

教室に入るのが怖い



みんなの視線が突き刺さるように感じる



SNSで何か言われているんじゃないかと不安で仕方ない
もしこんなふうに思ったことがあるなら、それは「人が怖い」と感じているサインかもしれません。
『苦手』という言葉ではうまく言い表せないしんどさを感じながら、毎日不安な気持ちで過ごしている人もいるのではないでしょうか。
学校に行くのがつらくなったり、友達と会うのを避けたくなったりすることもありますよね。
思春期の心はとても繊細なので、ストレスや環境の影響を受けて不安が強まってしまう場合も少なくありません。
この記事では、中高生が「人が怖い」と感じるときにどんな背景があるのか、そして少しでも心を守るためにできる工夫を紹介します。
最後に、社交不安症についても触れますので、気になる人は参考にしてくださいね。
「人が怖い」気持ちと向き合う方法を、一緒に見つけていきましょう。
【この記事でわかること】
学校生活やSNSで「人が怖い」と感じやすい場面
中高生が「人が怖い」と感じる6つの理由
明日からできる、やさしい対処法
日常生活に強い影響が出ている(社交不安症)ときに知っておきたいこと
自分に合った環境や安心できる学び方のヒント
こんな気持ちない?学校生活で「人が怖い」と感じる瞬間
学校という場所は、朝から夕方まで、たくさんの人と一緒に過ごさなければならない空間です。
ときには逃げ場がないように感じて、息苦しくなることもあるでしょう。
「人が怖い」という気持ちを抱えている人にとって、学校生活は毎日が緊張の連続です。
心も体もぐったりして、「疲れたな…」と感じることがあっても不思議ではありません。


だからこそ、「自分だけがおかしいんだ」と思わずに、まずは「同じように感じている人もいる」と知ることが大切です。
ここから、実際にどんな場面で「人が怖い」と思いやすいのかを見ていきましょう。
教室で感じる「人が怖い」
教室という空間は、一日の多くの時間を過ごす場所です。
友達や先生と顔を合わせ、授業や休み時間を共にしますが、その分「人が怖い」と感じやすい場面も多くあります。
ここで紹介するリストは、診断ではありません。
自分の気持ちを整理する手がかりとして、気になるところがあればチェックを入れてみてくださいね。
授業で先生に指されると、頭が真っ白になる
グループワークで、本当は違う意見なのに「うん」と言ってしまう
休み時間、スマホをいじるフリをしてやり過ごすことがある
発表のとき、みんなの視線が突き刺さるように感じる
自分の席の後ろを人が通るだけで、ドキッとする
教室以外(スマホなど)で感じる「人が怖い」
「人が怖い」と感じるのは、教室の中だけではありません。
廊下や部活動、そしてSNSなど、学校生活のあらゆる場面で心がざわつくことがあります。
とくにスマホを通じたやり取りは、相手の表情が見えない分、不安が強まりやすいものです。
自分の気持ちを整理するヒントとして、当てはまるものがあるかどうか見てみてください。
廊下で知り合いに会っても、どう話しかけていいか分からず、気づかないフリをしてしまうことがある
お昼休み、一人でお弁当を食べているところを見られるのが恥ずかしい
SNSのグループで発言するとき、何度も文章を書き直してしまう
SNSのストーリーを誰が見てくれたか異常に気になってしまう
部活の先輩や後輩との雑談がとにかく苦手
どうでしたか?
当てはまる数が多くて、不安になった人もいるかもしれません。


大事なのは、いくつ当てはまったかではなく『自分がどんな場面で不安を感じやすいのか』を知ることです。
自分の気持ちの傾向を整理することで、少しラクになることがあります。
次の章では「なぜ人が怖いと感じてしまうのか」を見ていきましょう。
中高生が「人が怖い」と感じる6つの理由



