生徒に夢の幅を広げるためのきっかけを提供する「夢キャリアライブ」。
毎回様々な業界のスペシャリストをお招きし、仕事内容や、やりがい、職業観などをお伺いします。
今回は心理学業界にスポットを当て、ID学園高等学校のスクールカウンセラーである中根由香子先生に講演いただきました。心理学の魅力や、カウンセラーという職業のやりがい、具体的な仕事内容についてお話しくださり、生徒たちにとって貴重な学びの時間となりました。
スクールカウンセラーってどんな仕事?
中根先生は、月曜から木曜は学校でのカウンセリング、金曜は心療内科でのカウンセリング業務をされています。講演では、まずカウンセリングの基本的な流れを詳しく説明してくださいました。相手の話をじっくり聞き、何に困っているのかを明らかにし、今できることを確認する。そして、解決策を一緒に考えていくそうです。
カウンセリングはただ話を聞くだけではなく、観察や共感を通じて相手を支える重要な仕事。30~50分間、集中して相手に向き合う中で、頭をフル回転する必要があるとのこと。
カウンセリングを受けた人たちから「話してすっきりした」「前向きになれた」と言われたときや、生徒たちの成長を一緒に感じられる瞬間が、スクールカウンセラーとして嬉しいと話してくれました。
実践ワークで学ぶ「心の声を聴く力」
後半は、実践ワークを通じて心理学に触れる時間です。
1つ目では、自分の心の声と向き合い、「今思っている気がかり」を整理。
2つ目では、相手の話を聞く練習として、先生と生徒によるロールプレイングを披露してくれました。相手の話をしっかり受け止める5つのポイント「アカメのウサちゃん」(あいづち・身体を向ける・目を見る・うなずく・最後まで話を聞く)を教えてくれました。
質疑応答でさらに深まる理解
質疑応答では、生徒から「悩んでいる人にはどのように声をかけたらいいか」という質問がありました。それに対し中根様は、「話したくないときは無理に引き出さず、話せるようになったタイミングで聞くのがよい」と回答。
また、心理学のおすすめの本について尋ねられると、「まずは本屋に並んでいる入門書から始めると良い」とアドバイスしてくれました。
生徒たちに贈られたメッセージ
講演の締めくくりには、「自分と向き合う時間や場所を大切にし、好きな香りや音、過ごし方を見つけてほしい」という温かいメッセージを贈ってくれた中根先生。生徒たちにとって、自分自身や他者と向き合う力を育む素晴らしい機会となりました。
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