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「学校に行きたくない」と言われたら?|親ができる5つの対応と理由

「学校に行きたくない」とお子様に言われたら、どうすればいいのでしょうか。
突然の言葉に、戸惑いや焦り、不安を感じるのは当然のことですよね。

「どうして?」
「理由を教えてくれないと困る」
「休ませたら、このままずっと行けなくなるのでは…」

そんな思いが頭をよぎり、なんとか解決策を探したくなる方も多いはずです。

けれど、焦って答えを出そうとするほど、親子の気持ちはすれ違いやすくなります。
大切なのは、無理に登校させることではなく、今どんな状態にあるのかを一緒に整理していくことです。

この記事では、「学校に行きたくない」と言われたときに保護者ができる具体的な対応、休ませる判断の目安、主な理由、回復のステップ、そして将来の考え方まで、順を追ってわかりやすく解説します。

「このままで大丈夫かな…」と不安を感じている方も、きっと次の一歩が見えてくるはずです。

まず大切な3つのポイント

「学校に行きたくない」と言われたら、まずはこの3つを意識しましょう。

① 無理に登校させようとしない(まずは心身の消耗を止める)
② 理由を詰めず、しんどさを受け止める
③ 今日の過ごし方を一緒に小さく決める

【避けたい対応】
「とにかく行きなさい」と押す
「甘え」「根性」などと決めつける
将来の不安を今ぶつける

【この記事でわかること】

休ませるか迷ったときのチェックポイント
親が避けたいNG対応と、今日からできるOK対応
子どもが「学校に行きたくない」と言う主な理由
将来や進路を考えるときのヒント
回復から社会とのつながりまでのステップ

学校を休ませて大丈夫?迷ったときのチェックリスト

お子様が「学校に行きたくない」と言ったとき、

この判断でよかったのかな…
甘やかしてしまったんじゃないかな

と、迷ったり不安になったりしますよね。

学校を休ませるかどうかの判断は、とても難しいものです。

今日はたまたま元気がないだけかも
少し無理をさせた方がいいのかな

と、悩んでしまうのは自然なことです。

そんなときは、今の様子だけで結論を出そうとしないことが大切です。
ここ最近の様子に変化がないかを振り返りながら、状況を整理してみましょう。

次のチェックリストにあるような様子が見られる場合、いまは登校がしんどくなっているサインかもしれません。
その場合は、まずは心や体への負担を減らすことを優先してみてください。

休ませるか迷ったときのチェックリスト

■ 心身の不調が出ていないか
 朝、頭痛・腹痛・吐き気などの体調不良を訴える
 夜になると不安や緊張が強くなる(翌日のことを考えると落ち着かない)
 睡眠リズムが乱れてきた(寝つけない/途中で起きる/起きられない)
 食欲に変化がある(食べない/食べすぎる/体重が増減する など)

■ 気持ちの落ち込みが続いていないか
 以前楽しんでいたことに興味がわきにくい
 イライラ・涙・無気力など、感情の波が大きくなった
 「どうせ無理」「自分なんて」など、自分を責める言葉が増えた
 家族との会話が減り、ひとりで過ごす時間が増えた

■ 学校ストレス・回避のサインが増えていないか
 学校の話題を避ける
 友だちのことを話さなくなった
 「学校がつまらない」「行く意味がない」と言うようになった
 「明日は学校に行きたくない」と言う頻度が増えた
 持ち物・連絡事項を伝えなくなった

「学校に行きたくない」と言われたら?親が避けたいNG対応5つ

チェックリストでお子様の様子を振り返ってみて、
「最近、少し無理が続いていたのかもしれない」
「今は登校がしんどくなっているサインが出ているのかもしれない」
と感じた方もいるのではないでしょうか。

こうしたサインに気づくと、保護者としては

このままで大丈夫なのかな
何かしなければいけないのでは

と、不安や焦りが強くなるのも自然なことです。

しかし、不安や焦りから出た言葉や対応が、知らず知らずのうちにお子様の心を追い詰めてしまうことがあります。

精神科医の田中康雄先生も、親が「とにかく学校に行かせなければ」と焦ることで、かえってお子様の状態を悪化させてしまう可能性があると指摘しています。

これまで、特に大きな心配もなく生活していたわが子が急に朝から体調が悪いと言い始め、結果的に登校できなくなっていくと、多くの親は、どうしてしまったのだろうかと不安になります。当初は身体の調子が悪いのかと心配しますが、徐々に精神的なものではないだろうか、あるいは、いじめやからかいといった辛い状況で生活しているのではないかと思い始めます。しかし、このままずっと家にこもってしまったら学習も遅れ、戻りにくくなるだろうと悩み、登校させようとします。すると多くの子どもたちは、より頑なになり、時には自室にこもり、昼夜逆転したり、追い詰められたりします。

(引用元:日本精神神経学会 田中康雄先生に「不登校、ひきこもり」を訊く

このように、保護者の不安や焦りは、お子様を思う気持ちから生まれるものです。
けれども、その思いが強くなるほど、知らず知らずのうちにお子様にプレッシャーとして伝わってしまうことがあります。

では、保護者の不安や焦りがどのようにお子様に影響するのか、どんな言動がお子様を苦しめてしまうのでしょうか?

