自分のダメな部分に気付いたり、失敗ばかりで上手くいかなかったりするときに「自分を変えたい」と考える人もいるでしょう。
しかし、自分を変えたいと思っても、上手くいかないケースは多いです。
そのため、自分を変えることを諦めてしまう人もいるでしょう。
ただ、変えられないのは「変われない」のではなく、変わるための方法がわかっていないからです。
本記事で自分を変える方法を解説するので、ぜひ自分を本気で変えてみたい人は、実戦してください。
目次
- 自分を変えるための絶対条件
- 自分を変えるために簡単にできる4つの行動
- 自分の見た目を変える2つの具体的な方法
- 自分の内面を変える3つの具体的な方法
- 自分の行動を変える4つの具体的な方法
- 自分を変えるモチベーションを維持する方法
- 自分を変えるための実践例
- 自分を変えるために読んでおきたいおすすめの本
- まとめ
自分を変えるための絶対条件
自分を変えるための絶対条件は、心の底から「変わりたい」と思うことです。
人というのは、簡単に変わるものではありません。
人から「変えた方がいいよ」と言われても変わらないのは、自分自身が心の底から「変わりたい」と感じていないからです。
本当に変わりたいのであれば、まずは自分自身が変わることに納得しているかどうかを改めて考えてみましょう。
自分を変えることは性格を変えること?
自分を変えるというのは、一つひとつのアクションを変えることです。
性格を変えることではありません。
性格はもって生まれたものもあるので、そう簡単に変わらないのです。
しかし、一つひとつの行動であれば、意識するだけで変わります。
無理に性格を変えようとするのではなく、明日からの行動、今からの行動を一つずつ変えていきましょう。
自分を変えるために簡単にできる4つの行動
自分を変えるには、まず簡単にできる4つの行動を試してみましょう。
ここで解説する4つの行動は、思い切った行動ではなく、自分一人だけでも実戦できます。
- 自分の現状を分析
- 思考のトレーニング
- 目標を明確に定める
- 見た目や持ち物を変える
それぞれの具体的な方法について、以下で解説します。
自分の現状を分析
まずは、今の自分を分析しましょう。
分析といっても、難しい内容ではありません。
以下の内容を自分で書き出してみてください。
- 自分の変えたい部分
- なぜ変えたいのか?
- 変えるために何をすべきか?
変わる前の「今」の自分を知らなければ、意識的に自分を変えていけないので、まずは簡単に自分の現状を理解しましょう。
思考のトレーニング
自分を変えるためには、考え方も変えていかなければいけません。
とくに物事をネガティブに考えやすい人は、思考のトレーニングを行いましょう。
例えば、以下のような形でトレーニングを行ってください。
- ネガティブな思考に陥りそうになったら気分転換をする
- 自分がダメだと感じたら本当にダメなのか論理的に考えてみる
- 失敗すると感じたら落ち込むのではなく成功する方法を考える
脳も筋肉と同じようにトレーニングをしていけば変わっていきます。
最初は感情をごまかしているような感覚になりますが、繰り返し続けてみてください。
目標を明確に定める
自分を変える際には、目標を明確に定めましょう。
何事も、目標を定めずに進めるよりも、目標を明確に定めた方が達成しやすいです。
ただし、目標は大きなものである必要はありません。
たとえば、人見知りであれば「明日一人でも知らない人に挨拶する」といった目標で良いです。
最初から大きな目標を掲げると続かなくなってしまうので、まずは達成できる目標を掲げましょう。
見た目や持ち物を変える
自分を変える簡単な方法として、見た目や持ち物を変える方法があります。
人は思っているよりも、外見に左右されやすい生き物です。
おしゃれな服装にすれば、気持ちも明るくなりますし、思い切った服装にすればこれまでできなかったことにも積極的にチャレンジできるようになります。
もし「なりたい自分」と似ている人がいるなら、その人の服装などを真似てみるのも良いでしょう。
自分の見た目を変える2つの具体的な方法
自分の見た目を変える方法は、自分を変える方法のなかでも最も簡単です。
