
「親、ほんとうざい」
そう感じる瞬間、ありませんか?
なんであんなに細かく言ってくるんだろう。
ちょっと放っておいてほしいだけなのに、全然わかってくれない。
話しかけてほしくないときに限って声をかけられて、イライラする。
なのに、こっちが不機嫌になれば「反抗的だ」と怒られる。
反発したいわけじゃないけど、どうしてもイライラが抑えられない―そんな自分に疲れたり、「こんなに親がうざいの、自分だけ…?」と、不安になることもあるかもしれません。
けれど、「親がうざい」と感じることは、決しておかしいことではありません。
あなたと同じように感じている人は、実はたくさんいます。
親がうざいと感じる―それはあなたの心が成長しているサインでもあり、ごく自然な感情のひとつです。
この記事では、そうした気持ちの背景をたどりながら、日々のモヤモヤとどう向き合えばいいか、その具体的な方法を紹介します。
【この記事でわかること】
よくある「親がうざい」と感じるきっかけ
感情に振り回されすぎないための考え方
衝突を避けながら自分を守る具体的な工夫
気持ちが限界になったときの対処と相談先

この記事は…
生徒一人ひとりの「自分らしさ」を大切にする通信制高校、ID学園高等学校のオウンドメディアです。
私たちは、誰もが安心して自分らしくいられる居場所づくりを何よりも大切にしています。
この記事が、あなたの心を少しでも軽くする一助となれば幸いです。
「親がうざい」は悪いことじゃない
親に対してイライラする。
友達とグチを言い合って少しスッキリした気がしても、家に帰ったあと、ふと「自分が悪いのかも…」と思ってしまう。
そんな気持ちになることはありませんか。
言い返したくなる。でも、反発するのが正しいとも思えない。
「こんなことでイライラするなんて、自分の性格が悪くなってしまったのかも」
そんなふうに、自分自身にモヤモヤすることもあるかもしれません。
けれど、「親がうざい」と感じることは、決しておかしいことではありません。
むしろ、それは誰にでも起こる感情であり、成長の一部でもあります。
思春期は、自分自身の考えや価値観が育ちはじめる時期です。
それまで当たり前に受け入れていた親の言葉や態度が、「なんだか違う」と感じたり、「もう少し任せてほしい」と思ったりするようになるのは、ごく自然な変化です。
実際、身近な大人とのコミュニケーションにストレスを感じている中高生は少なくありません。
NHKの調査では、「親や先生など大人が自分の意見を聞いてくれないと感じることがある」と答えた中学生は42.7%、高校生では46.4%にのぼります。
(NHK放送文化研究所「中学生・高校生の生活と意識調査」)
また、ソニー生命の調査でも、中学生の32%、高校生の35%が「親と本音で話せていない」と回答し、悩みを相談しないと答えた人も中高生ともに約4割に達しています。
(ソニー生命保険株式会社「中高生が思い描く将来についての意識調査2024」)
つまり、「わかってもらえない」「聞いてくれない」と感じるのは、あなただけではないということ。
親との間に距離ができたように感じるのも、おかしいことではなく、心が成長しているサインと捉えることができます。
感情そのものに『良い』『悪い』はありません。
イライラやモヤモヤも含めて、いまの自分にとって大切な感情です。
自分の正直な感情に気づいて、心の動きを受け止めること。
そこから、少しずつ前に進むためのヒントが見えてくるかもしれません。
マジわかる!「親うざい」って思う瞬間5選

「親がうざい」と感じるのはおかしくない―そうわかっていても、実際どんなときに「うざい」と思うのか、自分でもはっきりしないことはありませんか?
イライラするのは確かだけど、何が引っかかっているのか説明できない。
そんなモヤモヤを抱えている人は、あなただけではありません。
この章では、多くの中高生が「親、うざい」と感じやすい場面を5つ紹介します。
もし「それ、自分にもあるかも」と思うものがあれば、今の気持ちを整理するヒントになるはずです。
①プライバシーを無視される

ノックぐらいしてよ…
そんなふうに思ったこと、ありませんか?
部屋に勝手に入ってこられたり、スマホをのぞかれそうになったり、日記やメモに手を伸ばされそうになったり。
自分の大事な“テリトリー”に土足で踏み込まれたような気がして、イライラやモヤモヤが止まらなくなることってありますよね。
自分の時間や空間を大事にしたいと思うのは、当たり前のことです。
だからこそ、配慮されていないと感じると、ついイラッとしてしまうのです。
②やる気になった瞬間に「勉強しろ」と言われる



