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学校生活上の影響型の不登校原因や対応の仕方とは

子どもにとって学校生活は、日々の大半を占める生活の中心です。
そのため、子どもは学校生活から大変大きな影響を受けています。

子どもたちが学校に行けなくなってしまうほどの不安やストレスは、想像以上に辛いものですね。

そこで、この記事では「学校生活上の影響型」不登校の特徴と、原因や対応の仕方について解説します。

学校生活上の影響型の不登校原因や対応の仕方とは

目次

学校生活上の影響型(タイプ)とは?

学校生活上の出来事、主に人間関係が原因で登校できなくなることを「学校生活上の影響型」不登校と言います。

まず、学校で起こった嫌な出来事が心に残り、登校することが憂鬱になります。

最初は不安を抱えながらなんとか登校していても、徐々に表情が暗くなり、早退や欠席が増えてきます。

問題がなかなか解決しないままストレスを感じるようになると、情緒不安定になり、だんだんと学校へ行けなくなることも。

さらに、部屋に閉じこもったり、家族を避けたりするようになり、昼夜逆転の生活になる子どももいます。

また、保護者の対応によっては、反抗的な態度や暴力をふるったり、いじめなどが原因の場合は、神経症の発症や自殺を考えるようになる可能性も秘めています。

学校生活上の影響型の特徴

「学校生活上の影響型」不登校の大きな特徴は、不登校の原因が学校生活での出来事に起因するということです。

そのため「不登校になったばかりの時期に感じていた不安な気持ちが落ちつけば、学校に行けるようになることが非常に多い」と言われています。

一方、保護者や学校側の対応や心配りが不十分な場合は、長い間通学できなくなることもありえます。

その場合「不安などの情緒混乱型」不登校に移行するケースもみられるため、早期発見と早期対応が重要です。

中には、人間関係の問題がLDやADHD、アスペルガー障害などからきている場合もみられます。

専門機関での診察が必要かどうかを見極めるためにも、何が原因で不登校になっているのか、子どもの状態をしっかりと把握することが大切です。

「学校生活上の影響型」不登校になる原因として多い出来事は次の5つです。

  1. 学校の先生への不信感
  2. 友人関係の悪化
  3. いじめ
  4. 部活動の人間関係
  5. 積み重なったストレスでの体調不良

それぞれ見ていきましょう。

学校の先生への不信感が原因

学校生活では、先生との関わりなく過ごすことはできません。

  • クラスみんなの前で厳しく叱られた
  • 人から言われたくない、自分が気にしていることを言われた
  • 特定の生徒だけを贔屓(ひいき)して自分のことを見てくれない
  • 先生自身が間違いを認めてくれない
  • 生徒との距離が近くて生理的に受けつけない

このように、何気ない言葉に傷つけられたり、気持ちのすれ違いが積み重なったりすることが、だんだんと不信感へと繋がっていきます。

中学・高校では、担任以外は教科によって先生が変わります。

週に何時間しか会わない先生であっても、一度「この先生は苦手だな」と思うと、その教科の授業が憂鬱になり、授業に出たくないと思うようになり、最終的に学校に行けなくなってしまいます。

友人関係の悪化が原因

クラスの友人と気まずくなることで、学校に行けなくなる子どもはとても多いです。

  • 仲の良かった子と意見の違いで気まずくなってしまった
  • クラスの中でグループができてしまって居場所がない
  • 好きな話題が合わずについていけない
  • 仲良くしたい子に避けられてしまった
  • 好きだと思っていた子に裏切られた

これらがささいな原因で、すぐに関係を修復できたり、他の友人と新しい関係を築けたりすれば問題はありません。

ですが、なかなか足を踏み出せずに気まずい期間が長期化してしまうと「あの子に会いたくない」「学校へ行かなければ会わずにいられる」と、学校へ行かなくなる原因になってしまいます。

