

最近、友達と一緒にいるのがしんどいな…



学校に行くと何だか疲れてしまう



本当は一人でいるほうがラクなんだよね…
こんな気持ちになること、ありませんか?
周りのみんなが楽しそうに見えると、「自分だけおかしいのかな」と不安になってしまいますよね。
でも、そんなふうに思うのは特別なことではありません。
実は、同じように感じている中高生はたくさんいます。
ただ表に出していないだけで、心の中では「友達付き合いがしんどいな」と思っていたりするのです。
人との関わりに疲れてしまうのは、心が「ちょっと休みたい」と教えてくれているサインかもしれません。
この記事では、「人と関わりたくない」と感じるときの理由や対処法を紹介します。
読み進めながら、あなた自身に合った“心地よい距離感”を少しずつ見つけていきましょう。
【この記事でわかること】
「人と関わりたくない」気持ちが特別でない理由
共感できる“あるある”なシーン
背景にある5つの原因
今日からできる小さな工夫
自分に合った人との距離感を見つけるヒント
「人と関わりたくない」気持ちはおかしくない



友達と遊ぶより、家で一人でいたい



DMの返信を考えるだけで疲れちゃう
こんなふうに感じるとき



もしかして冷たい人間なのかな?



自分は友達づきあいが下手なんだ
と悩んでしまうかもしれません。
でも、その気持ちはおかしくありません。
人はだれでも、環境の変化や人間関係のストレスで心が疲れてしまうことがありますよね。


特に中高生の時期は、思春期ならではの心のゆらぎも重なりやすく、「一人でいたい」「人と関わるのがつらい」と感じるのは自然な心の反応です。
実際に、高校生新聞の調査によると、高校生の約7割が「一人でいることに抵抗がない」と答えています。
(高校生新聞オンライン『人間関係に疲れ気味?「ひとりでいても抵抗ない」高校生が7割「いざこざが面倒』)
つまり、一人で過ごすことを自然に選んでいる人は、意外と多いのです。
「人と関わりたくない」と感じるのは、性格が弱いからでも、協調性がないからでもありません。
それは、あなたの心が「今はちょっと充電が必要だよ」と教えてくれている大切なSOSサインです。
テスト勉強で疲れたとき、部活でヘトヘトになったとき、体は「休みたい」と訴えますよね。
同じように、人間関係でも心が疲れることがあります。
特に中高生の時期は、心も体も大きく変化する時期。
友達関係も複雑になって、SNSでも常につながっている状態なので、疲れて当然です。
だから、「一人になりたい」と思うことは、むしろ自分の心の声をちゃんと聞けている証拠。
自分を責める必要は、まったくありません。
【セルフチェック】「人と関わりたくない」と感じる瞬間は?
では、あなたが「人と関わりたくない」と感じるのは、どんなときでしょうか?
次のような場面で、自分に当てはまるものがないかチェックしてみてください。
学校にいると、家に帰る頃にはドッと疲れている
大人数で話すより、一人か二人で静かに話すほうが好き
休み時間は一人で過ごしたい
SNSでどう返信すればいいか考えすぎてしまう
楽しそうなグループを見ても「混ざりたい」より「大変そう」と感じる
文化祭や体育祭など、みんなで盛り上がるイベントが少し苦手
どうでしたか?
当てはまるものがいくつかあったでしょうか。
「やっぱり自分は人と関わるのが苦手なのかな…」と不安になるかもしれません。
でも「人と関わりたくない」という気持ちは、心が疲れてきたときに自然とあらわれる、ごく普通の反応です。
次の章では、そうした気持ちが出やすい場面を具体的に見ていきましょう。
こんな時つらくない?人と関わりたくないと感じる3つの場面
「人と関わりたくない」と感じるとき、その気持ちがハッキリ言葉にならず、ただモヤモヤしているように思えることはありませんか?


そんなときは、『どんな場面でそう感じやすいのか』を少し具体的にしてみると、気持ちを整理しやすくなります。
整理できると、「自分はこういうときにしんどくなるんだ」と気づけて、対策も考えやすくなります。
ここからは、あなたが感じやすい『しんどさの場面』を一緒に整理していきましょう。
学校生活や友人関係、家での時間など、代表的な3つの場面に分けて見ていきます。
場面① 学校生活
学校生活では、人と関わる時間がたくさんありますよね。
その中でも「しんどいな」と感じやすいのは、こんな場面ではないでしょうか。
グループワークやペア学習



はい、じゃあ好きな人同士でペアを作って



えっ、誰と組もう…
声をかけてもらえなかったらどうしよう
一人余ったら恥ずかしい…
やっとペアができても、今度は「何か意見を言わなきゃ」というプレッシャー。
相手が積極的だと置いていかれそうで焦るし、静かだと自分が頑張らなきゃと疲れる。
どっちにしても、しんどいんですよね。
休み時間や昼食の時間
チャイムが鳴ると教室が急ににぎやかに。



一人でいたら寂しいやつって思われるかな
でも無理に誰かといるのも疲れる
スマホ見てるふりでやり過ごそうかな…
お弁当を食べるときも、誰と食べるか、どこで食べるか、会話が途切れたらどうしようか…
考えることが多すぎて、全然休憩にならないこともありますよね。
クラス替えや新学期



