「内申点が低いから志望校は諦めるしかない…」
そんな風に考えている中学生や保護者の方は、いませんか?
高校受験において、「内申点」は重要な要素の一つです。 しかし、内申点だけで合否が決まるわけではありません。 内申点の重要性は、都道府県や学校によって異なり、 入試制度全体の中でどのように評価されるかがポイントとなります。
この記事では、高校受験における内申点の真実を、2024年度の最新情報に基づいて徹底解説します。 内申点の算出方法や、都道府県別の入試制度、内申点が低い場合の対策など、 受験生が知っておくべき情報を網羅しています。
この記事を読むことで、内申点に対する正しい理解を深め、 自分に合った受験戦略を立てることができるはずです。 諦める前に、まずは情報収集から始めましょう。 あなたの高校受験を成功に導くヒントが、きっと見つかるはずです。
ID学園高等学校の入試には学科試験がありません。中学校での内申点評価もありません。「中学校に通えず内申点が低い・評価がついていない」と不安に思われている方も安心してご入学いただけます。
1. 内申点とは? 高校受験における役割と重要性
「内申点」とは、中学校の成績を表す数値で、「調査書点」や「調査書素点」とも呼ばれます。 高校受験において、内申点は合否判定の重要な要素の一つであり、学力検査(筆記試験)の点数と合わせて総合的に評価されます。
内申点の算出方法
内申点は、各教科の評定(5段階評価)をもとに算出されます。 評定は、定期テストの点数だけでなく、授業態度や提出物、小テストの結果なども考慮して、総合的に判断されます。 各教科の評定を点数化し、9教科(または10教科)の合計点、もしくは平均点で内申点を表します。 ただし、具体的な算出方法は都道府県や学校によって異なります。 例えば、実技4教科(音楽・美術・保健体育・技術家庭)の評定を2倍にする、 主要5教科(国語・数学・社会・理科・英語)の評定に比重を置くなど、 地域や学校によって独自のルールが設けられている場合があります。
高校受験における内申点の割合
高校受験における内申点の割合は、都道府県や学校、受験方式によって大きく異なり、一般的には、約30%~50%程度とされています。推薦入試では内申点を重視し、一般入試では学力試験を重視する傾向があります。
なぜ内申点が重視されるのか?
内申点が重視される理由は、主に以下の3点が挙げられます。
- 学力以外の要素を評価できる:内申点は、定期テストの点数だけでなく、授業態度や提出物、小テストの結果なども考慮されるため、 学力以外の要素も評価することができます。 これにより、学習意欲や学習習慣、課題への取り組み方など、 生徒の総合的な能力を多角的に評価することが可能になります。
- 長期的な学習状況を把握できる:内申点は、中学校の成績に基づいて算出されるため、 生徒の長期的な学習状況を把握することができます。 これにより、入学後の学習意欲や学力向上への意欲を予測し、 高校生活への適応度を判断する材料となります。
- 公平性を確保できる:内申点は、各学校で統一された基準に基づいて算出されるため、 学力検査の結果だけで合否を判断するよりも、公平性を確保することができます。 また、内申点を考慮することで、学力検査の結果が振るわなかった生徒でも、 日頃の学習態度や努力を評価し、合格のチャンスを与えることができます。
2. 都道府県別の入試制度 2024年度最新情報
高校受験の制度は、都道府県によって大きく異なります。 内申点の重要度も、都道府県や学校によって異なるため、志望校の入試制度をしっかりと把握することが大切です。
東京都
東京都の内申点は、中学3年次の成績のみが計算対象です。
一般入試(学力検査に基づく選抜)の場合、学習する9科目の成績を5段階評価し、それをもとに内申点を計算します。
ここで注意が必要なのは、「主要5教科(国語・数学・英語・理科・社会)」と「実技4教科(音楽・美術・技術家庭・保健体育)」において算出方法が異なる点です。
主要5教科の内申点は単純に合計で決まりますが、実技4教科は合計×2で計算します。
学力検査の結果と内申点は、平成28年度以降、原則として7:3の比重です。
合否は、1000点満点で評価され、学力検査(当日のテスト)が700点満点、内申点(内申書・調査書)が300点満点となっています。
