「学校を早退したいけど、どういった言い訳が良いのかな?」
こんな風に思ったことはありませんか?
学校を嘘の理由で早退することは、長期的に見ても状況の改善にはつながりません。
一回や二回なら仮病で早退することも可能かもしれませんが、何度も繰り返すことで、疑いの目がかけられるようになり、さらに自分を追い込むことになってしまいます。
つまり、問題の本質を解決しなければ、苦しい状況はいつまでも続くことになります。
この記事では、何かしらの理由で早退をしたい方、もしくは保護者の方に向けて、その解決策をご紹介いたします。
ID学園高等学校は欠席/遅刻/早退/は卒業、進級に影響ありません
代表的な4つの早退理由
まず、早退理由を大きく4つにわけて、それぞれの特性を見てみましょう。
体調不良や怪我
最も多い早退理由が体調不良や怪我です。
熱が出たときなどは、無理をせず担任の先生に相談したり、保健室に行くなどの対処をしましょう。悪化を防ぐために早退するというのは正当な理由となります。
また、体育の授業などで怪我をした場合も早退することがあります。特に重度なねんざや骨折などは早急に病院で診察・治療する必要があるため、すぐに早退を申し出るようにしましょう。
親族の緊急事態
親族が危篤状態にあるなど、一刻を争う事態にある時にも、早退する理由として挙げられるかと思います。
心理的な問題
学校にいることが辛かったり、特定の授業に参加したくなかったりということが理由で早退することもあるかと思います。その際に、どのような言い方で先生に伝えるべきか、次章で解説いたします。
その他の個人的な予定
その他、個人的な予定が入っている場合も、早退の理由として認められることがあります。
この場合は、許可が得られるまでに時間がかかる場合があるため、前日までにあらかじめ先生に伝えておくようにしましょう。
心理的な問題に対する効果的な対処法
ここでは、心理的な問題で早退したいと考える人向けに、その対処法をご紹介いたします。
実際の解決策を説明する前に、心理的な早退理由としてよくあるものを整理してみました。人間関係の悩み、学業の悩み、部活動の悩み、健康状態の悩みの4つに大別されるかと思います。
人間関係の悩みに対して
- クラスでのいじめが発生している
- 友人関係がうまく築けていない
- 先生との関係が良好でない
といったものが代表的な人間関係の悩みかと思います。このような状態にいる際に、早退をしたとしても根本的な解決には至らないでしょう。
そんな時には、親や先生など、ご自身が信頼をおける人に相談に乗ることをおすすめいたします。他にも、第三者であるスクールカウンセラーや公的な相談機関、LINE・チャット相談を活用しても良いかと思います。
自分で抱えこんでしまうとさらに悩みが増大し、学校に行きづらくなってしまうこともあります。誰かに相談するだけで気持ちが軽くなり、いつもより学校にいることが辛くなくなるはずです。
授業の悩みに対して
- 数学が苦手で、先生に当てられたときに答えられず馬鹿にされるのが嫌だ
- 体育が苦手で参加したくない
- 国語の先生が怖くて怒られたくない
といった悩みのある方は少なくないかと思います。こういった悩みに関しても、先ほどのように信頼できる人に相談するというのが非常に有効です。
また、無理して参加する必要はありません。親や先生に正直に気持ちを伝えてみましょう。授業の見学や保健室登校・別室登校といった代替案を提案してくださる可能性もあります。
学業で後れを取りたくない場合は、塾や予備校に通って、必要な範囲を学習するという方法もあります。最近ではオンライン環境が整っている学習塾も増えてきているため、対面が苦手な方は検討しても良いかもしれません。
重要なのは仮病などで噓をついて早退するのではなく、先生や親に正直に気持ちを伝えることです。この理由は次章でご説明します。
学校行事や部活動の悩みに対して
- 運動が苦手で運動会や体育祭に参加したくない
- 部活の先生が怖くて毎日が憂鬱だ。
授業ではなく、運動会や文化祭といった学校行事、さらには部活動において不安な気持ちを持つ生徒もいると思います。
運動会など、年に一度の行事に関しては無理して参加する必要はありません。
