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人が怖いと感じる原因と対処法|引きこもりや不登校になる前に

友達や先生のことを怖いと感じる人は、その感情を我慢してはいけません。個人の特性である可能性もありますが、病気の可能性もあるからです。放置していると、引きこもりになってしまったり、不登校になってしまったりする恐れもあります。

今回は、人が怖いと感じる原因や放置していると起こる事態、学校に行けなくなった場合の対処法を解説します。人が怖くて学校に行けなくなる前に、この記事で紹介する対処法も試してみてください。

人が怖いと感じる原因と対処法|引きこもりや不登校になる前に

目次

人が怖いと感じる理由は病気?

人が怖いと感じることは、誰にでも起こりうる可能性のあるものです。しかし、普段から人が怖いと感じる人の中には、病気ではないかと疑っている人もいるでしょう。

人に対して怖いと感じるのは、病気の場合もあればそうでない場合もあります。病気の場合とそうでない場合の2つについて詳しく解説します。

社交不安症の可能性

病気の場合は、心療内科や精神科を受診すると社交不安症(SAD)と診断されることがあります。以前は対人恐怖症と呼ばれていました。

社交不安症には、さらに細かく種類が分かれています。代表的なものは次の通りです。

  • 対人緊張:付き合い方・コミュニケーション方法が分からず緊張や恐怖を覚える
  • 赤面恐怖:人前に出ると緊張や恐怖から顔が赤くなる
  • 視線恐怖:周囲が自分を見ていると思い込んで怖くなる
  • 書痙(しょけい):緊張から黒板やノートに文字が書けなくなる
  • 発汗恐怖:赤面恐怖とほぼ同じだが顔は赤くならず大量の汗が出る
  • スピーチ恐怖:大勢の前での発表で声が震えたりしゃべれなくなったりする

ひとつだけが表面化している人もいれば、複数の現象を感じている人もいます。上記以外にも電話や食事でも人が怖いと感じる場合もあります。正確な判断は病院を受診しなければわかりませんが、上記のような状況が6ヶ月以上続いている場合は社交不安症の可能性があるかもしれません。

特性や性格の可能性

先に紹介したような苦痛や身体的な症状は出ないものの、人が怖いと感じたり緊張したりする場合は個人の特性や性格の可能性があります。具体的には発達障害などがそれです。また、用心深くて人の顔色を常にうかがうような性格の場合もあるでしょう。

これらは社交不安症とは別物です。しかし、これらの人がある日突然感じたことのないような恐怖や緊張を覚えた場合、社交不安症になっている可能性もあります。人が怖いと感じることがあっても恥ずかしさや切り返しのズレがなければ、個人の特性と考えていいでしょう。

人が怖いと感じやすい人の特徴やそうなった原因

人が怖いと感じるようになるには、特徴やきっかけ(原因)があります。細かく分けるといろいろなものがありますが、大きく分けると次の3つとなります。

  • 人の目が気になる
  • 自分に自信がない
  • 人間関係でトラウマがある

それぞれ詳しく見てみましょう。

注意してほしいのは、解説する特徴や原因が当てはまったとしても自分を責めないということです。人が怖いと感じるようになってしまった以上、それは仕方がありません。自分を責めたり自己嫌悪に陥って解決しないのです。自分がなぜ人が怖いと感じるようになってしまったのか、原因を探るヒントにしてください。

人の目が気になる

「失敗したら笑われるかもしれない」「これを言ったらどう思われるだろう」など、ひと目や顔色を意識しすぎると、徐々に人が怖いと感じるようになります。過去に失敗した経験がある人は特に人目を気にしてしまう傾向にあるようです。

他人に自分がどう評価されているのか、自分の評価は低いのではないかと過剰に意識した結果、怖いと感じることが多いのです。中学・高校生でも、成績や容姿にコンプレックスを抱いている人は人目を気にしすぎてしまうことがあるようです。