どうして自分はこんなに人が怖いんだろう…
と考えてしまうことはありませんか?
理由がわからないと、ますます不安になってしまいますよね。
でも、人が怖いと感じる気持ちには、いくつかの背景があります。
それは『性格が悪いから』や『弱いから』ではなく、心の成長や環境の影響など、さまざまな要素が関係しているのです。
ここからは、中高生が「人が怖い」と感じやすい6つの理由を紹介していきます。
自分の気持ちに近いものがあるか、読みながら整理してみてくださいね。
理由①:心が成長しているサイン(脳の仕組み)


思春期のあなたが「人が怖い」と感じるのは、心が成長しているサインです。
体が大人に近づいていくのと同じように、心も大人になる準備を始めています。
この時期の心はとても敏感で、ちょっとしたことでドキッとしたり、不安が一気にふくらんでしまったりします。
背が伸びる時に膝が痛む『成長痛』のように、心が大人になる過程で人間関係に敏感になるのは自然なことです。
成長とともに少しずつ落ち着いていきますが、中高生のうちはまだまだ不安定。
そのため、人の目や言葉に強く反応してしまうことがあるのです。
理由②:「みんなと違う」と思われたくない気持ち


思春期は「自分はどんな人間なんだろう」と考え始める時期です。
心理学者のエリクソンは、この時期を『自分のアイデンティティ(=自分らしさ)を形づくる大切な時期』だと説明しています。
この時期の特徴は、自分らしさを探す一方で、『周りからどう見られているか』が気になります。
つまり



浮いてしまったらどうしよう
仲間外れになりたくない
みんなと違うと思われたくない
という気持ちが強くなるのです。
こうした気持ちは多くの人が経験するものですが、特に思春期には強まりやすいと言えます。
でもその思いが強すぎると、自分を出せなくなったり、人の目が怖く感じたりしてしまいます。
理由③:「うまく話さなきゃ」というプレッシャー


理由②で見た「みんなと違うと思われたくない」気持ちが強くなると、今度は「うまく話さなきゃ」「変に思われないようにしなきゃ」というプレッシャーが生まれてきます。
このとき、人はまるで自分だけが注目されているような感覚に陥ってしまいます。
心理学ではこれを 『スポットライト効果』 と呼びます。
実際には、周りの人はあなたが思うほど細かく見ていないのに、「失敗したら笑われるんじゃないか」「何か言わなきゃ場がしらけるかも」と思い込んでしまうのです。
(藤田 政博「バイアスとは何か」ちくま新書)
たとえば、あなたが1週間前に友達が着ていた服を正確に思い出せないように、周りもあなたのことをそこまで細かく見てはいないのに「みんなに見られてる」と感じてしまいます。
その結果、発表や会話の場面で強い緊張を感じたり、人と話すことそのものが怖くなってしまうことがあります。
理由④:複雑すぎる人間関係
③でお伝えした「うまく話さなきゃ」というプレッシャーは、学校生活や人間関係の中でさらに大きくなりがちです。
教室や部活だけでなく、SNSなどで24時間つながっている関係が当たり前になっています。
「既読なのに返事がない」「グループのやり取りについていけない」など、小さなことでも心がざわついてしまうことがありますよね。


こうした複雑な人間関係の中では、「自分はどう思われているんだろう」と気になる場面が絶えません。
そのため、もともと感じていたプレッシャーが強まり、人と関わることそのものが怖くなってしまうのです。
理由⑤:過去のちょっとした失敗の積み重ね
人が怖いと感じる背景には、これまでの経験も関わっています。
とくに、④でお話ししたような複雑な人間関係での出来事は、心に小さな傷を残すことがあります。
たとえば
授業で発言したときに笑われてしまった
SNSでのやり取りがうまくいかず、気まずくなった
仲間に入ろうとしたけれど、スルーされてしまった
その一つひとつは小さな出来事に見えるかもしれません。
でも、積み重なると「また同じことが起きたらどうしよう…」という気持ちにつながり、人との関わり自体を避けたくなってしまうのです。
理由⑥:「こうあるべき」という真面目さ
ここまで紹介した理由に加えて、完璧主義的な考え方も「人が怖い」という気持ちを強める要因になります。
「友達とは仲良くしなければならない」
「失敗してはいけない」
「ちゃんとできる自分でいなきゃ」
こんなふうに「こうあるべき」という思い込みが強いと、自分を必要以上に追い込んでしまいます。
その結果、人と関わるたびに緊張したり、不安が大きくなったりするのです。