ここからは、お子様に「学校に行きたくない」と言われたときに保護者の方が避けるべき対応について解説します。

NG① 無理に登校させる|「とにかく学校へ行きなさい!」

気持ちを閉ざす・体調不良の悪化・長期不登校のリスク増加

お子様が「学校に行きたくない」と言ったとき、保護者の方の中には「それでも行かせないと」と感じる方も多いでしょう。

「学校に行くのは当たり前」
「休んでしまえば勉強が遅れてしまう」
「将来困ることになるかもしれない」

そんな不安から、何とか登校させたいと思うのは自然なことです。

ただ、多くの場合、お子様が「行きたくない」と訴える背景には、本人なりに抱えている強いストレスや不安があります。
その状態で無理に学校に行かせようとすると、お子様は「気持ちをわかってもらえなかった」と感じてしまいがちです。

無理な登校が続くと、お子様の中では次のような変化が起こることがあります。

つらさを伝えても無駄だと感じ、気持ちを話さなくなる 
心身の緊張が強まり、頭痛や腹痛、食欲不振などの不調が出る
何もやる気が起きず、疲れが抜けにくくなる

こうした状態が続くと、心のエネルギーがすり減り、結果的に回復までに時間がかかる「長期的な不登校」につながってしまうこともあります。

だからこそ、「行かせるかどうか」よりも、今どれだけの負担がかかっているかを見極めることが大切になります。

NG② 決めつける・責める|「甘えだ」「根性が足りない」

自己肯定感の低下・無気力状態・回復の遅れ

お子様が「学校に行きたくない」と言ったとき、
「ただの甘えではないか」
「根性が足りないだけではないか」
と感じてしまう保護者の方もいるかもしれません。

特に、保護者自身が「つらくても頑張るのが当たり前」という価値観の中で育ってきた場合、
「学校に行けないのは、気の持ちようの問題では」
と考えたくなることもあるでしょう。

しかし、「甘え」や「根性の問題」と決めつけられると、お子様は自分のつらさそのものを否定されたように感じてしまいます
「学校に行くのがしんどい」という気持ちは、本人にとってはとても深刻なものです。

こうした言葉が続くと、お子様の中では次のような思いが積み重なっていくことがあります。

「頑張れない自分はダメなんだ」と感じる
「どうせ理解してもらえない」と気持ちを閉じてしまう
自分を責める気持ちが強くなり、自己肯定感が下がる  

さらに、「学校に行けない自分には価値がない」と感じるようになると、心が疲れ切ってしまい、無気力な状態が続くこともあります。

そうなると、家の中でも何もやる気が起きなくなり、回復までに時間がかかってしまうケースも少なくありません。

だからこそ、行動を正そうとする前に、まずは「つらさがある」という事実をそのまま受け止めることが大切です。

NG③ 比較する|「他の子はちゃんと行ってるのに…」

劣等感・自己否定・プレッシャーの増大

お子様が「学校に行きたくない」と言ったとき、
「みんなちゃんと行っているのに」
「友だちやきょうだいは頑張っているのに」
と、つい周りの子と比べてしまうことがあるかもしれません。

保護者の方としては、
「周りの子も頑張っているのだから、あなたもきっとできるはず」
と、励ますつもりで伝えている場合も多いでしょう。

しかし、こうした言葉をかけられると、お子様は「どうして自分だけできないんだろう」「みんなと同じようにできない自分はおかしいのかもしれない」と、自分を責める気持ちを強めてしまうことがあります。

比較が続くと、お子様の中では次のような思いが積み重なっていくことがあります。

できない自分ばかりが目につき、劣等感が強くなる
「自分だけ取り残されている」と孤立感を感じる  
親の期待に応えられない自分を責めてしまう

さらに、「期待に応えなければいけない」と思う一方で、どうしても学校に行く気力が湧かない状態が続くと、「応えられない自分は、親にとって迷惑な存在なのではないか」と思い詰めてしまうこともあります。

こうしたプレッシャーが重なると、お子様は自分を守るために学校から距離を取ろうとし、結果として、ますます登校が難しくなってしまうのです。

だからこそ、他の子と比べるのではなく、お子様自身のしんどさやペースに目を向けることが大切になります。

NG④ 将来の不安で追い込む|「このまま休んでいたら…」「これからどうするの?」

過度なプレッシャー・絶望感・考えることからの逃避

お子様が「学校に行きたくない」と言う姿を前にすると、
「このままずっと休んでいて大丈夫なの?」
「学校に行かないで、将来どうするの?」
と、先のことが心配になるのは自然なことです。

保護者としては、少しでも現状を変えてほしい、将来困らないでほしいという思いから、
「今のままだと進学や就職が難しくなるよ」
「このままじゃ将来が心配だよ」
と伝えたくなることもあるでしょう。

