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「高校行かない」と何が困るの?進学したくない理由と親が取るべき対応とは

中学2年生になると、早くも受験を意識する時期がやってきます。

中学校卒業後の進路選択について、決められずに悩んでいる子どもは少なくありません。中には「高校には行きたくない」と進学以外の道を希望している場合もあります。

高校に行くのが当たり前となっている世の中ですが、高校へ進学しないと何か困ることがあるのでしょうか。

今回は、進学が将来にもたらす影響と、高校に進学したくない理由を解説します。

子どもが高校進学を望まない場合の親の対応についてもまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

高校行かない」と何が困るの?進学したくない理由と親が取るべき対応とは

目次

高校に行かないと将来不利になる?

小学校と中学校は義務教育ですが、高校は義務教育ではないため、法律上は進学しなくても問題ありません。

しかし、高校進学が当たり前となっている現在では、高校に進学しないという選択が就職時や後々の人生で不利な状況に追い込まれてしまう可能性がある、ということは頭に入れておくべきでしょう。

一例として、中卒の人数自体が多くないことから、就職の際に中卒で応募できる求人は多くないのが実情です。

働ける業界・職種や取得できる資格も限定的となってしまいます。

高校は、学び方によって全日制・定時制・通信制に分かれています。

一般的なのは全日制高校ですが、高校に抵抗があるのであれば、無理に全日制に通う必要はありません。

ただし、高卒資格あるいは高卒認定を取得しておくと、今後の人生で中卒より働きやすくなるなどの違いが出てきます。

「全日制に行かない=高校には行かない」と決めつけるのではなく、定時制や通信制ならば無理なく高校卒業は目指せないだろうか、と前向きに検討する姿勢が大切です。

中学卒業後の進学率

では、実際に中学卒業後の進学率はどの程度なのかを見ていきましょう。

【2022年度】

高校進学率98.8%
専修学校(高等課程)進学率0.3%
就職者の割合0.1%
参考:「学校基本調査」文部科学省.2022-12-21
https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa01/kihon/kekka/k_detail/1419591_00007.htm

