こんにちは!ブログ担当の坂口です。
ID学園のカリキュラム内でも、特に生徒が楽しみにしている理事長渡邉美樹先生による特別講座。
今日はその記念すべき第一回目です。
通学型コースの生徒はもちろん、フレックスコースの生徒もオンラインで全員参加。
新しく転入してきた生徒の中には理事長の話を初めて聞く生徒もおり、期待感あふれる中でのスタートです。
(※アクリル板の使用や消毒などコロナ対策を行った上で、一部マスクを外しております)
渡邉美樹理事長は、ワタミグループの創業者であり、外食事業、高齢者向け弁当宅配事業、有機農業、環境事業などを手がけるほか、開発途上国の支援や森林保全活動、岩手県陸前高田市では東日本大震災後の復興支援など、多岐にわたり幅広く活動されています。2年前までは参議院議員も務めており、話のスケールの大きさに生徒たちは驚きの様子でした。
理事長は自身が幼少期に母親を亡くし、同時期に父親の会社が清算、非常に大きな悲しみと貧しさを経験したことがあります。「あれ以上の悲しみはない」と理事長。当時は立ち直れないほどの状態だったといいますが、しかしあのつらい経験があったからこそ、今の自分がある。どんな出来事も必ず良い未来につながっていると考え、常にポジティブに捉えることが大切だと話してくれました。
「一人の人間の先祖を30代までさかのぼると、10億人のDNAを受け継いでいるということを知っていますか。10億人のうち1人でも違っていたら君たちは生まれて来なかったんだよ。つまり、君たちが今ここに存在していること自体が奇跡なんです。だから君たち一人ひとりが宝物だということを知って欲しいです。」
生徒の中には、普段明るく振る舞っていても、何かしら悩みや不安を抱えているのかもしれません。メモを書く手が止まり、じっと理事長を見つめる生徒もいます。理事長の言葉はそんな生徒たちに寄り添い、勇気と元気を与えてくれるものでした。
「幸せとは何か」また「人として、ID学園の生徒として大切にして欲しいことは何か」などと話は続きます。
「私は『あなたがいてくれて良かった』『あなたが生まれてきてくれて良かった』と言われるような生き方をしたい。それは名誉なんかのためではありません。みんなも『ありがとう』と言ってもらえるような人生を歩んで欲しいです。」
熱心に耳を傾ける生徒たち。姿勢は前のめりで、まなざしがどんどん輝いていくのが分かります。
いよいよ質疑応答の時間。生徒たちは、我こそはと挙手し、理事長も驚きの様子。
「今の学校教育の課題は何だとお考えですか?」
「理事長はどのようにスケジュールを管理し、夢を実現されてきたのですか?」
「私の夢は作家になることで、今も小説を書いています。理事長が本を執筆されるとき大切にされていることは何ですか?」
などなど、普段の授業ではそれほど発言数が多くない生徒も果敢に手を挙げて質問しました。
講話内容に、そして積極的に質問する友人たちに感化され、場がどんどん活性して行くのを感じます。
理事長に話を聞いて欲しくて、意見が聞きたくて、仕方がない-・・・ 生徒たちのそんな思いが伝わってきました。
「君たちが日頃から懸命に学んでいることがよく伝わりました。ID学園を設立して本当に良かったと思っています。」
と理事長。すべての質問に対し熱く回答しました。
講座終了後、遠くを見つめ何かじっくり考えている生徒もいます。
オンライン参加の生徒も、最後まで聞き入り熱心にメモをとっていました。
生徒の心にまかれた種がこれからどのように成長していくのか、とても楽しみです。