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中学生の発達障害とは?特徴と対策について

思春期や反抗期を迎える中学生時期。

「自分」という存在を確立しながら、身体的にも精神的にも著しく成長していきます。

勉強が複雑になったり周囲との関わり方が変わったり、小学生時代とは違う悩みに戸惑っているかもしれません。

今回は、発達障害の中学生はどのようなことに困っているのか、そして親の対応を含め、どんなサポートが必要なのかについてご紹介します。

中学生の発達障害とは?特徴と対策について

目次

発達障害について

発達障害はおもに次の3つのタイプに分けられます。

  • 注意欠陥多動性障害【ADHD】
  • 自閉症スペクトラム障害・アスペルガー【ASD】
  • 学習障害【LD】

これらのタイプが単独あるいはいくつも重なり合ってあらわれることがあります。

発達障害は生まれつきの脳の機能によって起こりうるもので、生育環境やしつけによって生じるものではありません。

発達障害は男女で違う?

発達障害の特性として比較的わかりやすい行動があります。

例えば、忘れ物が多い、授業中に黙って座っていられないなどが挙げられます。

これらの行動特性は早い時期から男子に見られることが多いため、発達障害は男子に多いと思われがちです。

一方で、女子は特性が表に出にくく、発達障害の診断もつきにくい傾向にあります。
思春期頃になって初めて特性に気付くことも少なくありません。

中学生の発達障害の特徴

小学校時代は元気の良さ、個性と捉えて発達障害の検査はしなかったものの、中学生になっても周りの子との違いに不安を感じる……ということがあります。

発達障害を抜きにしても、中学生は多感で難しい時期です。

子どもに見られる特性が、思春期や反抗期、環境の変化などによるものなのか、それとも発達障害によるものなのかの判断がしにくい場合があります。

では、中学生の発達障害の8大特徴についてチェックしていきましょう。

団体行動・友人との会話が苦手

中学に上がると、これまでに比べて団体行動や交友関係が一気に増えます。

体育祭や文化祭といった行事が生徒主体になり、友達との仲間意識もより強固なものへとなる時期です。

日々の部活動では、横のつながりだけでなく先輩後輩といった縦のつながりも生まれます。

人と話題を合わせるのが苦手で、冗談や比喩を理解しにくい特性があるため、嫌な気持ちになりやすかったり、誤解されやすかったりしてしまいます。

忘れ物が多い

集中力を持続させて話を聞くのが得意ではありません。

そのときは聞けていたとしても、正確に記憶できずに忘れ物につながることが多くあるのです。

小学校時代は、多少学校のルールを守れなくても大目に見てもらえるところがあったと思います。

しかし、中学では自分自身でケアしなくてはならない場面が多くなり、忘れ物やうっかりミスがより目立つ可能性があります。

授業中に寝ることが多い

発達障害は行動の特性だけでなく体調不良として症状が出ることがあります。

昼夜が逆転してしまい、十分な睡眠が取れていないような状況だと、授業中に耐えきれず寝てしまうようになります。

授業に長く集中できない特性も相まって、寝て過ごすことが多くなりがちです。

整理整頓が苦手

整理整頓が苦手なのも特徴のひとつです。

苦手といっても、片付けが面倒でやらない場合、片付けられるが継続的にはできない場合、決められた空間にしまうのが苦手な場合などいくつかのタイプに分けられます。

断るのが苦手

人から頼み事をされると断れず、お願いを何でも受けてしまう傾向があります。

対応できる範囲であればよいのですが、自分でやりきれないほどの仕事を引き受けた結果、パンクしてしまうことも少なくありません。

学校行事に参加するのが苦手

何の学校行事が向いていないか、ということではなく、日常と異なる環境への急な対応を苦手とします。

そのため、いつもと違うスケジュールとなる学校行事への参加が苦痛に感じられることがあります。

勉強についていけない

2つ以上の情報を一度に処理するのが困難な傾向にあります。

授業中は、先生の話を聞きながらノートをとるなど、いくつものことを同時におこなう必要があり、ついていくのは簡単ではありません。

自分でスケジュールを立ててテスト勉強を進めるといったことも難しいといえます。

また、授業に集中できない、物語の主人公の気持ちが分からない、どうしても理解できない教科があるなど、発達障害のタイプによっても勉強への影響の及ぼし方は異なります。

朝起きられない

発達障害は体調不良を伴うこともあります。

  • 朝起きられない
  • 夜眠れない
  • 頭痛
  • 腹痛・胃痛
  • めまい
  • 気分の変動 など

どんな症状が起きるかは人それぞれで、症状の頻度や強さにも個人差が大きいです。

子ども本人が朝起きたいと思っていても、どうしても体調が優れずに起きれない、朝から学校へ行けない場合があります。

中学生の発達障害は勉強が遅れがちなのでサポートが必要

中学生になると一気に授業の難易度が上がり、定期テストが成績に関わるようにもなります。

科目数も多いため、一度つまずくと再び追いつくのが困難になってしまいます。劣等感を抱き、勉強への自信を失ってしまわないようサポートが必要です。

塾や家庭教師などを利用する

学校の授業と自習だけでは難しい場合、塾や家庭教師を利用して理解を深めるのがおすすめです。

集団の中での授業が苦手だったり、集中できる時間が限られていたりと、個人の特性に合わせた塾・家庭教師選びが大切です。