新しいクラス、どんな人がいるんだろう
期待もするけれど、不安の方が大きいこともあるのではないでしょうか。
クラスが替わると、せっかく慣れた関係がリセットされて、また一から人間関係を作り直さないといけない…。
自己紹介、席決め、グループ作りなど、最初の1か月は特に気を使って、家に帰るころにはヘトヘトになってしまいますよね。


学校は毎日過ごす場所だからこそ、人と関わる時間が重なると心のエネルギーを消耗しやすくなります。
だから「人と関わりたくない」と感じるのは、ごく自然なことなのです。
場面② 友人関係・SNS
友達との関係やSNSも、「人と関わりたくない」と感じやすい場面のひとつです。
便利で楽しいはずのツールが、逆にプレッシャーになる…そんなこと、ありませんか?
SNSの通知


ピコン、ピコン、ピコン…
スマホを見ると、SNSの通知が30件もたまっている。
「え、何の話?全部読まなきゃダメ?」
「既読つけたら、何かコメントしないといけない?」
「でも、今は返信を考える元気がない…」
既読スルーは印象が悪いかも。でも、適当な返信もできない。
スタンプひとつ選ぶだけでも気を使ってしまって、結局スマホを閉じる。
けれど未読の数字を見るたびに、また罪悪感が押し寄せてくる…
SNSのストーリーやタイムライン


友達のSNSを見ると、みんなでカフェに行った写真。
「え、自分誘われてない…」と気づいた瞬間の胸のざわつき。
タイムラインには「最高の友達と最高の時間!」なんてキラキラした投稿が並んでいる。
家で一人でいる自分が、どんどんダメな人間に思えてくる。
でも同時に「自分も何か投稿しなきゃ」というプレッシャーに追われて、SNSを開くことすらしんどくなる…
直接会っているときの会話


「昨日のドラマ見た?」
「見てない」
「え〜、絶対見たほうがいいよ!」興味はないけれど、笑顔で「今度見てみる!」と答える自分。
友達の恋バナを聞いているときも「へ〜!」「まじで!?」と相づちを打ちながら、心の中では「正直、どうでもいいな…」と思っている。
でも、それを口にすることはできない。
気づけば、ずっと聞き役で、自分が何を話したいのかもわからなくなっている…
SNSや友人関係には『すぐに返事をする』『空気を読んで合わせる』といった、目に見えないルールがたくさんあります。
常にそのルールに気を配っていると、気づかないうちに心のバッテリーが減ってしまいますよね。



だから頑張るエネルギーがなくなって、ふとした瞬間に「人と関わりたくない」と感じるのです
場面③ 家
家の中でも、「人と関わりたくない」と感じてしまうことはありませんか?
本来なら安心できる場所のはずなのに、かえって心が休まらないときもあるのではないでしょうか。
親からの質問攻め


「今日は誰と遊んだの?」
「友達できた?」
「なんで部活入らないの?」
「休みの日くらい友達と出かけたら?」親が心配して言ってくれているのはわかる。
でも「一人でいたい」なんて言えないし、「友達といるのが疲れる」と口にしたら、「そんなんじゃ社会に出てから困る」と言われそうで怖い。
だから、適当に「うん、大丈夫」と答えて部屋にこもる。
けれど部屋にいても「ずっと部屋にいないで」と声をかけられてしまう。
じゃあ、どこにいればいいんだろう…
プライベートな時間がない


リビングでスマホを見ていると、後ろから声が飛んでくる。
「何見てるの?」イヤホンをして音楽を聴いていたら、「家族なのに壁作らないでよ」そんなふうに言われるたびに、なんだか落ち着かなくなる。
学校でも家でも、完全に一人になれる時間と場所がない。
少しでいいから、一人になりたいだけなのに…
振り返ってみると、家の中でも意外と気を使ったり、疲れてしまう瞬間がありますよね。
そうした場面を知っておくだけで、自分のしんどさを整理しやすくなります。
なぜ?「人と関わりたくない」と思ってしまう5つの理由
ここまで、学校・友人関係・家での『しんどさの場面』を整理してきました。
「そうそう、まさに自分のことだ」と感じた人もいるかもしれません。
では、なぜ「人と関わりたくない」と思ってしまうのでしょうか。



どうして自分は、こんなに人と関わるのがしんどいんだろう?