しかし、今まさに「学校に行けないほどしんどい」状態にあるお子様にとって、将来の話は非常に大きな負担になります。

先の不安を突きつけられることで、お子様の中では次のような思いが強まっていくことがあります。

「どうにもできない」と感じ、気力を失ってしまう  
「もう無理だ」と強い絶望感を抱く  
考えること自体をやめようとしてしまう 

また、「親にとって自分は“将来が心配な存在”なのか」と感じ、自己否定につながってしまうケースも少なくありません。
追い詰められた結果、「考えても答えが出ないなら、もう考えたくない」と、気持ちを閉ざしてしまうこともあるのです。

だからこそ、今は将来の話を急がず、まずはお子様が安心できる状態を整えることを、優先して考えてみてください。

NG⑤ 一般論を押しつける|「普通は…」

自己嫌悪・親子の信頼関係の悪化

お子様が「学校に行きたくない」と言ったとき、
「普通はこうするものだよ」
「みんな同じように頑張っているよ」
と一般論を伝えたり、
「こう考えたら楽になるよ」
「前向きに捉えてみたら?」
と、考え方を変えさせようとしたりすることがあるかもしれません。

保護者としては、
「少しでも気持ちが軽くなれば」
「前向きになってほしい」
という思いからの言葉ですよね。

しかし、今つらさを抱えているお子様にとっては、こうした言葉が「自分の気持ちは受け止めてもらえないのか」「感じ方そのものが間違っているのか」という受け取り方につながってしまうことがあります。

一般論や正論が重なると、お子様の中では次のような思いが強まっていくことがあります。

「自分は普通じゃない」と感じ、自己嫌悪が強くなる 
「みんなと同じようにできない自分はダメなんだ」と思い込む 
どうせ話してもわかってもらえないと感じ、本音を話さなくなる  

こうした経験が重なると、親子の間で気持ちを共有する機会が減り、信頼関係が少しずつ揺らいでしまう可能性もあります。

だからこそ、正解や一般論を伝える前に、まずはお子様が感じている気持ちそのものに耳を傾けることが大切です。

迷ったときの親の対応フローチャート

ここまで、お子様が「学校に行きたくない」と言ったときに、保護者の方が避けたい対応について見てきました。

じゃあ、実際にはどう接すればいいの?
その場で何を意識すればいいの?

と、かえって迷いが増えてしまった方もいるかもしれません。

大切なのは、その場で“正解の対応”をしようとしすぎないことです。

まずはお子様の気持ちを受け止めながら、焦らず状況を整理していくことが、結果的に回復への近道になります。

そこで、「学校に行きたくない」と言われたときに、どんな順番で考え、どう関わっていくとよいかを、流れで整理したフローチャートを用意しました。

この通りに進めなければいけない、というものではありません。
迷ったときに立ち止まり、考えるための目安として、参考にしてみてください。

このフローチャートを見ることで、「今はここを大事にすればいいんだ」と、対応の全体像が整理できたのではないでしょうか。

次の章では、フローチャートの流れを踏まえながら、今日からできる具体的な関わり方について、詳しく解説していきます。

「学校に行きたくない」と言われたとき親ができる5つの対応

ここまで、「学校に行きたくない」と言うお子様への対応として、避けるべき言動について解説してきました。
では、お子様に寄り添いながら、保護者はどのように接すればよいのでしょうか?

「何を言っても逆効果になりそう」
「どんな対応が正解かわからない」

そんな不安を抱える保護者の方も少なくありません。

不登校の状態にあるお子様を支えるうえで、保護者が意識したいポイントがいくつかあります。

不登校ジャーナリストの石井志昴氏は、著書『「学校に行きたくない」と子どもが言ったとき親ができること』の中で、「理由を話さないときはそっとしておく」「まずは心と体を休ませる」「勉強はいつでもできると開き直る」などの対応を提案しています。

大切なのは、お子様のしんどさを受け止め、安心できる環境を作ること。

保護者が焦らず、安心感を与えることで、お子様自身が次の一歩を考えられるようになります。

ここからは、お子様を支えるために、保護者の方が今日からできる5つの対応について詳しく解説していきましょう。

① まずはしんどさを受け止める|気持ちを否定せずに聞く

「学校に行きたくない」と言われたとき、最初に意識したいのは、理由をすぐに聞き出そうとすることではなく、お子様の「しんどさ」をそのまま受け止めることです。

保護者としては、
「どうして?」
「何かあったの?」
と理由を知りたくなりますよね。

しかし、お子様自身も、次のような状態にあることは少なくありません。

何がつらいのか、うまく言葉にできない
理由はあるけれど、どう説明すればいいかわからない

そのため、すぐに解決策を探そうとするのではなく、まずは気持ちに寄り添いながら話を聞くことが大切です。

たとえば、次のような声かけがあります。

そうなんだね

つらかったんだね

今は無理しなくていいよ

自分の気持ちを受け止めてもらえると、お子様は「わかってもらえた」と感じ、安心感を得られます。
すると、心の緊張が少しずつほぐれ、自分の気持ちを整理しやすくなっていきます。

ただし、共感は「同意」とは違います

たとえば、「先生が嫌いだから学校に行きたくない」と言われたとき、「先生は最悪だね」と意見に合わせるのではなく、「先生のこと、苦手なんだね」「それはつらいよね」と、感じている気持ちに寄り添うことが大切です。

