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不登校は「甘え」なのか?甘え依存型の特徴と対応を解説!

「不登校って怠けているだけじゃないの?」「お子さんの不登校は甘えによるものですよ」

不登校の話題になると、こんな意見を耳にするかもしれません。子どもの不登校は親にとっても頭を悩ませる問題です。

体調不良で学校を休んだはずなのに昼には元気になっている、あるいは、学校へ行かずにゲームばかりして、昼夜逆転の生活をしているということもあるでしょう。

好きなことをさせるべきなのか、甘やかしていいのか、甘えだと一喝するのがいいのか……。

不登校は「甘え」なのか?甘え依存型の特徴と対応を解説!

親としてどう対応すべきか不安になっていませんか?

この記事では、不登校が甘えと言われる理由と「甘え」に対する考え方について解説しています。

また、不登校の分類タイプの「甘え依存型」の特徴についても詳しくご紹介しますので参考にしてください。

目次

不登校は甘えが原因なのか

不登校は、果たして甘えによるものなのでしょうか。

甘えと結びつけるとすれば、「怠けによる甘えではなく、家族に助けを求めようとする甘えである」と考えられます。

大切なのは、不登校が甘えかどうかよりも、もっと奥にある問題を見据えることです。不登校と甘えが関係しているならば、それがなぜなのかという理由の部分に焦点を。

甘えではないと考えるのであれば、親や学校、子どもを取り巻く環境にも不登校を引き起こす要素がないか探っていく必要があります。

さまざまな意見がありますが、甘えが不登校を起こすと言われる理由について見ていきましょう。

甘えが不登校を引き起こすと言われる理由

「学校には、毎日行かなくてはいけない」これは、大人にも子どもにも共通認識としてあります。

学校に行けない場合というのは、病気やケガといったやむを得ない状況を指します。

病気でもケガでもないのに登校しないのは、頑張ろう、やり切ろうという気持ちが足りないと考えられてしまうのです。

そのため、不登校は甘えだと捉えられることがあります。

たしかに、体に不調がなければ、無理矢理学校に行くこともできるでしょう。

やる気が足りないと言いたくなる心境がわからなくもありません。

現に、自分の子どもが「学校に行きたくない」と突然言い出したとき、「甘えたこと言っていないで行きなさい!」と登校を強要する親は少なくないはずです。

しかし、目に見えた心身の症状がなくとも、気持ちの上で多大なストレスや悩みを抱えていることがあります。

学校へ行くのがつらい、行きたくても行けないという気持ちが根本にあるとしたら、やる気を出せの一言で片付けてしまうのは危険なのではないでしょうか。

無理に登校を続けるのは、不登校の長期化だけでなく家族にも心を閉ざしてしまいかねません。

甘えだ、怠けだと言うのは簡単ですが、なぜそんな状態になっているのかという背景に目を向けるのが、子どもの不登校問題解決には重要です。

「怠惰による甘え」ではなく「家族に対する甘え」

甘える、という言葉には複数の意味合いがあります。

私たちは一般的に「甘え」と聞くと、我慢できることや頑張れることを自分の弱さで諦めてしまう、という意味をなんとなくイメージしていませんか?

「怠惰による甘え」ですね。

そのため、甘え=あまり良くないこと、という認識があるといえます。

しかし、子どもの甘えには他にも「家族に対する甘え」というものが存在します。

家族に対する甘えは以下の項目
つらいことに気付いてほしい
親に守ってほしい
家の方が学校よりも安全で落ち着けるから休みたい
  • つらいことに気付いてほしい
  • 親に守ってほしい
  • 家の方が学校よりも安全で落ち着けるから休みたい

子どもが親に助けや愛情を求める意味での甘えです。

もし、落ち着けない家庭環境であれば、学校に行きたくない子どもは非行に走って家に寄りつかなくなりますよね?

