ID学園高等学校

大学生と一緒に英語漬けの1日を体験!~  東京学芸大学 英語集中演習(ITC)~

12月13日(土)、国立大学法人東京学芸大学の英語集中演習(ITC:Intensive Training Course of English)にID学園の生徒が参加しました。
本プログラムは、教員養成課程で英語教育を学ぶ東京学芸大学の大学生TA(Teacher’s Assistants)の皆さんが先生役となり、高校生に英語を教えてくれる実践型の集中演習です。約5時間にわたり、日本語が使用できないオールイングリッシュの環境の中で交流する貴重な1日となりました。

英語オンリーの世界に突入!

プログラムは東京学芸大学の広く開放的なキャンパスツアーからスタート。
大学の雰囲気や学びの環境に触れ、生徒たちの期待も一気に高まります。

その後、「10カウント」で英語の世界へ。カウントゼロとともに、英語オンリーとなり、ここからは休憩時間やランチタイム、移動中まで、すべて英語でのコミュニケーションに挑戦しました。最初は戸惑いも見られましたが、TAの皆さんの明るく温かい声かけに支えられ、次第に英語で話すことへの緊張がほぐれていきました。

体を動かし、楽しみながら英語に慣れる

英語での自己紹介からスタート。知っている英語表現でなんとかコミュニケーションをしていくうちに、自然と英語に慣れていきました。「どう言えば伝わるだろう」と考えながら、ジェスチャーも交えてTAや同級生たちと英語で会話をする生徒たちの姿が印象的でした。

慣れてきたところでグループに分かれてのセッションがスタート。

英語の歌の歌詞を聞き取るセッションでは、普段から知っている単語でも、歌になるとまったく違う音に聞こえることに驚きつつ、何度も耳を澄ませて挑戦しました。聞き取れた瞬間の達成感! 英語を音として楽しむ時間となりました。

「Pose Description」では、英語だけで指示を出して指定のポーズをとってもらうアクティビティに挑戦。「肘を曲げる」「指を立てる」など一見簡単な動作でも、言葉で正確に伝えることの難しさを実感します。表現を工夫しながらいろいろと言い換えて、正しいポーズをとってもらえた瞬間には、英語が伝わった喜びで笑顔が広がりました。

身体を使いながら学ぶことで、語彙や表現が実感を伴って身についていきます。

「One Team, One Heart」はチーム対抗のアクティビティ。指定された図形だけで絵を描いて、何の絵なのかを当てたり、語頭と語尾だけが指定された条件で、できるだけ多くの英単語を書き出す活動に取り組んだり、チーム全員が一体となって英語でコミュニケーションしながらゲームを楽しみました。

ランチタイムももちろん英語のみ。TAの大学生が生徒の隣に座り、日常的な話題を英語でやり取りしました。「通じるかな」という不安を乗り越え、自分から話しかける姿も多く見られ、実用的な英語を使う楽しさを実感する時間となりました。

学びと気づき、そして次への一歩

最後は、午前中に何度も聞いた英語の歌を全員で合唱したあとで、「10カウント」で日本語の世界へ戻ってきました。約5時間にわたる英語オンリーの体験は、生徒たちにとって大きな挑戦であると同時に、自信につながる学びの時間となりました。

参加した生徒からは、

  • 「初めてこんなにも長い時間を英語だけで活動したので、新鮮な感覚だった」
  • 「知っている英語で、知らないことを伝えようと工夫する力がついた」
  • 「自分の現在のレベルを実感し、もっと語彙を増やしたいと思った」
  • 「英語だけでなく、相手の話を理解しようとする聞き手としての力も試された」

といった声が寄せられました。

また、「大学に行ったときのイメージがより明確になった」「大学生の方との交流で自分の目標や夢を話せたり、逆に聞くこともできて、刺激を受けた」という感想もあり、キャリアを考える上でも大きな刺激になったことがうかがえます。

今回の英語集中演習は、生徒たちが自らの可能性に気づき、英語学習への新たなモチベーションを見つける最高の機会となりました。英語を学ぶことは、言葉を覚えるだけでなく、人とつながり、自分の思いを伝える力を育てること。

昨年に引き続き、今年も快く引き受けてくださり、温かく導いてくださった東京学芸大学のTAの皆さま、高山芳樹教授、その他関係者の皆さまに感謝申し上げます。

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