ゲスト / 週3日コース 舟木小桃さん
高偏差値公立高校へ進学するも、膨大な課題量や学習スピードへの葛藤、性別の枠組みに縛られた人間関係の生きづらさから不登校となり、不安障害を発症。出席日数の不足から高校2年時にID学園へと転校しました。多才な一面を持ち、趣味であるマインドスポーツ「競技クイズ」では女子プレイヤーの交流を目的とした大会を自ら企画・主催したほか、団体戦で準々決勝進出を果たす実績を保持。さらに全日制時代から続くバンドのボーカルとしてライブハウスに出演するなど、学外でも精力的に活動しています。
ID学園転校後は、探究学習「夢活」の最上位コースであるプロフェッショナルコースに所属。自身のノンバイナリーや流動的な性自認の経験を原動力に、「LGBTQ+教育の普及と差別・偏見の解消」をテーマとして実践的な探究活動を展開。教員向けパンフレットの作成や学習塾での出前授業などを通じて、多様性を認め合える社会づくりに向け、学術的なアプローチと発信を続けている3年生です。
配信の概要
「学校という枠組みや性別の固定観念に縛られず、自分らしく学べる場所を見つけたい」——そう語る舟木小桃さんをゲストに迎えた27分間のインタビューです。
高偏差値高校で直面した勉強の挫折、不安障害の発症、そして男子・女子という画一的なグループ分けになじめなかった苦悩など、不登校に至るまでのリアルな葛藤が明かされます。そうした苦しい時期を経てID学園へ転校し、体調に合わせて毎月選択できる柔軟なコース制度や、熱量をもって取り組める探究学習「夢活」に出会えたことで、彼女の日常は大きく変わり始めました。
当事者コミュニティへの参加や、教員・塾生に向けたLGBTQ+教育の啓発、アウティング被害を防ぐための実践的なクイズ教材の作成など、自身の苦しい経験を社会的価値へと昇華させていくプロセスは圧巻です。自らのアイデンティティと向き合い、大学での学術的研究を目指して前進するこももさんの言葉は、同じように自分の居場所や生き方に悩む中高生へ強い勇気を与えます。
チャプター
勉学の壁と不安障害——進学校で味わった挫折と不登校の苦悩
中学までは順調だった学習習慣のギャップから、進学校入学直後に膨大な課題量とハイスピードな授業展開についていけなくなった当時の状況を振り返ります。最初の定期テストで経験した衝撃的な挫折、補習や課題に追われる日々の中で次第に心身のバランスを崩し、高校1年の3学期には不登校へ。その過程で不安障害を発症し、校舎に足を運ぶこと自体に強い拒絶反応や体調不良を覚えるようになった苦痛、出席日数の上限に達して通信制高校を探さざるを得なくなった当時の切実な葛藤が語られます。
性別の枠組みと人間関係の違和感——「ノンバイナリー」として感じた生きづらさ
勉強面だけでなく、全日制高校の人間関係における性別の固定化も不登校の大きな要因でした。舟木小桃さんは自身の性自認や性表現について、特定の性別だけに固定されない流動的なアイデンティティ(ノンバイナリー等)を認識していました。しかし、学校生活では「男子」「女子」という二極化されたグループ分けや噂話に縛られ、性別を超えた対等で自然な友人関係を築くことが困難でした。応援グッズ作りや女子特有のグループ文化に馴染めず浮いてしまった孤独感、周囲からの偏見に晒された経験が、学校という空間への恐怖感を増幅させていったプロセスを紐解きます。
ID学園への転校と「夢活」との出会い——体力に応じた環境と探究学習への意欲
転校先としてID学園を選んだ決め手は、体調や回復段階に応じて毎月コースを変更できる柔軟なシステムと、探究学習「夢活」を本格的に実践できる環境でした。体力の回復を見据えて週3日コースからスタートし、探究の専門教員から手厚い指導を受けられる点に魅力を感じます。他校では「面倒なもの」と捉えられがちだった探究学習に対し、高い意欲を持っていた舟木小桃さんは、社会的実装を目指す最上位の「プロフェッショナルコース」へ所属。自らの問いを深められる環境を得たことで、停滞していた高校生活が一気に動き出しました。
