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自分がわからないのはなぜ?心理状態や原因から導く8つの解決法!

日々の生活の中で「本当の自分がわからない」と感じたことはありませんか?

考えも言葉も行動も、すべて自分自身でおこなっているものとわかっていても、自分の本質について不安になってしまうことがあるものです。

自分を見失うと、それまでできていたことにも自信が持てなくなり、モチベーションや自己肯定感が下がってしまうことも。

今回は、「自分がわからない」と不安になる心理状態や原因、対処法について解説します。

自分自身を理解するにはコツがあります。

本心を知り、不安を抜け出して心軽く毎日を過ごしましょう。

自分がわからないのはなぜ?心理状態や原因から導く8つの解決法!

目次

「自分がわからない」と感じる心理状態とは

どんな人でも、自分のことをすべて理解しているとは言い切れません。

複雑な想いや心境は断定するには難しく、本人であっても気持ちや考えが変わったりして混乱することがあります。

「本当の自分とは何なのか」

「自分で自分がわからない」

何らかのきっかけで心に不安が訪れるときというのは、どのような心理状態なのでしょうか。

  • 自己受容が苦手
  • どんなことも楽しめない
  • 失敗を恐れている

これら3つの状態について、順に見ていきます。

自己受容が苦手

自己受容とは、短所やネガティブな感情も含めた、自分のありのままを受け入れることを指します。

自分の悪いところを直視することを恐れて目を背けてしまうと、自分の考え方や本音にも蓋をすることとなり、本来の自分を見失ってしまいます。

どんなことも楽しめない

ストレスや心配ごとにより、あるいはいつもと同じ日常に嫌気がさしてしまい、何をしても楽しみを見出せないという状態を引き起こします。

楽しめない自分に対する疑問と不安が大きくなり、自分自身がわからなくなってしまうことがあるでしょう。

失敗を恐れている

失敗への恐れは、プライドが高い人に多く見られる心理状態です。

本来、失敗することは成長・成功への一歩であり、誰に咎められるわけでも恥ずべきことでもありません。

失敗しても次に繋げるという考え方ではなく、「失敗したらそこで終わり」「失敗したときの自分を受け入れられない」という強い思いから、新しい挑戦を避けるようになるのです。

その結果、無難な選択肢を選ぶことが続き、自分は何がしたかったのかわからなくなってしまいます。

自分がわからないと何に困るの?

本当の自分がわからなくても、周りにうまく合わせていれば別に損しないのでは?

そう考える方もいるでしょう。

自分を見失っていると、はっきりした意見や決断を迫られたときに迷いが出やすいものです。

ここでは、「自分がわからない」状態だと困ってしまうだろう3つの局面についてお話しします。

人間関係を構築しにくい

自分の価値観や感じ方を理解していないと、他人とのコミュニケーションにも影響を与えてしまいます。

意見や考え方に一貫性がなく、うまく表現できないこともあるでしょう。

その結果、周囲からは「何を考えているのかわからない」「どっちつかずの人」といった印象を持たれてしまうかもしれません。

就職活動などで自己PRができない

一般的に、自分のことを理解できていてこそ、成長にもつながると考えられています。

自分の強みや得意なことがわかっていないと、自己PRで印象に残るアピールができなくなってしまうでしょう。

自分が何をやりたいのか、望む方向性などがチグハグだと、意志決定にも迷いが生じます。

受験や就職だけでなく、日常生活においても何をしたいのか分からないということになりかねません。

転職を繰り返す可能性も

興味があることや好き嫌い、得意分野・苦手分野の把握はキャリア形成にも影響を及ぼします。

自分の興味やスキル、価値観を理解していなければ、自分に合わない仕事を選びがちになるでしょう。

その結果、長期間その仕事を続けることが難しくなる可能性があります。

また、自分自身が何にやりがいを感じ、何を達成したいのかが明確でないため、仕事へのモチベーションを維持することが難しくなります。

自分の感情や考えを上手く言語化することができず、職場でのコミュニケーションが困難になるというのも、仕事が続かないと考えられる理由の1つです。

本当の自分がわからなくなる原因

「自分がわからない」、その気持ちはある日突然浮かぶものではなく、何らかの原因によって引き起こされていることがほとんどです。

自分がわからなくなるおもな6つの原因についてご紹介します。

  • 自己主張が苦手で、周囲に合わせている
  • 自己肯定感が低い
  • 本音を言って否定されるのが怖い
  • ストレスが多い
  • やりたいことがない
  • 繊細な特性を持っている

