ID学園高等学校

不登校でも高校受験は大丈夫!東京都の5つの進学方法と親ができるサポート

「中学校にあまり通えていないのに、高校に通えるんだろうか…」
「内申点がほとんどないけど大丈夫なのかな?」
「勉強が遅れているけれど、受験できる高校はあるの?」

不登校のお子様の高校受験を控え、焦りや不安を感じていませんか?

お子様を信じたい気持ちと、先の見えない現実との間で、どうすればいいのかわからなくなってしまうこともありますよね。

また、チャレンジスクールや通信制高校など、選択肢は色々あると聞くけれど、何がどう違うのかと戸惑ってしまうこともあるでしょう。

東京都には、お子様のペースや個性に寄り添い、新たな一歩を応援してくれる高校がたくさんあります。

この記事では、東京都で不登校経験があっても受験できる5つの高校のタイプと、保護者として今すぐできるサポート方法をご紹介します。

【この記事でわかること】

チャレンジスクールや通信制など、各高校の種類とメリット・デメリット
内申点・出席日数の影響
保護者の3大不安(再不登校・出席日数・学力)への具体的な対処法
お子様の状況に合わせた「学校の選び方」の具体的なポイント
今すぐできる、高校受験に向けた情報収集や準備の3ステップ

東京都で不登校でも受験できる高校5つの選択肢

うちの子に合う高校なんて、あるんだろうか…

不登校のお子様を持つ保護者の方なら、誰もが一度は抱える不安ですよね。

東京都には、お子様一人ひとりの個性や状況に合わせた、多様な高校の選択肢が用意されています。
学力検査や内申点以外で、お子様の意欲や可能性を評価してくれる学校もあります。

では、代表的な5つの選択肢とそれぞれの特徴についてご紹介しましょう。

【都立】チャレンジスクール|内申不要・面接と作文で受験

チャレンジスクールは、不登校や高校中退を経験した生徒が、自分のペースで再挑戦できるよう工夫された昼夜間定時制・単位制・総合学科の高校

『総合学科』とは、普通科目だけでなく、情報、ビジネス、福祉、アートといった多様な専門科目を、自分の興味や進路に合わせて自由に選択できる学科のことです。

チャレンジスクールの主な特徴

内申書を気にせず受験できる

最大のポイントは、学力検査がなく、調査書(内申書)も選考に用いない点です。
面接と作文(または小論文)で、「この学校で学びたい」という意欲をしっかり評価してくれます。

自分に合った時間帯で学べる

午前・午後・夜間の三部制になっており、入学時に自分の生活リズムに合った時間帯を選べます。
「朝が苦手…」というお子様でも、午後からの登校を選べるので、無理なく高校生活をスタートできます。

自分のペースで卒業を目指せる

基本的には4年間での卒業を目指しますが、単位の取り方を工夫することで、全日制と同じ3年間での卒業も可能です。
週5日、毎日通学することで、学習習慣をしっかり身につけていきます。

学び直しから進学まで手厚くサポート

授業は少人数制できめ細かく、中学校の基礎からじっくり復習できるので、学習の遅れに不安があるお子様でも安心です。
もちろん、大学進学に向けた授業もしっかり用意されています。

充実したサポート体制

専門のカウンセラーやソーシャルワーカーによる教育相談も充実しており、心のケアも万全です。
ボランティアや福祉活動といった体験的な学習も重視しており、社会とのつながりの中で自信を育んでいけます。

チャレンジスクールは、「自分のペースで、学びたいことを見つけながら、じっくり高校生活を送りたい」と考えるお子様にぴったりの選択肢です。

都内には現在6校のチャレンジスクールがあり、令和7年度には立川市に新しい学校が開校予定です。

桐ヶ丘高等学校(北区)
世田谷泉高等学校(世田谷区)
大江戸高等学校(江東区)
六本木高等学校(港区)
稔ヶ丘高等学校(中野区)
小台橋高等学校(足立区)
立川緑高等学校(立川市)※令和7年度新設

