

通信制高校に行ったら、人生終わりって聞いたけど…



大学には、ちゃんと行けるんだろうか



この先の将来が、なんだかすごく心配…
そんなふうに思ってしまう人がいるのも、無理はありません。
通信制高校には、『普通じゃない』『逃げた人が行く場所』といったイメージを持っている人もいるでしょう。
だから周りの目が気になったり、進学や就職が不利になるんじゃないかと、不安になるのも当然です。
でも、実際には違います。
通信制高校が人生の終わりなんてことはありません。
通信制高校から進学や就職をしている人はたくさんいますし、選び方次第で可能性は大きく広がります。
この記事を読めば、『通信制=人生終わり』という誤解が解け、「ここからどう進むかで人生は変えられる」と思えるようになるはずです。
【この記事でわかること】
通信制高校は『人生終わり』じゃない!卒業後の進路データと学校選びの重要性
通信制高校のタイプ別特徴と、実際の大学進学実績
みんなが感じる通信制高校の4大不安を解消
これからの時代に求められる『社会人基礎力』と通信制高校で身につく3つの力
中高生が気になる通信制高校Q&A
【結論】人生は『どこでどう学ぶか』で大きく変わる
通信制高校に対する不安や迷いをもつ人は少なくありません。
ただ、はっきりいえるのは、『通信制が良いか悪いか』ではなく、『どんな学校を選ぶか』がその後の進路に大きく関わるということです。
『通信制=人生の終わり』ではありませんが、通信制高校を適当に選んでしまうと、確かに“進路の選択肢が狭まる”ことはあり得ます。
逆に、自分の目的に合った通信制高校を選べば、進学でも就職でも可能性がひらけます。
データで見る、通信制高校の「リアル」
まず、文部科学省が発表している最新のデータ(令和6年度)を見てみましょう。


このデータからわかる大事なポイントは2つです。
①専修学校への進学率が最も高いのは『通信制高校』
全日制:15.4%
定時制:18.7%
通信制:22.3%
特に資格取得や専門スキルを目指す人にとって、通信制高校はむしろ『進学に強い』選択肢になっています。
②大学進学率は全日制と差があるが、『行けない』わけではない
全日制:62.7%
定時制:17.8%
通信制:26.5%
この数字だけを見ると、「やっぱり通信制って進学に弱いの?」と思うかもしれません。
でも実際には、大学進学に力を入れている通信制高校もあり、そうした学校を選べば進学も十分に可能です。
通信制高校にもいろんなタイプがある
『通信制高校』といっても、その中身は実にさまざまです。
自宅でレポートを提出するだけの学校もあれば、登校日数が多くて全日制高校に近いスタイルの学校もあります。
さらに、『どんな勉強をしたいか』『どんな進路を目指すか』によって、向いているタイプの通信制高校は変わってきます。
たとえば、勉強に自信がない人、手に職をつけたい人、大学進学を目指す人では、選ぶべき学校も違ってくるでしょう。
ここでは、通信制高校の主なタイプを3つに分けて紹介します。
① 基礎学力重視型
授業の難易度はそこまで高くなく、学び直しに適しています。
勉強に苦手意識のある人、長期間の不登校経験がある人に向いています。
② 専門スキル習得型
『高校+専門学校』といったスタイルの学校もあります。
将来、専門職に就きたい、就職や資格取得を目指す人におすすめです。
③ 大学進学特化型
個別指導やオンライン学習、受験対策講座などが充実しているのが特徴。
自分のペースで勉強を進めながら、着実に大学進学を目指したい人に向いています。
このように、通信制高校にはいろんなスタイルがあり、『卒業できればOK』から『難関大合格を目指す』まで、目的によって選び方はまったく違います。
通信制高校の進学実績
通信制高校からの大学進学は『難しい』と思われがちですが、それは正確ではありません。
進学実績のある学校を選び、目的に合ったコースで学べば、通信制からでも大学合格は十分に目指せます。
ここでは、実際に進学実績を出している学校の一例として、ID学園高等学校のデータをご紹介します。
ID学園の進学実績(2025年度)
ID学園は通信制高校ですが、多様な進学先に合格者を輩出しています。
以下はその一部です。
【国公立大学】
信州大学(医学部)、筑波大学、横浜国立大学
【私立大学(難関・中堅)】
慶應義塾大学、国際基督教大学、明治大学、立教大学、法政大学、立命館大学、成城大学、武蔵大学、津田塾大学、東京女子大学など
【芸術・専門系】
昭和音楽大学、京都芸術大学、日本医療科学大学、東京造形大学、ヤマザキ動物看護大学など
詳しい進学実績はこちらをご覧ください。


