一般的に多くの人は「友達はいた方が良い」と考えているかもしれません。
一方で「友達はいらない」と考えている人もいます。
一見寂しいイメージに見えるかもしれませんが、友達を作らないことにはメリットもあるのです。
友達がいらないと感じてしまう理由や友達を作らないことのメリットについて解説します。
目次
- 「友達はいらない派」が増えている理由
- 「友達はいらない」と感じる6つの理由
- 友達がいないことのメリット
- 友達がいることで得られるメリット
- やっぱり「友達いらない」と思ったときの対処法
- 成功者のほとんどが「友達はいらない」と考える理由
- 友達いらないという考えは決して悪くない
「友達はいらない派」が増えている理由
友達いらない派の人が増えている理由は、時代背景もあります。
- SNSの普及
- エンタメの普及
- 一人〇〇が恥ずかしくなくなった
それぞれの要因があるために、友達がいなくても一人で行動できる人が増えているのです。
以下でそれぞれがなぜ「友達いらない」と感じる要因になるのかについて解説します。
SNSの普及
昨今では、SNSによるコミュニケーションが活発になっています。
SNSである程度のコミュニケーションがとれるので、友達がいなくても寂しいという気持ちになりにくいという傾向が強くなってきています。
実際に遊びに出かけるような友達がいなくても、会話だけを楽しめるようなラフなSNSでの関係に満足している人もいます。
そのため、友達がいなくても不満を感じない人が多くなりました。
エンタメが溢れている
スマホやパソコン、インターネットの普及も友達をいらないと感じる理由の一つです。
インターネットやスマホなどが普及する前は、遊びといえば友達と出かけるなどがメインでした。
しかし、エンタメが充実している昨今では、友達がいなくても動画やアプリなどで自分一人で楽しめます。
動画やアプリが好きな人であれば、むしろ友達との時間を割いて自分一人の時間を作りたいと考えるでしょう。
一人行動が恥ずかしくなくなった
昨今では「一人〇〇」と呼ばれる行動が多くなりました。
たとえば、「一人カラオケ」や「一人焼肉」などです。
これまでは飲食店やアミューズメント施設に一人で行くのが恥ずかしいという雰囲気があったため、友達の存在が不可欠でした。
しかし、昨今は一人〇〇が当たり前になってきているので、わざわざ友達と行動する必要がなくなっているのです。
「友達はいらない」と感じる6つの理由
「友達はいらない」と感じる理由は、大きく分けて3つです。
- 友人関係が面倒くさい
- 自分のことに集中したい
- 信頼関係が築けない
友人関係をスムーズに構築できる人もいれば、上記のような理由から友人関係を上手く構築できない人もいます。
以下では、上記3つの理由をさらに具体的に掘り下げて解説します。
静かな生活を過ごしたい
友達とわいわい過ごすより、一人で静かに過ごすのが好きな人ほど「友達はいらない」と感じています。
他人に揺さぶられず、穏やかな日常を送りたいと考えており、なかなか心を開こうとしません。
良く言えば、揉め事や争いなどを嫌い、平和に静かな日常を過ごしていきたいという気持ちが大きい平和主義者です。
争いごとに巻き込まれたくない、友達同士で嫌い合いたくない思いが強く、なかなか周りとなじめもうとしない傾向があります。
友達に気を遣ってしまう
友達や他人に対して気を遣うのが苦手な人も「友達はいらない」と感じています。
自分がどういう立ち居振る舞いをすべきなのか、どういった関係性を構築していけばいいのか、考えすぎて上手くコミュニケーションを取ることができません。
上辺だけの関係性なら築けるものの、気を使いすぎて疲弊するだけでなく、周りもどこか親しみづらいと感じてしまっているパターンもあるでしょう。
コミュニケーションが難しい
友達とどのようにしてコミュニケーションを取ればいいのか分からない人もいます。
仲の深め方が分からない、どこからが友達と呼べる仲なのか、などと深く考え込んでしまう人もいるでしょう。
自分に自信がない人ほど、相手の目を見て話すことができません。
いわゆる「コミュ障」と呼ばれるようなタイプの人ほど「友達はいらない」と考えています。
一人の時間が充実している
一人で過ごす時間が充実している人も友達の必要性を感じていません。
たとえば先述したようなゲームやスマホ、SNSといったツールが充実しているため、友達がいなくても十分に楽しんでいます。
周りからの意見や行動を気にせず、自分本位で動けることに気楽さを感じています。
仕事や趣味を優先したい
仕事が好きで忙しく過ごしている人や、一人で没頭できるような趣味がある人も「友達はいらない」と感じています。
平日は仕事をし、休日には趣味をして過ごすといった生活をしているため、特に友達がいなくても充実した毎日を過ごせています。
そこに友人関係が入ってくると、仕事や趣味の時間が削られてしまうので、友達の必要性を感じていないといったケースもあるでしょう。
他人を信用できない