【都立】エンカレッジスクール|学力検査なしで入学可能

エンカレッジスクールは、『基礎・基本を徹底し、社会生活を送る上で必要な基礎的・基本的な能力を育成すること』を目標とした、全日制・学年制の高校

チャレンジスクールが単位制なのに対し、エンカレッジスクールは全日制の高校と同じように、毎日朝から登校し、3年間で卒業を目指します。

エンカレッジスクールの主な特徴

学力検査なしで、意欲を重視する選抜方法

入試では学力検査がありません。
選抜は「作文+面接+調査書」で行われますが、調査書の内容は点数化されず、あくまで参考として扱われます。
面接や作文で示される「この学校で頑張りたい」という前向きな気持ちが何よりも重視されるため、内申点に自信がないお子様でも安心して挑戦できます。

集中しやすい授業スタイル

1年生の授業は30分授業を基本としています。
短い時間で集中して学ぶことで、学習への苦手意識を克服し、「わかる喜び」を実感できるよう工夫されています。

日々の頑張りを評価する仕組み

入学後に定期考査を行わないのも、エンカレッジスクールの大きな特色です。
一発勝負のテストで評価が決まるのではなく、授業への取り組みや提出物、日々の小テストといった『毎日の頑張り』を丁寧に評価してくれます。
コツコツ努力することが得意なお子様にとって、非常に安心できる仕組みです。

手厚いサポート体制

二人担任制を採用しており、いつでも相談できる先生が二人いるので、ささいな悩みも抱え込まずにすみます。
授業も習熟度別の少人数で行われるため、一人ひとりが置いていかれる心配がありません。

体験学習で意欲を引き出す

社会奉仕体験活動や、興味・関心に応じて選べる多彩な選択授業が充実しており、体験を通じて学ぶ意欲やコミュニケーション能力を育みます。

エンカレッジスクールは、「全日制の環境で、手厚いサポートを受けながら、基礎からしっかり学び直したい」というお子様に最適な学校と言えるでしょう。

都内には現在6校のエンカレッジスクールがあります。

蒲田高等学校(大田区)
中野工科高校(中野区)
練馬工科高等学校(練馬区)
足立東高等学校(足立区)
東村山高等学校(東村山市)
秋留台高等学校(あきる野市)

【都立】定時制高校|自分のペースで学べる

定時制高校は、柔軟な学習スタイルで、自分のペースを大切にしながら高校卒業を目指せる学校

『夜間に通う学校』というイメージが強いかもしれませんが、今はそのスタイルも多様化しています。

先にご紹介したチャレンジスクールも、定時制高校の一種です。
チャレンジスクールが不登校経験者などに特化したサポートを提供するのに対し、より幅広い生徒を受け入れているのが一般的な定時制高校、と考えるとわかりやすいかもしれません。

定時制高校の主な特徴

入学試験は学力検査あり

チャレンジスクールとの大きな違いが、入学試験の方法です。
一般的な定時制高校では、学力検査が課され、調査書(内申書)も選考の対象となります。
ただし、学力検査は国語・数学・英語の3教科が中心で、中学校の基礎的な内容から出題される場合が多いです。
面接もあるため、学習意欲や高校生活への前向きな気持ちを伝えることが大切になります。

選べる学習時間帯

夜間に授業を行う『夜間定時制』だけでなく、午前・午後・夜間の三部から時間帯を選べる『昼夜間定時制(三部制)』が増えています。
これにより、「朝が苦手だから午後から」「日中はやりたいことがあるから夜間」といった、一人ひとりの生活リズムに合わせた通学が可能です。

単位制なら3年での卒業も

多くの定時制高校では『単位制』が採用されており、必要な単位を修得すれば卒業できます。
自分のペースで学習を進め、3年間で卒業することも可能です(三修制)。
学年で区切られないため、留年という心配もありません。

多様な仲間との出会い

働きながら高校卒業を目指す生徒や、様々な年齢、背景を持つ生徒が学んでいます。
多様な価値観に触れる中で、視野が広がり、お子様の成長につながる貴重な出会いが期待できます。

定時制高校は、「毎日決まった時間に登校するのは難しいけれど、自分の生活に合わせて、基礎学力を定着させながら高校を卒業したい」と考えるお子様にとって、心強い選択肢となるでしょう。