家にいたいという思いは信頼できる関係だからこそ生じる感情であり、怠惰とはまったく別ものであると認識しておきましょう。

親が味方だとわかることは、子どもにとって大きな支えとなります。

子どもがどうしてほしいのか、親に何を求めているのかを知り、家族のサポートを通して不登校解決へのステップとしてください。

学校に行けないのはSOSのサイン

クラスに馴染めない、勉強についていけないなど、悩みやささいなトラブルはどんな子にでもあるでしょう。

たいていは何か抱えるものがあっても、どうにか対応しながら毎日を過ごしています。

しかし、悩みについて考えても考えても解決せずにストレスが限界まで積み重なったとき、学校へ行けなくなってしまうのではないでしょうか。

子どもは、学校に行かなくてはいけないとわかっているため、休みたいと言いだす状態は何らかのSOSだと考えられます。

また、学校へ行きたくないという思いが、朝の登校時間になると体調不良となってあらわれることがあります。

その際は、一時的に休息することで心身のバランスを整えるとよいでしょう。

学校を休むと自分の好きなように時間を使えますが、昼夜逆転などの生活リズムの乱れを起こしがちです。

寝る時間や起きる時間だけでも意識するようにし、生活習慣に大きなズレが生じないようにしておくと、学校へも復帰しやすくなります。

親は「怠けて甘えてサボっている」と子どもを一蹴せずに、休むには何か原因があるかもしれないと寄り添う姿勢をとってあげましょう。

愛情と甘やかしは違う

子どもが不登校となり、自宅で安心して過ごせるのは、家庭が落ち着ける場所だからです。学校を休むメリットは、学校で消耗したエネルギーを充電できること。

学校から少し離れて安心できる環境で過ごす日々が、再び登校する活力に結びつきます。ただし、子どもへの愛情の注ぎ方を間違ってはいけません。

親に愛情を求める子どもの気持ちに応える、それは「甘やかすこと」とは違います。

信頼できる家族に対して見せた甘えに対しては、子どもの自己肯定感を高め、認めて自信をつけることが大切です。

登校を無理強いせず、子どもの話を共感しながら聞くというのは不登校への対応としてよいでしょう。

だからといって、自分でできるようなことにまで親が手をかけるのは自立にブレーキをかけてしまいます。

仮に、親が子どもの要求をすべてのみ、何でも与える、好きにやらせるような甘やかし行動を取っているのであれば、子ども以前に親の意識変革が必要です。

例えば、学校に行けないと主張しているのに、夜遅くまでゲームをして朝なかなか起きられないと言うなど、生活のリズムを乱しているようなことがあればそれは注意をすることも必要なことです。

子どもへの愛情と甘やかしを混同しないようにしましょう。

不登校タイプ【甘え依存型】の特徴

ここからは、不登校の分類の中のひとつ、「甘え依存型」について解説します。

甘え依存型の不登校は、現在では「混合型」とも呼ばれ、内面的な成長が未熟であるためにささいなきっかけで学校へ行けなくなってしまうタイプを指します。

特徴として次のようなものが挙げられます。

  • 学校での失敗、友人関係でのトラブルなどをきっかけに登校を渋り出す
  • 苦手なことからは逃避してしまうため、物事を最後までやり遂げられない傾向にある
  • 生活リズムが乱れやすい
  • 実年齢の割に幼く、自立した将来についてあまり考えられない
  • 集団生活のルールを守れないことがある
  • プライドが高く、他人と協調することが苦手
  • ストレスがあると体調不良があらわれる
  • 傷つきやすい

甘え依存型は、責任を負うことを恐れ、ひとつのことをやり遂げるのを苦手とします。

その背景には、幼少期の経験が影響している場合があります。

親が何でも先回りして子どもが失敗しないようにしていた、あるいは失敗してしまった際に笑われたり強く怒られたなどの経験を通し、子どもの自己肯定感が低くなっている可能性があるのです。

子どもだけの問題でなく、親が子どもに依存していることが問題を大きくしているかもしれません。

【甘え依存型】への対応について

甘え依存型不登校の子どもに対して、どのような対応をするのが好ましいのでしょうか。

  • 小さな成功体験を積み重ねる
  • 子どもをありのまま受け入れて話を聞く
  • 親が子どもに依存しない

以上の3つは、最低限意識できるようにしましょう。

甘え依存型の子どもは、自己肯定感が低く失敗を怖がっています。

そのため、日常生活の中の手伝いや遊びでも成功体験をしていくと、自分でできるという自信と失敗しても大丈夫という力を身につけていけます。

登校の強要や過度な励ましは、かえって子どもを傷つけて追い込む可能性があります。

子どもをそのまま受け入れ、何でもない話も、学校に関する悩みも家族には話せるような関係性を目指しましょう。

不登校を長期化させないために

甘え依存型の特徴として、「ストレスには敏感なものの、焦りや不安は少ない」という傾向があります。

不登校には休息と充電期間が必要なため、時間をかけて見守るという対応もありますが、焦りがないこのタイプの場合だと不登校が長期化してしまう危険性があるでしょう。

自宅で好きに過ごせる状態が居心地良く、規則正しい生活に戻るのが難しくなるということも考えられます。

子ども本人の興味があることを膨らませつつ、少しずつでも小さな課題を与え、それを乗り越えていくことで一歩一歩進んでいくのがおすすめです。

家族以外とコミュニケーションの機会を設けるのも、外の世界に関心を持つきっかけとなります。

発達障害が隠れている可能性もある

不登校の原因は子どもによりさまざまですが、中には発達障害が隠れている場合があります。

明らかな特性が表に出ていないと、発達障害には家族でもなかなか気付けないかもしれません。

できるだけ早めの対応が良しとされているため、少しでも気になることがあれば、専門機関や医療機関に相談してみるようにしましょう。

適切な対処法により、学校生活が送りやすくなるかもしれません。

甘えられる関係の構築が不登校解決へのステップ

「不登校は子どもの怠け、甘えである」という考え方は、今でもひとつの意見として存在します。

甘えには、怠惰による甘えだけでなく、信頼関係を築けている家族に対する甘えというものがあり、それは子どもを咎めるべきではありません。

親が子どもの自己肯定感を高め、自信と前向きさを取り戻させることで、親からの愛情と学校へのモチベーションを高めていくことができます。

失敗を恐れて傷つきやすい「甘え依存型」の不登校では、時として親が子どもを甘やかして依存する、子どもが親に依存するよう仕向ける、という構図があります。

互いに依存するのではなく、何でも話せて信頼できる関係を築けるよう一歩踏み出してみましょう。

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