「起業塾」と聞いて何を思い浮かべますか?
学習塾のように目標を達成するために欠かせない学び舎か、それともお金がかかるわりに意味がないような詐欺まがいなイメージでしょうか。
「売上を伸ばすために入ったのに成果が出なかった」
「自分が目指す業界に関しての有益な情報やアドバイスが得られなかった」
近年では、起業する人が増えたのに比例して起業塾の数も増加していますが、高額なお金を費やして起業塾に入ったにもかかわらず、満足できなかったという声が少なくないのも事実です。
そこで今回は、自分に合った起業塾を見つけるためのポイントや注意点をご紹介します。
起業塾のメリット・デメリットをあわせて、この機会に正しい知識を身につけていきましょう。
目次
- 起業塾は怪しい?意味がない?
- 起業塾やセミナーの種類
- 起業塾のメリット
- 起業塾のデメリット
- 起業塾に向かない人の特徴
- 起業塾選び5つのポイント
- ちょっと待って!起業塾の落とし穴に注意
- 起業塾で成功するかは自分次第!まずは学びたいことを明確にしよう
起業塾は怪しい?意味がない?
起業塾とはその名の通り、起業を目指す人がビジネスについてさまざまな方面からノウハウを学べる場所のことです。
経営塾と呼ばれることもあります。
失敗なく自分の事業を成功させたいと願うのであれば、起業塾に入ってみようと思うのは自然な流れです。
自分に合った起業塾で学び行動に移していけば、独学よりもスムーズに起業を実現させられるでしょう。
しかし一方で、起業塾と称したよく知らない団体に高額な費用を払うのはなんだか躊躇してしまうという気持ちもわかります。
実際に、数ある起業塾の中には、講座の内容や受講者へのサポート体制が整っていないものも存在します。
そのため、多くの人に「怪しい」「お金を払っても意味がない」という印象を与えてしまうのです。
起業塾やセミナーの種類
起業塾の種類は多岐にわたり、どこへ行っても同じ内容が学べるというわけではありません。
ビジネス一般について広く学べるところ、起業までの準備に焦点を当てたところ、経営の仕方を各分野のプロに学べるところなど、起業塾あるいはセミナーによってその特色はさまざまです。
ここでは大きく4つに分けて起業塾の種類をご紹介します。
- 業界別セミナー
- 会社設立に特化
- 営業に特化
- 経営に特化
それぞれ見ていきましょう。
業界別セミナー
すでに起業したい業界が決まっている場合は、業界別セミナーで適切な知識や起業準備を学ぶのがおすすめです。
起業したいと一口に言っても、どんな業界で勝負していくかによって、力の入れ方も起業のコツも大きく異なってきます。
業界別セミナーでは、それぞれの業界・分野の専門家や経営者たちから生の声を聞くことができます。
成功体験だけでなく失敗談も知ることで、自らのリスク回避にも繋がるでしょう。
会社設立に特化
会社設立に特化したセミナーでは、事業計画書の作り方をはじめ、会社の設立方法を順序立ててサポートしてくれます。
書類の書き方はもちろん、株式会社と合同会社の向き不向き、資本金の設定など必要不可欠な知識も学べます。
営業に特化
起業したばかりでは仕事がなくて当然であるため、営業活動が大切です。
営業に特化したスクールセミナーでは、営業ノウハウやセールスの方法など、事業を大きくしていくために大切なスキルを身につけられます。
会社運営に必要な人脈作りのコツも得られるでしょう。
経営に特化
品質には自信がある自社製品も、経営知識がないと会社は成長できません。
顧客が何を望んでいるのかを考えて先回りできる起業家を目指しましょう。
経営に特化したセミナーでは、経営やマーケティングについての知識を学べるのが特徴です。
戦略的なビジネスモデルの作り方ひとつで会社は大きく変わっていきます。
起業塾のメリット
起業塾では、これから起業したいという人が円滑に準備を進めるためのサポートを受けられます。
参加することで次のようなメリットが得られます。
- 起業について効率よく学べる
- 同じ目標を持つ仲間ができる
- 専門家に相談できる
ひとつずつ見ていきましょう。
起業について効率よく学べる
起業するとなると、準備から会社設立そして経営まで多くのステップが必要です。
その一つひとつに成功のためのポイントがあり、最短ルートで進んだとしても数ヶ月はかかるのが一般的です。
独学で起業を目指すのであれば、さらに多くの時間がかかることでしょう。