真面目さや責任感は本来すばらしいものですが、行きすぎると心を苦しめてしまうことがあります。
そのバランスの取り方が難しいのも、思春期ならではの特徴です。
そして、「人が怖い」という感情の根っこには、「自分は他の人より劣っているんじゃないか」 という劣等感や、
「また失敗した…」「自分なんてダメだ」という自己嫌悪が隠れていることもあります。
こうした気持ちが重なると、人との関わりがますますつらく感じられてしまうのです。
そんなときは、劣等感や自己嫌悪との向き合い方を知ることがヒントになるかもしれません。




明日から試せる!「人が怖い」と感じたときの5つの対処法
ここまで「人が怖い」と感じる理由を見てきました。



そうか、自分だけじゃなかったんだ
と少し安心した人もいれば



やっぱり自分は人より怖い気持ちが強い
と思った人もいるかもしれません。
大切なのは、「人が怖い」気持ちを一気になくそうとすることではなく、少しずつラクになれる工夫を取り入れることです。
ここでは、明日から試せる具体的な方法を5つ紹介します。
どれも小さな一歩ですが、「これならやってみようかな」と思えるものから取り入れてみてください。
① 自分の気持ちを書き出してみる
「人が怖い」と感じるとき、その気持ちは頭の中でぐるぐる回って、どんどん大きくふくらんでしまうことがあります。


そんなときは、ノートやスマホのメモに自分の気持ちを書き出してみるのがおすすめです。
「何が怖いのか」「どんな場面で不安になるのか」を言葉にすると、ぼんやりしていた気持ちの正体が少し見えてきます。
たとえば
「今日、廊下で○○さんとすれ違ったとき、目をそらしてしまった。向こうも気まずそうだった。嫌われたかも」
「メッセージの返信が遅れると嫌われた気がしてしまう」
書いてみると、漠然とした「人が怖い」という大きな不安が、「○○さんに嫌われるのが怖い」「返信の仕方がわからなくて怖い」といった具体的な不安に変わります。
そうすると、対処法も見えやすくなります。



頭の中ではとても大きな問題に思えても、文字にすると「まだ起きていない心配だった」と気づけることもあります
それだけで、心が少し落ち着くこともあるのです。
特別な準備はいりません。思いついたときにスマホのメモを開くだけでもOKです。
まずは『今の気持ちを一言で言うと?』という質問に『モヤモヤ』『ドキドキ』『最悪』だけでもOK。
そこから始めてみましょう。
② 自分の中の「完璧にできなくてもOK」を増やす
「人が怖い」と感じてしまう場合、その背景に『自分に厳しすぎる』という傾向があります。



ちゃんと話さなきゃ
嫌われちゃダメ
失敗は許されない
こんな「〜しなきゃ」「〜じゃなきゃダメ」という思い込みが、心をガチガチに縛っているかもしれません。
実際には、できなくても大丈夫なことはたくさんあります。
たとえば、あなたの友達が少し失敗したとき、あなたはその人を嫌いになりますか?
きっと、そんなことはないですよね。


あなたが完璧じゃなくても、周りの人はそこまで気にしていないのです。
だからこそ、自分に「完璧にできなくてもOK」を少しずつ増やしてみましょう。
完璧に話せなくてもOK
全員と仲良くならなくてもOK
一人でお昼を食べてもOK
授業で完璧に答えられなくてもOK
最初は難しく感じるかもしれません。
でも「今日は挨拶がうまくできなくてもOK」など、小さなことからで大丈夫です。