しかし「どのように変えて良いかわからない」という人もいるでしょう。
そこで、自分の見た目を変える具体的な方法を2つ解説します。
理想の人を真似る
どのような見た目に自分を変えたら良いかわからない場合は、なりたいイメージにあったお手本になる人を探しましょう。
お手本のような人を見つけたら、後は服装やメイク、髪型などを真似るだけです。
真似る相手は、友人や家族でも良いですし、芸能人でも構いません。
大事なのは、具体的なイメージを持つことです。
筋トレをする
服装やメイクなどで自分を変えるのが難しい場合は、筋トレをしてみましょう。
筋トレをして身体のラインが変わってくれば、自分の変化を感じられます。
実際に見た目として変われることに気が付けば、「努力で人は変われる」という自信にも繋がります。
自分の内面を変える3つの具体的な方法
見た目ではなく、内面から自分を変えたい人は、以下の3つを試してみてください。
- 考え方をポジティブに向ける
- 笑顔を心がける
- 趣味に時間を注ぐ
大事なのは、常に前向きな気持ちでいられるような生活を送ることです。
ネガティブな思考は、自分を変える上でも邪魔な思考になります。
ネガティブな気持ちを引きずってしまうと「どうせ自分は変われない」と、変わることを諦めてしまいかねません。
以下でそれぞれの具体的な方法やメリットについて解説するので、ぜひ実践してください。
考え方をポジティブに向ける
基本的にネガティブに考えてしまう傾向がある人は、無理にでもポジティブな考えにもっていくようにしましょう。
最初は自分を騙しているような気持ちになりますが、続けていくと人は自然にポジティブな考えをもつようになります。
たとえば、以下のように考え方を変えると良いです。
- 【寝坊してしまった】:よく寝れたからその分頑張ろう!
- 【渋滞に巻き込まれた】:車の中で考えたり音楽を楽しむ余裕ができた
- 【同じミスをしてしまった】:自分が完璧じゃないとわかったからさらに向上心を持てる
意識的にポジティブな考え方を定着させて、ポジティブな思考回路を手に入れましょう。
笑顔を心がける
ポジティブ思考でいれば自然とポジティブな思考回路になるように、笑顔を作ることで内面から明るくなります。
人は、笑顔でいると、不思議と明るい気持ちになるものです。
最初のうちは作り笑顔でも、気付いたときには自然と笑顔が増えるような明るい性格になる可能性があります。
もちろん、嫌なことがあっても笑顔でいる必要はありませんが、できるだけ普段から笑顔でいるように徹底してみてください。
趣味に時間を注ぐ
自分を変えるためには、ストレス発散も重要です。
そのため、趣味にとことん時間を費やしてみましょう。
趣味に打ち込んでいる時間は、誰でも気持ちが明るくなります。
気持ちが明るくなる時間を増やせば、自然と前向きな思考になるでしょう。
また、これまでやってこなかった新しい趣味に挑戦してみるのも良いです。
とくにスポーツ系の趣味は、自分の性格をガラっと変えるチャンスになるかもしれません。
自分の行動を変える4つの具体的な方法
自分の行動を変える4つの方法について解説します。
行動を変えるといっても、思い切った積極的な行動ではありません。
小さな一つの行動で、少しずつ自分を変えていけます。
- 早寝早起きの習慣
- 人の行動を真似る
- 環境を変えてみる
- 即行動する意識をつける
意識さえすれば明日からでもできる方法もあるので、ぜひ実践してみてください。
早寝早起きの習慣化
何をするにも遅くなったり、物事に集中できなかったりする人は、早寝早起きを習慣化できるように意識してみましょう。
早寝早起きをするメリットは、以下の3つです。
- 朝日を浴びるとポジティブな気持ちになれる
- 時間的な余裕が生まれる
- 朝と夜では、朝の方が物事に集中できる
実際に、朝日を浴びることは、自律神経を整える上でも良いとされています。
早寝早起きは健康にも良いので、まずは明日から早寝早起きを実践してみましょう。
人の行動を真似る
自分の行動をどのように変えて良いかわからない人は、理想とする人を見つけてみましょう。
理想とする人を見つけたら、その人の行動や言葉を真似るだけです。
最初はあくまで「真似」でしかありませんが、次第に自分の中で習慣化され、自分の性格になっていきます。
