高校に進学したばかりのタイミングや、新学期でクラス替えが行われたタイミングで緊張するのが友達ができるかどうかです。友達関係は学校生活を充実させる重要な要素のひとつです。しかし、人見知りでどうやったら友達ができるのか分からないという人も少なくないでしょう。
今回は、高校生の友達の作り方とその心構え、友達を作ることに失敗しないためのポイントを解説します。新しく環境が変わる人、新学期でクラス替えが行われる人は是非参考にしてください。
目次
- 高校生で新しい友達は必要?
- 高校生の友達作りで有効なトピック
- 高校生の友達の作り方で失敗しないポイント
- 高校生で友達を作るために気を付けること
- 友達を作ろうと思わない高校生の特徴
- 友達を作ることに失敗したと感じたら
高校生で新しい友達は必要?
高校生で新しい友達が必要かどうかという疑問をよく目にしますが、高校生での友達作りは学校生活を充実させるためにもやっておいた方がいいことです。
高校生活はクラスや部活動など人付き合いが大切になるタイミングです。力を合わせて学校行事を盛り上げたり、部活動で良い成績を残したりするためには、友達の力が必要になるでしょう。
高校生だから新しい友達を作らなくていいというわけではありません。もしかすると、一生を通じたお付き合いになる親友に出会えるかもしれない。高校での友達作りは、小・中学校時代同様、とても重要なことなのです。
高校生での友達作りはみんな不安
高校生での友達作りはみんな不安を抱えています。小・中学校とは違い、今までよりも広い地域から同い年の人たちが集まっています。もちろん初対面の人と会う機会も多いため、友達ができるかどうか不安を抱えている人も少なくありません。
また仮に仲良くなったとしても、翌年のクラス替えでまた同じクラスになるとは限りません。クラスが変われば新しい友達ができる可能性もありますが、この時にも友達ができるか不安を抱えている人がいます。
みんなが新しい環境になると友達ができるか不安になるということを覚えておきましょう。
自分から声をかけることが大事
高校生に限らず、友達を作るための第一歩としてとても重要なことがあります。それは自分から声をかけることです。
待っていては友達はできません。友達を作るには、何かしらのきっかけが必要です。そのきっかけを作るためにも、自分から話しかけることが重要になります。
あるいは相手から声をかけてもらえる時もあるでしょう。そんな時は素っ気なく返事するのではなく、笑顔で返事をすることが大切です。仮に友達になれなかったとしても、第一印象で嫌われることはないと考えられます。
可能であれば自分から声をかける、難しければ笑顔で返事をすることが、友達作りで大切なことです。
高校生の友達作りで有効なトピック
初めましての人に声をかけるにも、どんな内容で話しかければいいのか分からないという人もいるでしょう。特に新高校1年生は、相手のことを全く知らない状態なので話しかけにくいという人も少なくありません。
そんな時にぜひ取り上げたいトピックがあります。代表的なもの3つを選びましたので、ぜひ参考にして声をかけてみてください。
勉強や宿題
高校生になって勉強が難しくなったり、宿題が増えたりして一人では解決できない事も増えていくでしょう。担当の先生によっては隣の席の人と意見を交わす方法を採用する場合もあり、自然と仲良くなるケースも多いようです。
授業で分からなかったところを質問してみたり、宿題やテストでつまずいたところを聞いてみたりすると仲良くなれるかもしれません。一緒に教えあいができるような関係になると、自然と勉強以外のトピックでも会話できるようになります。
部活動
新高校1年生であればどの部活動に入るのか、あるいは中学時代にどんな部活動に所属していたのかは、友達づくりのために声をかけるきっかけのひとつです。クラス替えが行われた後も、どの部活に所属しているのかなどは、最初に持ち出すトピックとして最適です。
特に新高校1年生は、同じ部活に入りたい人がいないか探すといいでしょう。一緒に見学に行ったり、入部後に切磋琢磨できる仲間になったりします。違う部活動であっても、なんでそれに入ろうと思ったのか、経験はあるのかなど話しを膨らませやすいのも部活動を取り上げるメリットです。
趣味