【私立】不登校枠のある高校|事前相談で可能性が広がる

私立高校の中には、不登校を経験した生徒に対して特別な配慮をしていたり、専用の入試枠を設けていたりする学校が数多く存在します。
一般的な基準ではなく、生徒一人ひとりの状況や意欲に寄り添ってくれるのが、こうした私立高校の大きな魅力です。

不登校枠のある私立高校の主な特徴

『事前相談』が合格のカギ

最も重要なのが、夏休み以降に行われる個別相談会での『事前相談』です。
ここでは、中学時代の状況や学習への不安、そして「この学校で頑張りたい」という前向きな気持ちを正直に伝えることが大切です。
学校側も、お子様の人柄や意欲を理解し、どのようなサポートができるかを考えてくれます。
この事前相談でよい関係を築くことが、合格への大きな一歩となります。

入学試験での配慮

学校によって対応は様々ですが、『調査書の欠席理由を考慮する』『内申点よりも面接を重視する』『別室での受験を認める』など、不登校経験者が不利にならないように配慮してもらえる場合があります。
学力検査がある場合も、基礎学力を問う内容が中心となることが多いです。

手厚いサポート体制

不登校経験のある生徒を受け入れている学校は、入学後のサポート体制が充実している傾向にあります。
カウンセラーが常駐していたり、少人数制のクラスで個別の学習指導を行ったりと、生徒が安心して学校生活を送れる環境づくりに力を入れています。

まずは気になる学校のホームページをチェックし、オープンキャンパスや個別相談会の日程を確認してみましょう。
「こんな状況でも受け入れてもらえるだろうか」と悩む前に、相談してみることが大切です。

【私立】通信制高校|調査書不要・柔軟な学習スタイル

通信制高校は、毎日通学するという従来のスタイルに捉われず、最も柔軟に高校卒業を目指せる選択肢です。

通信制高校の主な特徴

書類と面接のみの入試が中心

多くの通信制高校では、調査書(内申書)が不要で、書類選考と面接のみで入学が決まります。
学力検査がないため、中学時代の学習の遅れや欠席日数を心配する必要は全くありません。
「高校で頑張りたい」という気持ちがあれば、誰もがスタートラインに立てます。

自由度の高い学習スタイル

自宅でのオンライン学習を中心に、レポート提出と年数回のスクーリング(対面授業)で単位を取得するのが基本です。
最近では、自分の希望に合わせて週1日~5日までキャンパスに通える『通学型コース』も充実しており、「仲間と交流したい」「直接先生に質問したい」といったニーズにも応えられます。

単位制だから自分のペースでOK

学習は『単位制』で行われるため、留年という概念がありません。
体調に合わせて学習計画を調整したり、得意な科目を先に進めたりと、完全に自分のペースで学習を進めることができます。
この安心感が、学びへの意欲を再び引き出してくれます。

通信制高校は、「プレッシャーの少ない環境で、心と体を休ませながら、高卒資格の取得やその先の進路を目指したい」と考えるお子様にとって、非常に心強い選択肢です。

【比較表】東京都でかかる高校学費の目安と無償化制度

高校選びで気になるのが学費ですよね。

東京都では、国の『高等学校等就学支援金制度』に加えて、都独自の授業料助成制度があり、保護者の所得に応じて手厚い支援が受けられます。

例えば、都内在住で保護者の年収目安が910万円未満の世帯では、都立高校の授業料は実質無償に、私立高校の授業料も国の支援金と合わせて最大で49万円が助成されます。

高校の種類別 学費の目安(年間)

校種・課程授業料のめやす(年額)国の就学支援金上限額都の授業料軽減助成実質授業料入学金・施設費など主な自己負担
都立 全日制※エンカレッジスクール含む118,800 円118,800 円0 円入学考査料 2,200 円制服・教材 約10万円
私立 全日制約 484,000 円396,000 円上限 94,000 円(所得制限なし)0 円入学金+施設費 平均30〜40万円
都立 定時制(学年制)32,400 円32,400 円0 円入学金 2,100 円教材・制服 約7〜10万円
都立 定時制(単位制)※チャレンジスクール含む1,740 円×25単位 ≒ 43,500 円43,500 円0 円入学金 5,650 円教材・制服 約7〜10万円
都立 通信制8,000〜10,000 円8,000〜10,000 円0 円教材・スクーリング費 年間3〜4万円
私立 通信制約 265,000 円297,000 円※上限 276,000 円0 円入学金 5〜10万円+スクーリング費・施設費など10〜30万円前後(学校により幅あり)