また、令和4年度からは、ESAT-J(東京都中学校英語スピーキングテスト)の点数も加算されています。ESAT-Jは20点満点のため、総合得点は1020点満点です。
英語スピーキングテストの結果も重要ですが、合否の判断材料となる割合は低くなっています。
一方、内申点は総合得点の3割を占めるため、良い内申点を獲得しておくことが大切です。
引用元:https://www.kame.co.jp/column/column000031-html
愛知県
- (内申点45点満点×2)+(各教科22点満点×5)=200点
- (内申点45点満点×2×1.5)+(各教科22点満点×5)=245点
- (内申点45点満点×2)+(各教科22点満点×5×1.5)=255点
- (内申点45点満点×2×2)+(各教科22点満点×5)=290点
- (内申点45点満点×2)+(各教科22点満点×5×2)=310点
高校によってどの方式を選ぶかは自由でさまざまです。
引用元:https://sakura-kobetu.jp/iwakura/6-koritsu/
福岡県
選抜方法・・・学力検査と調査書(内申書)の2本立てで選抜
選抜方法は、まず学力検査の得点(300点満点/5教科×60点)と第3学年における9教科5段階評定の合計(45点満点)のそれぞれについて順位を決めます。どちらの順位も一定の範囲内(合格圏)に入っている人のグループをA群とし、A群は、調査書の記載事項に問題がなければそのまま合格予定者となります。A群の割合は、平均して募集定員の60%を占めています。A群以外はすべてB群となりますが、B群は調査書の点数、記載事項、学力テストの点数等を総合的に判断して、合否が決められます。
ただし、すべての学科・コースが同じ条件で選抜されるのではなく、学力検査で一部の教科を加重配点したり、調査書で一部の教科を加重評価したりする学科・コース、もしくは「個性重視の特別試験」という面接・作文・実技などを別に実施する学科・コースもあります。
問題の形式としては、すべての科目で会話文形式の問題が出題されています。また、複数の資料から内容を読み取り、総合して答案を書かなければならない記述問題が増えています。
引用元:https://www.eishinkan.net/entrance/high_admissions/1523/
2024年度の最新情報
2024年度の入試制度については、各都道府県の教育委員会のウェブサイトなどで確認することができます。 ここでは、一部の都道府県の最新情報を紹介します。
- 神奈川県:2024年度入試から、共通選抜の第2次選考で、調査書における中3の各教科の「主体的に学習に取り組む態度」の観点の評価が活用されるようになりました。
志望校の入試制度をしっかりと確認し、自分に合った受験戦略を立てることが大切です。
3. 内申点が合否に与える影響:都道府県別の入試制度から見る
先ほどもご説明したように、内申点が高校受験の合否に与える影響は、都道府県や学校、受験方式によって異なります。 ここでは、学力検査との比率、推薦入試における重要性、当日の点数との関係について解説します。
学力検査と内申点の比率
前述の通り、学力検査と内申点の比率は都道府県によって異なり、 この比率が内申点の合否への影響度を大きく左右します。
例えば、愛知県のように内申点の比率が高い都道府県では、 内申点が1ポイント違うだけで、合否が逆転する可能性もあります。 一方、東京都や福岡県のように学力検査の比率が高い都道府県では、 内申点の差が多少あっても、当日の学力検査で挽回できる可能性があります。
推薦入試における内申点の重要性
推薦入試では、一般入試よりも内申点が重視される傾向にあります。 学校によっては、内申点の基準を満たしていないと、 そもそも推薦入試の受験資格が得られない場合もあります。 また、推薦入試では、面接や作文、小論文などが課されることが多く、 内申点に加えて、これらの要素も総合的に評価されます。
高校入試の内申点におけるポイントまとめ
- 内申点は、高校受験の合否に大きく影響する要素の一つである。
- 内申点の重要性は、都道府県や学校、受験方式によって異なる。
- 内申点が高い方が有利。
