7月8日、本校の生徒22名がJICA地球ひろば(東京都・市ヶ谷)を訪問しました。今回のプログラムでは、JICAが行っている国際協力の取り組みや、世界が抱える課題について展示や映像、体験型コンテンツを通して学びました。
プログラムの最初には、JICA海外協力隊としてウガンダに派遣された元体育教師の方から、貴重な体験談を伺いました。ウガンダの男尊女卑の風習を実際に体験して「意見が食い違った時に否定するのではなく、一回立ち止まって相手の話を聞いてみることを学んだ」という言葉に、生徒たちは深くうなずきながら耳を傾けていました。


体験ゾーンでは、多文化共生社会企画展「知らない私に出会う If I Were You/If You Were Me」が開催されていました。その中でもSDGsの達成状況を色分けで示すダッシュボードに生徒たちは興味津々。ボードの前では男子生徒がそれぞれの考えや意見を交えていました
ちなみに日本の達成率は世界167ヶ国中何位だと思いますか?日本は先進国にもかかわらず18位であり(2024年時点)、17の目標のうち達成できているのはわずか1つ。まだまだ達成に程遠いものが5つもあることに、生徒たちは驚きを隠せない様子でした。


また、展示の中では世界のことわざに触れたり、民族楽器を鳴らしてみたり、さまざまな国の衣装を試着したりと、五感を使って楽しみながら学ぶ場面も多く見られました。生徒たちは異文化を肌で感じることで、世界との距離がぐっと縮まったようでした。

今回のプログラムは、生徒たちにとって単に知識を得るだけでなく、「自分も海外や国際協力に関わることができるかもしれない」と考えるきっかけになったのではないでしょうか。遠いと思っていた世界の出来事が、自分の学びや将来とつながっていることを実感し、グローバルな視点を持つことの大切さに気づくことができた一日でした。この経験を、今後の探究活動や進路選択に活かしていくことを期待しています。