当事者としての経験を社会実装へ——LGBTQ+教育の普及とアウティング啓発
「デマや誹謗中傷をなくすには正しく継続的な教育が必要」という強い問題意識のもと展開する具体的な探究活動(夢活)を紹介します。東京レインボープライドなどの当事者コミュニティやユースイベントに参加・協力しながら当事者のリアルな声を収集。教員向けに当事者配慮を促すデジタル冊子を制作・配布したほか、通塾先の生徒向けにLGBTQ+の出前授業を実施しました。第三者に性的指向等を勝手に暴露する「アウティング」のリスクを防ぐため、2択クイズ形式の教材を取り入れるなど、現場で機能する教育手法の実践事例が語られます。
過去の傷を意味へと変えて——大学進学・学術的研究への決意とメッセージ
専門知識を持つ先生ら教員のサポートを受けながら論文分析や意識調査のデータ解析を進める現状と、今後の進路について展望します。総合型選抜での大学合格を目指し、将来は大学院まで進学してセクシュアリティやジェンダー問題を学術的に研究・発信していきたいという明確な目標を提示。かつての苦しい不登校体験や思い出したくない過去を否定せず、「悩んでいる誰かのために言葉として届ける価値がある」と前を向くこももさんの姿から、通信制高校で自分らしい生き方を取り戻した確かな成長が伝わってきます。
編集後記
自らの生きづらさや過去の苦しい経験から逃げることなく、向き合い、社会をよくするための「学びの原動力」へと変えていく船木こももさんの圧倒的な行動力に深い感銘を受けました。
進学校での挫折や周囲との不一致に傷ついた時期を経て、ID学園という自分のペースと探究心を尊重してくれる環境に出会えたことが、彼女の持つ豊かな感性と表現力を大きく開花させました。競技クイズの大会主催やバンド活動、そしてLGBTQ+教育の啓発に至るまで、枠にとらわれず挑戦し続ける姿勢は、まさに新しい時代の学びのあり方を象徴しています。
第一志望校への合格、そして将来の学術的な研究という夢に向けて力強く歩む舟木小桃さん。その存在と発信が、これからも多くの人々の偏見を解きほぐし、多様な人々が自分らしく生きられる社会の実現につながっていくことを心から期待しています。
週3日コースについて

ID型夢教育ついて

Podcast番組「だから私は通信制高校に来た」とは
この番組は、ID学園に通う生徒や先生をゲストに迎え、「なぜ通信制高校を選んだのか」「どんな学校生活を送っているのか」「夢にどう向き合っているのか」などを、本人のリアルな言葉で語られるドキュメンタリー番組です。毎月10日20日30日に、YouTubeとSpotifyから配信中!
関連リンク
• ID学園高等学校公式Podcast番組「だから私は通信制高校に来た」
ID学園高等学校の基本情報
- 学校名:ID学園高等学校(学校法人郁文館夢学園)広域通信制課程(単位制)普通科
- 学びのスタイル:オンライン学習コース/大学受験特化コース/総合進学コース/週3日コース/グローバルコース/起業・ビジネスコース/プラスONEオプション(週1日)
- 主なキャンパス:オンライン/水道橋/秋葉原/池袋/立川/大宮/横浜
- 募集対象地域:1都2府11県(長野県/東京都/神奈川県/埼玉県/千葉県/茨城県/栃木県/群馬県/山梨県/静岡県/大阪府/京都府/兵庫県/奈良県)在住の方
- 学校の特徴:
- 学校法人郁文館夢学園がつくった通信制高校
- ID学園だけのキャリア教育「ID型夢教育」
- ID学園のスクーリングは宿泊なし
- コースは毎月変更が可能
- 目指す進路決定率100%