バングラデシュとの関わりを通じた社会貢献活動が評価されました
ID学園高等学校の 起業・ビジネスコース に在籍する生徒たちが、「Prudential Emerging Visionaries ボランティア・スピリット・アワード」コミュニティ賞を受賞しました。この賞は、中高生が主体的に社会課題に取り組む活動を表彰するもので、今回第28回目を迎えます。生徒たちは、バングラデシュとの関わりをもったボランティア活動が高く評価されました。
活動の背景と発案のきっかけ
2年前から、バングラデシュにある姉妹校「Narayankul Dream Model School & College」の生徒や保護者と交流を続けてきた起業・ビジネスコースの生徒たち。現地の方々との交流の中で、月収の低さや教育機会の不足などの社会課題に触れる機会が増えました。
その経験をもとに、生徒たちは現地の伝統工芸品である 「ノクシカタ刺繍」 を日本で紹介し、「フェアトレード方式」で販売するというボランティア活動を発案。伝統文化の価値を広めながら、売り上げを全額現地に還元することで、経済的支援につなげることを目指しました。
フリーマーケットでの取り組み
活動の一環として、生徒たちはフリーマーケットに出展し、ノクシカタ刺繍製品を販売しました。売り上げは全額現地の方々に直接届けられ、この活動は支援の輪を広げるだけでなく、日本国内の多くの人々にバングラデシュ文化への興味と理解を深めるきっかけにもなりました。
起業・ビジネスコース保科さんのコメント
「Prudential Emerging Visionaries ボランティア・スピリット・アワード」の授賞式に代表で参加した起業・ビジネスコース2年保科さんにインタビューを行い、これまでの活動を振り返ってもらいました。
「この活動を通して、どのような成長ができたと感じますか?」
「私自身が一番成長できたと感じたのは、自分を含めたメンバーの得意分野を活かしながら活動に取り組めたことです。私はチームの中でオブザーバーとしての役割を担い、どの作業の優先順位が高いのかを整理し、その作業を得意な人に任せるように工夫しました。さらに、看板の制作や活動報告書の作成といった細かな作業も担当しました。この活動を通して、自分の得意なことを見つけ、得意なことを存分に活かして活動できたことが、私自身の成長につながったと感じています。」
「今後、どのようにこのプロジェクトを盛り上げていきたいですか?」
「この活動の輪をさらに広げていきたいと考えています。そのために、新たにブックカバーやティッシュケースなど、便利な小物を作りたいと思っています。ノクシカタという世界に一つだけの刺繍を、日常的に持ち歩ける商品にしていきたいと考えています。いろいろな種類を作成することで、さらに多くの人に興味を持っていただき、この活動の輪が広がるのではないかと期待しています。」
ID学園高等学校では、引き続き国際的な視点を持った社会貢献活動を推進していきます。今回の受賞を励みに、生徒たちは新たな活動に挑戦し続けます。この活動が、多くの人々にとってインスピレーションとなり、より良い未来を創る一歩となることを願っています。この度は、受賞おめでとうございます!
ボランティアスピリットアワード HP https://www.vspirit.jp/