起業塾ではビジネスを軌道に乗せるための時間や工程を考慮し、3ヶ月〜1年程度の受講期間が設定されていることがほとんどです。
長いと感じるかもしれませんが、自分が目指すゴールまでの要点を効率よく学べるのは間違いありません。
同じ目標を持つ仲間ができる
起業についてはWeb情報や書籍などで学び、知識を得ることも可能です。
自分のペースでコツコツと歩みを進めていくのも大切ですが、起業塾やセミナーに参加することで同じ志を持つ仲間と出会えるというメリットがあります。
たとえ業界は違ったとしても、起業を目指す熱量のある人たちとの出会いは、自分自身のモチベーションアップにつながります。
仲間同士のコミュニケーションは、経営に大切な人脈作りにも発展していくでしょう。
専門家に相談できる
起業準備の中で、疑問や悩みがいくつも生じてくることでしょう。
その際に相談できる相手がいると、時間をかけずに問題を解決し次のステップへ進めます。
スクール・セミナーによっては個別カウンセリングのサポートが充実しているところもあるので、ぜひ調べてみてください。
起業塾のデメリット
メリットの一方で起業塾にはデメリットも存在します。
- 求める情報が得られないこともある
- 自分で行動しないと進まない
良いところと気を付けるべきところを理解して、起業塾を見極めることが大切です。
求める情報が得られないこともある
自分が求める情報が得られないと、損をした気持ちになってしまうでしょう。
例えば、業界を絞ってセミナーを受けてみても、内容の濃さは起業塾によって全く違うのが実情です。
起業において必要な部分だけを教えるところもあれば、起業前の心構えから無事起業した後にうまく展開していく方法まで、幅広く教えてくれるところもあります。
自分のほしい情報と起業塾のカリキュラムとがマッチしているかは、時間をかけてリサーチしなければ見極められないかもしれません。
自分で行動しないと進まない
良い起業塾にどれだけ長期間通っても、どんなビジネスノウハウを習得しても、それを使えなければ意味がありません。
失敗を恐れるあまり行動に移せないままだと、つぎ込んだ時間もお金も無駄となり「起業塾は意味がない」と感じる失敗例の1人になってしまいます。
得られた知識は自分自身のビジネスプランに落とし込み、すぐに実践できる心構えがなければ難しいでしょう。
起業塾に向かない人の特徴
起業塾に参加し無事起業を成功させた人もいれば、起業塾への参加を後悔している人もいます。
ここで、起業塾に向かない人の特徴もおさえておきましょう。
自分に合った起業塾を選べない
起業塾にはさまざまなタイプがあります。
求めている情報が得られるところを探すのはもちろん大切ですが、それ以上に自分に合ったところを見つける必要があります。
「自分に合った」というのは、テーマ・講座内容・講師との相性・受講方法に加え、支払える範囲の費用かどうかも含めてです。
ネームバリューにつられたり、入って満足となってしまったりしないような意志の強さと信念が必要です。
明確な目標がない
起業に限らずですが、何をおこなうにも準備・計画が最も重要だとされています。
明確な目標を定めていないと、どんな起業塾を選べばいいかという基準も揺らいでしまうでしょう。
起業塾選び5つのポイント
では、自分に合った起業塾を見つけるための5つのポイントをご紹介します。
- ビジネスプランを立てる
- 学びたい内容を明確にする
- 起業したい業界に合っているか
- 講師や受講生の実績があるか
- 個別サポートがあるか
ひとつずつチェックしながら起業塾選びをおこないましょう。
ビジネスプランを立てる
起業の第一歩は緻密なビジネスプランからです。
目標を設定し、できるだけ細かく具体的にビジネスプランを作っていきます。
漠然と考えていては思い浮かばなかった要素にも、細部まで計画立てることで気付けるはずです。
ゴール地点が明確になると、選択するべきスクールの形も見えてきます。
学びたい内容を明確にする
先述した通り、起業塾で学べる内容は多岐にわたります。
価値のある学びにするためには、自分に今何の分野の情報や知識が足りていないのかを洗い出しましょう。
「どんな起業塾を求めているか」という部分がしっかりしていると、内容の薄いセミナーなどに気を取られる心配もなくなります。
起業したい業界に合っているか