このように、“通信制高校=進学できない”というのは、完全な誤解です。
ID学園のように、大学進学を目指すためのカリキュラムやサポート体制が整っている学校では、しっかり結果が出ています。
もちろん、すべての通信制高校がこうした進学実績を持っているわけではありません。
だからこそ、『どの学校を選ぶか』『どのコースを選ぶか』が何よりも大切なのです。
通信制高校への不安、その正体とは?
ここまで読んで、「通信制でも意外と大丈夫かも」と思っても、やっぱり不安は残りますよね。



頭ではわかっていても、心がついていかない…
そんな気持ち、よくわかります。
この章では、通信制高校を選ぼうとする人が感じやすい4つの不安について、実際にどんなことが起きやすいのか、それにどう向き合えばいいのかをまとめました。
周りから悪く思われるのでは?


「通信制って、楽をしてるんじゃないの?」
「逃げたって思われない?」
「普通の高校に行けなかったって、周りの人に思われそう」
通信制高校に対して、こんな不安を持つ人は多いです。
確かに、『通信制高校は普通じゃない』という偏ったイメージがあるのも事実です。
ですが、これは正しい情報を知らない人が抱いているイメージにすぎません。
今の通信制高校には、学び直し・専門スキル・大学進学など、さまざまな目的をもった生徒が通っています。
選ぶ理由も、勉強のスタイルも、多様になってきているのです。
誰が何を言おうと、『自分にとって必要な学びの場』を選ぶことに、後ろめたさを感じる必要はありません。
友だちができないのでは?


「毎日同じ教室に通うわけじゃないから、孤独になりそう」
「行事も少なそうだし、青春できないかも」
「話せる相手が見つからないんじゃ…」
通信制高校では、確かに『毎日同じ教室で過ごす』というスタイルが少ないと思われがちです。
でも最近は、全日制のように学校に通う“通学型”の通信制高校も増えています。
また、文化祭や体育祭、修学旅行といった行事、部活動やサークル活動、オンラインでの交流などを通じて、同じ目的を持つ仲間や気の合う人と出会える機会も用意されています。
年齢や地域、背景の違いを超えてつながる場があるのも、通信制ならではの特徴です。
『いつも同じ空間にいること』だけが、友情の条件ではありません。
関わり方が自由だからこそ、自分に合った距離感で人とつながれる―それも通信制高校の魅力のひとつです。
進学や就職は不利になるのでは?


「履歴書に『通信制』と書いたらどう思われるのかな」
「面接で理由を聞かれたらどう答えるべき?」
「学校推薦が少ないんじゃないか…」
こうした不安はとても多く聞かれます。
確かに、通信制では全日制と比べて推薦枠が少なかったり、学校主導の支援が控えめなこともあるのは事実です。
でも、実際には通信制でも進学・就職を果たしている人はたくさんいます。
前に紹介したように、大学や専門学校への進学実績が豊富な通信制高校もあります。
面接でも、『なぜ通信制を選んだのか』『その中でどんなことを頑張ったのか』をしっかり説明できれば、マイナスにはなりません。
むしろ、『自分で進路を選び取った』という姿勢が評価されるケースもあります。
進学や就職に関しては、『通信制かどうか』よりも『何を学び、どう行動したか』の方がはるかに大切です。
一人で続けられないのでは?


「自分で学習計画を立てて進めるなんて無理そう」
「レポートの提出をつい先延ばしにしてしまいそう」
「モチベーションが続かないかも…」
通信制高校は、時間割や学習ペースをある程度自分で調整できますが、自己管理力も求められる環境です。
これは『楽』ではなく、『自由と責任がセットになっている』ということ。
だからこそ、多くの通信制高校では、生徒が目的意識を持って頑張れるようなサポート体制を整えています。
担任やチューターによる個別フォロー
オンラインでの質問対応
学習計画の作成支援
定期的な面談
「自分ひとりで頑張らないといけない!」という思い込みを手放し、支えてくれる環境がある学校を選ぶことが継続の鍵になります。
これからの時代に役立つ、”本当に必要な力”って?



