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不登校の「情緒混乱型」(良い子息切れ型タイプ)の原因や対応の仕方とは

毎日問題なく登校し真面目な性格の子が、ある日突然不登校に。

親は「不登校のきっかけは?」「私が何か言ってしまったせい?」と不安に駆られるのではないでしょうか。

今回は、気分が落ち込んだり登校時に身体症状が出てしまったりして、登校したいのにできない「情緒混乱型」について解説していきます。原因や特徴だけでなく、親の対応についても触れていますので、ぜひ参考にしてくださいね!

不登校の「情緒混乱型」(良い子息切れ型タイプ)の原因や対応の仕方とは

情緒混乱型(情緒混乱タイプ)とは?

さまざまな要因がある不登校の中でも多いのがこの「情緒混乱型」で、別名「良い子息切れ型タイプ」とも呼ばれています。

小学校低学年の子が母親と離れたくないために登校を渋る、中学校入学後の大きな環境変化に親子ともに対応できずストレスから不登校になってしまう、といったケースが多いです。

さらに、真面目でしっかり者、勉強もスポーツも頑張るいわゆる優等生に多いタイプでもあります。不登校から一番縁遠いようにも感じられる優等生が、学校へ行きたくなくなってしまうにはどんな理由があるのでしょうか。

原因のひとつと考えられるのが、不安や挫折です。
情緒混乱型は、登校する意思はあるのに、学校への強い不安や度重なる挫折のため行けなくなってしまいます。登校できない罪悪感から、友達ともあまり会いたがらない傾向にあります。

情緒混乱型のこどもの特徴

情緒混乱型の子どもは、不登校になったきっかけや原因を親になかなか話したがらないことが多いです。

ここでは代表的な5つの特徴について詳しく見ていきます。

不安や吐き気など身体的な不調

不登校と言っても、このタイプの場合は学校へ行きたくないわけではありません。前日には行く気満々で準備も済ませていたのに、朝になると腹痛や頭痛、吐き気といった症状を訴えます。
時には登校時間に情緒不安定になり、親に登校を促されると騒ぎ出すことも。しかし、放課後には体調が回復しているので、周囲からは仮病や怠けと思われてしまう場合があります。

勉強やスポーツも人並みにでき完璧主義な面がある

もともと真面目で勉強やスポーツを人並みにこなし、それなりの結果を出してきた子が多いのがこのタイプ。

努力の分だけ結果を残していても、学年が上がるごとに良い成績を残すのは難しくなり、幾度となく挫折を味わうこともあるでしょう。

本来、それを乗り越えてより成長していくのですが、完璧主義な情緒混乱型は少しのミスでも許せず、結果を出せない自分を認めることができません。

頑張り続けることに心も体も疲れ切ってしまい、結果として不登校へつながってしまうのです。

不登校である現実に罪悪感が強い

「学校へ行かなくてはいけない」という思いがあり、休むことに対して罪悪感が強いのがこのタイプの特徴です。
遅刻や早退を嫌がり、朝から登校することにこだわる傾向があります。

「このままではいけない」「毎日学校へ行かなくては」と、登校できない自分を責めてしまうことも。学校に対する不安、そして行けない罪悪感から、学校の外でも友達に会うことも避けるようになります。

優等生の息切れ

情緒混乱型の子どもには、次のような特性がよく見られます。

  • 真面目で几帳面
  • 先生や親の期待には応えようと頑張る
  • 勉強にもスポーツにも一生懸命
  • 感受性が強い
  • 内向的な考え方をしがちである
  • 完璧主義
  • これまでは学校へほぼ休まずに行っていた

このように、何事にも真面目に取り組んできた子どもに多く見られることから、「優等生の息切れ」とも言われてきました。

家庭や学校の期待に応えようと無意識に頑張りすぎてきた結果、挫折をきっかけに立ち直れなくなってしまう、あるいは緊張の糸が切れて学校へ行けなくなってしまうということがあります。

親に対して否定的な態度を取る

親に甘える反面、否定的な態度を取るのも特徴のひとつです。無理な要求をしたり、暴力的になったり、時には金品を求めることもあります。

友達に会うのを嫌がるだけでなく、家族と一緒に食事を摂ることを避け、自分の部屋に閉じこもることが多くなります。生活リズムが乱れて昼夜逆転し、不登校が長引いてしまうことも少なくありません。

不登校の情緒混乱型を克服するには?