「話を聞いてもらえる」と感じられると、お子様は安心して気持ちを打ち明けやすくなります。

一方で、「そんなことないでしょ」「気にしすぎだよ」と否定されると、「どうせわかってもらえない」と心を閉ざしてしまうこともあります。

「どうして学校に行きたくないの?」と問い詰める前に、まずは気持ちを受け止めること。
それが、次の関わりにつながる大切な一歩になります。

② 話しやすい雰囲気をつくる|「どうして?」より安心できる聞き方をする

お子様が「学校に行きたくない」と感じているとき、保護者としては、何があったのかを理解しようと、いろいろと質問したくなるものです。

ただ、質問の仕方によっては、お子様が「責められている」と感じてしまうことがあります。
特に、「どうして?」「なんで?」といった問いかけは、お子様にとってプレッシャーになりやすい言葉です。

「ちゃんと説明しなければいけない」
「できない理由を問い詰められている」
と感じ、気持ちが萎縮してしまうことも少なくありません。

そこで意識したいのが、“答えを求める質問”ではなく、“気持ちを開きやすい聞き方”です。

たとえば、次のような声かけがあります。

どんなことがつらいと感じている?

今、困っていることはある?

話せる範囲で大丈夫だよ

このように聞くことで、「ちゃんと答えなければならない」という緊張が和らぎ、お子様は自分のペースで気持ちを話しやすくなります

すぐに理由をはっきりさせようとしなくても大丈夫です。
安心して話せる雰囲気が整うことで、お子様自身が少しずつ気持ちを言葉にできるようになっていきます。

③ 登校より回復を優先する|心と体を休ませる

お子様が「学校に行きたくない」と言ったとき、
「少しでも登校させたほうがいいのでは?」
と考えてしまうのは自然なことです。

「このまま休ませたら、ずっと行けなくなるのでは」
「甘えが習慣になってしまうのでは」
と、不安になる保護者の方も多いでしょう。

しかし、心が疲れ切っている状態で無理に登校させようとすると、お子様の不安やストレスは、かえって強くなってしまうことがあります。
登校できたとしても、授業に集中できなかったり、緊張から体調を崩してしまったりするケースも少なくありません。

心の余裕がない状態では、「頑張ろう」とするエネルギー自体が湧きにくくなっています。
そのため、まずは安心できる環境で心を休めることが大切です。

心を休める時間には、次のような意味があります。

強くなっていた緊張や不安が和らぐ  
「もう大丈夫かもしれない」と感じられる余地が生まれる  
自分から動き出すためのエネルギーを蓄えられる  

保護者が「今は心を休めてもいいんだよ」「無理しなくて大丈夫だよ」と受け止めることで、お子様は安心感を得やすくなります

その安心感こそが、次の一歩へと向かうための土台になっていくのです。

④ 小さな「できる」を一緒に見つける|自信を取り戻す

欠席が続くと、お子様は
「学校に行けていない」
「みんなと同じようにできていない」
といった気持ちを抱えやすくなります。

周囲の子が学校生活を送る様子を見たり、「勉強が遅れてしまうね」「みんな頑張っているよ」といった言葉を聞いたりすると、
「自分はダメなんだ」
と自己否定の気持ちが強くなってしまうことも少なくありません。

だからこそこの時期は、「できていないこと」ではなく「今できていること」に目を向けることが大切です。

たとえば、次のようなことも立派な「できること」です。

朝起きられた
家の手伝いをした
好きなことに集中できた
外に少し出られた
誰かと話せた

勉強や登校でなくても、「料理を作るのは好き」「絵を描くのが楽しい」「ゲームのルールを覚えるのが得意」など、お子様なりの関心や得意なことがあります。

こうした経験を通して
「自分は何もしていないわけじゃない」
「学校に行っていなくても、ちゃんと成長している」
と感じられるようになると、気持ちは少しずつ前向きになりやすくなります。

小さな「できた」を積み重ねることが、自信を回復させ、次の一歩につながる大切な土台になります。

⑤ 相談先を見つける|学校・専門家・フリースクールなど

お子様が「学校に行きたくない」と感じているとき、保護者としては
「どう支えればいいのか」
「このままで大丈夫なのか」
と、不安を感じることも多いですよね。

けれど、不登校への対応を家庭だけで抱え込む必要はありません。

学校や家庭以外にも、お子様や保護者が相談できる支援先や選択肢はいくつもあります。

たとえば、スクールカウンセラーに相談することで、お子様が自分の気持ちを整理する手助けをしてもらえる場合があります。
また、フリースクールなどの居場所を知ることで、「学校以外にも安心して過ごせる場所がある」と気づけることもあるでしょう。

専門家や第三者の力を借りることで、お子様だけでなく、保護者の気持ちも少し軽くなることがあります。

「自分で何とかしなければ」と抱え込まず、一緒に考えてくれる人を増やすことも、大切な支えの一つです。

「学校に行けていない」という状況だけを見るのではなく、「今のお子様にとって、どんな選択肢があるのか」という視点で、相談先や居場所を考えてみてください。

具体的な相談先や支援機関については、「不登校の相談、誰にすればいい?」の記事で詳しく紹介しています。

子どもが「学校に行きたくない」と感じる背景とは?|データで見る主な理由

「学校に行きたくない」と言われたとき、保護者としては
「いったい何があったのだろう」
「うちの子だけなのではないか」
「どう対応すればいいのだろう」
と、不安になる方も多いのではないでしょうか。