今やろうと思ってたのに…
そんなタイミングで「勉強しなさい」と言われて、やる気が一気にしぼんでしまったこと、ありませんか?
自分からやろうとしていたのに、『言われたからやる』みたいになってしまって、モチベーションが急に下がる。
なんとなく、やる気をそがれたような、がっかりしたような気持ちになることもありますよね。
言っていることは間違ってないとわかっていても、「自分のタイミングを信じてもらえていない」と感じると、どうしても心がついていきません。
だからこそ、思わず反発したくなったり、ついイラッとしてしまうのです。
③好きなことや人格を否定される



そんなことやって何になるの?



それ、向いてないんじゃない?
こんなひと言で、なんだか心が沈んでしまったことはありませんか?
好きなことに夢中になっていたり、新しく興味をもったことを話していただけなのに。
そんな言葉をかけられると、まるで自分自身を否定されたような気がしてしまいますよね。
親からすれば、軽い気持ちでかけた言葉だったのかもしれません。
でも、自分にとって大事なことを否定するような言い方をされると、ついイラッとしてしまうのです。
④行動を管理される



どこに行くの? 何時に帰ってくるの? 誰と一緒なの?
悪気がないのはわかっていても、毎回聞かれると、ちょっと息がつまるような気がしませんか?
ちゃんと自分で考えて動いているのに、いちいち細かく管理されると、信用されていないような気がしてモヤモヤする。
心配してくれているのかもしれないけど、その気持ちがプレッシャーに感じられてしまうこともありますよね。
行動を見張られている感覚が続くと、自由がないように感じて、ついイラッとしてしまうのです。
⑤親の機嫌に振り回される
さっきまで普通だったのに、急にイライラされたり、八つ当たりされたり。
同じことをしているだけなのに、日によって怒られたり怒られなかったりする。



なんでこっちが気をつかわなきゃいけないの?
そう思ったことはありませんか?
親の顔色を見ながら話したり、機嫌が悪くなりそうなことを避けて行動したり。
気づかないうちに、ずっと“緊張モード”で過ごしている自分がいるかもしれません。
毎日一緒に過ごすからこそ、その空気に影響されやすいし、コントロールできない相手の感情に振り回されるのはつらいものです。
だからこそ、理由もわからないまま不機嫌な態度をとられると、ついイラッとしてしまうのです。
なぜ「うざい」と感じてしまうんだろう?
「親がうざい」って思ってしまうとき、どこかで自分を責めてしまうことはありませんか?
「こんなふうに思うなんて、性格が悪くなっちゃったのかな」
「本当は親のこと、好きなはずなのに」
そんなふうに、モヤモヤがイライラだけでなく、自己嫌悪や不安に変わっていくこともあるかもしれません。
でも、「親がうざい」と感じるのは、単なるワガママではありません。
その気持ちには、ちゃんとした理由があります。
心が成長しているサイン
心理学者のエリクソンは、中高生の時期を『自分とはどんな人間なのか』『自分は何を大切にしたいのか』を考えはじめる、とても大切な時期だと考えました。
この時期は、「自分の意見を持ちたい」「人に決められるのではなく、自分で決めたい」と思う気持ちが強くなり、親の発言に反発したり、人との関係に悩んだりしながら『自分らしさ』を探していきます。
つまり、「うざい」と感じるのは、『自分らしさ』を作ろうとしているサインでもあるのです。
これは、心理学で『アイデンティティの確立』とも言われる、大人に近づく大事な成長のひとつです。
自分ってどういう人間なんだろう、何を大切にしたいんだろう―そう考え始める時期だからこそ、親の言葉にイラッとしたり、距離を取りたくなったりするのは自然なことなのです。
感情 | 背景・原因 | 意味・受け止め方 |
「親がうざい」と感じる | 自分で考えたい、選びたい気持ちが強まる | 自立したくなる心が育っているサイン |
イライラやモヤモヤ | 親の言葉や態度が自分の意志やタイミングとずれている | 自己判断力や主体性が育ち始めている表れ |
自分への不安 | 親とのズレに戸惑い、自信が揺らぐ | 自分らしさを模索しながら成長している状態 |
親もどう接していいかわからないのかも
親が口うるさく言ってくるとき、「なんでそんなに強く言うの?」「放っておいてほしい」と思うこともありますよね。
でもその裏には、「子どもに失敗してほしくない」「正しい道に進んでほしい」という、親なりの思いがあることも多いのです。
ただ、あなたの心が大きく成長し、考え方や感じ方も変わってくるこの時期。
親にとっては、「子どもが何を考えているのかわからない」「どう接したらいいかわからない」と感じることもあるようです。
だからこそ、親のほうも戸惑いながら、「こうしたほうがいい」「ちゃんとしなきゃだめ」と、“よかれと思って”言葉をかけたり、指示したりしてしまう。
でも、それが今のあなたにとっては『押しつけ』に感じられたり、『信用されてない』と思ってしまうのです。
これは、お互いのタイミングや伝え方のズレによって生まれるすれ違いです。
もちろん、うざいと感じるのは自然なことですし、その気持ちにフタをする必要はありません。
けれど、「親の言葉の奥にも、思いがあるのかもしれない」とちょっとだけ思い直せたら、もしかしたらイライラが少し減るかもしれません。
親の考えをもう少し知りたいと思ったら、こちらも読んでみてください。
家と学校以外に居場所がないと感じる
「親がうざい」と感じる気持ちは、親との関係だけが原因とは限りません。
たとえば、学校でもなんとなく気をつかっていたり、本音を言える友達がいなかったり、周りにホッとできる場所がないと、家でのストレスも何倍にも感じやすくなります。
特に思春期は、自分の居場所や人間関係について、いろいろな悩みを抱えやすい時期です。
家と学校という限られた世界のなかで、自分の気持ちを出せる場が少ないと、「親に少し言われただけでも爆発しそうになる」「もう何もかも嫌だ」と感じてしまうこともあるでしょう。
親との関係だけを見て「自分がダメなのかも」と思う必要はありません。
モヤモヤが大きく感じられるのは、“心が休まる場所”が足りていないからかもしれないのです。
だからこそ、「うざい」と感じている自分を否定するのではなく、「もしかして、ちょっと疲れてるのかも」「少し一人になれる場所がほしいのかも」と、自分の状態をやさしく見つめ直してみることも大切です。
今日からできる『自分の心の守り方』


