特に疲れることをしていないのに疲れを感じたり、悲しいこともなかったのに泣きたいと感じた経験は誰しもあるでしょう。しかし、これらの感覚が長く続くようであれば、心が疲れている証拠かもしれません。
今回は「なんか疲れた」「理由はないけど泣きたい」と感じる理由や対処法を紹介します。心の病であるうつ病の可能性もあるので、その特徴もあわせて見ていきましょう。
目次
意味もなく疲れや夜になると泣きたいと感じる原因
特にこれといった理由もなく疲れを感じたり、夜になると泣きたくなったりする原因は何なのでしょうか。人それぞれ理由は異なると思いますが、代表的なものは次の4つです。
- ストレスや不安を抱えている
- 環境が変化した
- 目に見えた成果が出ない
- 相談できない悩みがある
それぞれ詳しく解説します。
ストレスや不安を抱えている
学校生活や友達関係でストレスや不安を抱えたまま生活し続けた結果、心が限界を迎えて疲れや泣きたいという感情が表に出てくることがあります。
友達となんとなく距離を感じる、クラスの雰囲気が合わないなど、理由はさまざまです。しかし、理由はどうあれこれらの状態が続いていると、なんとなく疲れを感じたり泣きたいと思ったりしてしまうのです。
環境が変化した
環境の変化で不安を感じて、疲れや泣きたいといった感情を抱きやすい傾向にあります。
進学や進級に伴うクラス替え、小さなものでは席替えなどが該当します。また、進学・進級に際して引越しした場合なども同様です。慣れない環境に身を置くことで、知らないうちに心に負担がかかっているのかもしれません。
目に見えた成果が出ない
定期テストや学校行事、部活動を頑張っているのに成果が出ないことで心に負荷がかかってしまうこともあります。
努力に対して目に見えた成果が出てこないと、なんのために頑張っているのかわからなくなってしまうことも珍しくありません。頑張っているのに成果が出ない状態が続くと、疲れや泣きたいといった感情が出てきてしまうのです。
相談できない悩みがある
学校以外にもプライベートを含めて、人には言えないような悩みを抱えている場合も、心が限界を迎えてしまいがちです。
「誰にも言えない悩み・相談事」は、人によって異なります。しかし、悩みや不安を抱えたままで心が健康な状態であるとは言えないのは事実です。これらの悩みが積もり積もっていくと、疲労感や泣きたい衝動に襲われます。
泣きたいのに泣けない理由は?
泣きたいほど心が限界を迎えているのに、泣けないという人がいます。心の限界を少しでも軽くするには泣いたほうがいいと言われていますが、何かしらのストッパーが機能して泣くに泣けない状況になっている人も少なくありません。
それはいったいどのような状況なのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
泣いても解決しないと思っている
「泣いたところで誰か助けてくれるわけじゃない」と思って、泣かない人がいます。過去に人前で泣いても誰も助けてくれなかったという経験を背負っていると、なおさら泣けなくなってしまうでしょう。
あるいは周囲の人を気遣って泣かない場合もあります。「泣くことで周囲をネガティブにしてしまうのではないか」と考えると、泣くに泣けないままになってしまうのです。
泣いている場合じゃないと思っている
「なんか疲れたと思っているのは今だけだから、もっと頑張らないと!」と思って泣かない人もいます。緊張状態が解けていない証拠ですが、あまりいい状態とは言えません。
頑張ることは大切なことかもしれませんが、無理して頑張り続ける必要はないでしょう。抱えている責任や頑張らなきゃいけないという思い込みを、まずは外してみるといいでしょう。
泣くことに対して抵抗を感じている
「人前で泣くのは恥ずかしい」「みっともない」など、とにかく泣くことに対して抵抗を感じている人は、泣きたい気持ちが強くなっても決して泣かないようにしてしまいます。
特に小さい頃から泣くことを注意されていたり、弱いことと教えられたりしていると、マイナスイメージが先行してしまうのかもしれません。男性だと、女性よりもこの傾向がある人は少なくない可能性があります。
周囲の人から「変わった?」と言われるくらい暗い
本人に自覚がなくても、実際に会った人から「暗くなった?」「落ち着きなくなったね」などと言われる回数が増えた場合も要注意です。この場合、本人はいたって普通だと思って居ることがほとんどですが、周囲から見るといつもとちょっと違うように見えてしまいます。
「なんか疲れた」「泣きたい」と感じた時におすすめの行動
理由もなく「なんか疲れた」「泣きたい」と感じた時は、心がいっぱいいっぱいになっている証拠です。無理をしても、いいことはありません。「気のせい」や「泣いてる暇はない」と考えず、疲れや泣きたい気持ちを感じたら次のことをしてみてください。
- ゆっくり休んで英気を養う
- 誰かに相談してみる
- 思いっきり泣く
ゆっくり休んで英気を養う
不思議なことに、心が疲れているときは体も疲れを感じています。もし「なんか疲れた」と感じたら、しっかりと休息をとるようにしましょう。例えば何もしない1日を過ごす、趣味に没頭する時間を作るなどです。
ゆっくり休んで英気を養うことで、疲れや疲れた感覚を取り除けます。大事なことは「心も体も楽しめる状態」を作ることです。人それぞれ異なるため、自分なりの方法で休んでみましょう。
誰かに相談してみる
言いにくいこと、話しにくいことがあるかもしれませんが、悩みや不安を誰かに打ち明けるのもいいでしょう。無理に相談する必要はありませんが、誰かに悩みや不安を打ち明けるだけでも心が軽くなります。
相談する人は、自分が一番信頼できる人で構いません。身内や友人に信頼できる人が居ないのであれば、相談窓口に問い合わせてもいいでしょう。
思いっきり泣く
「泣きたい」と感じた時は、思いっきり泣くのもいいでしょう。泣くことに抵抗を感じたり、意味がないと考える人も居ますが、泣くことで気持ちがすっきりすることもあるからです。
泣くことにはストレス発散効果やリラックス効果があると言われています。無意識に「泣きたい」と感じるということは、それだけ心に余裕がない状況だということです。1人の状況でもいいので、思いっきり泣きましょう。気持ちが落ち着くかもしれません。
まとめ
一時的に「なんか疲れた」「泣きたい」と思うことは決して不思議なことではありません。環境の変化や思い通りにならないもどかしさなど、その人によって疲れや泣きたいと感じる場面は異なります。無理に我慢せず、休養を取ったり泣いたりすると心に余裕が生まれるかもしれません。