趣味の話題も友達作りに重要なトピックです。人柄が全面的に出る趣味の話題は、一致すれば会話が盛り上がること間違いありません。好きなアイドルややりこんでいるゲーム、はまっている音楽など、趣味と言えなくても話題にできる内容があればどんどん出していきましょう。
ただし熱く語りすぎて、相手から喋れないようでは意味がありません。盛り上がることは間違いありませんが、初対面の時はほどほどにするようにするよう心がけることが大切です。
高校生の友達の作り方で失敗しないポイント
高校生になって友達を作ろうと思うと、どうやったら失敗しないかを考える人もいます。学生と言えども大人に近づいていることは間違いなく、今後の人間関係などを考慮して友達作りで失敗したくないというのは自然なことです。
次は友達の作り方で失敗しないポイントを詳しく解説します。
話が合いそうかどうか様子を見る
先に紹介した通り、共通の話題や趣味があれば友達になれる可能性が高いと考えていいでしょう。部活動や勉強の話題も同じで、意見や考え方が噛み合うかが友達づくりの重要なポイントです。
初めて話しかける人に対しては、自分が好きなものやトピックを小出しにしつつ、相手の様子を伺ってみてください。クラスの前で自己紹介する時などに、自分の好きなものを全体に伝えてみるのも良いでしょう。
その様子を見て、話が合いそうな人を探すという方法が失敗しないための工夫のひとつです。
全員と仲良くなろうとはあまり考えず、共通の話題を持つ人と仲良くなるように心がけるといいかもしれません。
笑顔で相手に接する
話しかける時も話しかけられる時も、相手に対して笑顔で接するようにしてください。仏頂面のまま相手と会話をしていると、相手が話しづらくなってしまうからです。笑顔で相手に接することを心がけてみるといいでしょう。
共通のトピックがない時や分からないときも「初めての人ばっかりで緊張するよね」などの共感しやすい話題を笑顔で切り出すと、会話が成立しやすくなります。
自己紹介をする場合も自分から名乗るようにすると、打ち解けやすくなるよ!
高校生で友達を作るために気を付けること
高校生に限らず、友達を作るためには気を付けるポイントがいくつかあります。友達関係をこじらせてしまわないためにも、次の2つは心がけるようにしてください。
- 相手を尊重する
- 自分の意志を持つ
どちらも友達を作るとき、友達関係を保つときに大切なことです。どういうことなのか詳しく見ていきましょう。
相手を尊重する
相手がどんな人であっても、その人を尊重することが友達作り、ひいては友達関係の継続に重要なことです。勉強ができないが運動が得意、遅刻や早退は多いけど絵が上手など、人にはそれぞれ個性があることを理解しましょう。
友達も人なので、どちらが優れているかなどそういう優劣関係のようなものはありません。人として対等にお付き合いをしていく必要があります。相手が気にしていることや悪いことばかりに目を向けず、優れている点を見つけて認め合うことが重要です。
自分の意志を持つ
相手の意志や意見を尊重するのは重要なことですが、相手に合わせすぎて自分の意志をないがしろにしてもいけません。友達を尊重するのと同じレベルで自分を大切にすることも大切なことです。
ずっと友達と付き合い続ける必要はありません。嫌なことは嫌と断ることも友達関係を良好に保つために重要です。
相手を尊重することは非常に大切なことであり難しいことでもあります。しかし相手ばかり優先しすぎて、自分を大切にしないのは本末転倒です。自分を大切にすることも、良好な友達関係を形作る上で大切なことだと理解しましょう。
友達を作ろうと思わない高校生の特徴
積極的に友達を作りたいと考えている人もいれば、友達を作ろうと思わない高校生もいるのは事実です。なぜ友達を作ろうと思わないのか、主な理由は次のようなものが考えられます。
- 友達の必要性を感じていない
- 自信がなくてネガティブ
- プライドが高い
- 小・中学生の時に失敗した経験がある
- そもそも友達作りが苦手
それぞれ詳しく見ていきましょう。
友達の必要性を感じていない
いわゆる一匹狼気質で、友達はいらないと思っている人がいます。一人の方が気楽という人もいますが、一人でいると周りに気を使ったり、相手に合わせたりする必要がありません。友達を作らないことのメリットでもあります。
このように考える人は家庭環境や今までの自分の経験から、仲良くやっても友達関係が長続きしないとあきらめているようです。ただし全く友達がいないわけではなく、少ないながら関係の濃い友達ができる人も多くいます。