みんなは普通にできてるのに、なんで自分だけ…
そんなふうに悩んでしまいますよね。
でも、その気持ちの背景を少しずつ言葉にしていくと、モヤモヤが整理されて「そうか、自分はこういう理由でしんどかったんだ」と納得できることもあります。
ここからは、「人と関わりたくない」と感じる代表的な理由を5つ紹介します。
自分の気持ちに重なる部分があるか、確かめながら読んでみてくださいね。
理由① 自分のペースを大切にしたい『内向的』な性格
人と関わりたくないと感じる大きな理由のひとつに、『内向的な性格』があります。


『内向的』という言葉は『暗い』『消極的』と誤解されやすいですが、本当はそうではありません。
人には大きく分けて二つのタイプがあります。
外で友達と過ごしたり、人とにぎやかに話したりすることで元気になれる『外向的』な人。
一人で静かに過ごしたり、自分の世界に集中することで心が充電される『内向的』な人。
内向的な人は、心の充電器を自分の中に持っているタイプです。
クラスの輪の中では疲れるけど、家で好きな音楽を聴くと落ち着く
みんなと出かけるより、一人で散歩する方が心がリフレッシュできる
人前で発言するのは苦手だけど、じっくり考えるのは得意
外向的と内向的は『どちらが良い悪い』ではなく、充電方法が違うだけ。
外向的な人は人と関わることで元気をもらえるけれど、内向的な人は人と関わる時間が長すぎるとエネルギーを消耗してしまうのです。
だから、「人と関わりたくない」と感じることがあるのも自然なことなのです。
理由② 刺激に敏感で、疲れやすい特徴


「人と関わりたくない」と感じる背景には、刺激に敏感な特徴がある場合もあります。
最近では『HSP(とても敏感な人)・HSC(とても敏感な子ども)』という言葉で説明されることもありますが、これは病気ではなく、もともとの感じ方のちがいなんです。
友達のちょっとした表情や声のトーンにすぐ気づいてしまう
周りの人の気持ちを考えすぎて、自分がどうしたらいいか迷ってしまう
教室のざわざわや小さな物音でも疲れてしまう
人と過ごしたあとは、一人の時間で『充電』しないと元気が出ない
こうした特徴を持つ人は、5人に1人くらいの割合だと言われています。
クラスに30人いれば、6〜7人は同じように感じている計算になり、決してめずらしいことではありません。
敏感だからこそ、人の気持ちにやさしく気づける一面もあります。
でもその分、エネルギーを消耗しやすく、「人と関わりたくない」と感じやすいのです。
理由③ 過去の人間関係での『いやな経験』


「人と関わりたくない」と思ってしまうのは、過去のいやな経験が影響していることもあります。
人間関係で傷ついた記憶は、なかなか消えないものですよね。
たとえば
信じていた友達に、陰で悪口を言われていた
SNSのグループで、既読スルーが続いた
勇気を出して話しかけたのに、笑われた
「一緒にいてもつまらない」と言われた
仲良しだと思っていたグループから、いつの間にか外されていた
大人から見れば「そんなことで?」と思われるかもしれません。
でもあなたにとっては、心にグサッと刺さる出来事。
その痛みは、簡単には消えないものです。
そして、一度つらい経験をすると、心は自然に『防御モード』に入ります。
「また傷つくくらいなら、最初から距離を置いたほうがいい」―そんなふうに思ってしまうのは、弱さではなく、自分を守ろうとする心の働きと言えます
だから過去の経験から人との関わりを避けてしまうのは、決しておかしなことではないのです。
理由④ 自分に自信がなくて、人と話すのが怖い



こんなことを言ったら変に思われるかな…
自分なんかが話しかけても迷惑じゃないかな…
どうせ自分なんて、いてもいなくても同じ…
心の中で、こんな声が聞こえてくることはありませんか?
こうした気持ちの背景には、劣等感が関係していることもあります。


自分に自信がないと、人と関わるたびに、頭の中で『ダメ出し会議』が始まってしまいがちです。
話す前:「何を話せばいいんだろう」「つまらないと思われたらどうしよう」
話している最中:「今の言い方、変じゃなかったかな」「笑い方、不自然じゃなかったかな」
話した後:「どうしてあんなこと言っちゃったんだろう」「きっと嫌われたに違いない」
こんなふうに考え続けると、人と話すのが怖くなってしまうことがあります。


友達の輪に入りたい気持ちはあるのに、「自分が入ったら空気が悪くなるかも」と思って足が止まる。
SNSでメッセージを送りたいのに、「つまらないと思われるかも」と考えて書いては消して…結局送れない。



人と関わることが、まるで『自分のダメな部分を見つけられるテスト』のように感じてしまうのです
そうなると、「一人でいた方が楽」と思うのは当然のことですよね。
理由⑤ 心や体がちょっと疲れている
「人と関わりたくない」と感じるとき、実は心や体が少し疲れているだけ、ということもあります。



最近、何をしても楽しくない
朝起きるのがつらい
いつもなら気にならないことにもイライラしてしまう
そんなときは、心と体のバッテリーが残りわずかになっているのかもしれません。
中高生の毎日は、エネルギーを消耗する出来事がとても多いです。
朝早く起きて学校へ行き、授業を6時間受けて、部活や塾に行って、家に帰れば山のような宿題。
その合間にSNSのチェックも欠かせない。
「それが普通でしょ?」と言われても、普通だからといって楽なわけではありませんよね。
スマホだって、アプリをいくつも開けばバッテリーがすぐ減ってしまいます。
充電せずに使い続けたら、最後は電源が落ちてしまいます。
心や体も同じです。
学校で気を使って(バッテリー20%消費)
→ 部活で体力使って(30%消費)
→SNSで気疲れして(20%消費)
→勉強で頭フル回転(20%消費)
→気づいたら残り10%…
これでは人と関わる余裕なんてありません。