- 志望校の入試制度をしっかりと確認し、自分に合った受験戦略を立てることが大切。
4. 内申点が低い場合の対策:諦める前にできること
内申点が低いと、志望校合格が難しいと感じるかもしれません。 しかし、諦めるのはまだ早いです。 内申点以外にも、高校受験の合否を左右する要素はたくさんあります。 ここでは、内申点が低い場合でも、合格を勝ち取るための具体的な対策を紹介します。
内申点を上げるための具体的な方法
内申点を上げるためには、以下の3つのポイントに重点的に取り組みましょう。
- 定期テストの点数アップ: 内申点は、定期テストの結果が大きく影響します。 まずは、定期テストで高得点を取ることを目標に、計画的な学習を進めましょう。 苦手な教科は早めに先生や友達に質問したり、塾や家庭教師の力を借りたりするのも効果的です。
- 授業態度や提出物の改善: 授業中に積極的に発言したり、質問したりするなど、 授業に積極的に参加する姿勢を見せることが大切です。 また、提出物は期限を守り、丁寧に仕上げるように心がけましょう。
- 先生とのコミュニケーション: 先生に積極的に質問したり、相談したりすることで、 学習意欲や課題への取り組み姿勢をアピールすることができます。 また、先生との信頼関係を築くことで、 より良い評価を得られる可能性もあります。
内申点以外の要素でアピールする方法
内申点以外にも、高校受験でアピールできる要素はたくさんあります。
- 実力テストや模試の活用: 実力テストや模試で高得点を取れば、 学力検査で高得点を取る可能性を示すことができます。 また、模試の結果は、志望校選びの参考にもなります。
- 面接や作文、小論文対策: 推薦入試や一部の私立高校の入試では、 面接や作文、小論文などが課される場合があります。 これらの対策をしっかり行い、自分の個性や強みをアピールしましょう。
- 課外活動やボランティア活動: 部活動や生徒会活動、ボランティア活動など、 学校外での活動も積極的にアピールしましょう。 これらの活動を通じて得られた経験やスキルは、 高校生活を送る上で役立つだけでなく、 面接などでも高く評価される可能性があります。
入試直前にできること
入試直前でも、できることはたくさんあります。
- 過去問を解く: 志望校の過去問を繰り返し解くことで、 出題傾向や時間配分を把握することができます。 また、自分の弱点を見つけ、 集中的に対策することができます。
- 体調管理: 体調を崩してしまうと、 せっかくの努力が水の泡になってしまいます。 十分な睡眠とバランスの取れた食事を心がけ、 万全の体調で試験に臨みましょう。
- メンタルケア: 不安や緊張は誰にでもあるものです。 しかし、過度な不安や緊張は、 パフォーマンスの低下につながります。 リラックスできる方法を見つけ、 心身ともに落ち着いて試験に臨みましょう。
内申点が低いからといって、諦める必要はありません。 できる限りの対策を講じ、最後まで諦めずに努力を続ければ、 きっと道は開けるはずです。
5. まとめ
この記事では、高校受験における内申点について、2024年度の最新情報を交えながら解説してきました。
内申点は、高校受験において重要な要素の一つですが、 その重要性は都道府県や学校、受験方式によって異なります。 学力検査との比率や、推薦入試における内申点の扱いなどをしっかりと把握し、 志望校に合わせた受験戦略を立てることが大切です。
内申点が低いからといって、諦める必要はありません。 内申点を上げるための具体的な対策や、内申点以外の要素でアピールする方法など、 できることはたくさんあります。 入試直前まで諦めずに努力を続け、 自分の力を最大限に発揮できるよう準備を進めましょう。
高校受験は、人生における一つの通過点に過ぎません。 しかし、その経験は、あなたの将来を大きく左右する可能性があります。 悔いのないよう、最後まで全力で取り組みましょう。 この記事が、あなたの高校受験を成功に導く一助となれば幸いです。
冒頭でも述べたように、ID学園高等学校の入試には学科試験がありません。中学校での内申点評価もありません。「中学校に通えず内申点が低い・評価がついていないからどの高校にも入れないのでは・・・」と不安に思われている方も安心してご入学いただけますのでお気軽にご相談ください。