超えて学習する場合は Student Visa(学生ビザ)が必要
申請時には IVL(観光税:International Visitor Conservation and Tourism Levy)が必須
ビザ申請には、入学許可証・資金証明・医療保険加入が求められる
参考:ニュージーランド政府公式サイト「学生ビザ申請前に確認すべきこと」 - 【ビザ費用(ニュージーランド政府)】
-
日本からオンライン申請:申請料無料+IVL 100NZドル
現地から申請:申請料750NZドル+IVL 100NZドル=合計850NZドル
参考:ニュージーランド政府公式サイト「学生ビザの料金」 - 【学費例(リンカーン高校公式)】
-
学校ごとに費用が公開されている
例:リンカーン高校(Lincoln High School)
学費:16,500ニュージーランドドル/年
参考:リンカーン高校公式サイト「International Student Fees」
ニュージーランドは落ち着いた環境で安心して学べるうえ、自然体験や少人数教育を通じて心身ともに成長できるのが魅力です。
アットホームな雰囲気を求める高校生に特におすすめです。
イギリス
- 【特徴】
-
歴史と伝統ある教育制度で、学問・芸術・スポーツの分野に強み
GCSE(中等教育修了資格)やAレベル(大学入学資格)など独自の制度がある
寄宿学校(ボーディングスクール)での寮生活も多く、主体性を育む環境 - 【制度(英国政府)】
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3か月を超えて学習する場合は Student Visa(学生ビザ) が必要
17歳までは Child Student visa、18歳以上は Student Visa に切り替わる
入学には CAS(入学許可書:Confirmation of Acceptance for Studies)の提出が必須
参考:英国政府公式サイト「Child Student visa」 - 【ビザ費用(英国政府)】
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Child Student visa の申請料:524ポンド
加えて IHS(医療サービス利用料:Immigration Health Surcharge)が 776ポンド/年 必要
参考:英国政府公式サイト「学生ビザの申請料と医療サーチャージ」 - 【学費例(英国政府公式情報)】
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授業料・寮費(最大9か月分)の目安が公開されている
ロンドン:約 1,334ポンド/月
ロンドン外:約 1,023ポンド/月
参考:英国政府公式サイト「Child Student visa: 必要な資金」
イギリスは伝統的な教育と寮生活を通じて、学問だけでなく人間的な自立を促す環境が整っています。
欧州での進学や将来のキャリアを視野に入れている高校生に人気の留学先です。
韓国
- 【特徴】
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日本から近く、生活費が比較的安い
韓国語+英語の学習環境が整い、語学力を伸ばしやすい
K-POPやドラマなどポップカルチャーに触れられる点も人気 - 【制度(韓国政府/国立国際教育院)】
-
一般高校への正規留学は非常に限定的で難しい
現実的には、大学附属の語学学校に通うケースが中心
3か月を超えて学ぶ場合は D-4ビザ(一般研修ビザ)が必要で、入学許可証(COA)が求められる
参考:韓国政府公式サイト「留学ビザと滞在資格」 - 【ビザ費用(韓国政府公式)】
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D-4ビザの申請料は 60米ドル
参考:韓国政府公式「KOREAN VISA PORTAL – ビザ料金一覧」 - 【学費例(延世大学語学堂公式)】
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延世大学語学堂(Yonsei University Korean Language Institute)
学費(1学期あたり):2,020,000ウォン
申請料(返金不可):100,000ウォン
参考:延世大学語学堂公式サイト「授業料案内」
韓国は正規の高校留学が難しい一方で、語学学校や交換プログラムを通じて韓国文化に触れられる実用的な選択肢があります。
日本から近く、費用面でも挑戦しやすい国のひとつです。
台湾
- 【特徴】
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日本から近く、親日的で生活しやすい
中国語(北京語)と英語を学べる環境
食文化が豊かで治安も良く、中高生にも安心 - 【制度(台湾政府/外交部領事事務局)】
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高校生の正規留学は制度としてあまり普及していない
現実的には、交換留学プログラム や 大学附属語学センターでの短期研修 が中心
6か月以上滞在する場合は Resident Visa(居留ビザ) が必要
参考:台湾政府公式サイト「Resident Visas for Foreign Students」 - 【ビザ費用(台湾政府/外交部領事事務局)】
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居留ビザ申請料:66米ドル(単一入国の場合)