真似ることに慣れてきたら徐々に「こういう場面ではあの人ならこうするだろう」と、考えて、自分なりのオリジナルを作っていきましょう。
環境を変えてみる
自分だけで行動を変えるのが難しい人は、環境を変えてみるのも一つの手です。
人は、関わる人が変われば、自然と自分も変わっていきます。
たとえば、新しいコミュニティを作ったりSNSで新しい友人を作ってみたりするのも良いでしょう。
今までの人脈では関わってこなかったような、新しい刺激を与えてくれる人とも出会えるかもしれません。
即行動する意識をつける
自分を変える方法で最も大事なのは「やる」ことです。
当然ながら「変わりたい」と願うだけでは変わりません。
「変わりたい」と願って行動をするから人は変わっていくのです。
そのため、即行動をする意識をつけるようにしてください。
たとえば、勉強を後回しにしてしまう癖があるなら「なぜ自分はやる気が出ないのだろう」と考える前に、1つでも問題を解きましょう。
1つ問題を解いた時点で、やらなかった頃の自分よりも、少し変わっているのです。
「なぜできないのか?」ではなく「今やる」という意識を、常に持つようにしてください。
自分を変えるモチベーションを維持する方法
自分を変えるには、モチベーションを継続しなければいけません。
コツコツとした努力は、ダイエットや運動と同じで、挫折しやすいです。
そのため、自分のモチベーションを高める方法を理解しておきましょう。
以下で、4つの方法を解説するので、自分に合った方法を試してみてください。
毎日自分の行動を褒める
自分を変えるモチベーションを継続するために、自分の行動を毎日褒めてあげてください。
誰にも認められずに何かを継続するのは難しいです。
とくに、自分を変えるための行動は、他人から評価されるものではありません。
そのため、自分で自分を褒めてあげる必要があるのです。
自分を褒めるのは、一つひとつの行動でも、毎日でも良いです。
「今日は頑張った」「この行動ができるようになった」と、常に自分を褒めてあげてください。
目標を宣言する
自分で掲げた目標を達成できるように、人を巻き込んでおくのも良い方法です。
何かを継続するのに、自分一人では難しいケースもあります。
他人に迷惑や影響を与えないため、途中で諦めてしまうケースも多いです。
しかし、目標を人に宣言しておけば「やらなければいけない」といったような、強制的に動く思考になります。
とくに自分に甘い人は、なるべく近くにいる人に自分の目標を伝えて、やらざるを得ない状況を作りましょう。
目標を常に意識するように工夫する
目標は、常に見えるようにして、意識から離れないようにしましょう。
人は、どれだけ固い意思があっても、時間とともに忘れてしまったり気持ちが薄くなったりしてしまいます。
対応策として、目標を紙に書いて必ず目に見えるところに貼っておくなどが良いでしょう。
常に視界に目標が入れば、自然と意識が高まります。
スマートフォンをよく使うのであれば、スマートフォンのロック画面や背景に目標を書いておくのも良いでしょう。
気持ちを高める曲や映画を鑑賞する
人は、音楽や映画などに影響されるものです。
単純に思うかもしれませんが、好きな音楽を聞いて明るい気持ちになったりスポーツ系の映画を見てそのスポーツに挑戦したくなったりした経験は、1度や2度、あるのではないでしょうか。
これらの外的要因は、自分を変える上でも重要です。
そのため、少しでもモチベーションが落ちそうになったときは、勇気や元気を与えてくれる映画や音楽を鑑賞してみるのも良いでしょう。
映画や音楽に限らず、アニメや漫画でも良いです。
自分が主人公になった気持ちで、目標に向かって動いてみましょう。
自分を変えるための実践例
自分を変える方法として、思考や行動について解説しましたが、実際にどのように落とし込んでいけば良いかわからない人もいるでしょう。
そこで、シチュエーション別に、具体的な実践例を解説します。
- 友達関係が上手く作れない
- 仕事ができなくてネガティブになってしまう
上記のようなシチュエーションで悩んでいるのであれば、ぜひ以下で解説する方法を試してみてください。
【学生】友達関係が上手く作れない
友達関係がうまく作れない悩みは、中学生や高校生などによくあります。