でも、通信制で身につく力って、社会で通用するの?
そんな疑問を持つ人もいるでしょう。
実は、通信制高校で育つ力は、これからの時代に必要とされるものなのです。
自由な環境で、自分で考え、動き、人と関わる。
そうした経験の中で育つ力こそが、変化の激しい社会の中で『生きていく力』につながっていきます。
社会が求める人物像の変化
少し前までは、こんな力が大切とされてきました。
言われたことを正確にこなす
みんなと同じように行動する
決められた時間に、決められた場所にいる
つまり、『決められたルールに従って、間違えずに動けること』が求められる社会でした。
しかし、今は状況が大きく変わっています。
例えば、経済産業省が提唱する『社会人基礎力』という考え方があり、社会に出て働くうえで必要な基礎的な力を、次の3つに分けて示しています。
これらは、どんな職業に就くにしても、どんな進路を選んでも欠かせない力です。
そしてこの力は、実は通信制高校の学びの中で身についていくものでもあります。
通信制高校で伸ばせる3つの力
① 自己管理能力(=前に踏み出す力)
これは『自分でやることを決めて、続ける力』です。
通信制高校では、「今日はどの教科を進めよう」「いつまでにレポートを出そう」など、自分でスケジュールを立て、学習を進める必要があります。
先生に言われる前に、自分で考えて動く必要があるので、最初はどう進めていいかわからないかもしれません。
でも、慣れてくると「今日はここまでやろう」「明日はこの教科をやろう」などと、計画的に動けるようになっていきます。
その結果、『自分から動く力』や『やると決めたことを続ける力』が身につきます。
この力は、将来社会に出たときに―
仕事で締め切りを守ったり、自分のやるべきことをきちんと整理して進めたりする場面で
→ 自分から動いて責任をもってやり遂げる姿勢につながる
② 課題解決能力(=考え抜く力)
これは『わからないことに向き合って、自分で答えを探す力』です。
通信制高校では、先生がすぐそばにいて何でも教えてくれるわけではありません。
だからこそ、「どうやって調べよう」「誰に聞けばいいかな?」と、自分で考える力が育ちます。
たとえば、難しい問題に出会ったときに
ネットや参考書で調べてみる
担任の先生にメールで相談してみる
学校のサポートを活用してみる
といった工夫を繰り返すうちに、『困ったときの乗り越え方』を自然と身につけていきます。
この力は、将来社会に出たときに―
仕事でうまくいかない場面で自分なりに原因を探したり、誰に相談すればいいかを考えて解決しようとする
→ すぐにあきらめずに工夫する姿勢につながる
③ コミュニケーション能力(=チームで働く力)
これは『いろいろな人とうまくやっていく力』です。
通信制高校には、いろんな考え方や生き方をしている人が集まっています。
年齢も違えば、通う理由もバラバラです。
さまざまな行事やグループでの取り組みを通じて、お互いに協力したり、意見を出し合ったりする経験も少なくありません。
だからこそ、相手の立場を考えたり、自分の考えをわかりやすく伝えたりする力が自然と身についていきます。
この力は、将来社会に出たときに―
職場でチームの人と連携したり、考えの違う相手と協力して仕事を進めたりする場面で
→ 人とうまく関わりながら前に進む姿勢につながる
このように、通信制高校ならではの環境が、社会で必要とされる力を育てる土台になっています。
学校の種類より、『どう学ぶか』が大事