参考:台湾政府公式サイト「Visa Fees」 - 【学費例(学区公式)】
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大学レベルの語学研修では、1学期あたり 1,500〜1,800米ドル が目安
高校生の場合、交換留学プログラムでは授業料が免除となるケースもある
参考:台湾教育部公式サイト「Tuition Fees and Living Costs」
台湾は高校正規留学の制度が整っていないものの、交換留学や短期研修を通じて中国語や英語を学び、文化に触れることができます。距離の近さや治安の良さもあり、中高生にとって挑戦しやすい留学先のひとつです。
高校留学の費用対策|奨学金と節約術まとめ



留学にかかるお金が心配で一歩踏み出せない…
という声は多く聞かれます。
確かに学費や生活費は大きな負担になりますが、実は奨学金制度の活用や日々の工夫による節約で、負担を大きく減らすことができます。
この章では、
高校生でも利用できる代表的な奨学金制度
計画段階から現地生活まで実践できる節約のコツ
を紹介します。
経済的な不安を解消し、安心して留学準備を進めていきましょう。
費用の不安を解消!高校生が使える奨学金制度まとめ
「留学に行きたいけれど、費用が高すぎて無理かも…」という不安を持つ方は多いと思います。
しかし実は、高校生でも利用できる奨学金制度があり、中には返済不要(給付型)の支援も存在します。
こうした制度を活用すれば、留学のチャンスはぐっと広がります。
ここでは代表的な制度を紹介します。
- トビタテ!留学JAPAN(文部科学省)
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高校生に最も人気のある給付型奨学金制度
「探究活動」を軸にした留学を支援し、渡航費・滞在費などを幅広くカバー
応募は毎年決まった時期に実施されるため、早めの準備が必要 - JASSO海外留学支援制度(日本学生支援機構)
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日本と海外の高校が協定を結んでいる場合に利用できる
給付型で、渡航費や滞在費の一部を支援 - 地方自治体の制度
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都道府県や市町村が独自に奨学金を設けていることもある
特に「海外派遣プログラム」「短期研修助成金」などは高校生対象のものが多いため、必ず自治体の公式サイトを確認 - 民間団体の奨学金
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企業や財団による支援制度も豊富
募集要件は多様で、成績・語学力だけでなく「探究テーマ」「将来の夢」を重視するものも
探し方のコツ:JASSOの奨学金検索サイトや、留学関連の財団公式ページを活用すると効率的
奨学金は出願時期が早いケースが多く、高校1・2年生からの情報収集と準備が成功のカギです。
留学費用を抑える3つの節約術
奨学金だけでなく、自分の工夫次第で費用をコントロールすることも可能です。
ここでは 計画段階・準備段階・現地生活 の3つに分けて、具体的な節約のコツを紹介します。
①【計画段階】留学先・プログラム選びで節約
物価の安い国や都市を選ぶ(例:アジア圏や地方都市)
公立高校や費用を抑えたシンプルなプログラムを選ぶ
まずは短期留学やオンライン留学で経験を積む
②【準備段階】渡航前の手続きで節約
航空券は早めに予約、LCCの利用も検討
学費などの海外送金は、手数料が安いオンライン送金サービスを活用
為替レートをチェックし、円高の時期に支払う
③【現地生活】日々の暮らしの中で節約
自炊を基本にして、外食費を節約
交通機関や施設の学生割引を徹底活用
ホームステイからシェアハウスに切り替えるなど、滞在形態を工夫
留学費用は「準備次第」で大きく変わります。
奨学金と節約術を組み合わせることで、無理のない計画で留学を実現できる可能性が広がります。
出発1年前からの必勝計画!留学準備ロードマップ
留学を成功させるためには、計画的な準備が欠かせません。
特に高校生の留学は、出願や奨学金申請、ビザ手続きなど多くのステップがあり、直前に慌てるとトラブルの原因になります。
この章では「出発1年前から逆算した準備ロードマップ」を紹介します。
学校と連携しながら進めれば、不安を減らして安心して留学に臨めます。
準備期間の目安と全体スケジュール
- 【高1】基礎づくり
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情報収集と英語学習の土台づくり。海外の教育制度や生活環境についてリサーチを始める
- 【高2】具体化の年
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渡航国やプログラムを決定し、英語試験や必要書類の準備を本格化。奨学金情報も早めに調べておく
- 【高3】仕上げの年
-
書類提出・ビザ取得・荷造りなど最終調整を行い、安心して出発できる状態に
語学試験や奨学金申請の締切は早い時期に設定されていることが多いので、必ず逆算して計画することが大切です。
(参考: トビタテ!留学JAPAN 募集要項)
留学に必要な手続き
留学には、学校への出願からビザ申請まで多くの手続きがあります。
ここからは、高校生の留学に必要となる主な手続きを一つずつ解説します。
パスポート取得
なぜ必要?