だから「人と関わりたくない」と思うのは、エネルギーがなくなっているサインでもあります
【今日からできる】人と関わりたくないときの対処法
ここまで、「人と関わりたくない」と感じる理由を整理してきました。
心の充電の仕方が人によって違ったり、過去の経験が影響していたり―どれも、自然な気持ちの動きでしたよね。
でも、理由はわかったけれど



じゃあ、どうすればいいの?
ずっとしんどいままなの?
と不安を感じている人もいるかもしれません。
人間関係には、完璧や100点、正解はありません。
大事なのは、自分に合った関わり方を見つけていくこと。



人との関わりを無理に好きになる必要はありません
しんどさはすぐに消えるものではありませんが、少しだけ見方や行動を変えてみれば、前よりも過ごしやすくなることがあります。
ここからは、今日から試せる小さな工夫を紹介します。
全部やらなくて大丈夫。
「これならできそう」と思えるものを、自分のペースで取り入れてみてくださいね。
「関わりたくない」を別の言葉に言い換えてみる



人と関わりたくない自分はダメだ
こんなふうに、「人と関わりたくない」と思ったとき、つい「自分ってダメだな」と一緒に考えてしまうことはありませんか?
でも、その気持ちをちょっと別の言葉に置きかえるだけで、心が少しラクになることがあります。
心理学ではこれを『リフレーミング』と呼びます。
リフレーミングとは「物事を、前提となる枠組みを変えてみることによって、違った意味を見出すこと」とされています。
(青木みのり「リフレーミング:視点を変えてみてみよう➀」日本女子大学 心理学科コラム)
たとえば、次のように言い換えてみることができます。
人と関わりたくない
→ 一人の時間を大切にできる / 自分のペースで充電している
会話が苦手
→ 人の話をじっくり聞くのが得意 / 聞き上手
友達が少ない
→ 本当に信頼できる人と深く付き合える
周りの目が気になる
→ 相手の気持ちを考えられる優しさがある / 空気が読める
すぐに行動できない
→ 物事を慎重に、じっくり考えられる
「言葉を変えるだけで、ちょっと気持ちが変わるかも」と思えたら、それだけで十分です。
でも



そんな簡単に考え方なんて変えられないよ…
と思った人もいるのではないでしょうか。
特に心がすごく疲れているときは、ポジティブに考えようとするだけで、かえってしんどくなってしまいますよね。
そんなときは、考え方を無理に変えなくても大丈夫。
まずは『気持ち』を少し切り替えることから始めてみてください。
好きな音楽を聴く
温かい飲み物を飲む
5分だけ散歩する
ペットや推しの写真をながめる
こんな小さなことでも、気持ちは少し軽くなります。
『今すぐできる気分転換』をもっと知りたい人は、こちらも参考にしてみてください。


また、「もっといろいろな言い換えの例を知りたい」と思った人は、こちらのサイトをチェックしてくださいね。
厚生労働省 北海道労働局「こうして言い換えよう!リフレーミング」
学校で「一人の時間」を上手に確保する



学校にいる間、ずっと誰かと一緒にいなきゃいけないのがつらい



休み時間くらい、一人でホッとしたい
そう思ったこと、ありませんか?
でも実際は「一人でいると友達いないって思われそう…」と不安で、無理して誰かと一緒に過ごしてしまう。
そんな悪循環に陥ってしまう人もいるのではないでしょうか。
実は学校の中にも、『堂々と一人でいられる時間や場所』が意外とあるんです。



あなたにとって安心できる“セーフティゾーン(避難場所)”をいくつか見つけておきましょう
一人でいても自然に見える場所
図書室:一人で過ごしても全然不自然じゃない最強の場所。本を読んでいても、ただぼーっとしていてもOK。司書の先生もそっとしてくれることが多いです。
保健室:「ちょっと疲れてて」と言えば、心のしんどさにも気づいてくれる先生がいます。ベッドで横になるだけでも気持ちがラクになります。
廊下のベンチや階段の踊り場:人通りが少なくて穴場。スマホを見たり、勉強をしていれば、自然に一人時間を過ごせます。
特別教室の前(音楽室や美術室など):休み時間は人が少ないことが多く、ちょっとした『自分だけの場所』になりやすいです。
『一人でいる理由』をつくろう
ただ何もせずに一人でいると、周りの目が気になってしまうことも。
そんなときは、ちょっとした理由を用意しておくと安心です。
イヤホンで音楽を聴く→「リスニング練習してる」
本や漫画を読む→「図書室で借りた本、返却日が近いから」
宿題や勉強をする→「次の授業の予習中」
スマホで調べ物をする→「部活で必要な必要を探してる」
絵を描く・字を練習する→「提出物の下書きしてる」
これなら「何してるの?」と聞かれても、サラッと答えられるので堂々と過ごせます。
時間を分けてみるのもアリ
一日ずっと一人でいると、それはそれで不安になることも。
だからこんなふうに『時間を区切る』のもおすすめです。
【朝の休み時間】→友達と軽く話す
【昼休み】→前半は一人、後半はみんなと一緒
【放課後】→「今日は用事ある」と言ってさっと帰る
『今日は一人の時間デー』『今日はちょっと頑張る日』のように、自分の中で決めておくと気持ちがラクになります。
先生を味方につける
もし勇気が出そうなら、信頼できる先生に「最近ちょっと疲れてて、休み時間は一人で過ごしたいんです」と伝えてみるのも一つの方法です。



