ID学園では、月ごとのSDGsテーマに即し、SDGs授業を行っています。
授業では、社会全体に関心を持ち、自分事化(=ジブンゴト化)し、課題認知・課題解決力を育むことを目的としています。
今回は、ID学園立川キャンパスの溝下先生が、学生時代にNPO法人ISAPH(アイサップ)にて母子保健事業を活動していたという繋がりから、ISAPHの安東様と、ISAPHの活動を支援されている公益財団法人味の素ファンデーションの近藤様にお越しいただき、“ラオスから考える健康と平和”についての特別授業を行っていただきました。
ラオスの現状や現在行っている活動内容、今後の展望について等、様々な視点からお話しいただきました。
(NPO法人ISAPH 安東様↑)
(公益財団法人味の素ファンデーション 近藤様↑)
ラオスでは3人に1人が低栄養であるという社会課題があり、国民の命の危険や発育に深刻な影響を及ぼしているとのこと。そこでNPO法人ISAPH様は、課題解決のために、栄養素にまつわる正しい知識と情報を浸透させる教育活動を長年手がけられていらっしゃいます。また、教育活動に加えて、栄養素が含まれる食材を現地の方が購入できるよう、ラオスの文化であり収入増が見込める昆虫食の商品化や販売などの支援を、公益財団法人味の素ファンデーション様と協力し、活動を進めていらっしゃいます。
お金や食材を送るという一時的な支援ではなく、“知識を広めたり、現地の方が自分たちの力で課題を解決していくための仕組みをつくる”という持続可能な形の支援内容に、受講生徒も真剣に耳を傾けていました。
ID学園の生徒は、NIE授業にて問いを持つこと/SDGs授業にて自ら調べること/探究授業ではアクション(=行動)を起こすことに注力しています。今回の特別授業では、NIEで立てた問いから、ネットで調べるだけでは見聞きできない、“生”の情報を、実際に活動されている方の講義を通じて学習することができました。
生徒たちの感想の中には、
“一人でこの問題を解決しようとするのには限度があるため、世界の人々がこの問題について認知し、行動を起こすことの重要性を感じました”や
“改めて発展途上国の支援や健康問題について考えるきっかけとなりました”
などのコメントがありました。
(←写真左から、近藤様・安東様 バングラデシュにあるID学園高等学校の姉妹校ナラヤンクルドリームモデルスクール&カレッジの生徒と共に)
本授業で学んだこと、感じたことを活かし、次のステップの行動(=アクション)を起こすことができるように、共に生徒の夢や目標に伴走していきたいと思います。
安東様、近藤様、貴重な講演をありがとうございました!
<公式サイトご紹介>
NPO法人ISAPH
公益財団法人味の素ファンデーション(TAF)