※上記はあくまで目安です。
※【私立の通信制】世帯年収が約590万円以上の場合、国の就学支援金支給額が減るため、自己負担分は都の助成金が最大276,000円まで支給されます。
(出典:文部科学省「高校生等への修学支援」東京都教育委員会「授業料・入学料・支援制度等」、  東京都生活文化スポーツ局「都内私立高等学校(全日制)の学費の状況」東京都私学財団「私立高等学校等授業料軽減助成金事業」

詳しい条件や申請方法については、お住まいの自治体や各学校の情報を必ずご確認ください。

また学費に関しては、こちらの記事もご覧ください。

不登校の中学生の高校受験|東京都の現状と基本知識

ここまで、チャレンジスクールや通信制高校など、東京都で選べる5つの具体的な高校の選択肢をご紹介してきました。
多様な道があることがわかり、少し希望が見えてきたかもしれません。

では、なぜこうした多様な選択肢が用意されているのか、その背景にある東京都の現状や制度についても理解を深めていきましょう。

東京都の不登校生徒数の現状

東京都教育庁の調査によると、令和5年度の中学校における不登校生徒数は18,451人で、年々増加しています。
東京都教育庁「令和5年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」について

これは都内の全中学生の7.8%にあたり、30人のクラスなら2〜3人は不登校の生徒がいるということです。
不登校は特別なことではなく、近年ではどの家庭にも起こりうる身近なものになっています。

こうした状況を受けて、東京都でも不登校の子どもたちに配慮した高校入試制度が年々充実してきています。

令和5年度から変わった!都立高校の出欠記録の扱い

保護者の方にとって、欠席日数が内申点にどう響くかは大きな心配事ですよね。

東京都では、令和5年度の入学者選抜から、都立高校の調査書(内申書)から出欠の記録欄が削除されました。
東京都教育委員会「令和6年度東京都立高等学校入学者選抜検討委員会報告書」

これは、欠席日数そのものを機械的に合否の判断材料としないという、都の明確な方針の表れです。

また、国の方針として、不登校の生徒が在籍校以外の施設で相談・指導を受けた日数を指導要録上の出席扱いとできる『学びの多様化学校(旧:不登校特例校)』の制度も推進されており、学びの場は学校だけではないという考え方が広がっています。

内申点が低い・ない場合の影響と対策

調査書の出欠欄がなくなったとはいえ、内申点の低さが心配になる方も多いのではないでしょうか。

しかし、都立高校入試では、学力検査と調査書の比率が原則7:3となっており、当日の学力検査でカバーできる部分も大きいです。

とはいえ

うちの子は気持ちが不安定で、受験勉強に集中できるか分からない

学力検査で挽回できるほど学力に自信がない

と感じるのが、正直なところかもしれません。

テストの点数だけで勝負するのは、やはり不安ですよね。

何より大切なのは、内申点を重視しない入試制度を持つ学校があると知っておくことです。
そういった学校では、面接や作文で「この学校で頑張りたい」という気持ちを伝えることが、評価につながります。

今からできるのは、まずはオープンキャンパスや個別相談に参加し、「この学校に行きたい!」と思える目標を見つけること。
それが、お子様の前向きなエネルギーを引き出す一番の対策になります。

【答えます!】不登校の高校受験でよくある質問

ここでは、保護者の方からよく寄せられる質問にお答えします。
※もっと詳しい情報が知りたい時は、記事を読み進めてくださいね。

内申点が低くても、受験できる都立高校はありますか?

はい、あります。記事で紹介した『チャレンジスクール』は内申書が不要で、面接と作文で選考されます。『エンカレッジスクール』も内申書はあくまで参考として扱われるため、どちらも内申点を気にせず挑戦できる都立高校です。

詳しくはこちらをご覧ください。
【都立】チャレンジスクール|内申不要・面接と作文で受験
【都立】エンカレッジスクール|学力検査なしで入学可能

フリースクールや保健室登校は、出席扱いになりますか?

