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高校中退するとどうなる?その後の進路や就職などの選択肢とは

学校での人間関係、学業不振、家庭の事情、体調不良など、様々な理由で高校中退を選択せざるを得ないことがあります。

「せっかく高校へ入学したのに……」

「中退したら就職も大変だよ」

「高校は卒業しておかないと」

高校中退には否定的な意見が付きまとい、実際、スムーズに高校を卒業する場合より何らかの困難が生じることが多いというのは間違いではありません。

では、高校を退学すると具体的にどのような不利益があり、将来的にどんなことに困る可能性があるのでしょうか。
この記事では、高校中退によって引き起こされる不安要素と、その後の進路選択について解説します。

高校中退のメリットとデメリットを自分の尺度でしっかりと見極め、前向きな将来へ一歩踏み出すための参考としてくださいね。

高校中退するとどうなる?その後の進路や就職などの選択肢とは

目次

高校を中退すると生じる心配要素について

文部科学省の調査によると、令和3年度の高校中退者数は38,928人、中退率は1.2%となっています。

数字の上ではたった1%台ですが、100人に1人が高校を中退しているということになり、少ないとは言えません。

高校を中退した理由としては「進路変更」が44.2%と最も多く、この中に「別の学校への入学を希望」という生徒も含まれています。

次いで「学校生活・学業不適応」が30.5%、「学業不振」が6.6%という結果でした。

中退理由【上位3つ】中退人数割合
進路変更17,219人44.2%
学校生活・学業不適応11,855人30.5%
学業不振2,560人6.6%
参考:「令和3年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について」.文部科学省初等中等教育局児童生徒課.2021-10-27
https://www.mext.go.jp/content/20221021-mxt_jidou02-100002753_1.pdf

では、高校中退によってどんな心配要素が生じるのかについて見ていきましょう。

大学進学が難しくなる

大学を受験するためには、高校卒業資格がある、または高卒認定試験に合格していることが条件となります。

高校を中退してしまうと高卒資格が得られないため、どんなに学力が伴っていても、残念ながら大学を受験する資格がないのです。

そのため、高校中退=進学を諦めることとなり、将来に影響すると考えられています。

高校中退後に大学進学を目指すには、別の高校へ編入して卒業するか、高卒認定試験に合格することが必要です。

高校卒業資格取得の問題

高校卒業資格は、その名の通り高校を卒業することで得られる資格です。

全日制高校だけでなく、定時制高校や通信制高校でも同様の高校卒業資格を得られます。

たとえ卒業間近であったとしても、高校を中退してしまっては卒業資格は得られず、高卒認定試験に合格しても「高校卒業」となるわけではありません。

本人の学力や能力を評価する以前に、進学や就職時の最低条件として「高校卒業資格を取得」が多くの場所で掲げられています。

現在は進学を考えていなくても、将来を見据えたときに高校卒業資格が必要になる可能性があるのです。

また、中卒では多くの国家資格を取得することができません。

  • 歯科衛生士
  • 管理栄養士
  • 幼稚園教諭
  • 保育士
  • 救急救命士  など

これらの国家資格には、高校卒業の学歴制限が設けられています。

中卒で専門学校へ入学・卒業できても、高卒資格がなくては国家試験を受けられないことがあります。

数年の実務経験でクリアできるものならよいですが、指定の学校への入学し直しなどを後から知ると大きな回り道となってしまいます。

国家資格を必要とする職種に興味がある場合は、その受験資格について事前によく調べておきましょう。

就職・雇用の条件の問題

進学する必要はない、就職したいと考える場合も多いでしょう。

ただし、高校中退であれば最終学歴は「中卒」です。

高校進学が一般的となっている現在、採用の条件として高卒以上を提示している企業が多く、面接どころか応募すらできないケースが少なくありません。

就職を考えたとき、働ける業界や職種の選択肢がどうしても狭まってしまいます。

中卒の場合は「卸売業・小売業」「宿泊業・飲食サービス業」での募集が多くを占めるため、就職できる業種が偏る傾向にあります。

就職後に資格取得してキャリアアップをするという場合がありますが、中卒だと国家資格と同様に受験できない資格が出てきてしまいます。

同じ仕事をしていて能力が一緒でも、高卒と中卒で待遇や生涯年収に差が出る部分があると認識しておく必要があります。

希望する業種や職種がある場合は将来を見据え、高校卒業資格の取得、可能であれば大学や専門学校卒業まで目指した方がよいでしょう。

高校中退後の進路や就職について

何らかの事情によって高校を辞めてしまったものの、将来やりたいことはあるはずです。

中退したからといって、社会から置き去りにされるわけではありません。

  • 自分に合う高校があれば再スタートを切りたい
  • 大学や専門学校の受験資格が欲しい
  • 就職して自立したいと考えている

進学や就職を目指すそれぞれの場合について、具体的な方法をご紹介します。

全日制高校に編入する

まず、新しい学校で高校生活を再び始めるという方法です。

高校中退といっても、学校が合わずに辞めたというだけで、他の学校へ入学すれば充実した高校生活を送れるかもしれません。全日制高校への編入自体は可能ですが、編入を受け入れている学校は少ないのが現状です。

そのため、全日制高校への編入は倍率が高く、狭き門だという覚悟が必要です。

もう一度全日制高校を選ぶのであれば、3年間通い続けて卒業する強い意志と、どうしても全日制に通いたいという明確な理由を持って臨みましょう。

定時制高校に編入する

次に、定時制高校へ編入するという方法です。定時制高校には単位制と学年制があり、学校によってシステムが異なります。

午後や夕方から授業が始まるため、昼間に仕事やアルバイトをしていても高校と両立できるのが魅力。
1日の授業数が少なめで、卒業には3年ではなく4年かかるのが一般的です。