「親がうざい」と感じたとき、気持ちをどう処理すればいいかわからなくて、ただイライラがたまっていく―そんな経験はありませんか?
気持ちをぐっとこらえて我慢するだけでは、心はどんどん疲れてしまいます。
そこでこの章では、親とぶつからずに距離をとる方法や、イライラにふりまわされないための工夫を紹介します。
どれも、特別な道具や準備はいりません。
今日からすぐにできる、シンプルな方法ばかりです。
「聞き流す」スキルを身につける
言われたことをすべて真正面から受け止めていたら、心がすり減ってしまいます。
ときには、「また始まったな」「今はスルーでいいや」と、軽く受け流すスイッチを自分の中に持っておけると少しラクになります。
たとえば、親に何か言われたときは



「はい」 「うん」 「そうだね」 「わかった」
この4つの言葉を、深く考えずに口に出すだけでも、自分の気持ちがラクになるはずです。
心の中では「また言ってるな」と思っていてもOK。
表面上だけでも聞いているふりをすることで、自分の心を守ることができます。
ポイントは、むやみに反論しないこと。
言い返すと話が長引いたり、余計にストレスをためてしまうこともあります。
親の言葉を全部受け止めなくても大丈夫。
BGMのように聞き流すくらいが、ちょうどいいときもあるのです。
やんわり返してぶつかりを避ける
いつも聞き流すだけだと、だんだんモヤモヤがたまってしまうこともありますよね。
そんなときは、やんわりと返す技術を使ってみるのも一つの方法です。
たとえば、こんなふうに。



勉強しなさい



今から休憩して、○時からやる予定



スマホばっかり見て



友達と大事な相談してるんだ



部屋片付けなさい



週末にまとめてやるつもり
ポイントは、親の言葉を完全に否定せずに、自分の意思も伝えること。
「うるさい!」「ほっといて!」と言いたくなることもありますよね。
でも、強く言い返すと言い合いになってしまい、自分もしんどくなるかもしれません。
やんわり返せば、自分の気持ちを少しだけ伝えつつ、大きな衝突を避けることができます。
このスキルは、一度覚えておくと他の人間関係にも役立つ“自分を守る言い方”になるはずです。
イヤホンで物理的に距離をとる
親の声を聞いているだけで疲れてしまう―そんなときってありますよね。
言い合いになるわけでもないのに、話しかけられるだけでストレスがたまっていくような感覚。
そんなときは、物理的に距離をとる工夫をしてみましょう。
おすすめなのが、イヤホンです。
好きな音楽や動画、環境音を流すだけでも、気持ちがずいぶん落ち着くものです。
親の声が直接耳に入ってこないだけで、自分だけの安心できる空間をつくることができます。
もしかすると、「またイヤホン?」「話を聞いてるの?」と言われることがあるかもしれません。
でも、