過去に何らかのトラブルに巻き込まれ、他人を信用できなくなっている場合もあります。
信じていた友達に裏切られた、嘘をつかれていた、自分だけ仲間外れにされていた、などといった経験から、友達を作ることにトラウマを抱えているかもしれません。
友達がいなければ傷つくことはない、最初から信用しない、などと考え、他人と深い仲になることを避けています。
友達がいないことのメリット
友達がいないことは決して寂しいことではありません。
たとえば、以下のようなメリットがあります。
- 自分で行動・判断する力や習性が身につく
- 自分の好きなことに時間や体力を使える
- 対人関係の手間や労力が省ける
- 無理をしなくていい
- 友人関係のトラブルがなくなる
- 自分のやりたいことに挑戦しやすい
- 無駄な時間を過ごさなくていい
「友達はいらない」と考えている人は、これらのメリットを得て日々過ごしています。
それぞれのメリットについて紹介しましょう。
自分で行動・判断する力や習性が身につく
友達がいない人は自分で行動したり判断したりするといった自己判断能力が優れていきます。
何かトラブルが起こっても、解決するために自分の頭で考え、自分から行動を起こすこともあります。
「自分で何とかしなければならない」という強い想いから、自立してたくましくなれるのです。
自立している、つまり一人で生きる力を身に着けられることが友達がいないことのメリットとして挙げられます。
自分の好きなことに時間や体力を使える
友達がいない人の休日は、自分のためだけに使える自由時間です。
好きな趣味に全力で時間や体力を使うことができます。
大好きな漫画をひたすら読み続けたり、ゲームに没頭したり、愛車でドライブを楽しんだりするという人もいるでしょう。
友達がいないからこそ、自分の好きなことに時間を使えるのです。
対人関係の手間や労力が省ける
友人における面倒な対人関係の手間や労力を省けるのも友達がいないメリットです。
友達との付き合い方、向き合い方などに悩むことに時間やエネルギーを奪われる心配はありません。
ちょっとした意思のすれ違いなどで、友人との関係性に歪が生まれてしまうリスクを回避できます。
変な勘違いをすることもなく、されることもなく過ごせるのもひとつのメリットです。
無理をしなくていい
友達がいないメリットとして大きいのは、無理をしなくていいことです。
場の雰囲気を壊さないために、周りの友達に合わせて無理して笑ったり怒ったりして、本当の自分の感情を押し込んでしまう人は多いのではないでしょうか。
友達がいなければそもそもそんな場面は生まれません。
無理をすることなく、自分の思いのままに毎日を過ごせます。
友人関係のトラブルがなくなる
友達がいない場合、無駄話などをすることもなく、近況を報告しあうこともないため、トラブルなども発生しません。
一般的によくある友人関係のトラブルは、言葉の認識違いによるすれ違いや、言った言わないなどといった小さな出来事から始まる場合が多いでしょう。
学生の場合は、グループ内での意見の相違などで気まずくなってしまうようなケースもあります。
しかし、友達がいなければ、グループでの行動自体にも無関係でいられるため何を思ったとしてもぶつかることはありません。
自分のやりたいことに挑戦しやすい
自分のやりたいことだけにたっぷりと時間を使うことができます。
資格取得のために勉強したり、新しい趣味に挑戦したりと有意義に時間を使えます。
社会人であれば週末フリーランスのように副業やビジネスを始めることも可能です。
やりたいこと、挑戦したかったことに時間を費やせるのは友達がいないことのメリットといえるでしょう。
無駄な時間を過ごさなくていい
友達がいなければ無駄に感じるような時間を過ごすことはなくなるかもしれません。
先述したように、やりたいことに挑戦したり、趣味に没頭したりと常に自分のために時間を使えます。
例えば、友達との約束で待ち合わせ場所に行ったのに、なかなか来ない……
10分、20分と無駄な時間を過ごすような場面が起こりえます。
そういったちょっとした時間も、自分一人だけなら無駄にすることはなくなるでしょう。
友達がいることで得られるメリット
友達がいる場合のメリットとしては主に以下の通りです。
- 楽しい時間を一緒に過ごせる
- 一人ではできないことを体験したり知ったりできる
- 困ったときはお互いに助け合える
- 涙を流した時に寄り添い合える
それぞれのメリットについて見ていきましょう。
楽しい時間を一緒に過ごせる
友達と共に時間を過ごせば「楽しい」を共有できます。
一緒にご飯を食べに行ったり、ドライブしてみたり、遊園地にいってみたりと、一人でできるようなことでも、友達と過ごせば特別な時間に変わります。
「あの時楽しかったね」「あのお店のご飯おいしかったね」などと一緒に過ごした思い出を振り返り、かけがえのない時間を過ごすことができるでしょう。
一人ではできないことを体験したり知ったりできる
友達がいれば、一人では経験できなかったことや思いつかないようなことに気づけます。
