高校生といえば、青春真っ盛り!充実してキラキラした毎日を送っていると想像していたものの、実際は友達ができなくて理想とはまるで違う……。
大勢の生徒が集まる高校生活において友達がいないのは、過ごしづらい毎日かもしれません。
- もともと友達はいたのに孤立してしまった
- 入学時に友達を作れなくてずっと1人でいる
- すでにグループができていて入れない
「自分には友達がいなくても大丈夫」と思っている場合はよいですが、「できれば友達が欲しい、自分も仲間とわいわい過ごしたい」という思いがある場合は、1人だと寂しい気持ちの方が強くなってしまうでしょう。
自分だけ取り残されているような気持ちになりますが、実は友達がいない高校生は少なくないのです。
今回は友達がいなくて悩んでいる高校生へ向けて、前向きに生きるためのヒントをお伝えします。
友達作りのきっかけもご紹介しているので、これから友達作りにチャレンジする際はぜひ参考にしてくださいね。
目次
友達いない高校生の特徴とは
友達がいないのは悪いことではないのですが、友達ができにくい高校生にはいくつか共通点があります。
自分に自信がない | 「私なんか……」と思いやすく、自分から積極的に声かけしない傾向がある |
プライドが高い | 偉そう、自信満々な振る舞いが周囲に嫌悪感を与えてしまい、人が離れていく |
自分の話ばかりする | 人の話をあまり聞かず、話していてもすぐ自分の話にすりかえてしまう |
感情の起伏が激しい | 機嫌のいいときと悪いときの差が激しく、感情のコントロールができていないと、周囲は常に顔色をうかがうことになる |
ネガティブである | 何でも悪い方に考え、口を開けば「疲れた」「眠い」などマイナスな発言をする。人の悪口ばかりをいうタイプも好まれない |
マイペースすぎる | 自分のペースを乱されることを嫌い、人に合わせることをしないと友達はできにくい |
部活動に入っていない | 同じ興味を持った人が集まる部活動は友達ができやすいのだが、「部活は友達と入るもの」「1人では入りにくい」などと考えて参加しない |
これらの特徴をもつ人と、自分から声をかけて友達になりたいかを考えてみましょう。
できれば避けたいと思うはずです。
友達を作るには、まずは自分が友達になりたい人物像に近づく努力が必要です。
友達いない高校生は何に困る?
友達がいるメリットは、学校での時間を共有して楽しめること。
毎日これといった変化がなくても、先生の愚痴や芸能人の話題など、他愛のない話で笑い合えるのは学生ならではといえるでしょう。
では、友達がいないと何か困ることがあるのでしょうか。
学校にいる時間をベースに考えると、次のような点が挙げられます。
- 休み時間が長い
- グループ分けがつらい
- 人前に出るのが苦痛
- 困ったときに頼める相手がいない
ひとつずつ見ていきましょう。
休み時間が長い
友達といると、授業の合間の10分程度の休み時間でも話したいことがあり、時間が短く感じられます。
一方、友達がいないと、教室の移動やトイレくらいでしか時間を潰すことができません。
学校にはなかなか1人になれるような場所はないものです。
周りを気にせず読書に没頭したり、音楽を聴いたりしてうまく過ごせればよいですが、人目が気になる場合は休み時間が長く感じることでしょう。
グループ分けがつらい
学校生活の中には、体育の時間にペアを作ったり、行事の際に数人の好きなメンバーでグループを作るような機会があります。
仲の良い友達がいればすぐに決められるのですが、友達がいないと余ってしまうため、最後にどこかのグループに入れてもらうことになってしまうでしょう。
人前に出るのが苦痛
友達がいない自分に劣等感を感じていると、クラスで目立つような発言も避ける傾向にあります。
それでも授業によっては人前に立って発表しなくてはならないこともあり、苦痛を感じるかもしれません。