今、集中したいから



ちょっとリラックスしたいだけ
と伝えれば、少しは理解してもらえるはず。
イヤホンは、ただ音を聴くだけの道具ではありません。
自分の世界に入り、心を守る手段にもなる、頼れるアイテムです。
ノート(スマホのメモ)に今の気持ちを書き出す
「親がうざい」「むかつく」「もう嫌だ」
こんな気持ちがグルグルして、どうにもおさまらないこと、ありませんか?
その場合、誰にも見せないノートやメモ帳に、思っていることをそのまま書き出してみてください。
たとえ乱暴な言葉でも、ネガティブな気持ちでも大丈夫。
誰にも見せない場所だから、遠慮はいりません。
「こんなこと思っちゃいけない」と自分を責める必要もありません。
大切なのは、「今、自分はこう感じてるんだな」と感情を認めてあげることです。
実は、感情を文字にするだけでも、気持ちは少しずつ整理されていきます。
頭の中でグルグルしていた思いが、外に出ることで落ち着いてくるのです。
書き終えたら、そのまま残してもいいし、ビリビリに破いて捨ててもOK。
これは誰かに見せるためではなく、あなた自身の心を守る時間なのです。
家の外に安心できる場所を作る
家にいるとき、なんとなく息苦しかったり、気持ちが落ち着かないと感じることはありませんか?
そんなときは、家の外に自分だけの“安心できる場所”を見つけてみましょう。
たとえば
カフェやファミレス
公園やお気に入りの静かな場所
友達の家
部活や習いごとの教室
場所はどこでもかまいません。
「ここにいると落ち着くな」「ここなら少し呼吸がしやすい」―そんなふうに感じられる場所が、ひとつでもあることが大切です。
物理的に家から少し離れることで、気持ちに余裕が生まれることもあります。
たとえ一時的でも、自分を安心させる時間や空間があることで、家に戻ったときの気持ちの持ち方も変わってくるかもしれません。
『逃げる』というより、『気持ちを立て直すための避難場所』。
そんなふうに、自分の居場所を少し広げておくことは、心を守るひとつの方法になります。
「親がうざい」お悩みQ&A
- 親に言い返してもいい?
-
言われっぱなしはモヤモヤするし、つい言い返したくなるときってありますよね。
でも、「言い返したら怒られるかも…」「もっと関係が悪くなるかも…」と不安になることもあると思います。結論から言うと、自分の気持ちを伝えることは悪いことではありません。
ただし、感情的にぶつかると、話がこじれてしまう可能性があるのも事実です。だからこそ大切なのは、“言い返す”のではなく、“冷静に伝える”こと。
たとえば
「今ちょっと疲れてるから、あとで話してもいい?」
「もう少し自分で考える時間がほしい」
「今はそっとしておいてほしい」
「その言い方だと、ちょっと傷つく」
「わかってるけど、プレッシャーになるんだよね」
「○○については、こう思ってるんだけど」こうした言い方なら、自分の気持ちを守りながらも、相手に伝えることができます。
言い返すことでスッキリする瞬間もあるかもしれませんが、その後の関係がギスギスしてしまうと、自分もしんどくなるはず。
感情をぶつけるのではなく、考えを伝えることは、自分の心を守るためにも大切な工夫なのです。伝え方については、こちらも参考にしてください|やんわり返してぶつかりを避ける
- きょうだいと比べられてつらいです
-
「お兄ちゃんはもっとできたのに」
「妹はちゃんとしてるのに、どうしてあなたは…」
そんなふうに言われると、自分がダメな人間のように思えてしまうこと、ありますよね。たとえ親に悪気がなくても、比べられる側は傷つくものです。
『自分は自分』とわかっていても、他のきょうだいと比べて評価されるのはつらいもの。それに、人にはそれぞれ得意・不得意や、進み方のペースがあります。
忘れないでほしいのは、『比べられたこと=あなたの価値が下がる』ではないということ。
むしろ、そう感じるほどにがんばっているからこそ、つらく感じるのかもしれません。もし、比べられることがつらいときは、親にこんなふうに伝える方法もあります。
「○○と比べられると、ちょっとしんどい」
「自分のペースでやってるから、見ていてほしい」
「同じじゃないから、ちょっと違う形で応援してくれたらうれしいな」こうした伝え方なら、あなた自身の気持ちを大切にしながら、相手にも届きやすくなります。