とはいえ、今の時代一人でできないことはほとんどありません。
たとえばドライブひとつにおいても、自分が運転している際に見られていない景色があるかもしれません。
友達の車で出かける際に助手席や後ろの席に座ると、見慣れた景色も普段とは違った視点から新たな発見があったり、新鮮な気持ちになったりします。
それだけでなく、お互いに共通点があれば、これまで知らなかったような豆知識や便利グッズ、趣味のことなどについても楽しく語り合えるでしょう。
困ったときはお互いに助け合える
もし何らかのトラブルに巻き込まれてしまった場合、優しく手を差し伸べてくれるのは友達です。
友達というのは、人付き合いの一環として関わりあうわけではありません。
お互いがお互いのことを大切に思い、何かあれば話を聞きたい・助けてあげたいと思えるのが友達です。
そして、それはお互いに芽生える感情でしょう。
どちらか一方だけがそう思うのでは、友達として成り立ちません。
困ったときにはお互いを励ましあい、助け合うことでより強い絆が生まれ、年を重ねても「友達・親友」といえるような仲になるのです。
涙を流した時に寄り添い合える
友達が辛い思いをしたとき、落ち込んで涙を流しているときでも友達は寄り添ってくれます。
話を聴くだけでなく、自分の感情にリンクしてくれる友達はとても貴重です。
感受性の強い友達であれば、自分と同じように涙を流し、自分に代わって怒ってくれたりといった場合もあります。
まるで自分のことのようにふるまう友達の姿を見ていると、悩みがちっぽけに感じられ、どこか心強くなるものです。
やっぱり「友達いらない」と思ったときの対処法
友達がいることのメリットより、友達がいないことのメリットの方が多いことにお気づきでしょうか。
長い人生において、友達を作る機会というのは必ず訪れます。
その気になれば、職場の同僚や趣味仲間などといった関係性の中でも友達はいつでも作れます。
それでも「友達はいらない」と思うような出来事があった場合、まずは以下の対処法をとってみてください。
- SNSから離れる
- ひとりで過ごす時間を増やす
それぞれの対処法について紹介しましょう。
SNSから離れてみる
SNSには色んな考えを持った人がいます。
さぞ、それが人生においての「核心」であるかのように持論を語る人もいます。
それに対して賛同する人、意見する人、別の持論を述べる人などさまざまです。
時にSNSは対人関係の闇の部分を表しているように感じる場面もあるかもしれません。
どこのだれか分からないような匿名たちのやり取りで、さまざまな意見に振り回されてしまうと精神的に疲弊し、「やっぱり友達はいらない」などと考えてしまいます。
現実は、そのような持論の争いなどは起こりにくいです。
一旦、SNSから離れて、冷静な気持ちで現実に目を向けてみましょう。
一人で過ごす時間を増やしてみる
時間には限りがあり、友達付き合いが多くなればなるほど一人の時間は減ります。
どれほど楽しく過ごしても、多少の気疲れはするもの。
付き合いが多くなると体力的にも辛くなり「ひとりになりたい」「友達いらない」といった気持ちに陥りがちです。
そうならないためには、自分だけの時間をしっかりと確保するようにしてみましょう。
なにもしない一日、やりたいことに挑戦してみる一日、新しい趣味を見つける一日など、自分を労わる時間を増やしてみてください。
成功者のほとんどが「友達はいらない」と考える理由
友達がいないことは一見「寂しい」というイメージがあるかもしれません。
しかし、成功者の多くは「友達はいらない」と考えているケースが多いのです。
そのため、現在友達が少なかったり友達いらないと考えていたりするなら、成功者になる可能性があるかもしれません。
成功者の考え方について、以下で解説します。
自分の成長のために時間とお金が使える
友達がいないということは、自分のためだけに時間を使えるということです。
成功者は日々知識を学んだり人脈を増やしたり、友達と遊ぶ暇がありません。
自己投資を行う上では、友達がいないのはメリットになるでしょう。
人の意見に振り回されずにすむ
友達がいると、友達からの意見に振り回されてしまうケースがあります。
しかし、成功者というのは自分の意思・意見を現実にしようとする力があります。
このときに、友達からの参考にならないアドバイスがあると、成功する道の邪魔になってしまうのです。
自分を信じて自分の道を突き進む成功者にとっては、友達は不要の存在なのかもしれません。
友達いらないという考えは決して悪くない
「友達はいらない」と言うと、一匹狼のように思われたり、社会に適合していないように感じられたりするかもしれません。
しかし、友達がいらないと考えるのは決して間違いではありませんし、友達がいないことで得られるメリットもあります。
人生において友達がいるにこしたことはありませんが「友達がいないからダメ」「友達がいらないと思っている自分はダメ」と考える必要はありません。
友達がいようがいまいが、自分に自信を持って進んでいきましょう。