また、日常的にある部活動に対して、どうしても行きたくない場合は、
- 担任の先生に相談する
- 別の部活動に入る
などをして本質的な解決を目指すようにしましょう。
健康状態の悩みに対して
- 生活リズムが崩れて学校で普通の生活を送れない
- 持病があり体調を崩してしまう
このような理由で早退を希望する生徒方もおられいると思います。このような場合は、かならず先生や親に相談するようにしましょう。生活習慣の見直しや通院などで健康な身体を獲得することが最も望ましいですが、それが困難な場合は無理せず学校を欠席するのも手です。
必要に応じて学習塾で学業の遅れを取り戻したりすることも可能ですので、検討してみてはいかがでしょうか。
学校を早退する時にごまかしたり嘘をつかないほうがよい理由
これまで、早退の主な理由と、それを解決するための具体的な方法を紹介してきましたが、その中で、「嘘をつくこと」は避けた方が良いと何回か説明してきました。
この章では、嘘の早退理由を伝えるべきではない理由を解説いたします。
- 学校を早退すること自体は悪いことではない
そもそも学校を休んだり、早退することは決して悪いことではありません。何かしら嘘をついて早退しようと考えるのは、学校を早退することが悪いことだと思われているからではないでしょうか。
「友達とゲームセンターに遊びに行く」といった不純な動機でない限り、早退をすること自体何も悪いことではないということを頭に入れておきましょう。
素直な気持ちや自分の状況を伝えれば、先生や親は思っていた以上に優しく真摯に対応してくれるはずです。
もし周りに相談できる人がいない場合は一人でかかえこまず、文部科学省の提供している以下のページから相談してみても良いかもしれません。
信頼を失う可能性がある
2つめの理由は、嘘をついたりごまかすことで、周りからの信頼を失う可能性があるということです。仮病などを使って早退することで、一時的に精神的にゆとりがある状態になれるかもしれません。
しかし、嘘をついていることに気づかれてしまうと、その後の早退の申し出に関しては、嘘だと疑われてしまい、本当に辛い状況でも早退がしづらくなったり、協力してもらえなくなるかもしれません。
つまり、嘘をつくことで状況が悪化してしまうことになります。長期的に状況を回復していくためには、可能な限り正直な気持ちを伝えるようにしましょう。その理由に応じて、別室登校や保健室登校、個別指導といった代替案を提案してくだされるはずです。
正直に伝えることで、状況が良い方向に向かう
早退の背景にある真の原因を隠してしまうと、問題解決の糸口を見失ってしまう可能性があります。例えば、いじめや不登校が原因で早退している場合、正直に理由を伝えない限り、学校側も適切な対応を取ることができません。正直に状況を伝えることで、先生は問題の本質を把握し、解決に向けて具体的な支援や対策を講じやすくなります。
また、自分に正直になることで、問題を克服する力や、困難を乗り越える自信を身につけることができます。また、自分の感情を適切に表現することや、コミュニケーション能力を向上させることもできます。
まとめ
本記事では、学校を早退する理由とその解決策をまとめるとともに、正直な理由を伝えないことが長期的に見て良くないということを解説してきました。
- 人間関係の悩み
- 授業の悩み
- 学校行事や部活動の悩み
- 健康状態の悩み
心理的な理由といっても上にあげたように様々な早退理由があるかと思いますが、いかなる理由においても、まずは身近な信頼できる人に相談してみましょう。
相談してみることで気持ちが軽くなり、状況も良い方向に進んでいくはずです。
嘘をつくことは、状況を悪化させる可能性もあるので、可能な限り正直に気持ちを伝える努力をしましょう。
学校を早退する時に嘘をつかないほうがよい理由
- 学校を休むのは悪いことではない
- 嘘をつくと信頼を失う可能性がある
- 正直に伝えることで、状況が良い方向に向かう
どうしても学校にいるのが辛い場合は、学習塾に通ったり、通信制の学校に通うことで学業の面を補うという方法もあります。
この記事が悩みを抱えている方の解決の手助けとなれば幸いです。