8月初旬、ID生が特別活動で向かった先は・・・高尾山近くの「裏高尾こげ沢渓谷」です。
今回は「こげさわ渓谷冒険の森」様が手掛ける森林ボランティアに参加させてもらいました。
森林ボランティアとは何をするのでしょう?初めて聞いた人は「植林」や「伐採」と考えるかもしれませんが、それはほんの一時的な作業とのこと。
樹木は「材」として切り出せるまでに50~60年かかります。つまり、森林ボランティアの作業の大部分は山のお世話という意味です。植林後 5,6年は「雑草の草刈り」、およそ10年ごとに余分な枝の「枝打ち」、密集して植林された樹木を間引く「間伐」などを行います。
今回ID生が行った作業は植林した樹木に覆いかぶさる「ヨウシュヤマゴボウ」の駆除です。
ヨウシュヤマゴボウは、全国各地の空き地や道端でみられる北アメリカ原産の外来植物。「ゴボウ」という名がつきますが、全草有毒で、海外では口にして中毒死した例もあるため、注意が必要な植物です。生徒たちは、ふうふう言いながらもバリバリと切り開いてくれました。
作業をするためには作業道の整備「道づくり」が欠かせません。こちらも体験もさせていただきました。
先端に刃がついた唐鍬を使って細い道を広げて整えていきます。実は人のために作った道ですが、通りやすいので動物たちも頻繁に利用しているようです。道の横にイノシシの掘り返した穴や、テンやシカの糞、が見つかることも。
昼食前には森林ボランティアスタッフの方からいろいお話いただきました。
・ボランティアの森林作業について
・海外のボランティア体験について
・センサーカメラの野生動物
・こげ沢の植物と生き物と森
どれも初めて聞く話が多くて生徒たちは戸惑うことが多いようです。
午後は「水生生物観察」と「沢歩き」に分かれて活動しました。
水生生物斑はヤゴやトビケラ、沢ガニ、ハゼなどを捕まえて観察しました。沢歩き斑は、こげ沢渓谷を上流に向かって冷たい水の中を歩きました。生徒たちは童心に返って1時間ほど水遊びを満喫していました。中には全身ずぶぬれになったり、滝に打たれている生徒もいましたよΣ(・□・;)
生徒たちは森や川の中で1日過ごしていました。炎天下の暑さ、川の水の冷たさ、しっとりとした森の匂いに包まれて自然を身近に感じてくれたようです。今回の活動をきっかけにして、自然の中に出かけていく人が一人でも増えて欲しいと思います。
ご協力いただきました「こげさわ渓谷冒険の森」の森林ボランティアの皆様ありがとうございました。
「こげさわ渓谷冒険の森」では毎月ボランティアを募集されているとのこと。みなさまぜひご参加ください!