文部科学省の調査によると、中学卒業後に通信制を含む高校への進学率は98.8%にものぼります。

人数に換算すると100人中99人が高校に進学しているという計算です。

一方で、中卒で就職する割合は0.1%と非常に低い割合であることがわかります。

この数字からも、現在は中学を卒業した生徒のほとんどが高校へ進学していると言えるのです。

高校に行きたくない理由

高校に行きたくない理由にもさまざまなものがあります。

「行きたくない」だけが先行すると、本当は子どもに合った選択肢があるにも関わらずニートになってしまう危険性も。

どんな理由で進学したくないのか、よりよい道はないのかを家族で共有・理解することが大切です。

これまでの学校が合わなかった

小学校や中学校で人間関係がうまくいかずつらい思いをしてきた子にとって、進学は不安要素が大きいでしょう。

いじめられた経験がある場合は、学校自体によいイメージを持っていないかもしれません。

それでも、高校進学の必要性は理解し、勉強が嫌いなわけでもない、高卒資格も取得したいというジレンマと葛藤していることがあります。

やりたいことがある

高校に行かずに自分のやりたいことに早く専念したいというケースです。

例えば、何らかの職人になりたい場合、高校を出て専門学校へ進学して学ぶというルートの一方で、中学を卒業したら直接職人に弟子入りして修行するという方法もあります。

目標がはっきりしていれば、一人前になった後でも中卒がデメリットとなることはないかもしれません。

ただし、夢を叶えるためにはいくつかの方法があるということを子どもに提示してあげましょう。

「弟子入りするのもいいけど、万が一他の仕事をしたくなったときに中卒だと大変だよ」

「専門学校で勉強して資格を取ってからでも遅くないんだよ」

それぞれの選択肢のメリットとデメリットを教えた上で、子どもが自分の意思で選択するのが理想的です。

不登校だったため高校に行けない

中学校時代に不登校だったため、高校にも行けないと自分で決めつけてしまっている場合があります。

不登校だったということは出席日数が足りない可能性があり、それによって「自分が行ける高校なんてないだろう」という諦めの思いが生じてしまうのです。

また、一度不登校になった経験があると、「高校に行っても、どうせまた不登校になってしまうだろう」と考え、進学に前向きになれないこともあります。

進学せずに働きたい

「中学を卒業したらすぐに働きたい!」という子どももいます。

働きたい理由としては、おもに次のようなものが考えられます。

  • 家計のためにできるだけ早くから働いて親を助けるため
  • 複雑な家庭環境などにより、一刻も早く自立したいため
  • 勉強が嫌いだから早く働きたい

中卒で働くのは全く悪いことではありませんが、仕事を続けていく、あるいは転職していくにあたって条件の悪さを目の当たりにする可能性が高いです。

働きたい理由をはっきりさせたうえで、本当に今すぐの方がよいのかを親子で話し合うべきでしょう。

学歴に必要性を感じない

中卒と高卒の違い、メリットやデメリットを理解した上でも、高校へ行く必要性を感じないという場合があります。

働きながら自分のペースで勉強を進めて事業をおこないたいなど、明確な将来のビジョンが描けているというものです。

「なんとなく進学したくない」というのであれば心配ですが、目的があるのであれば無理に進学を勧める必要もないでしょう。

高校に行く気力がない

自らの意思ではなく、高校に行く気力がないという消極的な理由も挙げられます。

中学時代に人間関係に疲れてしまったり、特に高校でやってみたいこともなかったりと、子どものエネルギーが不足しているために進学に前向きになれない状況です。

この場合、進路を決める以前に心身を回復させる必要があります。

親が取るべき対応

親が取るべき対応

高校に行かないと言われると、親は心配になって当然です。

子どもの意思を受け入れつつ、さりげなく良い方向に導いてあげることは必要となります。

進学を迷っているようであれば、強要しない程度に高校進学を勧めるとよいでしょう。

ここからは、高校に行かないという子どもに対応する際、親が意識したいポイントについてご紹介します。

子どもの気持ちを尊重して話を聞く

「高校に行かないなんて、何言ってるの!みんなのように家から通える高校に行きなさい!」

ついついこんな言葉を感情的に発してしまってはいませんか?

我が子を心配して幸せを願うあまり、指示するような言い方になってしまうことはよくあります。

子どもと向き合うときは、否定したくなる気持ちをどうにか抑え、本人の気持ちを尊重して聞き役に徹するようにしましょう。

高校への進学するか迷うようであれば、次のように、そっと背中を押せるような言葉をかけてあげてください。

  • 高校へ入ってからでも遅くない
  • 学校が合わなかったら辞めてもいい
  • 高卒認定という方法もある

家族が味方でそばにいてくれるということは、子どもにとって大きな喜びであり安心感でもあります。

不登校でも高校進学が可能だと伝える

中学校で不登校だった経験があっても、高校も同様に合わないとは限りません。

高校生活はこれまでとまったく別のものであると提案してみましょう。

3年間通わなくてはいけない、失敗できない、と縛られるのではなく、お試し期間としてまずは数ヶ月行ってみては?と勧めてみてはどうでしょうか。

また、出席日数などが問題で物理的に進学が難しいと考えている場合には、高校受験の多様性を伝えることが大切です。

出席日数が評価に大きく関わるのは本当ですが、私立高校や通信制高校では、出席日数が少なくても合否に影響しないというところが存在します。

高校を卒業しておきたいという気持ちが少しでもあるのであれば、自分に合った高校を親子で探してみましょう。

就職の現実について話しておく

中卒で働き始めることは可能ですが、高卒・大卒に比べて生涯で得られる収入は低いといわれています。

働く年数は多いにもかかわらず、です。

さらに、中卒で働ける業界や職種には限りがあり、希望する仕事があっても応募できるとは限りません。

先に述べたように、中学校を卒業して就職した生徒の割合は0.1%でした。

求人を多く掲載しても働き手が少なければ仕事として回りませんよね。

中卒の求人が少ない背景には、この就職希望者の少なさも影響していると考えられます。

家計を助けるために中卒で働くという選択もありますが、中卒で働いても転職が難しかったり、偏見を持たれたり、昇進できなかったりといくつもの壁に当たることが予想できます。