上手く輪に溶け込んで友達を作るには、自分を変えなければいけません。
そこで実践してほしいのが、以下の流れです。
やるべき行動 | 悩み | 目標 |
現状分析 | ・自分から輪に入り込めない ・自分から話しかけられない | ・一人でも多くの友達を作るために積極的に話しかけるようになる |
思考の変換 | ・話しかける話題がない | ・盛り上がる話題を自分で見つけてみる・自分の趣味を伝えてみる |
具体的な行動 | – | ・まずは笑顔で挨拶する ・会話の機会があれば積極的に声をかける |
上記のように分解して何をすべきか考えて、行動に落とし込んでいきましょう。
【社会人】仕事ができなくてネガティブになってしまう
仕事が上手くいかずに「自分はダメだ」とネガティブになってしまう人は、以下の流れで自分を変えていきましょう。
やるべき行動 | 悩み | 目標 |
現状分析 | ・同じミスを繰り返してしまう ・自分の評価が低い | ・仕事で褒められる自分になる |
思考の変換 | ・ミスをしてしまわないか不安 ・失敗が怖くて挑戦できない | ・ミスをしないため、自分には何が必要か考える ・挑戦することを周りに伝えてサポートしてもらう |
具体的な行動 | – | ・ミスをしないために工程を明確に記載しておく ・周りとコミュニケーションをとって協力しながら業務を進める |
上記のほか、小さい目標でいえば、元気に挨拶したり笑顔で会話をしたりすることも、大きな目標に繋がる第一歩です。
自分を変えるために読んでおきたいおすすめの本
自分を変える方法について、より詳しく知るためには、影響力のある本を読んでみるのもおすすめです。
以下で自分を変えるためにおすすめの本を3つ紹介するので、後一歩が踏み出せない人は、本を読むところから始めてみてください。
日々の習慣から変える『自分を変える習慣力』
『自分を変える習慣力』は、株式会社チームダイナミクスの代表取締役でトップメンタルコーチとして活躍する三浦 将氏の著書です。
「〇〇をしましょう」という内容ではなく、習慣を身につけるためのスイッチとなる行動について書かれているので、自分を変える方法はもちろん、ダイエットなどの習慣化が苦手な人に向いています。
本を参考に少しずつ自分を変えていくだけで良いので、自分を変える第一歩として最適です。
自分に負けてしまう人におすすめ『図解でわかるスタンフォードの自分を変える教室』
『図解でわかるスタンフォードの自分を変える教室』は、スタンフォード大学の心理学者ケリー・マクゴニガル氏のベストセラー『スタンフォードの自分を変える教室』を図解化した内容です。
図解が多く差し込まれている本になっているので、活字が苦手な人でもわかりやすく読み進められるでしょう。
活字が好きな人であれば、事前に『スタンフォードの自分を変える教室』を完読しておくのもおすすめです。
自分を変える上で、延ばしグセのある人や誘惑に弱い人は、ぜひ『図解でわかるスタンフォードの自分を変える教室』を読んでみてください。
自分を変えて高い位置を目指したい人におすすめ『7つの習慣』
ビジネス面で自分を変えて活躍したいと考えている人におすすめなのが『7つの習慣-成功には原則があった!』です。
本書は、米国の経営コンサルタントであるスティーブン・R・コヴィー氏の世界的名著と言われている有名な自己啓発本。
自分だけではなく、人生を変えるために必要な7つの習慣を紹介しており、いずれも難しい内容ではありません。
本書を参考に一つひとつの習慣を身につけていけば、自分自身が変わり、人生を成功へと導けるでしょう。
まとめ
自分を変えるには、強い意思と地道な努力が必要です。
しかし、自分を変えることは、思い切って大胆な行動をとることではありません。
日常生活の小さい一つひとつの行動が、自分自身を変えていくのです。
そのため「自分を変えるなんて難しい」とハードルを高く考える必要はありません。
少しずつ自分の行動や考え方を変え続けていけば、必ず自分を変えることはできます。
また、外的要因が必要な場合は、思い切って環境を変えてみるのも良いでしょう。
ぜひ今回の記事を参考にしながら、自分に合った方法を見つけて、満足いく自分に生まれ変わってください。