発達障害専門の個別指導塾や家庭教師では、講師が発達障害の知識を持ち合わせているだけでなく、それぞれの特性に合わせた生活指導や勉強法が学べるのが魅力です。

中学生の発達障害は反抗期と重なりやすい

中学生の発達障害は反抗期と重なりやすい

親に依存していた、あるいは何でも相談していた小学生から少しずつ自立するようになった中学生は、一般的な反抗期の時期でもあります。

頼りたい気持ちと放っておいてほしい気持ちとの狭間で葛藤しながら、心のバランスを保つのはなかなか難しいもの。

特に発達障害のある子どもは、自分の悩みをうまく相談できない場合が多く、そのモヤモヤが反抗期を助長させることもあります。

反抗期の中学生とどのように関わったらいいか?

では、反抗期の中学生とはどのように関わったらよいのでしょうか。

気をつけたいのは次の2つです。

  • 程よい距離感を保つ
  • 話をよく聞くようにする

それぞれ説明します。

程よい距離感を保つ

家族だとしても、適度な距離感を持って接するのがポイントです。

短い期間で問題を解決しようと焦らず、長い目でみて状況の改善を目指していくようにします。

社会の決まりや守るべきルールは、時間をかけて具体的に伝えるとよいでしょう。

話をよく聞くようにする

子どもとの関わり方の第一は、話を聞くこと。

そのためには子どもが安心して話せる、弱さを見せられるような環境を作ってあげることが大切です。

「決めつけない」「否定しない」を意識して、家族はどんなときも味方であると伝え続けましょう。

頭痛、腹痛、鬱など体調不良のサインに注意する

発達障害の特性が見られなくても、体調不良が最初のきっかけとなって表に出てくることがあります。

  • 朝起きられない
  • 頭痛・腹痛を訴える
  • 学校の話をしなくなる
  • 登校時間になると体調が悪くなる
  • ゲームなどに没頭し昼夜逆転している

このような兆候が頻繁に見られる場合は、不登校のサインかもしれません。

学校へ行くことを強要せず、悩みがないか、話す機会を設けてみてください。

発達障害の中学生の親の対応とは?

では、発達障害がある中学生に、親はどう対応すべきなのかお伝えします。

意識したいポイントは5つ。

  1. 子どもと会話をするように心がける
  2. 学校の先生に相談する
  3. 学校に配慮を依頼する
  4. 勉強の遅れをカバーできる環境を作る
  5. 不登校がある場合は進学先を考える

すべてを網羅できなくても、できることからひとつずつ実践してみましょう。

子どもと会話をするように心がける

問題の核心に迫るような話題である必要はありません。

些細な日常会話でよいので、親子のコミュニケーションの時間を毎日少しずつでも取れるのが理想的です。

原因を探る、問題の核心に迫るというより、子どもに寄り添って何でも話せる関係性をつくっていきましょう。

学校の先生に相談する

小学生の頃はさほど困難を感じていなかった子でも、中学生になると問題に直面する機会がどうしても増えます。

家庭では普通に見えていても、学校では何か問題を抱えているかもしれません。

明らかに様子がおかしいときだけでなく、何もなくても定期的に先生やスクールカウンセラーと情報共有をするようにしておくと、結果として子どもも学校で過ごしやすくなるでしょう。

学校に配慮を依頼する

中学生が学校で抱える問題の多くについては、家庭だけではケアしきれません。

学校との連携、情報共有が不可欠です。

問題について・特性について・声かけの仕方などを共有することで、子どもの困難の解決へつなげていけると考えられます。

勉強の遅れをカバーできる環境を作る

発達障害ではハイペースな授業についていくのは簡単ではなく、苦手な部分から綻び、勉強についていけなくなる可能性があります。

授業の難易度が増す中学校では、そのままにしておいては取り戻すのは難しく、劣等感につながってしまう可能性も。

そのため、塾や家庭教師、あるいはオンライン環境などを利用し、理解できるまで勉強をサポートしてくれる環境を整えておくとよいでしょう。

不登校がある場合は進学先を調べる

発達障害に加え、なんらかのきっかけが重なって不登校となっている場合もあるでしょう。

中学校では留年になる心配はありませんが、不登校の原因となっている問題を解決できない限り、高校へ進学できても同じ悩みを抱える心配があります。

進学先は全日制高校だけではありません。

定時制、あるいは通信制という選択肢を視野に入れ、それぞれのメリットを調べておくとよいでしょう。

通信制高校へ進学するという選択

発達障害を持つ中学生の進学先としては、全日制よりも通信制高校がおすすめです。

通信制は不登校経験者などを積極的に受け入れており、発達障害にも理解がある学校が多いです。

自宅学習が基本で毎日登校する必要がないため、朝起きられなくても自分のペースで勉強を進められるのが魅力。

集団で授業を受けるのが苦痛、同級生とのコミュニケーションが苦手という場合でも、通信制なら気にせずに自分だけに集中できるでしょう。

中学時代の振り返り授業をおこなってくれるなど、学習サポートが手厚い学校もあるため、自分にぴったりの通信制高校を探してみてはどうでしょうか。

ID学園では発達障害の専門カウンセラーはおりません。
地域によってはサポート校があり個別サポートを受けることができますのでお問い合わせください。

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