もし、子どもがすぐに働かなくても済むのであれば、全日制でなくとも、アルバイトをしながら通信制高校で高校卒業を目指すなどの選択肢を提案しましょう。

学歴の良い面を伝える

学歴を重視する風潮は見直されつつあるものの、まだまだ就職や評価の基準とされているのが実情です。

それにより、学歴に頼らずに自分の力で結果を残したいと思う子どもも少なからず出てきます。

「中卒でも起業して億万長者に」といった動画などがモチベーションになっている場合もあるでしょう。

もちろん、本当にそういった経歴の方はいますが、誰でも簡単に真似できる技ではありません。

興味があることや仕事は、一生にひとつだけではなく、人生の転機にまったく別分野に興味を持つこともあり得ます。

高卒以上の学歴を手に入れておくことは、そんな折にも自分の可能性を広げてくれるピースとなるのです。

これからどの分野にチャレンジするにしても、高卒資格はあった方がよいと子どもに伝えておきましょう。

子どもに合った高校選びを一緒にする

子どもが将来どんなことをしたいのか、あるいは高校自体に何を求めているのかを親が理解できていれば、よりよい学校選びが可能となります。

本人が乗り気でなかったとしても、子どもの希望に合った学校をピックアップし、体験入学などの情報を教えると、興味がわくかもしれません。

イベント感覚で参加してみるのもきっかけのひとつとなり得ます。

子どものパワーを充電する

学校へ行く気力がない、人間関係に疲れてしまったという状況であれば、進学を勧める以前に子どものパワーを蓄えなくてはなりません。

消耗してしまった心身の回復のためには、勉強や進路の話は一旦避け、人間らしい生活を送ることに集中します。

  • 3食きちんと食べる
  • 規則正しい生活を心がける
  • 少しでも体を動かす
  • 家庭を居心地良い空間にする
  • 子どもの好きなものについての会話でリラックスさせる

最低限これらを意識して過ごすのがおすすめです。

焦って勉強の話をしては逆効果です。

子どもに余裕が見られるようになったら、少しずつ受験や進路について触れてみましょう。

専門家のアドバイスを受けよう

感情的にならないように、子どもの意見をよく聞いて肯定的に、とはいえ冷静に話し合えないことがあるでしょう。

問題が長期化しそうなときは、第三者に助けてもらうのもひとつの方法です。

  • 学校のスクールカウンセラー
  • 児童相談所などの公的機関
  • フリースクール
  • 医療機関   など

中学生に詳しい専門家の力を借りることで、親子では見出せなかったアイデアやアドバイスが得られるかもしれません。

「家庭の問題だから」と親が不安を抱え込んでしまうと、その負担は大きなものとなります。

他者の力を借りることを恐れず積極的に助けを求めていくことが、結果として子ども本人と親を助けてくれるのです。

通信制高校なら学校や勉強への不安を払拭できる

オンラインベースであり、おもに自宅で勉強できる通信制高校は、通学に抵抗がある生徒でも自分のペースで学ぶことができます。

スクーリングと呼ばれる登校日は、週に数回~年数日まで学校によって幅があるのも魅力です。

中学時代は不登校や人間関係のトラブルなどでなかなか馴染めなかった子が、通信制高校では友達ができたという例もあります。

その成功体験が自信となり、卒業後に社会に出た際、円滑な人間関係を築ける一歩となります。

【ID学園高等学校の例】

通信制高校の一例として、ID学園では次の3つのサポートで生徒をバックアップしています。

学習サポート担任とのカウンセリングをもとに個別カリキュラムを作成。
中学基礎から大学進学まで幅広く対応。
メンタルサポート担任やスクールカウンセラーが心のケアを担当。
オンライン学習コースの生徒一人ひとりにも担任がつきます。
キャリアサポート系列の全日制高校の情報を随時共有。
進路情報の提供、各種指導、保護者会など進学・就職をサポート。

中学時代の学習内容を振り返りたい場合でもサポート体制があると安心です。

自分のやりたいことと高校生活を両立できる通信制高校を選択肢のひとつとして考えてみてはどうでしょうか。

高校に行かないという選択の前に正しい情報を知ろう!

親として、子どもの将来の選択肢をできるだけ広げたいという思いがあるものです。

中卒が悪いわけではありませんが、高卒資格あるいは高卒認定の取得は、ないよりあった方がよいでしょう。

実際、中学卒業後はほとんどの子が進学しているというのが現実です。

進学を希望しないには子どもなりに何らかの理由があります。

まずはその理由を聞き、気持ちを汲み取り、子どもの意思を尊重しましょう。

そのうえで、「高校を卒業して専門学校で学ぶこともできるよ」「アルバイトしながら通信制高校で頑張れば高卒になるよ」といくつかの前向きな選択肢を提示してあげてください。

子ども自身が明確な目標を持ち、進学しないことのメリットもデメリットも理解しているのであれば、どんな選択をしてもサポートするしかないでしょう。

「こんなはずじゃなかった」と後で悔やむことがないよう、進路選択時に正しい情報とさまざまな選択肢を知っておくことが重要です。

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