担任じゃなくても、話しやすい先生でOKです
意外と理解してくれて、そっと見守ってくれたり、いい場所を教えてくれたりするかもしれません。
SNSの通知をオフにして『心』を休ませる



SNSの通知が50件超えてる…
DM、返さなきゃ…



グループの会話、全部読まないとついていけない…
スマホを開くたびに、ため息が出てしまう―そんな経験はありませんか?
SNSは便利ですが、実は24時間365日『誰かとつながっている』状態。
まるで24時間営業のコンビニで働いてるみたいなものですよね。
休むヒマがなくて、心も体もヘトヘトになってしまいます。
「でも、返信しないと既読スルーって思われる」
「通知切ったら、大事な連絡を見逃しそう」
その気持ちもすごくわかります。
でも、実際に思い返してみると「絶対にすぐ返さなきゃ!」という大事な通知は、そんなに多くないはず。



ほとんどは、ちょっと後から返しても大丈夫なものだったりします
まずは『お試し』から始めてみよう
いきなり全部の通知を切るのは勇気がいるもの。
だから、こんな小さな一歩から試してみてください。
寝る前の1時間だけオフ
「22時〜23時はスマホ見ない」と決めてみる。朝まとめて返しても、意外と誰も怒っていません。
特定のグループだけミュート
クラスや部活など全部に即レスするのはムリ。「このグループは1日1回だけ見る」と決めて通知をオフにしちゃいましょう。
休日の午前中はSNS断ち:土日の朝くらい、自分の時間を大事に。昼からチェックすれば十分間に合います。
『デジタル・デトックス』を試す
少し大げさに聞こえますが、簡単に言うと『スマホ休憩時間』を作ることです。
たとえば
食事中はスマホを見ない
お風呂に持ち込まない
勉強中は別の部屋に置く
寝るときは手の届かない場所に置く
週末の数時間だけ機内モードにする
これだけでも、心がスッと軽くなります。
返信をラクにする『魔法の言葉』
どうしても返事をしなきゃいけないときは、こんな言葉を使ってみるのもアリです。
「ごめん、今見た!」
「通知多すぎて埋もれてた〜」
「最近スマホ時間減らしてて」
「勉強(部活/バイト)で疲れて寝落ちしてた」
「充電切れてた」
通知オフは『自分を守る』スキル


SNSの通知を管理するのは、あなたの時間とエネルギーを守るための大切なスキル。
それは『冷たい』のではなく、『自分を大事にできる賢い選択』です。
SNSにふり回されるのではなく、『自分のタイミングで使う』スタンスを持つことが、心を休ませる第一歩になります。
無理なく『お試し』から始めてみてくださいね。
「いやだな」と思う誘いを断る練習をする



今度の休み、みんなで遊ぼう!



え、あ、うん…
本当は行きたくないのに、つい「うん」と言ってしまい、家に帰ってから「なんでOKしちゃったんだろう」と後悔する…
こんな経験、ありませんか?
断りたいけど断れない理由、よくわかります。
「断ったら嫌われるかも」
「ノリ悪いって思われそう」
「次から誘ってもらえなくなるかも」
こう思ったりしますよね。
でも、実は断ることは『NO』ではなく、『今は違う』というサイン。


『誘いを断る』=『あなたが嫌い』ではありません。
『今は一人でいたい』=『ずっと一人でいたい』でもありません。
ただ、「今日は充電が必要」「今はそういう気分じゃない」というだけ。
それを伝えるのは、相手を突き放すことではなく、自分を大切にする立派なスキルです。
最初は小さな断りから練習しよう
いきなり誘いを断るのは難しいので、段階を踏んで練習してみましょう。
「今はちょっと…30分後ならいいよ」
「今日は無理だけど、明日なら」
「最初の1時間だけなら行ける」
「カラオケは苦手だから、ご飯だけ一緒していい?」
「ごめん、今日は用事があって」
「ちょっと体調よくなくて」
「今日は一人でゆっくりしたい気分なんだ」
「最近疲れてるから、家で休みたいんだよね」
使える『やんわり断るフレーズ』集
場面ごとに、自然に使えるフレーズも覚えておくと安心です。
急な誘いのとき
「えー、急すぎ!今日は無理〜」「もっと早く言ってよ〜予定入れちゃった」
お金がかかるとき
「今月ピンチで…」「お小遣い使いすぎて親に怒られてる」
苦手な場所のとき
「そこ前に行ったけど合わなかった」「人多いとこ苦手なんだ」
断った後のフォローが大切
断りっぱなしだと気まずくなることも。
そんなときは、ひとこと添えるだけで印象が変わります。
「今日は無理だけど、今度は行きたい!」
「楽しんできてね!写真見せて〜」
「みんなによろしく言っといて」
「また誘って!」(本当に誘ってほしいときだけでOK)
本当の友達なら理解してくれる
「今日はパス」って言ったときに、「なんで?」「付き合い悪い」と返す人もいますよね。
でも本当の友達なら、「そっか、わかった!」「体調大丈夫?」「また今度ね」と受け止めてくれるはずです。
断るのはドキドキしますが、一度うまくいくと「あ、断っても大丈夫なんだ」と気づけます。
そして断れるようになると、本当に行きたいときに心から楽しめるようになります。
自分の「好き」に没頭する時間をつくる