こうした『OK』を積み重ねることで、少しずつ心がラクになっていきます
③『相手の良いところ探し』に意識を向けてみる
「人が怖い」と感じるとき、多くの場合は「自分がどう見られているか」に意識が集中しています。
「変に思われてないかな」「嫌われたらどうしよう」―こんな気持ちでいっぱいになってしまうのです。


そんなときは、意識の向きを自分から相手に切り替えてみることがおすすめです。
やり方はシンプル。
人と接するとき、心の中で相手の良いところを1つだけ探してみてください。
声に出す必要はありません。
心の中で思うだけでOK。
たとえば
「今日の髪型、似合ってるな」
「ノートの字がきれいだな」
「カバンのキーホルダー、センスいいな」
どんな小さなことでもかまいません。
『良いところ探し』というミッションに集中している間は、自分の不安を考える余裕がなくなります。



続けていくうちに、周りの人を『自分を評価する怖い存在』ではなく、『良いところを持った人』として見えてくるようになります
④ 小さな「できた」を数える
「人が怖い」と感じるとき、自分の失敗やうまくいかなかったことばかりが頭に残ってしまう場合があります。
その結果、「やっぱり自分はダメだ」と思い込んでしまいやすくなります。
でもよく思い出してみると、小さな「できた」もたくさんあるはずです。
たとえば
「今日はちゃんと挨拶できた」
「授業で一度だけ手を挙げられた」
「昨日より少し長く友達と話せた」
「ありがとうが言えた」
どんなに小さな「できた」でも、それは確かにあなたがやり遂げたことです。
できたことはノートやスマホに書き留めておくと、自分の成長を目に見える形で残せます。


「できなかった」ではなく、「できた」に目を向ける。
その積み重ねが、少しずつ自信を育ててくれるのです。
早速スマホのメモ帳に今日の『できたこと』として、『朝、眠いけど起きられた』を1つだけ書いてみましょう。
⑤ 安心できる人や場所に避難する
人が怖いと感じてつらいとき、無理にその場にいなくても大丈夫です。
一人でがんばり続けるより、安心できる人や場所に一時的に避難することも大切な方法です。
たとえば
保健室の先生や信頼できる先生のところに行く
図書室で好きな本を読む
音楽や趣味に集中できる自分の部屋に戻る
こうした“自分のセーフティゾーン”を持っていると、心が限界に近づいたときに守ってくれるクッションになります。
「逃げるのは弱いこと」なんて思う必要はありません。
むしろ、自分を守るための大事な力です。
気分を切り替えたいときに役立つ方法をまとめた記事もあるので、あわせて参考にしてみてくださいね。


それでもつらいときは|知っておきたい『社交不安症』のこと
ここまで紹介した工夫を試しても、気持ちがなかなかラクにならない人もいるかもしれません。
学校に行くのが難しくなったり、人と会うのを避けたくなったり、日常生活に大きな影響が出てしまうこともあります。
そんなときに知っておいてほしいのが、『社交不安症』という名前があることです。
この名前を知ることで「自分の苦しさには理由があったんだ」と安心する人もいますし、適切なサポートを受ければ、今よりラクになる可能性もあります。
社交不安症ってどんなもの?