通信制高校は「集団行動が少ないから社会で必要な力が育たない」って本当なの?
実は『集団にいる=社会で必要な力が身につく』わけではありません。
例えば、全日制の高校に通っていても、授業や行事にただ静かに参加しているだけでは、『自分の意見を伝える力』や『人と協力する力』が育たないこともあります。
大切なのは、どんな人と、どう関わるか。
そして、その経験を自分なりに振り返って、学びとして積み重ねられるかどうかです。
これは全日制でも通信制でも変わりません。
逆にいえば、通信制でも、仲間と関わる機会があり、自分の行動を振り返る仕組みがあれば、社会で必要な力は十分に育ちます。
大事なのは
『どの種類の学校か』ではなく、『その学校で、どんな経験を通じて社会で必要な力を身につけられるか』
通信制高校 よくある質問Q&A
- 大学に行けますか?
-
もちろん行けます。
通信制高校から大学進学をしている生徒は年々増えています。
特に『大学進学に力を入れている学校』や『受験コースがある通信制高校』を選べば、受験対策や個別指導、推薦枠のサポートなども受けられます。詳しくはこちら|通信制高校の進学実績
- 友だちはできますか?
-
できます。
通信制高校には、登校スタイルの違うコースがいくつかあります。たとえば、週5日通う通学型コースもあり、全日制と同じように毎日教室で顔を合わせるスタイルも選べます。
毎日通うコースでなくても、友だちができる機会は十分にあります。
スクーリングや行事、オンライン授業、グループワークなどを通じて、自分のペースで通う人同士でも、自然とつながりが生まれます。むしろ、『毎日会うわけではないからこそ、無理なく人間関係を築ける』『気が合う人と、ちょうどいい距離で関われる』といった、通信制ならではのよさを感じている人もいます。
詳しくはこちら|友だちができないのでは?
- いじめや人間関係が心配です…
-
通信制高校は、生徒の年齢・背景・目的がバラバラなので、お互いに干渉しすぎない空気感があります。
さらに、通学型でも少人数制が基本なので、担任やスタッフが生徒の変化に気づきやすいのが特徴です。
多くの学校では、カウンセラーによる相談体制も整っていて、人との距離感に悩んできた人でも安心して通えるような配慮がされています。 - 勉強が苦手でも大丈夫ですか?
-
大丈夫です。
通信制高校には、基礎から学び直せるカリキュラムがある学校も多く、「中学内容からもう一度やり直したい」「自分のペースで勉強したい」という人に合ったサポートが用意されています。無理に進めず、自分に合ったスピードで学べるのが通信制の強みです。
- 校則は厳しい?私服でも通えますか?
-
通信制高校の多くは校則が比較的ゆるやかで、私服OKの学校が多いです。
服装や髪型なども、個性を尊重する方針の学校が増えています。
ただし、学校によっては制服を選べるコースや、場に合った服装やふるまいを意識するように指導される場合もあるので、事前に確認しておくと安心です - 部活や行事はありますか?
-
あります。
文化祭・体育祭・遠足・合宿・ハロウィン・クリスマス会など、行事やイベントに力を入れている通信制高校も多くあります。
また、軽音部・ダンス部・eスポーツ部など、趣味に特化した部活を設けている学校も少なくありません。 - 親をどう説得すればいいですか?
-
まず、なぜ通信制を選びたいのか、自分の気持ちを整理しましょう。
そして、実際の卒業後の進路や進学実績、学校のサポート体制などを具体的に見せながら話すことで、納得してもらえるケースは多くあります。
多くの学校では保護者向けの説明会も開催しているので、一緒に参加してみるのも良いでしょう。
保護者の方も学校の雰囲気や先生の姿勢を直接知ることができ、理解が深まりやすいです。
まとめ|『人生終わり』ではなく『ここから始まる』
「通信制高校に行ったら、人生終わりじゃないか」
そんな不安を抱えてこの記事を読んだ人も多いのではないでしょうか。
でも、最後まで読んでくれたあなたには、もう伝わっていますよね。
通信制高校は『逃げ』でも『終わり』でもなく『自分の進み方を見つける場所』です。
だからこそ、『どこに通うか』ではなく、『どんな学び方をしたいか』を基準に進路を選んでみてください。
目標を持って進めば、通信制高校はあなたの可能性を広げる場所になるはずです。
最後に、「通信制高校は人生の終わりなのか?」という不安に対して、あなたに本当に伝えたかったことをまとめました。
①通信制高校の専修学校進学率は、全日制より高い
②大学進学も、学校・コース選びで十分可能
③通信制で身につく『自己管理能力』『課題解決能力』『コミュニケーション能力』は、これからの社会で求められる力そのもの
④多様な背景を持つ仲間との出会いは、通信制ならではの財産
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