知っているようで知らない教育業界。9月の夢キャリアライブではID学園高等学校の企画部部長・村田健太郎先生
から、「教師として働く魅力とは?」と題して教育現場のリアルをお話しいただきました。教育現場での豊富な
経験をもとに、教職という仕事のやりがいとリアル、そして教育にかける熱い思いが語られました。

教職という仕事のリアル
公立の中学校や高等学校に勤務されていた時の1日のスケジュールや年収といった具体的な労働環境
についてお話しくださいました。
教育とは「未来を担う人を育てる」仕事、教育を通じて個人の人生だけでなく社会全体の発展に寄与する
というやりがいや、子どもたちの成長を見守る喜びがあります。
世間ではブラックと言われがちな教師の仕事ですが、「ブラックかホワイトかは、その人の感じ方次第」
という村田先生の言葉がとても印象的でした。
教師は授業が命
村田先生はいつも「生徒の心を揺さぶる」ことを心がけていたそうです。
干しアワビを教材にするために自腹で買ったエピソードや、レタスや和牛を題材にするなど、
実物・実感からの学びを大切にした、生徒の知的好奇心を刺激する授業こそが最良の授業だと
語られました。
自らの疑問をもとに探究していく学びは自分が主人公の学び。その伴走者となることが今の教師の役割
だとお話しされました。

教師の資質とは?——教育現場で求められる4つの力
教育業界には、教師以外にもさまざまな仕事がありますが、教育現場で求められる4つの力が
あるとのことです。
1. 教える内容に関する専門的な知識
2. 学習者の成長を支える人間理解と共感性
3. 教室や集団をまとめる指導力とコミュニケーション力
4. 教育現場の変化に対応する柔軟性と探究心
どんな仕事をするにしても大切な力。生徒たちに幸せな人生を送ってほしいという思いで、生徒たち
一人ひとりに寄り添ってきた村田先生の実感を伴ったお話に、生徒たちも深く納得していました。
講演最後の質問タイムでは生徒たちからのたくさんの質問で大いに盛り上がりました。
教育現場にいながら、当事者としてあまり見えていない教える側の話に引き込まれた時間となりました。

やりがいを見つけ、未来を育てるという生き方
村田先生の講演は、教育という仕事のやりがいを超え、「自分らしく働くとはどういうことか」を
問いかけるものでした。
「自分の働き方は自分でカスタマイズすることが大事です」
「自分の人生の主人公になってください」
「決断や判断の材料を集めて、素敵な未来を自分でつくってください」
という言葉は、教職に限らず、どんなキャリアにも通じる普遍的なメッセージとして、生徒たちの
心に深く残りました。
通信制高校教職員採用合同説明会【ID学園高等学校】先生インタビュー