ひとつずつ見ていきます。

自己主張が苦手で、周囲に合わせている

空気を読んで周囲の人と意見を合わせれば、円滑なコミュニケーションがとれますが、周りに合わせる人ほど自分がわからなくなりやすいといわれています。

自己主張が苦手な人は、周囲の意見に同調したり、人間関係の調和を守るために自分の思いや感情を抑えてしまいがちです。

この場合、「周囲にどう思われるか」「対立しないようにするにはどうしたらいいか」といった感情が、自分の意志よりも優先されます。

自分の意見を飲みこんで周囲に合わせることは、一見穏便に済ませているようですが、無意識にストレスを増幅させる要因です。

自分が本当はどうしたいのか次第にわからなくなり、意見を求められた際に自分で意志決定できなくなる危険性もあります。

自己肯定感が低い

自己肯定感が低いことも原因の1つです。

新しく物事を始める前から「自分には無理だ」とマイナス思考になっていませんか?

悪いところにしか目がいかないため、長所や特技を思い浮かべることができず、結果として自分がどんな人間かがわからなくなります。

自分自身の能力や価値を過小評価し、自己否定的な思考が強いと、自分の本当の姿を理解することが難しくなってしまうのです。

本当は目標や夢があっても、自分で認めることができずに見失ってしまうかもしれません。

本音を言って否定されるのが怖い

本音を言えば否定されるかもしれないという不安から、自己防衛のために本音を隠し、理想的な自分を築いて生きているという人もいます。

しかし、それが長く続くと、本当の自分が何なのか、自分が何を求めているのかがわからなくなってしまうでしょう。

ストレスが多い

精神的、身体的なストレスが多くなると、自分自身の感情や考えに気づく余裕がなくなってしまいます。

  • 勉強や部活で体力的に負荷がかかりすぎている
  • 成績が上がらない
  • 睡眠不足
  • 休みがなくて疲れがとれない
  • 友人や家族との人間関係で悩んでいる

このように、ストレスといってもさまざまなタイプがあり、可能であれば根本から解決させるのが理想的です。

また、ストレスを気にするために無意識に自己防衛の行動をとることで、本音や自分の意見を抑えてしまうこともあります。

結果として「自分が何を考えているのか、本当の自分はどんな人なのか」が見えにくくなる可能性があるのです。

やりたいことがない

打ち込めることや夢中になれることがあると、自分の興味の傾向がわかります。

一方で、やりたいことがないと、「どうしたいのかわからない」「本当の自分がわからない」という感覚につながってしまうのです。

本来、やりたいことがないのが悪いわけではありません。

しかし、やりたいことがないという状態は、自己肯定感の低下や目標設定の困難さ、将来に対する不安感を増幅させることとなります。

繊細な特性を持っている

繊細な特性を持つ人は、敏感で、周囲の環境や雰囲気に強く影響を受けやすいです。

そのため、周囲の意見や評価に影響を受け、自分自身の意見や感情、価値観を押し殺す傾向があります。

また、繊細な人が強いストレスを感じやすいことも、「本当の自分が分からなくなる」状態に陥る要因の1つです。

親の教育が悪影響を及ぼすこともある

残念ながら、親の教育が子どもの意志決定を阻害してしまう可能性はあります。

親が子どもの感情や意見を無視したり否定したりすると、子どもは本音を隠し、他人に合わせることで親に認められようとします。

本当の自分の感情を出すことで、親に否定されてしまうという不安が付きまとってしまうのです。

また、親が子どもに対して過度な期待やプレッシャーをかけると、子どもは親の期待に応えようとして、自分の意見や決定を変えるようになってしまいます。

幼少期に我慢を強いられたり、やりたいことができなかったりした経験があると、自己主張が苦手となりがちです。

自分の意見を受け入れてもらえないという経験から、自己主張を悪いものだと感じているため、他人の意見に合わせるようになってしまいます。

親は子どもの意見や感情を尊重し、子どもが自分の思いや感情を表現した時、それを否定せず受け入れてあげることが大切です。

「頑張ったら褒めてあげる」「良い点数を取ったらご褒美をあげる」のような条件付きの愛情は避け、子ども自身を認めてあげましょう。

子どもが自分自身の好みや価値観を発見する機会を得られるよう、さまざまな経験をさせることも大切です。

【自分が分からない】解決法

【自分が分からない】解決法

自分が分からないというときは、次の8つの方法を試してみましょう。

  • 休息を取って気持ちをリセット
  • 考えていることをすべて書き出す
  • 自分自身を認める
  • 何事にもチャレンジしてみる
  • 周囲の目を気にしない
  • さまざまな人と出会う
  • 小さな成功体験で自信をつける
  • カウンセリングを受けてみる