自信がなくネガティブ
積極的な友達作りが苦手という意味では、ネガティブで自分に自信がない人も該当します。もっと言うと友達を作っても相手を尊重しすぎて疲れてしまう、自分なんか大したことないと考えているため友達に主導権を握られてしまって面白いと感じないのが原因です。
自信がなくてネガティブな人は、一対一の友達関係だけではなく、クラスや部活動でも浮いた存在になりがちです。また相手がネガティブな場合も、声をかけたら不安そうな顔をしたり、明らかに動揺したりしてしまいうまく友達ができないこともあります。
このパターンは決して友達が必要ないと考えているのではなく、単純に友達を作るのが苦手と考えていることが多いようです。
プライドが高い
自信がなさすぎるのも問題ですが、自信がありすぎても友達ができにくい傾向にあります。暗いよりは明るい方が友達は出来やすいと思う人もいるかもしれません。しかし、人の意見はあまり聞かない傾向にあるプライドが高い人は、実は友達を作らなくてもいいと考えていることもあります。
自信がある人は、個人に対しても集団に対しても明るく振る舞うのは得意です。ですがそれと同時に人の意見をあまり聞かないタイプであることも、自信やプライドが高い人の特徴と言えます。
集団の中にいると輝いて見えるこのような人たち。しかし、実際は理由が分からないまま友達ができないといった悩みを抱えているかもしれません。実際自分のプライドの高さに気がつかず友達ができないことを気にしており、自信を失ってしまう人もいます。
小・中学生の時に失敗した経験がある
小学校・中学校で友達作りに失敗した経験があると、そのトラウマから友達を作るのが苦手、あるいは友達を作らなくてもいいと考えてしまう人もいるようです。こればかりは過去の経験が左右するところですが、友達を作ることに対してネガティブなイメージを持っている人は、積極的に友達を作ろうとしません。
具体的なもので言えば、いじめがあります。仲良くしていた人に手のひらを返されていじめられた経験があると、友達作りに対して強い拒否反応を示すこともあります。
家庭環境が深く関わっている場合もあるので一概には言えません。しかし、過去に人間関係で大きなトラブルを起こしたことがある人は、あまり積極的に友達作りをしない傾向にあるでしょう。
そもそも友達作りが苦手
両親が転勤族であったり、病気などで学校に行ったり行かなかったりを繰り返したりすると、そもそも友達を作るのが苦手と考えてしまう人がいます。短い間に学校を転々として、せっかく作った友達とも疎遠になってしまうことから、積極的に友達を作りに行かなくなってしまう人です。
このような人たちは、そもそも友達作りや集団での生活が得意ではありません。中には積極的に声を掛けに行く人もいますが、心の底から仲良くなるというよりは、浅い関係で終わってしまう人も少なくないようです。
このタイプは本人に何らかの原因があるわけではなく、家庭環境や自身の健康状態が原因となって友達を作ろうとしないタイプです。もちろん中には積極的に友達を増やす人もいるため、一概には言えない点は注意しておきましょう。
友達を作ることに失敗したと感じたら
友達を作ると学校生活が楽しくなります。また困った時に助けてくれる存在にもなり、小学校・中学校の時とは違った意味で大切な存在になるでしょう。学校生活を充実させるためにも、積極的に友達を作りに行きたいところです。
しかし友達を作ることに失敗してしまう、失敗したと感じていると、徐々に人間関係そのものが面倒くさくなってくる可能性もあります。その人間関係の疲れが不登校という形で表になってしまうことも珍しくありません。
そうなってしまう前に、環境を変えてみるという方法をとってみるのはいかがでしょうか。その中の一つの手段として通信制高校への転入があります。人間関係が苦手であまり集団で授業を受けたくない、得意なことを伸ばしたいという人におすすめの高校です。
通学方法によっては人に会うことなく学校生活を過ごす事もできるでしょう。もちろん通信制高校での学校生活を通して、友達ができることもあります。通信制高校だから友達ができないと先入観で考えるのではなく、通信制高校でも新たな友達ができるかもしれないとポジティブに考えると良いかもしれませんね。