まず知っておきたいのは、「学校に行きたくない」と感じる子どもは、決して少なくないということです。

文部科学省の令和6年度の調査によると、小・中・高校生を合わせた不登校の児童生徒数は約42万人と、過去最多となりました。
高校生は前年度より減少しましたが、小・中学生の増加が影響し、全体では依然として高い水準にあります。
文部科学省「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」

特に中学生では、およそ15人に1人が不登校という状況です。

主なきっかけとして挙げられているのは、次のようなものです。

学校生活に対してやる気が出ない
生活リズムの乱れ
不安や抑うつ
学業の不

こうしたデータを見ると、「やる気」や「生活習慣」が原因のように感じられるかもしれません。

しかし、文部科学省委託事業の調査では、「学校を休むきっかけ」について、教師と子ども・保護者の間で認識に大きなずれがあることも明らかになりました。
文部科学省「不登校の要因分析に関する調査研究」

たとえば、教師は「成績の低下」や「生活習慣の問題」と捉える傾向がある一方で、
子ども自身や保護者は、

いじめ被害
友人関係のトラブル
教職員との関係
強い不安や抑うつ
体調不良や睡眠の問題

などを大きな要因として挙げる割合が高くなっています。

つまり、外から見える理由と、本人が感じているつらさは一致しないことがあるということです。

そのため、「理由がはっきりしない」「はっきり説明してくれない」と感じる場合でも、お子様の中では、いくつもの要因が重なり合っている可能性があります。

ここからは、データでも多く挙げられている主な理由について、もう少し具体的に見ていきましょう。

① 人間関係がしんどい|友達・先生との関わり

学校生活の中で、人間関係は大きなエネルギーを使う場面です。
お子様の口からはっきりした理由が出てこなくても、

クラスに居場所がない気がする
なんとなく教室に入りづらい
学校では気を張っている

といった“言葉になりにくいしんどさ”を抱えていることがあります。

いじめのように目に見えるトラブルだけでなく、ちょっとしたすれ違いや、周囲に合わせ続ける疲れが積み重なることで、「学校に行くことそのもの」が重荷になってしまう場合もあります。

文部科学省の調査でも、友人関係や教師との関係は、不登校のきっかけとして挙げられています。

友達との関係がしんどいと感じる理由

「学校に行きたい気持ちはあるけれど、友達関係がつらい」
そんな状態にあるお子様も少なくありません。

仲の良い友達がいない
グループに入りづらい
何気ない一言が気になる
からかいや無視が続いている

こうした出来事は一つひとつは小さく見えても、毎日積み重なると大きなストレスになります。

「学校=安心できる場所」ではなくなると、自然と足が遠のいてしまうこともあります。

先生との関係がつらいと感じる理由

先生は、学校生活の安心感を左右する大きな存在です。

怒り方が強くて怖い
理不尽に感じる指導がある
話を聞いてもらえない
自分だけ厳しく注意されている気がする

こうした経験が続くと、「また何か言われるかもしれない」という不安が強まり、教室に向かうこと自体がつらくなることがあります。

お子様にとっては“些細なこと”ではなく、毎日の緊張の積み重ねである場合も少なくありません。

② 学習のつまずきがつらい|授業についていけない不安

授業についていけないことや、学習への不安も、登校しづらくなる大きな理由の一つです。

「勉強が難しくてわからない」
「宿題が終わらない」
「授業中、先生の話が頭に入らない」

こうした経験が続くと、学校そのものが“安心できない場所”になってしまうことがあります。

文部科学省の調査でも、「学業の不振」「宿題の未提出」などは、不登校のきっかけとして多く挙げられています。
目に見えやすい分、周囲も気づきやすい要因と言えるでしょう。

