本日のSDGs特別授業は郁文館夢学園より特別講師の河野翔一先生にお越しいただき、ID学園高等学校の姉妹校であるナラヤンクルドリームモデルハイスクール(NDMHS)について講義していただきました。
NDMHSは日本から4766km離れたバングラデシュにあります。
バングラデシュは国連からアジアの最貧国と認定された国。NDMHSは、学校の数が圧倒的に足りないことや教育水準が低い問題を抱えたバングラデシュ政府の要請を受け、郁文館夢学園の渡邉美樹理事長が2013年にバングラデシュ国内でデル校になることを目指して開校しました。校名に刻まれている“モデル”という言葉にはそんな意味が込められています。
今回の授業の講師を務めた河野先生はNDMHSの管理運営科の主任として、主に郁文館夢学園とNDMHSの交流イベント等を企画しています。今回はID学園高等学校の生徒に向けて、まずはNDMHSの存在を知ってもらい身近に感じてもらうため、そして学校の存在意義について話してくださいました。
授業の冒頭はバングラデシュにまつわる常識&おもしろクイズ。
バングラデシュはどこにある?人口は?識字率は?一番多い職業は?有名な女優は?流行りの男性歌手は?などなど…。果たして全問正解はいるかな?
開校して9年がたつNDMHS。しかし開校当初は様々な問題が起こったそうです。例えばモラルの問題。図書館から本が盗まれたり、ゴミをゴミ箱ではなく周囲の床に平気で捨てるなど、信じられないことの連続。こうした一つひとつの問題に真摯に向き合い、解決し、一歩一歩学校をつくりあげてきました。
屋根がある校舎で学べるということが、当たり前ではないこと、教育を受けられるということが当たり前なことではなく、いかに貴重なことであるかを学んだ今回のSDGs特別授業。バングラデシュで国のモデルとなるような学校が姉妹校であるということがID生の励みになることを願っています。