海外渡航に必須の書類。特に残存期間不足で飛行機に搭乗できないケースがあるため注意が必要
いつまでに?
出発の6か月以上前までに取得または更新しておくのが安心
どう進める?
戸籍謄本・写真など必要書類を揃え、申請から受け取りまで1〜2週間かかると想定して計画する
(参考:外務省 – パスポート)
英語試験(TOEFL/IELTS)
なぜ必要?
多くの学校や奨学金で入学条件としてスコア提出が必須。国や学校ごとに求められる基準が異なる
いつまでに?
出発の6〜8か月前までに目標スコアを取得。再受験の余裕を持って計画する
どう進める?
公式サイトで試験日程を確認し、模試や過去問を活用して対策を進める
(TOEFL公式 https://www.ets.org/toefl・IELTS公式 https://www.ielts.org/)
推薦書・願書準備
なぜ必要?
学校や奨学金申請で人物評価の基準となる重要書類。内容次第で合否や選考に影響
いつまでに?
募集締切の2〜3か月前までに依頼し、余裕を持って作成期間を確保
どう進める?
依頼する先生に志望理由や活動実績を共有しておくと、より具体的で説得力のある推薦文を書いてもらえる
ビザ申請
なぜ必要?
滞在目的に応じた公式許可証で、入国・在留に必須
いつまでに?
出発の3〜4か月前までに申請を開始。国によって審査期間が異なるため、余裕を持ったスケジュールが必要
どう進める?
各国大使館の公式サイトで条件を確認し、書類不備がないよう二重チェックする
(参考:米国大使館 – ビザ情報)
奨学金申請
なぜ必要?
経済的負担を軽減し、費用面で安心して留学に臨むため
いつまでに?
出発の1年前〜半年前に締切が設定されている場合が多い。募集開始直後から準備を始めるのが安心
どう進める?
応募条件(成績・語学力・活動実績など)を確認し、必要書類を事前に準備
出発直前にやることリスト
保険加入:海外医療保険・傷害保険に加入し、補償内容や現地サポート体制を確認
予防接種:国ごとに必要なワクチンが異なるため、医師に相談して接種計画を立てる
荷物準備:現地の気候や文化に合わせた衣類・日用品、日本から持参したい必需品をリスト化
留学中&帰国後に後悔しないための注意点
せっかくの留学も、準備不足や情報不足があると「もっと調べておけばよかった」と後悔につながります。


現地での生活トラブルや健康リスク、帰国後の進路のつまずきは、事前の計画と意識で防ぐことができます。
この章では「留学中の安全な過ごし方」と「帰国後の進路・単位認定」の2つに分けて、押さえておきたい注意点を整理します。
留学中の生活とトラブル回避
- 外務省「海外安全ホームページ」で最新情報を確認
-
出発前に必ず外務省の公式サイトをチェックし、渡航先の治安・感染症情報・注意事項を把握しておきましょう。
- ホームステイ先や学校のルールを守る
-
生活習慣の違いからトラブルが起こりやすいのがホームステイ。
門限・食事・生活習慣など、ホストファミリーのルールを尊重する姿勢が大切です。 - 緊急連絡先を常に持ち歩く
-
緊急時に慌てず連絡できるよう、スマホ・手帳・紙のカードなど複数の形で控えておくと安心です。
日本大使館や総領事館
現地の警察・医療機関
ホストファミリーや学校の担当者
帰国後の進路と単位認定
- 単位認定を早めに確認
-
文部科学省の「高等学校卒業程度の資格認定」に基づき、留学先での履修が日本の単位に換算されるかを事前に確認しておきましょう。
学校や自治体によって対応が異なるため、留学前に必ず担任や学校に相談しておくことが大切です。 - 進学準備を前倒しする
-
帰国後に大学進学を目指す場合、英語試験(TOEFL/IELTSなど)や出願書類準備を早めに再開する必要があります。
特に総合型選抜(旧AO入試)では、留学経験そのものが強みになるため、学んだことを整理しておくと有利です。 - 経験をどう活かすか考える
-
語学力や異文化体験を帰国後にどのように活かすかを意識しておくと、モチベーション維持や将来のキャリア形成にもつながります。
部活動・課題研究・受験の自己PRなど、具体的に使える場面を考えておきましょう。
高校生留学Q&A|不安・疑問をまとめて解決!
