本日は「国語総合」のスクーリングです。
国語の授業と聞いて、
「長文読解が大変」
「難しい漢字をたくさん覚えなきゃ」
などといった少し難しいイメージを持たれているそこの皆さま!
ご安心ください。ID学園の教務主任であり国語の専門である古宇田先生は、
そんなイメージを払拭してくれる楽しくためになる国語の授業を行っています。
今回のスクーリング授業の冒頭では、初日ということもあり生徒たちの緊張をほぐそうと、
まずは漢字を使ったゲームでアイスブレイクをしました。
「皆さん、“口”という漢字がありますよね、この漢字に、2画足して、他の漢字を作ってみましょう。何個思いくかな?」
「え?そんな切り口で漢字を考えたことがないです…(驚)」
と興味津々にゲームに取り組む生徒たち。
「石・・・田・・・四・・・古・・・うーん・・・・。」
頭を悩ませる生徒も、すらすらと書き出す生徒も多様です。
そして、先生と生徒の対決をしながら答え合わせです。
思いついた「口+2画の漢字」を先に出し尽くした方が負けなのですが、
なんとこの勝負先生より2名の生徒が多く思いつき、先生の負け><
「なるほど『加』という漢字ね!これは出てこなかったなぁ。天才!皆さんの勝ち!」
一同が2名の生徒に拍手を送り、教室内も盛り上がりました。
「漢字も見方を変えると結構面白いね」生徒がつぶやきます。
そうでしょう?と古宇田先生がニヤリ(…したかどうかは定かではありませんが…)
そんな古宇田先生が今回のスクーリングに用意した作品は、
村田沙耶香さんの「コンビニ人間」。2016年に芥川賞を受賞した現代文学です。
この「コンビニ人間」の主人公は、世間一般的にいうと「就職して、結婚して、子供を育てているのが“普通”とされている年齢」なのですが、本人はその道を選ばず、コンビニでのアルバイトに生きがいを感じ、その仕事を全うしている“普通“とは少し異なった人生を歩んでいます。本人は満足していても、周囲からはなかなか状況を理解してもらえず、「自分は社会から認められない、存在が異物なのでは?」と息苦しさを感じているといった設定です。
本日のスクーリングではその内容について描かれている箇所を読み進めながら、
普通とは何か?人生で大切なことは何か?ということについて考えてもらうきっかけを提供しました。
「なんで周囲に合わせなくてはいけないだろう?なぜ大多数に合わせなくてはいけないんだろう?などと、
社会に対し違和感を覚えることがあります。」
ある一人の生徒が意見を出しました。
他の生徒も自分の人生と重ね合わせながら真剣に作品を読み進め、思考を巡らせているようです。
あっという間の2時間が過ぎ、国語総合のスクーリングは終了。
楽しいだけでなく、自分の生き方についてしっかり自分の意見を育組むことができる、
ID学園特有の国語総合授業でした。