ひとつずつ具体的に説明していきます。

休息を取って気持ちをリセット

悩み続けていても答えは出ず、焦れば焦るほどマイナスな感情が大きくなってしまうものです。

ストレスや疲労が大きいときは、自分の感情や思考に対する理解力が落ち、考え方にも大きな混乱が生じます。

まずは心身ともにゆっくり休む時間をとりましょう。

休息は心と身体の回復に必要な要素であり、自分自身を見つめ直す時間としても有効です。

また、リラクゼーションやメディテーションなどの心地よい休息方法は、自分自身の内面と向き合うきっかけともなります。

睡眠はもちろん、入浴や外出など、気負わずに自分らしくいられる時間を作りましょう。

考えていることをすべて書き出す

自分の思考や感情を書き出す作業は「ジャーナリング」や「自己対話」とも呼ばれ、自分を知るためにおすすめの方法です。

紙とペンを用意し、これまで押し殺していた自分の感情を洗いざらい書き出します。

誰に見られるわけでもないため、素直に思った通りに書くことが自分の心の解放につながります。

感情を書き出すことは、頭の中にある考えや感情を明確にし、それを客観的に見る作業です。

何に価値を感じているのか、どのような人間でありたいのかといった点について考えることが可能になります。

自分自身を認める

前に進むためには、自分で自分を認めてあげましょう。

自分を認めるとは、自分の長所だけでなく短所も含めて自分を受け入れることです。

あらゆる感情や思考を否定せずに認めることで、自分が何を求めているのか、どうありたいのかという点が徐々に明確になってくるはずです。

これは、自己肯定感を高めるだけでなく、自分の感情や思考、行動に対する心構えにもなります。

何事にもチャレンジしてみる

さまざまなことにチャレンジしてみるのは、自分自身を知るための有効な手段といえます。

自分の能力や好み、課題や弱点などを客観的に知る機会となるでしょう。

「自分が興奮すること」「自分が苦手とすること」「自分が何を重視するか」など、自分の内面的な要素を理解することが重要であるため、実際に様々な経験をして、自分の反応を観察することが大切です。

周囲の目を気にしない

周囲の目を気にせず過ごすのもおすすめです。

他人に合わせがちな人は特に周囲からの評価や見方を気にする傾向があります。

しかし、行き過ぎると他人の評価や期待に合わせるために自分を偽り、本当の自分を見失ってしまうため、自分のしたいようにするのが何よりの解決策です。

周囲に目を向けないことで、自分自身の感情や思考、価値観に向き合う機会が増えます。

自分が何を本当に感じているのか、何を大切に考えているのか、どのような人間であるのかという点を理解することが可能になるでしょう。

さまざまな人と出会う

さまざまな人と出会い、関わることは自分を知ることにつながります。

普段付き合わないような人との出会いは、新しい考え方や価値観を知る大切なきっかけです。

自分が当然だと思っていた概念にも違う側面があったと知れるでしょう。

それぞれ異なる価値観や視点を持つ他者との交流を通し、自分自身の価値観や視点が明確になります。

小さな成功体験で自信をつける

自分がわからないときは、小さな成功体験を積み重ねて自己肯定感を高めると良いでしょう。

いきなり大きな目標を立てるのではなく、スモールステップで進んでいく経験を通じて、自分の強みや好きなことを見つけることができます。

それらの体験から何を学んだのか、自分にとって何が大切なのかを反省し、理解することが重要です。

たとえ小さな目標でも、成し遂げられれば「自分もやればできる」という自信をつけるきっかけともなります。

自己理解だけでなく、自己成長や目標達成能力も伸ばせるのです。

カウンセリングを受けてみる

深刻な自己理解の困難や自己否定、自己肯定感の低さ、ストレスや過労からくる問題などに直面している場合は、専門的な支援が必要となることがあります。

専門的な視点から自己理解を助け、自己を理解するための新たな視点や方法を提供してくれます。

自分がわからないと感じたときは、それを放置せずに何らかのアクションを起こすことが大切です。

カウンセリングを受けることも選択肢の1つとして頭に入れておきましょう。

【自分がわからない】思い詰めずに少しずつ自分自身と向き合おう

自分自身・親・環境といったさまざまな要因から、「自分がわからない」という状態に陥ってしまう可能性は誰にでもあります。

自分の意見や価値観の表現は、受験や就職でも必要であり、自分の考えから目を背けないことが大切です。

しかし、いつでも100%本音でぶつかるのが正しいというわけではありません。

環境や周囲の状況に合わせて、自分の意見をコントロールしたり他人に同調したりすることも円滑なコミュニケーションには必要です。

自分がわからないと悩んだ際には、思い詰めたり焦ったりする必要はありません。

今回ご紹介した方法を実践し、自分自身を見つめ直す機会だと捉えてみましょう。

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