緊張する場面でも友達の温かい視線によって救われることがありますが、1人では緊張をうまくほぐせず、発表のハードルは非常に高くなってしまいます。
ただし、得意分野の発表である場合は自信を持ってアピールの時間と捉えてみましょう。
困ったときに頼める相手がいない
たとえば忘れ物をしたとき、他のクラスに借りに行くことが多いものです。
他のクラスに知り合いがいないと、忘れ物をごまかすのも難しくなるでしょう。
裏を返せば、そのときに勇気を出して話しかけてみると、世界が広がるかもしれません。
友達いない高校生へ伝えたいこと
「どうしても友達がほしい」という意思があれば、頑張ってみることをおすすめしますが、無理をしてまで友達を作る必要はありません。
友達がいないことで劣等感を持つ高校生の皆さん、そのままでも大丈夫です。
友達がいない高校生は多くいますし、少し過ごしにくいのは今だけ。
ここでは、その理由をお話しします。
同じ思いの子は他にもいる
高校で友達がいない生徒は少なくありません。
これまでも友達がなかなかできなかったという子もいれば、中学までは友達がたくさんいた、学校外には友達がいるという子もいます。
1人なのは自分だけではないと言い聞かせ、自分らしく高校卒業を目指しましょう。
周りは意外と気にしていない
「自分には友達がいない」と意識するあまり、周囲の人が自分を蔑んでいるような、哀れんでいるような感覚に陥ることがあります。
いつも1人でいると思われるのが嫌だという心理によるものです。
しかし、実際はそれほど気にされてはいません。
自分のことで精一杯なのは誰もが同じであるため、他人には興味がないといえるでしょう。
つらいときは無理に登校しなくてもよい
グループ分けや行事で友達がいないことを痛感させられることもあるでしょう。
どうしても学校へ行くのがつらいときは、無理に登校する必要はありません。
気合いで解決するような問題ではないため、追い詰められる前に休息をとるべきです。
気持ちが少し落ち着いたら、また日常に戻ります。
ストレスをため込んでは不登校を招いてしまうため、「いつでも休める」というくらいの軽い気持ちでいると心の負担を減らせます。
今が人生のすべてではない
家と学校の往復がメインとなる高校生は、学校生活が人生のすべてであると思いがちです。
しかし、長い人生の中で学生時代の数年はほんの一瞬。
仲間と楽しく過ごせるのはもちろん魅力的ですが、友達がいなくても決して悲観することはありません。
中学や高校時代に友達がいなくても、学校の外には友達がいたり大学などの進学先では友達ができていたりという生徒も多くいます。
1人でいることのメリットもある
単独行動は寂しい反面、よいこともあります。
高校生の時期は仲の良いグループで行動することが多く、人といるのが疲れるという子も少なくありません。
また、友人関係や恋愛において些細なトラブルが起こりやすいものです。面倒な問題に巻き込まれないという面では、1人でいる方がよいといえるでしょう。
誰にも邪魔されずに自分の時間を長く使えるので、趣味に没頭するのもおすすめです。
1人だと他人に依存せずに行動するのが基本になるため、思考力や判断力が自然と身につきます。
早く自立できるのは、進学や就職へ向けての大きなメリットとなります。
友達を作る7つのきっかけ
友達が多い子にとっては「友達って自然とできるものじゃないの?」と感じるかもしれませんが、学校での友達は黙って待っていてできるものではありません。
友達を作るタイミングとしては、入学時や進級時の新しいクラスとなった4月が一番よいでしょう。
しかし、30~40人程度の限られた人数の中に気の合う人がいるとは限りませんし、動き出せずにタイミングを逃すと、あっという間に自分以外でグループができあがってしまいます。
「友達を作るために動いてみよう」と思えたならば、成功させるために意識したいポイントが7つあります。
ひとつずつ取り入れながらチャレンジしてみましょう!