人と関わりたくないって思う自分は、何もしてない暗い人間なのかも…
そんなふうに考えてしまうことはありませんか?
実は 、一人の時間は『最高に自由で、最高にクリエイティブな時間』です。
誰にもジャマされず、誰の目も気にせず、好きなことに思いっきり没頭できる―すごく特別な時間ですよね。
『一人の時間』を『最高の時間』に変えよう
人と関わらない時間を、ただダラダラ過ごすのではなく、自分の『好き』で埋め尽くしてみましょう。
イラストや絵を描く
紙でもデジタルでもOK。下手でも大丈夫。自分の世界を表現するのはすごく楽しい。
音楽
推しの曲をリピートしたり、楽器を練習したり、アプリで作曲に挑戦するのもアリ。
ゲーム
RPGでも音ゲーでもOK。ゲームの世界では、あなたが主人公です。
読書やマンガ
物語に入り込めば、一人でいることなんて全然寂しくない。
動画編集や配信
切り抜き動画を作ったり実況したり。表に出なくても、クリエイターになれます。
プログラミング
コードを書くのはパズルを解くみたい。完成したときの達成感は最高。
料理やお菓子作り
レシピを見ながら挑戦。失敗しても誰にも責められないし、成功したら自分へのご褒美です。
「これが好き」があれば、強くなれる
好きなことに没頭していると、不思議と「自分にはこれがある」という感覚が生まれます。
それが少しずつ自信になり、心も元気になっていきます。
続けているうちに「すごいね」「教えて!」と声をかけられたり、同じ趣味の仲間と自然につながれたりすることも。
無理に人と関わろうとしなくても、好きなことがきっかけで出会いが生まれます。
今日からできる『好き探し』
「でも、特に好きなものなんてないし…」という人も大丈夫。
まずは「ちょっと気になる」から試してみましょう。
YouTubeで気になる動画をいろいろ見てみる
図書館で表紙が気になった本を借りてみる
100均で手芸キットや画材を買ってみる
無料アプリをダウンロードして遊んでみる
音楽サービスで知らないプレイリストを聴いてみる
「これ、意外とおもしろいかも」が見つかったら、それを少しずつ深めていけばOKです。
信頼できる大人に「しんどい」と伝えてみる



人と関わりたくないのに、人に相談するって矛盾してない?
そう思う人もいるかもしれませんね。
でも、『たくさんの人と関わるのがしんどい』ことと『信頼できる一人に話を聞いてもらう』ことは全然ちがいます。
100人の前でスピーチするのは緊張するけど、親友と二人なら話せる―そんな感覚に近いと考えてください。



あなたが苦手なのは『すべての人』ではなく、『たくさんの人』ですよね
『ナナメの関係』の大人を頼ってみる
「親には言いづらい」「友達には心配かけたくない」


そんなときは、『ナナメの関係』と呼ばれる大人を頼ってみるのもアリです。
『ナナメの関係』とは、親や担任の先生のように“近すぎる存在”でもなく、友達のように“同じ立場”でもない、ちょうどいい距離感の大人のこと。
たとえば次のような人です。
保健室の先生
「最近眠れなくて…」からでもOK。体だけでなく心のこともわかってくれる存在です。
スクールカウンセラー
専門の先生なので安心。予約制のことも多いけど、それがかえって話しやすい場合も。
図書室の司書さん
「何か面白い本ない?」から始まって、自然に相談につながることも。
部活の顧問じゃない先生
担任や顧問は近すぎて話しづらいなら、別の先生がちょうどいい距離感。
習い事の先生
塾やピアノなど、学校以外の大人は人間関係を切り離して話せるからラク。
親戚のお兄さん・お姉さん
親より話しやすくて、友達より頼れる存在になることも。
何を話せばいいの?
きちんと説明する必要はありません。
短いひとことで十分です。
「最近、学校がしんどくて」
「人間関係で疲れちゃって」
「ちょっと聞いてほしいことがあるんだけど…」
「なんか、モヤモヤしてて」
言葉がうまく出てこなくても大丈夫。
うまく説明できないくらい疲れているとわかってくれます。
話すだけで、何かが変わる
「話しても何も変わらない」と思うかもしれません。
たしかに、すぐに問題が解決することは少ないです。
でも
気持ちを言葉にすると、頭の中が整理される
「一人じゃない」と感じられる
思ってもみなかったアドバイスがもらえるかもしれない
「助けを求めてもいい」と気づける
それだけでも、心は少し軽くなることがあります。
最初の一歩は、小さくていい



