2月20日（金）、秋葉原キャンパスにて「大学・専門学校の授業体験」を開催しました。この特別活動では、3名の大学・専門学校の講師をお招きし、生徒たちが大学レベルの講義を体験しました。心理学、ICT、ビジネスモデルと、それぞれ異なる分野の講義を通じて、新たな知識を学び、将来の進路選択の参考となる貴重な時間となりました。
記憶力を高める心理学の授業（高千穂大学・時津裕子教授）
「記憶力をよくしよう！」というテーマで、高千穂大学の時津裕子教授（人間科学部）が講義を行いました。授業では、記憶のメカニズムを学び、実際に記憶テストに挑戦しました。
スライドに表示される数字を1秒で記憶するトレーニングでは、桁が増えるにつれ記憶するのが難しくなりました。しかし、携帯電話の番号のように「3つ、4つ、4つ」といったかたまりで覚えることで、効率的に記憶できることを学びました。「維持型リハーサル」や「精緻化リハーサル」という心理学の専門的な用語にもふれました。
生徒からは「グループに分けて覚えたら覚えやすかった！」といった声もあり、日常生活に活かせる記憶術を体験できる貴重な時間となりました。
「Society5.0」とICTの未来（iU情報経営イノベーション専門職大学・佐久間陸氏）
次に、iU情報経営イノベーション専門職大学の佐久間陸氏による「社会の変化～Society5.0～ これからの時代ICTしか勝たん」と題した講義が行われました。
IT・ICT・IoTの違いや、日本と世界のデジタル力の比較を通じて、現在の社会がDX（デジタルトランスフォーメーション）を求めていることが説明されました。授業の中では「AIによって残る職業・残らない職業」クイズにも挑戦しました。
講義の後半には「今後求められる人材は挑戦・協働する意識を持ち、慣習にとらわれない人である」と述べられ、生徒たちは将来就きたい職業にを考えるとともに、仕事に取り組む姿勢を学ぶ良い機会となりました。
ビジネスモデルを学ぶ（和光大学・杉本昌昭教授）
最後に、和光大学の杉本昌昭教授（経済経営学部）による「ロングテールとフリーミアムから考えるビジネスモデル」というテーマの講義が行われました。
iPhoneのように「今まであったものを組み合わせるだけでイノベーションを生み出す例」や、Amazonのように「売れにくい商品も含めて広く販売するロングテール戦略」について学びました。
また、基本的なサービスを無料で提供し、一部のユーザーにプレミアムサービスを提供する「フリーミアムモデル」や「インプレゾンビ」や「アテンションエコノミー」といったデジタル時代のマーケティング手法など、実際のビジネスで活用されている戦略についても具体的な事例を交えて解説がありました。
講義の最後には、「就職する際には業種・職種だけでなく、その会社がどんなビジネスモデルを採用しているのかを考えることが大切」というメッセージが送られ、生徒たちは「ビジネスの視点で世の中を見ることの重要性」に気づく機会となりました。
参加した生徒の声
参加した生徒からは、「ITに興味があったので話が聴けて勉強になった。」「大学の専門的な授業が体験できたし、進学先を考えるうえで参考になった。」との声がありました。
大学や専門学校で学べる内容に直接触れることで、進路選択の幅が広がる貴重な機会となりました。今回の体験を活かし、これからの進路選びに役立てていきましょう！
ご協力いただきました先生方、お忙しい中貴重な授業を実施いただきありがとうございました！
高千穂大学：https://www.takachiho.jp/index.html
iU情報経営イノベーション専門職大学：https://www.i-u.ac.jp/