印象を変えてみる
学校の子と話すきっかけがほしい、自分が変わりたいという場合は、思い切って印象を変えててみるのがおすすめです。
簡単なのはヘアスタイルを変えることです。
表情がはっきり見えて清潔感のあるスタイルであれば、好印象を与えられます。
「髪切った?」という一言から会話が始まるかもしれません。
同様に、メガネをコンタクトレンズに変えるというのもひとつの方法です。
人と会話をする際は、新しい自分になったつもりで、いつもより元気に声を出してみましょう。
明るい笑顔でハキハキ話す
笑顔で話しかけられて不快になる人はいませんよね。
笑顔の子の周りには、自然と人が集まってきます。
話を盛り上げるのが苦手でも、まずは笑顔を意識して受け答えをしましょう。
さらに、小さな声でぼそぼそと話すよりもハキハキ話す方が、聞いていても気持ちがよいものです。
いつもの自分より、少しだけ大きな声を出すよう意識して話すと伝わりやすくなります。
すぐに結果は出なくても毎日続けていれば、明るい子だという印象が周囲にも知れ渡っていき、話かけられる機会が増えていくはずです。
話しかける勇気を持つ
友達がいない子の多くは、なかなか他人に話しかけることができないのではないでしょうか。
いきなり「話しかけてみましょう!」というのはハードルが高いと思うので、次の2つのポイントだけ意識してみるのがおすすめです。
- 挨拶をする
- 相手の名前を呼ぶ
話をうまく膨らませられない場合でも、「おはよう」「ありがとう」といった挨拶であれば言いやすいはずです。
さらに、「●●さん、おはよう!」「●●ちゃん、ありがとう」と相手の名前をプラスします。
自分の名前を呼んでもらえると、相手に意識されやすくなるので取り入れてみましょう。
聞き上手になる
人は誰でも、自分の話を聞いてもらいたいと思っています。そのため、聞き上手であれば好感を持たれるようになるでしょう。
すぐに自分の話にすり替えてしまっては、ストレスを与える結果となり、また話したいとは思ってもらえません。
相づちや共感で、相手の話に興味があると表現することがポイントです。
得意なことを活かして注目を浴びる
友達ができない背景には、自分のことがよく知られていないということも関係しています。
きっかけがなかっただけで、とっつきにくさを振り払えば興味を持ってもらえる可能性があります。
スポーツでも音楽でもアニメでもゲームでも、誰でも何らかの趣味や特技を持っているものです。
同じ趣味や興味を持つ人とは仲良くなりやすいため、学校の授業や行事で発表できる分野であれば積極的に参加し、自分を知ってもらうきっかけを作りましょう。
部活動に入る
部活動に入っていない場合は、興味のある部に参加してみてはどうでしょうか。部活動はクラスや学年の枠をこえて、同じ目標を持つメンバーが集まっています。
授業中とは違った一面が見えて、話をするチャンスが生まれるでしょう。
「部活って友達と一緒に入るものじゃないの?」
「1人で入るのはちょっと……」
そんな声が聞こえてきそうですが、1人で入る子は決して少なくありませんし、何より自分から最初の一歩を踏み出さなければ友達作りも成功はしません。
友達が多い子から学ぶ
常に人に囲まれていて、友達が多い子が同じクラスにもいると思います。
友達が多いのはどうしてなのか、実際に観察して参考にしてみるのが友達作りの近道となります。
- 身だしなみ
- 話し方
- リアクション
- 気の遣い方 など
相手に分からない程度に成功者を真似することは、最高の勉強法です。自分にはないものを見つけ、少しずつ実践しながら積極性を磨きましょう。
学校外の友達も大切
毎日の学校生活や行事を過ごすためには、学校に友達がいないとつらいという面があるでしょう。
しかし、中学時代の仲間や幼なじみなど、学校外の友達も重要な存在です。高校卒業後の自分がこれから長くかかわっていくのは、学校の友達だけではありません。自分の周りのすべての人とのつながりを大切にしていってください。
友達がいなくても大丈夫!自分らしい高校生活を送るために
今、学校に友達がいないとしても、それはたまたま合う人がいなかっただけです。これからの長い人生の中で自分を理解してくれる人はきっと現れるでしょう。自分のありのままを受け入れて「これが自分だ」と認めることで、堂々と生きられます。
友達を作りたい場合、何もせずに受け身でいては何も進みません。勉強でもスポーツでも趣味でも、何かに真剣に取り組んでいれば、気の合う仲間と出会う機会が必ず訪れるはずです。
また、学校以外に友達がいたり、プライベートが充実していれば、無理に学校で友達を作る必要はありません。
高校生活は3年間だけ。
卒業後はまた新しい生活が幕を開けると信じて過ごせば、心が少し軽くなります。友達が多くても少なくても、無理をしていては息が詰まってしまいます。
この環境の中で、自分らしく生きるためにはどうしたらいいかを考えることが大切です。友達がいない今を悲観するのではなく、顔を上げて毎日を過ごしていきましょう。