在籍している中学校の校長先生が認めれば、フリースクールや保健室、適応指導教室などへの登校が『出席扱い』になる場合があります。まずは在籍校の先生に相談し、どのような条件で出席扱いになるのかを確認してみましょう。

不登校でも推薦入試は受けられますか?

一般的に、推薦入試は中学校長の推薦が必要で、内申点や出席状況が基準となることが多いため、不登校の場合は難しいケースが多いのが実情です。しかし、私立高校の中には、個別相談を通じて事情を理解し、推薦に代わる形で配慮してくれる場合もあります。まずは諦めずに相談してみることが大切です。

中学3年間、ほぼ不登校でした。選べる進路はありますか?

もちろんあります。特に、書類選考と面接が中心となる『通信制高校』は、中学時代の出席状況を問わずに受験できる場合がほとんどです。自分のペースで学習を再開できるため、3年間不登校だったお子様でも安心してスタートできる選択肢と言えます。

詳しくはこちらをご覧ください。
【私立】通信制高校|調査書不要・柔軟な学習スタイル
なぜ通信制高校が不登校経験者に人気なのか

通信制高校の学費はどのくらいですか?支援制度は使えますか?

学費は履修する単位数によって異なりますが、年間で20万~40万円程度が目安です。もちろん、国の『高等学校等就学支援金制度』の対象となり、所得に応じて授業料が支援されます。学校独自の奨学金制度を設けている場合もあるので、相談してみることが大切です。

詳しくはこちらをご覧ください。
高校の種類別 学費の目安(年間)

高校でまた不登校になったらどうすればいいですか?

ご安心ください。高校には転校・転籍の制度があります。万が一、入学した学校が合わなかった場合でも、全日制から通信制へ、あるいは別の学校へ転入するなど、道は閉ざされません。特に単位制の学校なら、前の学校で取得した単位を引き継ぐことができるため、スムーズに学習を継続できます。

オンラインで参加できる学校説明会はありますか?

はい、多くの学校でオンライン説明会が実施されています。特に通信制高校では、オンラインでの個別相談やイベントが充実しています。外出が難しいお子様でも、自宅から気軽に参加して学校の雰囲気を感じられるよい機会です。

私立高校の個別相談では、どんなことを話せばいいですか?

正直に、ありのままを話すことが一番です。お子様の状況(不登校の経緯や現在の様子)、学力への不安、そして「高校ではこんなことを頑張りたい」という前向きな気持ちを伝えましょう。学校側が知りたいのは、お子様が入学後にやっていけるか、そして学校としてどんなサポートができるか、です。

詳しくはこちらをご覧ください。
【私立】不登校枠のある高校|事前相談で可能性が広がる

入学後の友達作りが心配です。

これは多くのお子様が抱える不安ですよね。少人数制のクラスを導入している学校や、体験学習・イベントが多い学校は、自然と交流の機会が増えます。そういった場に参加し、少しずつ友達関係を築いていきましょう。

不登校からでも、大学への進学は可能ですか?

はい、もちろん可能です。どのタイプの高校を選んでも、大学進学への道は開かれています。
たとえば、チャレンジスクールでは、大学進学に対応したコースや授業が用意されており、多くの卒業生が大学や専門学校へ進学しています。エンカレッジスクールや定時制高校も同様に、基礎からの学び直しを徹底することで、大学受験に対応できる学力を身につけることができます。また、通信制高校では、大学受験に特化したコースや、個別の進路相談、指定校推薦枠の充実に力を入れている学校が非常に増えています。

保護者の3大不安を解消!高校受験成功のポイント

ここでは、保護者の方が抱えがちな3つの大きな不安について、具体的な解消法や考え方のヒントをお伝えします。

高校受験はゴールではありません。
その先の学校生活を見据えたときに出てくる「もしも」の不安に、今から備えておくことで、親子ともに安心して受験に臨むことができます。