自分に自信がない

ネガティブとは少し違いますが、自分に自信がない人も人を怖いと感じやすいとされています。周囲の人と自分を比較するのは悪いことではありませんが、自分が相手よりも劣っている点にばかり目が行ってしまいます。その結果、さらに自信を失っていくという負のスパイラルを繰り返して、人に対して怖いという感情を抱いてしまうのです。

周りの人が優秀で自分はそうではないと思い込んでしまうと、人と距離をとってしまいコミュニケーションをとる場がなくなってしまいます。中学・高校では成績に順位が付けられていることも珍しくなく、それに伴って自信をなくしてしまう子も多いようです。

人間関係でトラウマがある・信頼度が低い

過干渉や放置、虐待などのつらい経験が原因となって人が怖い存在に見える場合もあります。また、これらに関連して人を信頼しなくなってしまう場合もあるようです。常に人に対して警戒心を払っていたり、自分を否定してくる存在だと考えていたりする人は、人が怖いと感じることがあります。

トラウマがある人や信頼度が低い人は、誰かと会話をしているときも常に警戒している状態です。会話が楽しめないだけではなく、常に気が立っているために会話が終わると疲れてしまうなどの特徴も見られます。

人が怖いのを我慢すると引きこもりや不登校につながる

中学生や高校生で人が怖いと感じて学校に行き辛いと思っている人もいるでしょう。原因は人によって異なりますが、その感情を我慢していると最悪の場合、引きこもりや不登校につながるケースもあります。

自分の身体と心を守るためにも大事なことですが、学校に行けなくなってしまうことで友達関係や進級に対する不安が高まる可能性も否定できません。人が怖い感情と学校への焦りで、ただ単に人が怖いと感じるよりも早く学校に行けなくなってしまう可能性もあります。無理に我慢をせず、怖いという感情にふたをせず、次に紹介する対処法を試してみてください。

人が怖いと感じるときの対処法

人が怖いと感じる状態が続く時は、次の対処法を実践してみましょう。

  • 怖いと思う原因から距離を置く
  • ひとりの時間・場所を作る
  • 家族や友達と少し会話をする
  • 人が怖いと感じる自分を許す
  • 認知行動療法を受ける

問題を解消できるかどうかは個人差があるため、この方法で必ず解決できるわけではありません。対処法を参考にし、できる範囲で実践してみるといいでしょう。

怖いと思う原因から距離を置く

何が怖いのか、原因が特定できているのであれば、その原因から距離を取るのもひとつの方法です。部活動が原因なのであれば退部を検討する、友達関係なのであれば付き合う人を変えるなどが代表的な対処法です。

ただし、この方法では教室全体や先生など、個人の力で距離を置けない存在から離れるのが難しいというデメリットがあります。1年ごとにクラスメイトや担任は変わるため、適応指導教室などを活用して距離を置き、学年が変わったら再度登校する方法もあるでしょう。

人間関係やクラスの雰囲気が原因なのであれば、物理的に距離をとる方法で解決するかもしれません。親や担任の理解は必要ですが、ひとつの選択肢として覚えておいてください。

ひとりの時間・場所を作る

ひとりの時間を作ることも、人が怖いと感じた際の対処法として有効です。ただ一人になることも大切ですが、何も考えないで過ごせるような場所や空間は必要になるでしょう。

具体的には趣味や遊びです。暇な時間があると学校のことを考えたり、誰か別の人のことを考えてしまう人もいます。それらを考えてしまうと、休んでいるつもりでも心が休まっていない状態になってしまう可能性もあるでしょう。

1日学校を休んでみて、周りのことを考える余裕がないくらい趣味や遊びに興じてみましょう。気持ちがリセットされて、学校への行き辛さが解消されるかもしれません。可能であれば、場所も変えてみると新鮮な気持ちになって心配事も解消される可能性があります。