「この起業塾良さそう!」と思っても、自分の目指す業界と無関係のセミナーでは得られるものも多くはないでしょう。
後悔しないように情報収集には時間を割き、その業界での経験者や成功者から学べるところ、業界ならではのルールやノウハウが得られるところを探すことが大切です。
講師や受講生の実績があるか
信頼できる起業塾かどうかは、講師の経歴や実績である程度計り知ることができます。
Web上の情報を鵜呑みにしてしまうのはよくありませんが、講師やセミナーについての情報や口コミはたいていの場合探し当てられるでしょう。
講師自身が成功していないのであれば、受講生にノウハウを教えても良い結果は望めません。
さらに、卒業生の成功実績などが公表されていないか調べるのも大切です。
卒業した後に自力で集客できている受講生が多ければ、成果を期待できる塾だといえます。
講師が成果を出し、その教えによって実際に受講生も結果を出せているのかが起業塾選びの大きな指標となります。
個別サポートがあるか
子どもの学習塾と同様に、起業塾でもノウハウを全体に教えるだけなのか、個人へのサポート体制が整っているのかは場所により異なります。
掲げているビジネスモデルはそれぞれ違うため、例題と同じように進めてもうまくいかないことが想像できます。
個別サポートで適宜アドバイスをもらえれば、壁を乗り越えられるでしょう。
ちょっと待って!起業塾の落とし穴に注意
最後に、悪質なサービスに騙されてしまわないよう、次の3つの落とし穴を覚えておいてください。
- 費用対効果を考える
- 甘い言葉に注意
- 運営会社をチェック
どうしても費用が高額になることが多い起業塾ですが、「高ければ質が良い」と決めつけてしまうのは危険です。
多方面から見極める目を養いましょう。
費用対効果を考える
やたらと参加特典が多いがセミナーの内容が薄い、費用も時間も理想的だが自分に必要ではない情報も含まれている、など理想と現実とはなかなかマッチしないものです。
費用だけ、内容だけに偏った見方をせず、講座内容や特典・受講期間などを照らし合わせながら費用対効果を考えましょう。
甘い言葉に注意
「誰でも稼げる」「絶対成功する」といった甘い言葉を耳にしたことがありませんか?
結果を出せるかどうかは本人のやり方次第なため、残念ながら「絶対」といえる方法は存在しません。
起業したい人には魅力的に感じる甘い言葉ですが、つられて失敗しないように警戒しましょう。
また、高額な費用がかかる起業塾だからこそ、お金のトラブルにも注意が必要です。
受講料以外に購入しなければならないものがあったり、商品を随時勧めてきたりするようなところは避けましょう。
費用が支払えない際に、クレジットカードの作成や借入金の契約を提案してくる場合も危険です。
運営会社をチェック
起業塾やセミナーの名前だけでは運営会社がどこかわからないものが多いです。
起業塾を探す際は、運営会社についてもよく調べましょう。
知名度があるか、どんな団体なのか、実績はあるのか、評判はどうかを知っておくのがおすすめです。
起業塾で成功するかは自分次第!まずは学びたいことを明確にしよう
起業塾は、起業したい人にとって効率よくビジネスノウハウを学べる場所です。
独学で長い時間をかけて手探りで学ぶよりも、お金はかかりますがプロから成功例やポイントを学ぶ方が結果として近道かもしれません。
しかし、起業塾の選び方を一歩間違えると大切なお金と時間を失ってしまうことになります。
どんな業界で、何を学びたくて、どうなりたいのか。
自分のビジネスプランに沿った起業塾を慎重に探すことが大切です。
また、どんなに良い内容のセミナーを受講したとしても、受け身でいては起業は実現しません。
起業塾に入ったことに満足するのではなく、自分から積極的に動いていくことで成功をたぐり寄せられるでしょう。
ID学園高等学校では、「起業・ビジネスコース」を設けています。
- ビジネスの基本知識を修得(知識・スキル)
- 起業体験(実践)
- 起業家・経営者の話を直接聞く(キャリアデザイン・マインド)
以上の3つをカリキュラムの柱とし、起業の夢を叶えるために高校の時点から学べるのが魅力です。
特に、郁文館高校でおこなわれる高校生社長講座「起業塾」という取り組みでは、現役経営者である理事長からビジネスノウハウの手ほどきを受けることができます。
授業を通しての学びに加え、高校生版の起業塾でより実践的に学べるという環境はID学園ならではないでしょうか。