ID学園高等学校

【起業・ビジネスコース】「やりたい」を「ありがとう」へ。ワタミ本社「夢ストリート」で触れた起業家・経営者の覚悟 

 ID学園高等学校の起業・ビジネスコースでは、「やりたいを、ありがとうへ。」をコンセプトに、高校生が自分の夢や興味関心を社会の中に実装していく力を育んでいます。課題発見から事業構想、そして実践と改善までを段階的に学び、自分の想いを誰かの役に立つカタチに変えていく探究的な学びを重視しています。

 2026年7月13日、生徒たちは東京都大田区にある東証プライム企業・ワタミ株式会社の本社にある「夢ストリート」を訪問・見学しました。ワタミグループの会長・社長であり、ID学園理事長でもある渡邉美樹の歩み、そして企業理念が実際のビジネスとどのようにつながっているのかを体感的に学ぶ機会となりました。

10歳での苦難と原点:渡邉美樹の足跡を知る

「夢ストリート」の展示冒頭で生徒たちを迎えたのは、渡邉美樹の生い立ちから現在に至るまでの軌跡でした。

10歳で母親を亡くし、ほどなくして父親の会社が清算されるという困難に直面した幼少期。周りの友人が白い靴下で通学する中、父親のおさがりの黒い靴下をはいて学校へ通わざるを得なかった貧しい日々。そうした過酷な原体験があったからこそ、「絶対に社長になる」「人に必要とされる存在になる」という強い情熱が芽生え、のちの創業へとつながっていきました。20代で創業した際の「和民」店舗が再現され、事業拡大の裏にあったリアルな背景が包み隠さず展示されています。

「理事長先生が(ワタミ創業のために)『悩んでいたこと』『失敗したこと』『反省したこと』『成功したこと』『運を味方にしたこと』など、理事長先生のこれまでの背景をしっかり学ぶことができました。」

表層的な歴史だけでなく、数々の壁にぶつかりながらも歩み続けてきた一人の起業家の生々しい人間ドラマが、生徒のコメントにも現れていました。

理念が事業を一つにつなぐ:ワタミモデルに触れる

一人の起業家の情熱から立ち上がったワタミグループは、現在「循環型6次産業ワタミモデル」を展開しています。農業事業も含めた食材の生産(1次)から加工・流通(2次)、販売・サービス(3次)までを一貫して担い、更に再生可能エネルギーの活用や環境保全、国内・発展途上国での教育支援や福祉までを含めた持続可能な社会づくりを実践しています。

生徒たちは、飲食業の枠を超えた多角的な事業が、すべて「地球上で一番たくさんのありがとうを集めるグループになろう」という一つの理念のもとに結びついていることを体感しました。

「今回説明してもらった事で全ての事業が繋がっていることが分かった。また、それぞれの事業に逆算思考などのID学園で学んでいることが根底にあることを知れた。」

「飲食だけではなく、農業や環境、教育支援など、社会に貢献するさまざまな事業に取り組んでいることを知り、企業は利益を出すだけでなく、人や社会のために行動することも大切なのだと感じました。」

起業家としての覚悟:ビジネスの本質を感じ、未来へ

今回の見学は、単なる企業の歴史や事業モデルの見学にとどまりません。「生半可な気持ちでは通用しない」というビジネスの現場が持つ緊張感と、起業家・経営者の覚悟に触れる時間となりました。現実に向き合ったからこそ、生徒たちの言葉にも熱が宿ります。

「来年から再来年までには、自分が発見した課題を解決するためのスモールビジネスを実際に立ち上げ、まずは顧客に感謝されることを体感したいです。」

「最初は1つの事業をコツコツと始めて、商売として満足しないでさらに広げていきたいというところが活かしていきたいポイントです!」

幼少期の苦難を乗り越えて理念を貫いてきた渡邉美樹の生き様と、それを具現化したビジネスの現実。その両方に触れた生徒たちは、単なる憧れやアイディアで終わらせず、自らのプロジェクトを形にしようとしています。

自分の「やりたい」を、誰かの「ありがとう」へ。生徒たちの挑戦は、本物の起業家精神と理念を受け継ぎ、ここから力強く動き出します。ID学園起業・ビジネスコースは、真剣に社会と向き合う彼らの伴走者として、これからも実践的な学びを提供し続けていきます。

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