家族や友達と少し会話をする

家族や仲のいい友達と話してみるのもひとつの方法です。人が怖いと思っても、特定の人なら問題ないという人は、抱えている悩みや不安・恐怖を打ち明けてみるのもひとつの方法と言えるでしょう。

誰かに相談してみることで、不安に対する解決策が見つかったり、抱えていた恐怖心が和らぐ可能性もあります。「打ち明けたらバカにされないか」と考えてしまう人もいるかもいるませんが、正直に話すことで話をきいてくれるかもしれません。

人が怖いと打ち明けるのに抵抗がある人や身近な人でも怖いと感じている場合は、他愛のない会話や挨拶から始めてみましょう。ほんの少し会話をするだけでも心が楽になるかもしれません。

人が怖いと感じる自分を許す

人が怖いことは恥ずかしいことでも甘えでもなんでもありません。そもそも、人が怖いと感じてしまう人は、周囲の人の些細な変化を感じ取れる感性豊かな人です。ただ、周囲に気を使ってしまうあまり、人が怖いという感情になってしまうのです。

仲良くなれるタイプではない人、どうしても怖いと思う存在は人間なら誰にでもある感情でもあります。また、人によっては挨拶を返さない、世間話をしない人もいます。これらの人に対して自分だけが罪悪感を覚える必要はありません。他人は他人と割り切って、自分を許すことが大切です。

学校は集団生活で「仲良くしよう」と言われることもありますが、無理をしてみんなと仲良くする必要はありません。怖いと感じてしまったらそれはそれで仕方がないことと思うようにすることも。人が怖いと感じないようにするためには大切なことです。

認知行動療法を受ける

認知行動療法とは、心療内科や精神科で行われる治療法の一種です。社交不安症と診断された場合、薬物治療と同時に行われる治療方法でもあります。社交不安症の原因となった考え方、それに関連する行動パターンを修正して心のバランスをとる方法です。

認知行動療法を受けると心の状態と行動パターンが整理され、恐怖や不安が改善されるだけではなく、再発防止にも効果があるとされています。ストレス対処能力が高くなることが理由とされており、薬よりも効果が高いのではないかとする論文もある治療法です。

ただし、認知行動療法を受けるには専門家のもとで治療を受けなければなりません。社交不安症と診断されなければ受けられないため、認知行動療法を受けたいのであればまずは病院を受診しましょう。

通信制高校なら人が怖いと感じにくい

中学生や高校生でも社交不安症は報告されています。人が怖いと思っていると学校に足が向かなくなり、引きこもりや不登校になってしまうケースも珍しくありません。仮に病気ではなかったとしても、人が怖いと感じたまま無理をして登校していると、心の病になってしまう可能性もあるのです。

そんな時は、通信制高校という手段もあります。通信制高校は完全オンラインで授業を受けられるコースもあれば、週に数回の登校をするスクーリングと呼ばれる形態もあります。自分の心の状態に応じて通い方を変えられる高校もあるため、ぜひ検討したい手段のひとつです。

現在中学生の人は受験を経て、高校生の人は転入や編入の手続き・試験を経て入学・編入することができる仕組みです。高校として文部科学省から認められているため、卒業すれば高校卒業資格を取得できます。さらに、大学や専門学校に進学したい人も、通信制高校からでも進学できます。

ID学園高等学校では、豊富なコースや進路指導を用意しているのが強みです。人が怖くて通学はできないけど高校卒業資格を取りたい人は、完全オンラインでの受講も可能です。また、人が怖いという感情を克服し、全日制の高校に戻りたいという人に向けた全日制高校への編入も可能となっています。

さらに、さまざまなコースを用意しているのもID学園高等学校ならではの特色と言えるでしょう。人が怖くて学校には行きたくない、でも高校卒業資格は欲しい、学校で勉強したいという人は、一度資料請求をしてみてはいかがでしょうか。

わかりにくかったら私たちに相談してみてくださいね!

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