先生、ちょっといいですか?
この一言を言うだけでも勇気がいりますよね。
でもその一言が、変化のきっかけになるかもしれません。
もし直接言えなければ、「相談したいことがあります」と紙に書いて渡すだけでも十分伝わります。
気をつけたい3つのNG行動
ここまで「人と関わりたくない」と感じたときの対処法を紹介してきました。
「これならできそう」と思えるものがあったかもしれませんね。
一方で、心がしんどいときに、ついやってしまいがちな行動もあります。
しかもそれが、知らないうちに自分をもっと疲れさせてしまう原因になっていることも…。
「良かれと思ってやってるのに、逆効果だったのかも」
そう気づけるだけで、自分を守る大きな一歩になります。
ここでは、気をつけたい3つのNG行動を紹介します。
当てはまるものがあっても大丈夫。
「やめなきゃ!」と焦る必要はありません。
「心がラクになるために、少し意識して避けたほうがいいんだな」くらいの気持ちで読んでみてくださいね。
NG行動① 全部「自分のせいだ」と思い込んでしまう



人と関わるのが苦手なのは、自分の性格が悪いからだ



うまく話せない自分がダメなんだ
そんなふうに、自分を責めすぎていませんか?
でも、これまで見てきたように「人と関わりたくない」理由はいろいろありましたよね。
内向的な性格
HSPという刺激に敏感な特徴
過去のいやな経験
心と体の疲れ
自信のなさ
だから「全部自分が悪い」と思う必要はありません。
自分を責めるのではなく、「今は心が疲れてるだけ」と受け止めてあげましょう。
自分を責めてしまう気持ちは、自己嫌悪とも深く関係しています。
そんなときはこちらの記事も参考になります。


NG行動② 無理に「ポジティブにならなきゃ」と焦ってしまう
落ち込んでいるときに、「元気出さなきゃ!」 「前向きに考えないと!」 と自分に言い聞かせようとしていませんか?
でも、無理やりポジティブに振るまおうとすると、かえってしんどくなることがあります。


大事なのは、「今はつらいんだな」と自分の気持ちをそのまま認めてあげること。
ネガティブな感情を否定するのではなく、「自分はこう感じてるんだ」と理解することが、心を守る第一歩です。
NG行動③ SNSでキラキラしている友達と自分を比べる
SNSを見ていると、友達が楽しそうに遊んでいる写真や「最高の時間!」なんて投稿が流れてきますよね。
そんなとき、「みんなと比べて自分は…」と落ち込んでしまうことはありませんか?