- 「勉強しなさい」と言われ続けるのがつらいです
-
やろうと思っていたのに、そのタイミングで「勉強しなさい」と言われると、一気にやる気がなくなってしまう―そんな経験、ありませんか?
親としては心配から声をかけているのかもしれませんが、言われれば言われるほど、プレッシャーや反発心が強くなることもあるんですよね。
やらなきゃいけないのはわかっている。
でも、気持ちが追いつかないときに何度も言われると、「信用されてない」「自分のペースを無視されている」ように感じてしまうこともあると思います。そんなときは、やんわりと自分の気持ちを伝えてみるのもひとつの方法です。
「今日は○時から○時まで勉強する予定だから、それまでは少し休ませてほしい」
「○時になったら始めるって決めてるんだ」
「今、自分でスケジュール立ててるから、ちょっと見守っててほしい」こうした言葉を使えば、やる気をなくさずに気持ちの距離をとることができます。
勉強のことは、自分の意志で動けるようになりたいし、親にもそう思っていてほしい。
だからこそ、気持ちやペースを理解してもらえるように、自分から伝えることも大切です。 - スマホや趣味の時間を否定されます
-
「ゲームばっかりやって…」
「スマホばっかり見てないで、もっとちゃんとしなさい」
そんなふうに言われると、せっかく楽しく過ごしていたのにイヤな気分になりますよね。でも、スマホや趣味の時間って、ただの『遊び』ではないんです。
友達とつながる手段だったり、自分の気持ちを切り替える大事な時間だったり、心のバランスをとるために必要な“リセット”の時間でもあります。親にとっては理解しづらいこともあるかもしれませんが、その時間があるからこそ、また頑張れるということもありますよね。
そんなときは、自分なりの理由をやんわり伝えてみるのもひとつの方法です。
「今は少し気持ちを切り替えたい時間なんだ」
「ここが自分の落ち着ける場所なんだよね」
「これが終わったら、ちゃんとすべきことをやるつもりだよ」ポイントは、“やるべきことから逃げている”と思われないように伝えること。
ただ否定されると感じるよりも、「わかってもらえたかも…」と思えるだけで、心がラクになります。 - もう家にいること自体が限界です
-
「もう、家にいるのがつらい」「一緒にいるだけでイライラする」「何もかも嫌だ」
そう感じるくらい、心がしんどくなることもありますよね。毎日顔を合わせる相手だからこそ、うまくいかないと逃げ場がなくなってしまう。
それは、あなたが弱いからでも、ワガママだからでもありません。心が「限界だよ」と知らせてくれている、大事なサインです。
もし、「このままじゃつらすぎる」と感じているなら、ひとりで抱え込まないでください。
たとえば、信頼できる先生やスクールカウンセラーに相談してみましょう。それが難しいときは、外部の相談窓口にアクセスするのも、ひとつの選択肢です。
あなたの話をちゃんと受け止めてくれる人、状況を一緒に考えてくれる大人は、きっといます。
『助けを求めていい』ということを、忘れないでください。
まとめ|一番大事なのは『あなたらしくいられること』
「親がうざい」と感じるのは、あなたの心が成長しているサインでもあります。
そして、その気持ちは決して悪いことでも、特別なことでもありません。
親との関係をどうにかしようと無理にがんばる必要はありません。
一番大切なのは、自分の気持ちを見失わず、心を守ること。
イライラする自分も、疲れている自分も、全部ふくめて『今のあなた』です。
人間関係には波があります。
今はうまくいかなくても、少し時間を置いたり、環境を変えたりすることで、見え方が変わることもあります。
だからこそ、まずは『今の自分』を守る工夫を、少しずつ取り入れてみてください。
あなたが安心できる場所、自分らしくいられる時間を、少しでも増やしていきましょう。
【この記事のポイント】
「親がうざい」と感じるのは自然なことで、悪い感情ではない
よくある『うざい』と感じる場面には理由がある
心が成長しているからこそ、ぶつかることが増える
自分を守るための具体的な対策で、気持ちを整えられる
一人で抱えきれないときは、外に頼れる場所がある
どうしても無理なら、ここに相談
悩みを聞いてくれる相談窓口を紹介します。
つらい気持ちをひとりで抱えないで、信頼できる大人や専門機関に相談してみてください。