社交不安症とは、人前に出たり人と関わったりすることに強い不安や恐怖を感じてしまう状態をいいます。
「教室に入るのが怖い」「みんなの前で話すと頭が真っ白になる」といった気持ちがとても強く、学校生活や人間関係に大きな影響を与えることがあります。
厚生労働省も、思春期は自分に自信が持てなかったり、自分の価値を認められなかったりすることがきっかけになりやすいと説明しています。
(厚生労働省「こころもメンテしよう~若者を支えるメンタルヘルスサイト~」)



これは『気の持ちよう』や『性格の問題』ではありません
脳の仕組みや心の働きが関係している場合もあり、誰にでも起こりうるものです。
どこに相談すればいい?
「人が怖い」という気持ちが強く、日常生活に支障が出ているときは、一人で抱え込まずに相談することがとても大切です。
まずは、親や保健室の先生、信頼できる先生など、身近な大人に話してみましょう。
最初は勇気がいるかもしれませんが、つらい気持ちを誰かにわかってもらえるだけで心が軽くなることがあります。
さらに専門的な相談先としては
心療内科
精神科
カウンセリングルーム
などがあります。
病院に行くことは、特別なことではありません。
体の不調で内科に行くのと同じように、心を少しラクにするための選択肢のひとつです。
『環境』を変えるのも、大きな一歩
これまで紹介してきたのは、自分の心を守るための工夫でした。


でも時には、『自分を変える』ことより『環境を変える』方が大切な場合もあります。
「人が怖い」と感じながら無理に同じ場所でがんばり続けるのは、とても大きな負担です。
環境を変えることは逃げではなく、自分を守るための前向きな選択肢なのです。
今の場所が『すべて』じゃない
「人が怖い」という気持ちをずっと我慢していると、だんだん「人と関わりたくない」と思うようになる可能性があります。
すると、学校生活がしんどくなったり、友達との時間を楽しめなくなったりすることもあるでしょう。


そんなときは、無理に同じ場所でがんばり続ける必要はありません。
『環境を変える=場所を移る』という選択肢もあるのです。
他の場所に移ることだってできる、と知っておくだけで心が少しラクになる人もいます。
人と関わるのがつらいと感じることについては、こちらの記事でも詳しく紹介しています。