勉強がわからないとストレスを感じる理由

授業についていけない状態が続くと、

何をすればいいのかわからない
先生の話を聞いても理解できない
周囲のペースに追いつけない

といった不安が積み重なっていきます。

最初は「頑張れば追いつける」と思っていても、わからないことが増えるほど、「どうせやっても無理かもしれない」と自信を失いやすくなります

学校生活の多くは授業時間です。
そのため、「勉強がわからない」=「学校にいる時間の大半がつらい」という状態になりやすいのです。

こうした負担が続くことで、次第に「学校に行きたくない」という気持ちへとつながっていきます。

③ 環境が合わない|学校の雰囲気・ルールが負担

学校の雰囲気やルールが合わないことも、「学校に行きたくない」と感じるきっかけになります。

たとえば、

校則が厳しく窮屈に感じる
給食が苦手で毎日が苦痛になる
行事や集団活動が強いストレスになる
転校や進級後に教室になじめない

といったことが重なると、学校そのものが「しんどい場所」になってしまいます。

文部科学省の委託事業による調査でも、「学校の決まり(制服・給食・行事等)」や「入学・進級・転校などの環境の変化」が、不登校につながる要因として挙げられています。

学校の環境が合わないとストレスを感じる理由

環境が合わない状態が続くと、

ルールが守れない自分はダメなのでは

みんな平気なのに、自分だけつらいのはおかしいのでは

と、自分を責める気持ちが強くなることがあります。

また、転校や進級のように環境が大きく変わるタイミングでは、

新しい人間関係を一から築かなければならない
教室の雰囲気に慣れるまで緊張が続く

といった負担が重なります。

学校が「安心できる場所」ではなくなると、通学そのものが心の重荷になってしまうのです。

④ 心身の不調がつらい|体調や気分の落ち込み

身体や心の不調も、不登校の大きな理由の一つです。

「体がだるい」「学校に行くと頭痛や腹痛がする」「朝起きられない」「何をするのもやる気が出ない」といった状態が続くと、学校に通うこと自体が困難になってしまいます。

文部科学省の委託事業による調査でも、「体の不調」「気持ちの落ち込み・いらいら」「夜眠れない・朝起きられない」が不登校のきっかけとして挙げられています。

心身の不調が登校しづらさにつながる理由

心身の健康が安定していなければ、学校生活を続けることは難しくなります。

しかし、こうした不調は外から見えにくいため、
「怠けているのでは?」
「甘えているだけでは?」
と誤解されることも少なくありません。

その結果、お子様自身も「説明できない自分が悪い」と感じ、一人で抱え込んでしまうケースもあります。

だからこそ、まずは “登校できない状態”の背景に、心身の不調がある可能性を考えることが大切です。

⑤ 集団が負担に感じやすい|敏感さや特性との相性

「大勢の人といると強く疲れる」
「学校の音やにおいが気になって落ち着かない」
「一人でいる時間がないとしんどい」

こうした感覚も、「学校に行きたくない」と感じる背景になることがあります。

文部科学省の委託事業による調査でも、「声や音がうるさい・いやなにおいが気になる」「学校とは違う環境のほうが安心できる」「インターネットやゲームのほうが落ち着く」といった回答が見られています。

集団生活で疲れやすくなる理由

学校は、多くの子どもが同じ空間で長時間過ごす場所です。
しかし、感覚が敏感な傾向があったり、発達特性の影響があったりする場合、次のような負担が重なりやすくなります。

教室の騒音やざわつきで強い疲労を感じる
光やにおいに過敏で集中しづらい
予定変更や曖昧な指示がストレスになる
常に周囲に気を配りすぎて消耗してしまう

また、

みんなと同じペースで動く
空気を読む
集団行動に合わせる

といった学校特有のルールが、大きなエネルギーを必要とすることもあります。

こうした場合、学校は「努力すれば慣れる場所」ではなく、毎日エネルギーを削られる場所になってしまうことがあります。

勉強の遅れや進路が不安なとき|親が知っておきたい3つの視点

お子様を休ませたあと、多くの保護者の方が強く感じるのが、

勉強はどうなるのかな…
進学に影響しないだろうか

という不安ではないでしょうか。

学校に行けていない時間が増えるほど、
「遅れてしまうのでは」
「取り戻せないのでは」
と焦りが募りますよね。

けれども、今は学び方も進路も多様化している時代です。
ここでは、保護者の方に知っておいてほしい3つの視点をお伝えします。

① 勉強の遅れは取り戻せる

まず知っておいていただきたいのは、勉強の遅れは取り戻せる可能性が高いということです。

心や体が不安定な状態では、たとえ登校できたとしても、学習の効率は上がりません。

むしろ、

不安な状態で無理をする
わからないまま授業を受け続ける

といった状態になり、「どうせできない」という感覚が強まってしまうことがあります。

一方、心身が落ち着いてから取り組む学習は、理解のスピードや集中力が大きく変わります。

今は、

オンライン教材
個別指導
フリースクール
パソコンやスマートフォンを活用した学習

など、学び直しの手段も増えています。

「今すぐ取り戻す」よりも「回復したあとに取り戻す」という視点が大切です。

② 進路の選択肢はひとつではない

以前は「学校に通い続けること」が前提でした。

しかし現在は、全日制高校の他にも 

通信制高校
定時制高校
高卒認定試験

など、さまざまな学び方があります。

不登校を経験したからといって、将来の可能性が閉ざされるわけではありません。
実際に、不登校経験を経て、自分に合った環境で力を発揮している子どもも少なくありません。

大切なのは、「どの道が正しいか」ではなく「その子に合う道はどれか」という視点です。

③ 子どもに合った学び方・進路を考える

ここまでお伝えしてきたように、勉強の遅れは取り戻すことができ、進路の道もひとつではありません。
だからこそ、「今すぐ進路を決めなければ」と焦る必要はありません。

その上で、

集団が合わないのか
勉強方法が合っていないのか
環境の刺激が強すぎるのか

を整理しながら、「どんな環境なら安心して学べそうか」を一緒に考えていくことが大切です。

進路選びは“ゴール”ではなく、お子様が安心して成長できる環境を選ぶための“手段”です。

焦らず、視野を広げながら、お子様に合う選択肢を探っていきましょう。

Q&A|「学校に行きたくない」ときのよくある疑問

どれくらい休ませると「長期化」してしまいますか?

