みなさん、こんにちは!
池袋キャンパス高校3年生の週3日コース担任の岩﨑壮太です。
最近、サウナに行ってみました。
リフレッシュしたのか、していないのか、よくわからない感覚になりますね。
ふと、「人間はなぜ熱い部屋に入ろう」なんて思いついたのか、疑問に思いました。
改めて、人間の発想力は面白いなと感じました。(笑)
さて、先日池袋キャンパスの生徒たちと池袋の古代オリエント博物館へ見学に行ってきました。
私は、世界史オタク教員なので、今回はアツく語らせていただきます!!
普段は教科書で学ぶ歴史も、実際の遺物を目の前にすると印象が大きく変わるものです。
館内を見学してまず気づいたのは、展示品の多くが複製やレプリカであることでした。
最初は「本物じゃないの?」と感じた生徒たちも、それはつまり現物がいかに貴重で、
限られた数しか残されていないかという証拠だと考えるようになりました。
素晴らしい気づきですね!

「なぜ本物が少ないのだろう?」という疑問から、
「記録として残されたもの」と「たまたま残ったもの」の違いにも気づきました。
楔形文字の粘土板や王の印章は、情報を他者へ伝えるために意図的に作られたものです。
一方、割れた土器や建物の跡は、意図せずに残されたものです。
「意図的に残されたものは、権力者や社会の仕組みを伝えるものが多いが、偶然残ったものからは、
当時の人々の暮らしが見えてくるのではないか」という意見も出ました。
どんな記録が残るかによって、私たちが知る歴史も変わるのだと、生徒たちは考え始めました。
また、展示の工夫にも関心が集まりました。
実際に楔形(くさびがた)文字を粘土に書くことができる体験コーナーがあり、古代文字を書くことの大変さを
実感しました。
「本物がなくても、展示の仕方で見え方が変わる」「背景を知ると、ただの道具も意味があるものに感じられる」といった声が上がりました。

見学後、生徒たちはワークシートに印象に残った展示や学びを記入し、その後シートを交換して
意見を共有しました。同じ展示を見ても、一人ひとりが異なる気づきを得ることができます。
だからこそ、意見を交わすことで新たな視点が生まれるのだと感じました!!
今回の見学を通じて、生徒たちは
「歴史はただ過去の出来事ではなく、どう残され、どう伝えられるかが重要なのだ」
と実感しました。
博物館は、単に昔のものを展示する場所ではなく、「過去を知り、今を考え、未来に何を残していくのか?」
を考える場所です。
この見学が、生徒たちにとって、歴史を学ぶ意味を改めて考える機会となればと思います。
今後も、生徒たちとともに、歴史をより深く学び、考えていきたいと思います!
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