①「また不登校になったら」という不安への対処法

せっかく入学できても、また通えなくなったら…

この不安は、本当に切実ですよね。

でも、今は高校の選択肢も多様化しています。
万が一、入学した学校が合わなくても、転校や転籍という道があります。

特に、単位制の通信制高校なら、前の学校で取得した単位を引き継いで転入できるため、学びをゼロからやり直す必要はありません。

最初から、こうした柔軟な選択肢があることを親子で共有しておくだけで、気持ちの負担は大きく軽くなります。

②欠席日数への不安に対する向き合い方

中学時代の欠席日数を心配されているかもしれませんが、すでにお伝えした通り、都立高校では調査書の出欠欄が廃止され、欠席日数を直接の合否理由としない方針が明確化されています。

チャレンジスクールやエンカレッジスクール、定時制、通信制高校では、日数を問われることはほとんどありません。

大切なのは、学校との繋がりを少しでも保っておくことです。
例えば保健室や別室への登校、地域の適応指導教室への参加、フリースクールなどの外部機関の活用があります。

こうした小さな一歩が、お子様の自信や、高校進学への意欲につながっていきます。

③学力の遅れへの不安とサポート方法

学習の遅れも大きな心配事です。
しかし、焦る必要はありません。

今は、お子様のペースに合わせてくれるサポートがたくさんあります。

たとえば

1対1でじっくり教えてくれる個別指導塾
自分のペースで好きな単元から始められるオンライン学習教材

また、高校を選ぶ際には、入学後に補習などのサポート体制が整っているかを確認するのも重要なポイントです。

なぜ通信制高校が不登校経験者に人気なのか

近年、不登校を経験したお子様の進路として、通信制高校が注目されています。

ここでは「通信制ってどんなところ?」という基本的な仕組みから、人間関係や将来の進路まで、全日制との違いを比較しながら、注目されているポイントを3つ紹介します。

①毎日通学しなくても卒業できる仕組み

通信制高校の最大の魅力は、その柔軟な学習システムです。

【卒業の条件】
① 自宅でのレポート作成
② 年に数日~2週間程度の対面授業(スクーリング)
③ テスト

学年制ではなく単位制なので、留年という概念がありません。
自分の体調やペースに合わせて学習計画を立てられるため、「毎日通わなければ」というプレッシャーから解放されます。

②人間関係の不安を軽減する学習環境

不登校のきっかけが友人関係だったお子様にとって、新しい環境での人間関係は大きな不安要素です。

通信制高校は、毎日同じクラスメイトと顔を合わせる全日制とは異なり、人間関係の負担が少ないのが特徴です。
スクーリングも少人数制で行われることが多く、固定のクラスがないため、程よい距離感で人と関わることができます。

多くの学校でいじめ防止の取り組みにも力を入れており、安心して過ごせる環境づくりが進められています。

③大学進学も就職も諦めない進路サポート

通信制だと、進学は難しいのでは?

と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。

文部科学省の調査(令和6年度)によると、通信制高校卒業生の大学等への進学率は26.5%にのぼり、専門学校なども含めると約半数が進学の道を選んでいます。
e-Stat「学校基本調査」

指定校推薦枠が充実している学校や、大学受験に特化したコース、専門的なキャリアカウンセリングを実施している学校も増えており、お子様の「やりたい」気持ちを全力で応援する体制が整っています。

ID学園が提供する『4つの安心』

通信制高校の一つであるID学園高等学校では、不登校経験のあるお子様が安心して学べる環境を整えています。

①安心の学習環境

オンラインと通学を月ごとに切り替えられ、週1〜5日の登校ペースも自由に設計できます。
体調に合わせて出席調整がいつでも可能なので、無理なく続けられます。

②安心のサポート体制

【学習面】中学基礎から大学受験まで個別カリキュラムを用意
【メンタル面】カウンセラー、養護教諭、専門機関が連携してサポート
【進路面】進路決定率100%を目指す伴走型指導