常に周りを意識し、気を遣って何でも頑張ってきた子どもは心身ともに疲れてしまっています。情緒混乱型の不登校に対して、親はどのように対応したらよいでしょうか。

不登校克服のために意識したい5つのポイントをご紹介します。

本人の頑張りを認める

まずは、これまで毎日懸命に頑張ってきたことを認めてあげましょう。

不登校に強い罪悪感を持っている子どもへ、今はゆっくり休んでもよいと伝え、安心感を与えます。

プラスの方向へ動かそうとして、過度に褒めたり頑張らせる、あるいは何も期待していないような声かけは逆効果です。

腫れ物に触れるような態度では、子どもは見放されたと感じてしまうため、不登校になる前と態度は変えず、同じように接するよう心がける必要があります。

子どもが努力している時は、小さなことでもその過程を褒めてあげると、家族に認められていると感じられ、不登校に対する罪悪感も徐々に減っていきます。

日々の積み重ねで自己肯定感が高まると、登校への意欲にもつながるはずです。

家族が本人の考えを拒否しない

子どもの意見を家族は否定せず、そのまま受け止めることが大切です。

不安や焦りが強いため、親の意見を押しつけるような関わり方を続けると、子どもは家庭内で感情的・暴力的になってしまう恐れがあります。

親への不満をぶつけることがありますが、制止せずにまずは吐き出させた方がストレスを緩和できます。本人が何か前向きな目標を掲げたならば、学習面・生活面の両方から精一杯サポートしてあげましょう。

将来の選択肢を教える

不登校によって、進学や就職が難しくなるのは否めません。出席日数が少ないと進級も危ういという事態も出てきます。

では、留年してでも学校への復帰を目指すのか、中退して働くのか、不登校のまま過ごしていくのか。

後ろ向きな選択肢ばかりに聞こえますが、不登校の子どもにとって、今まで通り学校に行けるようになるだけがゴールではありません。例えば、高校卒業を叶えたいのならば、全日制だけでなく通信制もあります。

失敗や挫折をしても大丈夫だということを伝え、子どもが興味を持てることを増やしていくことが大切です。
自分の将来を考えて大きな不安につぶされないよう、さまざまな選択肢を視野に入れて、できることから行動していきましょう。

専門機関のアドバイスを受ける

子どもの思いをすべて受け止める親にも大きなストレスと負担がかかります。家庭内で解決しようとしても、支えとなる親が倒れてしまっては大変です。そんな時は、不登校専門機関に相談するのがおすすめです。

胸の内を話すことで親の心が軽くなりますし、不登校に関わってきたプロのアドバイスを受けることもできます。学校に子どもが話しやすい先生がいる場合は、悩みや不安な気持ちを聞いてもらうのも方法のひとつです。スクールカウンセラーの力を借りるのもよいでしょう。

通信制への進学、転入

同級生からの勉強の遅れが気になってしまうこともあるでしょう。

情緒混乱型の子どもはもともと思考力や集中力が高いため、不安をうまくコントロールし、自分のペースで勉強を勧められれば、ストレスなく過ごせるようになります。

学校での過ごしにくさは、通信制高校に進学・転入することで大きく変わるはずです。

  • 毎日登校する必要がない
  • 友達と顔を合わす必要がない
  • 同級生と比べられることがない
  • 自分のペースで勉強を進められる
  • 目標を立ててこなしていけば、大学進学も専門的な勉強も可能

通信制高校には、不登校生徒を優しく後押ししてくれるようなメリットが多いため、無理なく卒業を目指すことが可能です。

まとめ

子どもが情緒混乱型の不登校になった時、親として焦るのは当たり前です。

原因は何か、家庭での接し方がいけなかったのかと、後悔とともに過去のことばかりが気になってしまうのではないでしょうか。

しかし、大切なのは「これから子どもをどうサポートしながら過ごしていくか」ということです。

子どもにいつもと違う様子があれば、話を聞いて、不安感や挫折感を認めてあげましょう。

学校に行きたくない理由を話したがらなかったり、親に不満をぶつけたりする際は、無理に聞き出そうとせず受け止めることが大切です。

自分に自信をなくし、小さなミスも許せなくなっている場合は、良い面を見つけて褒めることで自己肯定感が高まります。

スクールカウンセラーや不登校の相談機関を積極的に利用し、家庭で抱え込み過ぎずに周囲に助けてもらいながら不登校と向き合っていきましょう。

不登校生徒を多く受け入れる通信制高校なら、これまでうまく学校生活を送れなかった生徒でも高校卒業を無理なく目指せます。ゆっくり心と体を休めつつ、選択肢のひとつとして、自分に合った学校があるか調べてみてはどうでしょうか。

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