- 留学の費用はどのくらいかかりますか?
-
国や期間によって差がありますが、短期(2週間〜3か月)で25〜80万円前後、長期(半年〜1年)で150〜300万円程度が目安です。
費用の内訳は「学費・滞在費・保険・ビザ・渡航費」などです。国別にまとめた費用の目安はこちらを参考にしてください。
人気の留学先と費用の目安 - 英語力はどれくらい必要ですか?
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語学研修や短期留学なら、基礎的な英語力(日常会話レベル)があれば参加可能です。
一方、現地の高校で正規授業を受ける場合は TOEFL iBT 60〜80点前後、IELTS 5.0〜6.0程度を目安に求められることがあります。 - 高1からでも留学できますか?
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可能です。ただし、期間と目的の設定が大切です。
高1:短期留学や語学研修から挑戦し、経験を積む時期
高2:正規留学や長期プログラムに挑戦する時期
高3:受験や卒業要件との兼ね合いに注意が必要 - 高校の単位はどうなりますか?
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留学中に取得した単位は、日本の高校で換算できる場合があります。
ただし、学校や自治体のルールによって対応が異なるため、必ず事前に担任や学校に確認してください。 - 留学前にやるべきことは何ですか?
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主に次の準備が必要です。
パスポート取得・ビザ申請(余裕を持って準備)
英語試験(TOEFL/IELTS)の受験
奨学金の応募や資金計画
現地生活へのリサーチ(安全・医療・文化)詳しくはこちらで解説しています。
出発1年前からの必勝計画!留学準備ロードマップ
まとめ|あなたに合った留学スタイルを見つけよう
高校生の留学には、「語学力を伸ばしたい」「異文化を体験したい」「海外の卒業資格を取りたい」など、さまざまな目的やスタイルがあります。
国やプログラムによって費用や準備の内容は大きく変わりますが、大切なのは“自分に合った形”を選ぶことです。
【高校生の留学を成功させるポイント】
国や在籍形態による違いを知ること
費用や奨学金制度を早めに調べておくこと
出発前から準備を逆算して進めること
留学は「行くかどうか」だけでなく「どんな形で行くか」を自分らしい形で選ぶことができます。
あなたやご家庭に合ったスタイルを見つけ、将来につながる一歩を踏み出してください。
【ID学園】留学と学びを両立できる通信制高校
ID学園では、国内から海外まで多様な留学スタイルに対応できるカリキュラムを用意しています。
あなたの目的や将来の進路に合わせて、安心して選べるのが大きな特徴です。
グローバルコース|海外留学に直結する学び
海外大学進学を見据えたカリキュラム
英語力強化に加え、異文化理解や探究活動も充実
実際に海外に渡航して学ぶ正規留学や研修にも対応


生徒インタビュー
【海外留学やICTツールに魅力を感じて入学を決意。英語力も自信がつきました】
〈抜粋〉
グローバルコースは最長1年間留学できるという強みがあって興味を持ちました。
「グローバルレッスン」や「グローバルスピーキング」という、このコースの生徒だけが参加できる授業があって、日本だけでなく海外の情報も知ることで自分の視野が広がると思いました。
火曜と木曜には外国の先生が来てくださって、最初は緊張して話せなかったけれど、今では英語で質問できるようになってきて、少しずつ英語力が伸びていると感じています。
先生も友達もフレンドリーで、先輩後輩の壁がなく話しやすいです。ICTを使った授業や、生徒が主体で動ける活動も多く、自分の興味を広げられる学校だと思います。
席上留学(オンライン留学)|国内にいながら海外授業を体験
日本にいながらオンラインで英会話の受講可能
留学準備の「第一歩」として安心して挑戦できる
渡航費がかからないため費用を抑えられる


デュアルディプロマプログラム(DDP)|日本と海外の卒業資格を同時取得
国内にいながら、アメリカの高校卒業資格を取得可能
海外大学への進学に有利
日本の高校卒業資格とダブルで持てる安心感


ID学園には、海外留学・オンライン留学・デュアルディプロマと、高校生の留学に必要な選択肢が揃っています。
あなたに合った留学のスタイルを見つけたいと思ったら、まずは気軽に説明会や個別相談にお越しください。