「何日休んだら戻れなくなるの?」と不安になる保護者の方は多いです。
しかし、日数そのものが問題なのではなく、心身の状態が回復しているかどうかが大切です。

無理に早く戻そうとするよりも、

安心して休めているか
表情や会話が少しずつ戻ってきているか
生活リズムが整い始めているか

といった変化に目を向けることが重要です。

理由をはっきり話してくれません。それでも大丈夫でしょうか?

「どうして行きたくないのか言ってくれない」と感じると、不安になりますよね。

しかし、子ども自身も

理由が整理できていない
うまく言葉にできない
言うと心配させると思っている

といった場合が少なくありません。

データでも示されているように、外から見える理由と、本人が感じているつらさは一致しないことがあります。
理由を問い詰めるよりも、「話せるときでいいよ」という姿勢のほうが、結果的に本音が出やすくなります。

文部科学省の調査データから見える主な理由については、こちらで詳しく解説しています。
子どもが「学校に行きたくない」と感じる背景とは?|データで見る主な理由

「甘え」なのではないかと思ってしまいます…

保護者自身が「つらくても頑張るのが当たり前」という環境で育ってきた場合、そう感じてしまうことも自然です。

けれども、

朝起きられない
頭痛や腹痛が続く
表情が暗い
やる気が出ない

といった状態があるなら、それは“意志の弱さ”ではなく、エネルギー不足のサインかもしれません。

「甘えかどうか」を判断するよりも、「今どれだけしんどいか」に目を向けるほうが、お子様の回復につながりやすくなります。

勉強が遅れてしまうのが一番心配です

学習の遅れは、多くの保護者が強く不安に感じる点です。
ただし、心が不安定なまま学習を続けても、なかなか身につきません。

今は、

オンライン教材
個別指導
通信制高校や多様な進路

など、学び直しの方法が増えています。

「今すぐ取り戻す」よりも「回復してから取り戻す」という視点を持つことが大切です。

勉強の遅れや進路の考え方については、こちらで詳しく解説しています。
勉強の遅れや進路が不安なとき|親が知っておきたい3つの視点

どのタイミングで相談を考えればいいですか?

次のような状態が続く場合は、家庭だけで抱え込まず、外部の力を借りることも選択肢になります。

1か月以上登校できていない
気分の落ち込みや体調不良が強い
親子関係が緊張状態になっている
保護者自身が限界を感じている

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不登校からの回復ステップ|社会とつながる3つの段階

このまま学校に行けなかったら、将来どうなるのだろう

お子様が「学校に行きたくない」と言うと、保護者としては将来への不安が大きくなりますよね。

実際、文部科学省の調査でも、不登校の子どもをもつ保護者の約7〜8割が「将来が不安」と答えています。
文部科学省「不登校児童生徒の実態把握に関する調査報告書」

けれど、近年は“学校に戻ること”だけを目標にするのではなく、子どもが自分のペースで社会とつながっていくことが大切だと考えられるようになっています。
総務省「不登校・ひきこもりのこども支援に関する政策評価<評価結果に基づく意見の通知>」

社会とのつながりは、いきなり大きく広げるものではありません。
エネルギーが回復するにつれて、段階的に広がっていくものです。

ここでは、焦らず進むための3つのステップをご紹介します。

STEP 1:家でエネルギーを回復する

生活リズムをゆるやかに整える
安心できる活動を見つける
小さな成功体験を積み重ねる

お子様が学校に行きたがらない時期は、焦ってすぐに登校を目指すよりも、まずは心のエネルギーを回復させることが大切です。
家の中で無理なく過ごしながら、少しずつ「安心できる時間」を増やしていきましょう。

生活リズムの乱れは“つらさから身を守るサイン”

学校を休み始めると、昼夜逆転の生活になるお子様も少なくありません。

これは単なる夜ふかしの習慣ではなく、昼間に起きていると学校のことを思い出してしまい、気持ちがしんどくなるためです。

周囲の子どもたちが学校にいる時間帯は、「自分だけが取り残されている」と感じやすくなります。
そのため、あえて夜に活動することで安心感を得ようとする場合もあります。

昼夜逆転は、心を守るための行動の場合もあるのです。

心のエネルギーが回復してくると、生活リズムは自然と整っていくこともあります。
無理に早寝早起きをさせるのではなく、お子様の様子を見ながら、少しずつ調整していきましょう。

小さな「できる」を積み重ねる

家の中で「できること」が増えると、次のステップへ進む準備が整いやすくなります。

たとえば、
読書や創作、音楽、ゲームなど好きなことに取り組む
料理や掃除などの家事を手伝う
といったことも立派な経験です。

小さな達成感が積み重なると、
「これならできる」
「自分にもできることがある」
という感覚が育っていきます。

最初は何もできなくても大丈夫です。
お子様が「やってみたい」と思えることを、焦らず一緒に見つけていきましょう。

STEP 2:安心できる形で社会と再びつながる

オンラインでの交流
趣味のコミュニティ参加
フリースクールや適応指導教室

家の中で落ち着いて過ごせるようになると、少しずつ外の世界にも目が向くようになります。
この段階は「復帰」を急ぐ時期ではなく、少しずつ外の世界と関わり始める時期です。

