ID学園高等学校

陸前高田PBLで伝承を学ぶ ― 震災の記憶を「伝える」ために

3月10日(火)~12日(木)に、探究型学習(PBL)の一環として、東日本大震災の被災地である岩手県陸前高田市を訪れました。今回のテーマは「伝承」。実際に現地を訪れ、見て、聞いて、体験することで、震災の記憶を未来へつなぐ学びを行いました。

気仙沼震災・遺構伝承館の見学

最初に訪れたのは、気仙沼震災・遺構伝承館。
震災当時の写真や映像、そして被災した建物の遺構を見学しながら、津波の威力や当時の状況について学びました。
実際の場所を訪れたことにより、ニュースや教科書だけでは伝わらない現実を、より強く感じる時間となりました。

東日本大震災追悼セレモニーに参加

高田松原津波復興祈念公園では、東日本大震災の追悼セレモニーにも参加させていただきました。
生徒たちは紙袋らんたんを作成し、実行委員を務める早稲田大学と岩手大学の学生と一緒に会場に並べるお手伝いをいたしました。

一つひとつの灯りには、震災で亡くなられた方々への祈りと、未来への希望が込められていました。
生徒たちもその想いを感じながら、灯りを並べていきました。

つむぐイルミネーション「夢あかり」

また、陸前高田市中心部の川原川公園で行われた「つむぐイルミネーション2026」に参加しました。
牛乳パックを使った紙パックランタンを作成し、会場のイルミネーションづくりに関わりました。

地域の方々とともに灯りをつくり上げる時間は、震災からの復興と、未来へ希望をつないでいく取り組みを実感する機会となりました。

「理研食品 陸前高田ベース」の見学

「理研食品 陸前高田ベース」では、スジアオノリの養殖施設を見学させていただきました。
震災を乗り越え、新しい技術や取り組みによって地域の産業を支えようとする、理研食品様の復興への力強い思いを目の当たりにしました。

森林体験プログラム

陸前高田市では林業体験も行いました。
実際に杉の木を切る体験を通して、地域の自然や林業の仕事について学びました。

普段はなかなか触れることのない林業の現場に触れ、生徒たちにとって貴重な体験となりました。

Screenshot

米沢商会での震災体験の話

米沢商会では、震災を体験された方から当時の話を聞きながら施設を見学しました。

屋上に上がり、津波の高さについて説明を受けた際には、
「ここから20cm下までは、すべて海だった」と聞き、多くの生徒が言葉を失いました。
実際の場所で当時の状況を聞き、震災の現実をより深く実感する時間となりました。

食事はwatamiオーガニックランドで

滞在中の食事は、「ワタミオーガニックランド」でいただく機会もありました。
ここでは、ただ食べるだけでなく「食」を体験として学ぶ時間となりました。

生徒たちはオーガニック野菜の収穫を行い、その野菜を使ったハンバーガーづくりにも挑戦。自分たちで収穫した食材をその場で食べることで、食材の新鮮さとおいしさを実感しました。

また、日によっては地元の特産である牡蠣を使った料理も提供され、地域の食文化にも触れることができました。
夜には建物の外がライトアップされ、幻想的な雰囲気の中での食事となり、心に残るひとときとなりました。

旧吉田家住宅の見学

市内に残る歴史的建造物「旧吉田家住宅主屋」も見学しました。
地域の歴史や暮らしの文化を感じられる建物であり、震災の記憶だけでなく、地域が大切にしてきた歴史や生活の営みについても学ぶ機会となりました。

記憶を未来へ伝えるために

今回の陸前高田PBLでは、震災の記憶を「知る」だけでなく、「伝える」ことの大切さを学びました。
これから生徒たちは、この経験を自分の言葉で伝えていく活動につなげていきます。

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