でもSNSに映っているのは、その人の生活の『一番楽しい瞬間』だけ
心が疲れているときほど、SNSから少し距離をとってみましょう。
スマホを閉じるだけで、自分の心を守れることもあります。
Q&A|「人と関わりたくない」のお悩みに答えます
- 友達がいないと思われたり、一人でいるのが恥ずかしいです
-
一人で過ごすと「友達いないの?」って思われそうで、不安になりますよね。
でも、高校生新聞の調査では「一人で過ごすことに抵抗がない」と答えた高校生は7割以上いました。
(高校生新聞オンライン『人間関係に疲れ気味?「ひとりでいても抵抗ない」高校生が7割「いざこざが面倒』)つまり、一人でいるのは特別なことではないのです。
むしろ、自分のペースを大切にできるのは、あなたの強さのひとつと言えます。
堂々と一人の時間を楽しんでいる人は、周りからも「自立してるな」と見られるものです。実際にどう過ごせば安心できるのか知りたい人は、こちらも参考にしてください。
学校で『一人の時間』を上手に確保する - SNSのグループを抜けたいけど、勇気が出ません
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グループの会話についていけなくて、しんどくなることってありますよね。
抜けたいと思っても「グループが嫌になったと思われるかも」と迷う気持ち、よくわかります。そんなときは、いきなり抜けるのではなく、次の3ステップで進めるのがおすすめです。
STEPまずは通知をミュートにする『とりあえず様子を見る』段階です。
クラスや部活のグループは「1日1回チェック」でも大丈夫
通知を切るだけで、心のプレッシャーはかなり減るSTEP一言そえて距離をとるそのまま抜けるより、ちょっとした理由を添えるとやわらかい印象になります。
「最近スマホ時間減らしてて」
「通知多くて追いつけないから、ちょっと距離おくね」
「ごめん、今ちょっと余裕なくて」STEPグループを退出する理由を伝えた上で抜けるのは『逃げ』ではなく、自分を守るための選択です。
本当に大事な友達なら、グループにいなくても個別に連絡をくれるはず。『抜ける=縁を切る』ではなくて、『今は少し距離をとる』というだけのこと。
そう思うと、少し気持ちがラクになりますよ。 - 親に「もっと友達と遊びなさい」と言われるのがつらいです
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親は、子どもが寂しい思いをしないか心配で「友達と遊びなさい」と言うことがあります。
決して『ダメな子』と思っているわけではなくて、「一人で大丈夫かな?」と不安に感じているだけなんです。でも実際は、友達の数よりも、本当に安心できる友達がいることのほうが大事です。
10人の知り合いより、1人の信じられる友達がいるほうが、ずっと心強いですよね。親には「一人の時間も大事にしてるんだよ」と、やんわり伝えてみるのもひとつの方法です。
それでも理解してもらえないときは、保健室の先生やスクールカウンセラーなど、ナナメの関係の大人に相談してみてください。
ナナメの関係についてはこちらで解説しています。
信頼できる大人に「しんどい」と伝えてみる - このままずっと一人だったらどうしよう…と将来が不安になります
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将来のことを考えると、「このままずっと一人かもしれない」と不安になることもありますよね。
でも、人との関わりは 0か100かの二択じゃなく、自分で距離感を調整できるものです。
ただ、学校生活ではクラスや行事など、どうしても人と一緒に動かないといけない場面が多いので、その調整が難しいと感じる人も多いはず。だからこそ、最初から“いろいろな距離感の関わり方”を試せる仕組みがある学校なら安心です。
「無理に話さなくても大丈夫」「同じ目的があるから自然に関われる」―そんな環境なら、自分に合った関わり方を少しずつ見つけていけます。
自分に合った人との関わり方を試せる『環境を選ぶ』ことも、将来の不安を和らげる一つの大切な選択肢です。関わり方を選べるID学園についてはこちらをご覧ください。
【ID学園】「選べる特別活動」で、自分に合った関わり方を見つけよう - 人と関わらないでできる仕事はありますか?
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「できるだけ人と関わらずにできる仕事があったらいいのに」―そう思うこともありますよね。
でも実際には、まったく誰とも関わらない仕事はほとんどありません。
仕事は一人で黙々と進める部分が多くても、報告や相談、ちょっとしたやり取りが必要になります。でもそれは『大人数と過ごすこと』とは違います。
たとえば
データ入力やプログラミング
イラストやデザイン
動画編集やライティングこうした仕事は、一人で集中できる時間が多く、自分のペースで進めやすいのが特徴です。
大事なのは『人と関わるかどうか』ではなくて、どんな関わり方なら心地いいかを見つけること。
それがわかれば、将来の選択肢はきっと広がっていきます。
まとめ|『人との関わり』で大切なのは、心地よい距離感を見つけること
ここまで、「人と関わりたくない」と感じる理由や対処法を紹介してきました。
「人と関わりたくない」と感じるのは、今の関わり方が自分に合っていないだけ。
だからおかしいことではありません。
そして「人と関わりたくない」という気持ちは、必ずしも「誰とも一切関わりたくない」という意味ではありません。
大切なのは、0か100かで考えるのではなく、自分にとって心地よい距離感を見つけていくことです。
この記事で紹介した『リフレーミング』や『上手な断り方』『SNSとの付き合い方』などの工夫は、そのための小さなステップ。
少しずつ試しながら、自分に合った関わり方を探していきましょう。
『人との関わり方』のポイント
学校・友人関係・家庭など、人と関わることにしんどさを感じやすい場面は誰にでもある
しんどさの背景には、内向的な性格・敏感さ・過去の経験・自信のなさ・心身の疲れなどが関係している
小さな工夫(リフレーミング、休む時間をつくる、SNS通知をオフにするなど)で心は軽くなる
気をつけたいNG行動(自分を責めすぎる、無理にポジティブになろうとする、SNSで比べる)もある
一人で抱え込まず、信頼できる大人や安心できる環境に頼ることが大切
【ID学園】『選べる特別活動』で、自分に合った関わり方を見つけよう
『心地よい距離感』は人によってちがいます。
だからこそ、いろいろなスタイルの関わり方を体験しながら、自分に合う距離感を探せる環境は、とても心強いものです。
ID学園では、スクーリングや試験日以外は通学が必須ではないため、午後から登校する生徒や週1程度で通学する生徒、毎日朝から夕方までキャンパスで過ごす生徒など様々です。
各キャンパスでは対面授業に参加する生徒もいれば、自習に励む生徒、イベントや行事の企画運営に励む生徒、自由スペースでゲームを楽しむ生徒、読書やゲームなど一人時間を楽しむ生徒など多種多様であり、それぞれのペースを互いに尊重しています。
「一人でいても、複数でいても、どんな子がいてもいいよね」という環境が整っています。
また、ID学園の『選べる特別活動』では、静かに過ごす活動や、共通の目的を持って自然に関われる活動など、さまざまな形の関わり方を試すことができます。
無理に合わせるのではなく、「自分はこういう関わり方が安心できるんだ」と気づける場になるはずです。
【ゆるやかな関わりの活動】
会話がメインじゃなくても安心できる活動。仲間の存在を感じつつ、自分のペースも大事にできます。
例)博物館見学、ヨガ体験 など
【目的のある関わりの活動】
「手話を学ぶ」「森を整備する」といった共通の目的があるからこそ、自然に一体感を持てる関わり方。
例)森林ボランティア、手話講座、かるた学習 など
【場を共有する関わりの活動】
自分から積極的に発信しなくても、同じテーマに関心のある人たちと「場を共有する」だけで安心できる活動。
例)外部講師による特別授業、防災体験 など


あなたにとって心地いい距離感は、きっと少しずつ見つかっていきます。
もし「安心できる環境で試してみたい」と思ったら、学校説明会や個別相談で詳しい話を聞いてみてください。