自分に合うペース、人間関係の距離感とは?
「人が怖い」と感じるとき、大人数のクラスや毎日の通学といった環境が大きな負担になっていることもあります。
そんなときは、自分に合った学び方や人との距離感を見つけることが大切です。
たとえば
大人数のクラスが苦手→少人数で学べる場所を選ぶ
毎日学校に通うのがつらい→オンラインを活用できる環境を取り入れる
人との関わりを調整しながら、自分のペースで学習に集中できる時間を持つ
このように、いろいろな学びの形があります。
『今の環境が合わない=あなたが悪い』ということではありません。
自分に合った場所を選ぶことも、心を守る大切な方法なのです。
Q&A|中高生がよく感じる「人が怖い」についての疑問
- 授業の発表や音読が怖くてたまりません。どうしたらいい?
-
完璧な発表を目指さなくても大丈夫です。
「全部うまく言おう」と思うと緊張が高まってしまうので、「これだけ伝えよう」という一番大事な一点に集中してみましょう。また、クラス全体ではなく、先生や一番優しそうな友達だけを見て話すのもコツです。
それだけで「みんなに注目されている」という感覚が少しやわらぎます。人前で話すことが怖い理由についてはこちらでも解説しています。
理由③:「うまく話さなきゃ」というプレッシャー - お弁当を一緒に食べる友達がいません。どう見られてるか不安です。
-
周りは意外と他人のことをそこまで気にしていません。
本を読んだり音楽を聴いたり、自分の世界に入る時間にしてもいいのです。
場所を変えて一人で食べるのも立派な選択肢です。『一人でいる=悪いこと』ではありません。
安心できる過ごし方を選んで大丈夫です。 - SNSのグループで発言するのが怖いです。既読スルーされたらどうしよう…
-
全員が必ず返信してくれるわけではないので、返事がなくても気にしすぎなくて大丈夫です。
まずは、スタンプひとつや「私もそう思う」といった短い言葉から始めてみると安心です。
小さな一歩を繰り返すことで、少しずつ不安がやわらいでいきます。 - 親に「気にしすぎだ」と言われてしまい、相談できません
-
つらい気持ちを理解してもらえないのは悲しいことですよね。
でも、それは親があなたを心配していないわけではなく、どう声をかけていいか分からないだけかもしれません。特にSNSなどの悩みは、親にとっても想像しにくいこともあります。
だから、分かってもらえないのは、あなたの説明が悪いわけでも、親の愛情がないわけでもないのです。
親には「気にしすぎと言われてしまうと、もっと不安になる」と正直に伝える方法もありますし、「一緒に考えて欲しい」「相談相手を探してほしい」と伝えてみてもいいかもしれません。それでもうまく伝わらない場合は、保健室の先生やスクールカウンセラーなど、他の大人に相談してみましょう。
相談先についてはこちらをご覧ください。
どこに相談すればいい? - 「人が怖い」のは、自分の性格が悪いからでしょうか?
-
まったくそんなことはありません。
むしろ、人のことをよく考えられる優しい性格だからこそ、不安が強くなってしまうことがあるのです。たとえば
相手の気持ちを考えすぎて「嫌われたらどうしよう」と不安になる
真面目で責任感が強いから「失敗してはいけない」と自分を追い込んでしまう
繊細で感受性が豊かだからこそ、周りの反応に敏感になってしまうこうした特徴は『性格が悪い』どころか、あなたの強みでもあります。
ただ、その優しさや真面目さが強すぎると、自分を苦しめる方向に働いてしまうのです。だから大切なのは、『性格を変えること』ではなく、自分の特徴とうまく付き合う工夫を見つけることです。
それができれば、「人が怖い」という気持ちも少しずつやわらいでいきます。
まとめ|人が怖くても、自分らしく成長していこう
「人が怖い」と感じる気持ちは、とてもつらいものです。
それは単に『苦手』という言葉では片づけられないしんどさを、一緒に抱えていることもあります。
大切なのは
自分を責めないこと
完璧を目指さないこと
しんどいときには助けを求めること
「人が怖い」という気持ちを無理になくそうとする必要はありません。
その気持ちを抱えながらでも、少しずつ自分らしく成長していくことはできます。
また、相手のネガティブな感情をまるで自分のことのように強く感じ取ってしまったり、無意識に他人を優先してしまったりする人は、心が疲れて「人が怖い」と感じてしまうこともあります。
つまり、『人の痛みがわかる優しさをもっている』ということです。
その優しさをあなた自身にも向け、自分を大切にしてあげてくださいね。
そして安心できる人や場所、自分に合った環境を選びながら、あなたのペースで歩んでいきましょう。
【ID学園】安心して”学ぶ自信”を取り戻せる自習スペース
「人が怖い」と感じる生徒にとって、先生に質問することや、周りの目を気にしながら学ぶことは大きなハードルになる場合があります。
そんな不安をやわらげるひとつの方法が、ID学園の自習スペースです。
各キャンパスには自学自習に集中できる自習スペースがあり、仕切りを設けるなど人の目が気にならない場所があります。
周囲の仲間も一人で時間を過ごしていることを良いとしているためプレッシャーを感じる必要がありません。
また、『ID型AI学習』も周囲の目を気にせずに学習できるツールの手助けとなります。
『先生への質問』のハードルをなくせる
AIが学習のサポートをするので、わからないところがあっても先生に直接聞く必要がありません。
そのため「人に聞くのが怖い」という不安から解放され、安心して学習に集中できます。
『周りからの評価』を気にせずに学べる
AIが学習パートナーなので、「こんなことも分からないの?」と思われる心配もありません。
また、自分のペースで、何度でも同じ問題に挑戦できます。
納得いくまで取り組めるから、安心して力をつけていくことができます。
ID型AI学習は『人との関わり』の不安を『学ぶこと』から切り離し、学ぶ自信を取り戻すきっかけにつながります。


あなたに合った学び方や環境は、必ずどこかにあります。
「自分に合う学び方を見つけたい」と感じたら、学校説明会や個別相談で気軽に相談してみてください。