全日制高校とは生徒の数も年齢層も違うものの、生徒が教室に集まり、対面方式で授業を受けるという部分は同じです。
同級生と会うのが苦手、集団で授業を受けられないという理由で高校を中退した場合は、苦痛を感じるかもしれません。

通信制高校に編入する

単位制を取り入れ、学校にほとんど登校しなくても自分のペースで高校卒業を目指せるのが通信制高校です。

通信制高校の場合、高校中退者を積極的に受け入れていることもあり、編入は年に数回受け付けている学校が多いです。

全日制高校選びは偏差値ベースですが、通信制高校は学力試験を設けていないことが多く、前の学校での単位や出席日数を引き継げる場合もあります。

特に私立の通信制高校では、ファッション・芸能・保育などの専門分野に力を入れていたり、進学や就職サポートが手厚かったりと学校ごとに強みや個性を持っています。

不登校などにより、中学までの勉強に自信がない場合は、これまでの学び直しとして授業を展開している学校もあります。
気になる学校を見つけたら、気軽に問い合わせをして編入準備を進めてみましょう。

高等学校卒業程度認定試験(旧大学入学資格検定)をうけて大学進学を目指す

高校に通うつもりはないけれど就職のために進学したい、学びたいことがあるといった場合は、自宅で勉強を進めながら高卒認定試験を目指すという選択肢があります。

高等学校卒業程度認定試験、いわゆる「高卒認定」を得られれば、高校に通わなくても大学や専門学校を受験できるようになります。

国語・数学・地理歴史・公民・理科・外国語の全6教科14科目のうち、8〜10科目を選んで試験を受け、すべてに合格すると高卒認定を得られます。

すべての試験に一発合格できなくても、不合格科目だけ次回受けることが可能です。

基礎学力が身についていれば解ける問題ですが、出題範囲が広いため試験勉強には時間がかかると考えておきましょう。

ここで注意したいのは、高卒認定は高卒資格とは大きく異なるということ。

高卒認定は、「高校卒業と同じ程度の学力を有していると認められるので大学受験資格を与える」という意味合いです。

そのため、高卒認定を取っても進学しなければ中卒のままですが、大学進学・卒業することで最終学歴が大卒に変わります。

就職する

就職自体が難しいわけではありませんが、先に説明したとおり、募集のある業種が限られてきます。

さまざまな個性を持つ人材を採用するとは謳っていても、採用時にまだまだ学歴が重視されがちなのは否めません。

高卒以上が条件とされている業界が多く、中卒の場合はサービス業や小売業での就職が大半を占めます。

エッセンシャルワーカーと呼ばれる職種で、身体を使う仕事が多いのが特徴です。

安定した雇用形態はあまり多いとは言えず、日雇いや単発バイトの求人もよく見られます。

自分が目指す仕事と合致していれば全く問題ありませんが、ほかの業種を希望する際は学歴がネックとなり応募できない可能性が高くなります。

高卒以上だと、「医療・福祉」「建設業」「製造業」「運輸業」といった業種の募集が増え、就職の選択肢もかなり広がります。

安定した仕事を求めるためには、働きながら定時制や通信制で学び、高校卒業資格を取得してから転職するのが理想的だと考えられます。

自分で就職先を探す自信がない場合は、地域の若者向け就労支援機関を活用する方法もあります。

厚生労働省と地方自治体とが協力して「地域若者サポートステーション(通称:サポステ)」を全国に設置しています。

サポステでは就職相談はもちろん、履歴書の書き方や面接指導、ビジネスマナー講座などを通して、1人ひとりに合わせた就職支援サポートをおこなっています。

より自分らしく働くために、お住まいの地域のサポステに相談してみるのもおすすめです。

通信制高校なら無理なく高卒資格を得られてやりたいこともできる!

「受験勉強を経て希望の高校へ入学したが、思っていた雰囲気と違って自分に合わない」

そんな思いを抱えながら高校生活を送る生徒は案外多いものです。

割り切って卒業まで過ごせればよいのですが、登校がつらくなるほどであれば、無理に通い続けることが最善とは言えないのではないでしょうか。

高校を退学したら人生が終わるわけではなく、自分らしい再スタートを切る方法はいくつもあります。

そのひとつとしておすすめなのが通信制高校であり、「高校卒業資格」と「自分のやりたいこと」を両立して得られる道です。

また、学校によって独自の特色を持っているのも魅力のひとつです。

  • 自分が何を学びたいか
  • 将来どんな職業に就きたいか
  • 無理なく卒業を目指せそうか
  • 通学ペースは自分に合っているか

さまざまな学校があるからこそ、自分に合うところを見つけることが最も重要です。

資料やネット情報では得られない実際の雰囲気を知るため、オープンキャンパスや学校説明会へ足を運んでみてはどうでしょうか。

通信制高校を卒業したときには、高校中退がつらい記憶ではなく、明るい将来への最初の一歩だったと思えるはずです。

ID学園高等学校では年に2度編入学生の受け入れをしています(4月・10月)

学科試験もありませんので、「高校を中退したけれど、やっぱり高校卒業資格は取得しておきたい」等ご希望される方は、前籍校からの在籍日数や単位の引継ぎなど気軽にご相談いただけます。

ID学園高等学校の資料請求はこちら>>

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