また、関係を修復しようとすることに疲れて、学校自体が嫌になってしまうこともあります。

いじめが原因

社会で大きく問題視されていても、なかなかなくならないのが「いじめ」です。

  • 知らないところで悪口を言われていた
  • 集団で自分のことだけを無視される
  • SNS内で悪口を書かれている

このように「いじめ」が「友人関係の悪化」と違うところは、多くの「いじめ」が1人に対して集団で攻撃をする、見えないところで嫌がらせをする、ということです。

主犯格を特定できず、自分一人では解決が難しいことから、強い不安を抱きます。

「先生に相談したら今以上ひどくなるのではないか」

「親には心配をかけたくないから相談したくない」

こういった思いから、自分ひとりで抱え込んでしまう子どもが多いことも事実です。

いじめ・いやがらせなどを受けている子どもは、人間関係から逃げるために学校を休んでいます。

さらに、学校を休んだことで「悪口を言われている」「さらに関係が悪化するかも」と悩み、より学校へ行けなくなってしまうこともあります。

部活動の人間関係が原因

部活動での人間関係は、同級生だけでなく先輩や下級生との関係も含まれます。

  • 先輩が自分だけに厳しい
  • 後輩にレギュラーを取られて居心地が悪い
  • 顧問の先生が他の生徒をひいきする

このように、同級生とは楽しくできても、上級生に目を付けられたり、後輩から陰口をたたかれたりなど、人間関係は複雑になってきます。

部活を辞めたくても「顧問に止められて辞められない」「辞めた後の友人関係が心配」などと悩み、なかなか打ち明けられずに学校へ行きたくないと思うようになります。

積み重なったストレスでの体調不良

学校生活はさまざまな人間関係を築くことで成り立っています。

また、人間関係以外にも、勉強という課題もこなさなければなりません。

これらがうまくいかなくなった時に不安が生じ、ストレスが積み重なることで体調にも変化が表れます。

  • 朝起きられない
  • 食欲がない
  • 頭痛・めまい・吐き気
  • 腹痛
  • 生理不順・無月経

精神的な不安に加えて、このような症状が身体に表れることは、本人にとってとても辛いことです。

体調が悪くなれば、必然的に学校へ行く頻度が減ってきます。

学校へ行けない日が増えると、より学校へ行きにくくなる、という連鎖が始まります。

子どもの不安やストレスを引き起こす学校生活上の出来事を見つけ、原因を取り除くことが、学校生活上の影響型不登校を克服するうえで重要なポイントです。

学校生活上の影響型不登校を克服するには?

学校生活上の影響型不登校を克服するには?

「学校生活上の影響型」不登校は、学校生活においてストレスや不安になっている原因を取り除くことで、回復が期待できるものです。

克服のためにできることを、具体的に見てみましょう。

原因を無理に聞き出さない

原因を早く知りたい気持ちはとても良く分かります。

ですが、焦って無理に聞き出そうとすることは、子どもの心を傷つける可能性があります。

まずは、本人から話しやすい機会や環境を作りましょう。

  • 夕食の後や寝る前など、家族で話をする時間を決めておく
  • 子どもが話したい時に話せるよう、いつでも耳を傾ける準備をしておく
  • 「どんなことがあっても、あなたの味方である」と伝えておく

このように、子どもが「家族には頼れる」「話をしてもいいんだ」と思えることが大切です。

そして、子どもが話をしてきた時は、手を止めてゆっくりと聴いてあげましょう。

学校に連絡を取りトラブルを解決する

「学校生活上の影響型」不登校は、学校生活から影響を受けているため、学校との話し合いや調整が不可欠です。

まず大切なのは、不登校の原因になっている出来事を学校と情報共有すること。

学校に本人の苦しみを十分に理解してもらい、今後の具体的な対応や状況の経過について、本人が納得いくまで説明してもらうことが重要です。

特に注意したいのが、教師と保護者の中だけで解決しないことです。

学校生活から影響を受けているのは、子ども本人。

本人がどうしたいか、どのような形であれば登校できるのか、子どもの希望に沿って不安を解消することが、原因解決の一番の近道になります。

先生との話し合いで解決の糸口が見えない場合は、スクールカウンセラーや、信頼できる第三者機関などに間に入ってもらうことも考えましょう。

回復を焦らない

早期対処が大切ではありますが、回復を焦ることは禁物です。

不安な気持ちを抱えたまま無理に登校すれば、かえってそれがストレスになり、状態を悪化させることにもなりかねません。

休んでいることを「わがまま」や「甘えている」と責めずに、子どもの気持ちが落ち着くのを待ちましょう。

焦らずじっくりと子どもが話してくれるまで待つことは、簡単なことではありません。

ですが、子どもの不安な気持ちを受け止めたうえで、問題の解決に向けて協力する姿勢を見せながら待つこと、安心感を与えることが、子どもが少しずつでも前を向くきっかけになりますよ。

「学校に行きたくない」の選択肢 通信制高校への進学、転入

まずは、本人の気持ちを最優先に、登校できる方法を一緒に考えましょう。

学校と相談したうえで、保健室登校や、登校時間をずらしての登校といった「慣らし登校」を検討することも大切です。

また、人間関係の問題がなかなか解決しないのであれば、転校するのも解決策のひとつです。

転校先には、通信制高校という選択肢があります。

多くの通信制高校の特徴
・年間を通して転入の受け入れをおこなっている
・年に数回のスクーリング、単位認定試験、特別活動のみ登校すれば、自宅でオンラインで授業が受けられる
・不登校だった生徒が多数通っているため、サポート体制がある
・生徒同士で悩みを共有できる
など

通信制高校には、現在の人間関係の問題を解決し、同じ経験を持つ子どもと悩みを共有しながら、無理せず自分のペースで勉強ができる環境が整っています。

「学校に行きたくない」気持ちを我慢して無理をする必要はありません。

不登校になったからといって、高校卒業をあきらめる必要もありません。

学校生活上でストレスや悩みを抱え、不登校から抜け出せない時は、今の学校から離れるという選択肢もあるということを、ぜひ覚えておいてください。

まとめ

今回は、学校生活上の影響型不登校の特徴、原因や対策についてお伝えしました。

不登校にはさまざまな原因がありますが、学校生活の影響を大きく受けているということが分かります。

子どもの生活の中心である学校生活が、子どもの不安やストレスになるのは、とても悲しいことです。

ひとつずつ原因を知り、ゆっくりと子どもの気持ちに寄り添い理解することで、解決策が見つかるはずです。

それぞれの子どもにとって、不安なく安心して通える学校生活の形を見つけられることを願っています。

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