いきなり学校に戻る必要はありません。
まずは、安心できる範囲で社会と関わる経験を重ねていきます。

「外に出ても大丈夫かもしれない」
その感覚が芽生えることが、大切な一歩になります。

そして、「学校以外にも居場所がある」と知ることは、お子様にとって大きな安心につながります。

不登校の回復プロセスについて、詳しく知りたい方は「不登校は回復期が大切」の記事をご覧ください。

STEP 3:自分に合った学び方を選ぶ

段階的な学校復帰
転校・編入
フリースクール
高卒認定取得

家の中でエネルギーを回復し、外の世界とも少しずつ関われるようになると、やがて「これからどうしようか」と考えられる余裕が生まれてきます。

この段階で大切なのは、「元の学校に戻ること」だけをゴールにしないことです。
学校に戻るという選択もあれば、環境を変えるという選択もあります。
学び方そのものを変えるという道もあります。

たとえば、

登校日数を少しずつ増やす
新しい環境へ転校・編入する
フリースクールで安心できる居場所を見つける
高卒認定を目指し、自分のペースで学ぶ

など、進み方は一つではありません。

大切なのは、「どの道が正解か」ではなく、「その子にとって無理なく続けられるか」という視点です。

進路選択はゴールではなく、回復のプロセスの中で自然に選ばれていくものです。
エネルギーが戻り、「自分で選びたい」と思えたときが、そのタイミングです。

焦らず、お子様に合った学び方を一緒に探していきましょう。

学びの選択肢について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

まとめ|子どもに寄り添い、できることを少しずつ

お子様が「学校に行きたくない」と言ったとき、保護者としては心配や不安でいっぱいになります。
将来のことを考えると、「早く元の生活に戻さなければ」と焦る気持ちが出てくるのも当然でしょう。

しかし、「学校に行きたくない」という気持ちの背景には、人間関係、学習の不安、環境の違和感、体調や心の不調など、さまざまな理由が重なっていることがあります。

だからこそ、不登校は「急いで元に戻す問題」ではありません。
まずは心と体の回復を優先し、安心できる土台を整えることが大切です。

家庭でエネルギーを回復し、少しずつ外の世界と関わり、やがて自分に合った学び方や進路を選んでいく。
そのプロセスこそが、焦らず、でも確実に前へ進む道です。

難しいことは必要ありません。
まずは、できそうなことから少しずつ取り組んでみてくださいね。

今日からできる|親の対応チェックリスト

今日から無理なく始められる「親の関わり方」をチェックリストにまとめました。
まずは、できそうなことを一つ選ぶところから始めましょう。

親の対応チェックリスト

子どもの話をじっくり聞く時間を作る(毎日10分でも)
「〜しなければならない」という言葉を減らす
子どもの小さな「できた」を見つけて声に出して褒める
学校の話題を出すときは子どもの反応を見ながら慎重に
他の子と比較する発言を控える
家族で一緒に楽しめる活動を週に1回は行う
必要に応じて専門家に相談する勇気を持つ

こうした関わりの積み重ねが、子どもにとっての安心できる環境づくりにつながります。

解決を急がなくても大丈夫です。
できることから一つずつ。
お子様の力を信じながら、親子で小さな一歩を重ねていきましょう。

【ID学園】「未来を育てる学び」と出会う場所

「学校に行きたくない」と言っていたお子様の心が、少し落ち着いてきたとき。
次に大切なのは、これからの未来をどう描くかです。

「夢って、まだ見つけられない…」
「好きなこともわからない…」

ID学園には、そんな状態でも安心して向き合える環境があります。

卒業がゴールじゃない、成長のプロセスがある

ID学園は、単に高校の卒業資格を得る場所ではありません。
独自のキャリア教育である「夢教育」を通して、

自分の「好き・得意」に気づく
そこから少しずつ目標を考えていく
成長の中で、自分らしさがゆっくり育っていく

そんな“未来につながる学び”を大切にしています。

夢がなくても、出会いと気づきがある

「夢活(ゆめかつ)」と呼ばれる探究プログラムでは、興味のあるテーマをきっかけに、

社会や身近な問題について考えてみる
実際に体験してみる
さまざまな人と出会う

といった経験を重ねながら、「なんとなく気になる」を、少しずつ自分の目標へとつなげていきます。

進路も日々の学びも、先生がサポート

「夢」や「将来像」は、最初からはっきりしていなくても大丈夫です。

ID学園では

途中で変更できるコース制度
一人ひとりに担任がつく体制
学習や生活、進路についていつでも相談できる環境

といった仕組みの中で、その子のペースやタイミングに合わせて進路を考えていきます。

もし「どんな雰囲気か少し知ってみたい」と感じられたら、学校説明会や個別相談で、実際の様子を聞いてみるのも一つの方法です。

無理に決める必要はありません。情報を知ることから、ゆっくり始めてみてください。

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