③安心の仲間づくり

入学前の中3限定「プレID生」イベントから始まり、転入式やオリエンテーション、スクーリングや特別活動など、段階的に交流の機会を設けています。

④安心の教育実績

創立135年の学校法人郁文館夢学園が母体となっており、全日制高校のノウハウを活かした確かな教育を提供しています。

今すぐできる!高校受験の準備3ステップ

これまでの章で、不登校からの高校受験には多様な道があること、そして、安心して学べる環境選びが何よりも大切であることをお伝えしてきました。

「うちの子にも、こんなにたくさんの道があるんだ」と少し安心された一方で、「じゃあ、具体的に何から始めたらいいの?」と、戸惑われているかもしれません。

ここからは、お子様に合う高校を見つけるために、今からご家庭でできる準備を3つのステップでご紹介します。
焦らず、できることから少しずつ始めていきましょう。

STEP
情報収集から始める第一歩

まずは、どんな選択肢があるのかを知ることから始めましょう。

東京都教育委員会のウェブサイトには、都立高校に関する情報が掲載されています。

気になる学校が見つかったら、各学校のホームページをチェックしてみましょう。
教育方針や学校生活の様子、入試情報などが詳しくわかります。

在校生や卒業生のリアルな声を知りたい場合は、SNSなどで検索してみるのも一つの方法です。
資料請求をして、じっくり比較検討するのもよいでしょう。

STEP
学校見学・説明会への参加

情報収集がある程度進んだら、ぜひ実際の学校の雰囲気を感じに行ってみてください。
パンフレットの印象と、実際に訪れた時の空気感は違うものです。

お子様が「ここなら通えそう」「なんだか楽しそう」と感じられるかどうかが、何よりも大切です。

学校を知る機会には、様々な形があります。
まずは気になるものから、お子様のペースで参加してみましょう。

説明会・見学会学校の教育方針や特徴を知ることができます
体験型イベント授業や部活動を体験できます
個別相談会個人的な不安や疑問を、先生に直接相談できる貴重な機会です

STEP
親子で話し合うべき3つのこと

高校選びは、お子様の人生にとって大きな一歩です。
ぜひ親子で、将来について話し合う時間を持ってみてください。

その際に、以下の3つの視点を大切にすると、話がスムーズに進むかもしれません。

①高校生活への希望と不安 

まずは「高校でどんなことをしてみたい?」とお子様の希望を聞いてみましょう。
同時に「何が心配?」と不安も共有することで、学校選びの軸が見えてきます。

②通学方法と頻度

毎朝通うのか、週に何回からなら通えそうか、オンライン中心がいいのかなど、お子様の体調に合わせて、無理のない通学スタイルを考えましょう。

将来の目標設定

「大学に行きたい」「専門的なことを学びたい」「まだわからない」など、お子様の将来への思いを確認しましょう。
その目標に近づける学校を選ぶことが、モチベーションに繋がります。

まとめ:未来への一歩を踏み出そう

ここまで、不登校から高校受験を目指すための様々な情報や選択肢についてお伝えしてきました。

多くの選択肢があることを知り、少し希望が見えてきたかもしれません。

東京都には、お子様がもう一度自分のペースで挑戦できる場所が、たくさん用意されています。
学び直しを成功させるカギは、お子様自身が「ここなら安心できる」と感じられる環境を見つけることです。

そのためには、情報収集だけでなく、実際に学校の空気に触れてみることが欠かせません。
焦らず、お子様のペースで、一緒に最適な進路を探していきましょう。

【不登校からの高校受験で押さえておきたいポイント】
① 東京都には、不登校経験者が挑戦できる高校がたくさんある
② 都立高校は欠席日数を合否判定に使わない
③ 通信制高校なら柔軟な学習スタイルで無理なく卒業可能
④ 説明会や体験イベントに参加して学校の雰囲気を体験する
⑤ 高校は転校・転籍制度もあるので、入学後も安心

ID学園の「プレID生」になって体験イベントに参加しよう!

高校選びで最も大切なのは、実際に学校の雰囲気を感じること。
ID学園では、中3生限定の「プレID生」限定イベントを開催しています。

このイベントは、実際の授業体験や在校生との交流を通じて、通信制高校での生活をリアルに感じられる貴重な機会です。

入学前から先生や仲間とつながることで、新しい環境への不安も和らぎます。
「通信制高校ってどんな感じ?」という疑問も、実際に体験することで解消できるはずです。

まずは気軽に、お子様のペースで参加してみてはいかがでしょうか。

▶プレID生イベントの予約はこちら

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